2008年01月24日
昨日のオーナー会議で、これまで実行委員会で議論されてきた野球協約の改革案の骨子が承認されたというニュースがささやかに報じられました。
この改革案、以前より「コミッショナー権限の強化」なることを謳っていたので、これまでさんざんコミッショナーを傀儡としてきた(一部の球団の)オーナーたちが、果たしてそんなことを本当に認めるものなのかと思っていたのですが、やはり報道された骨子にはいくつかの疑問点が感じられます。
その前に、これは随分前にも言及したことですが、こうしたレギュレーションの類は、運用する側(NPB)が公開すべきであって、現状のように運用される側(選手会)が公開していることをまずは改めて頂きたいものです。
話がそれましたが、骨子の中で気になった点が2つあります。
●オーナー会議を最高決議機関とし、実行委員会はその下部で実務的な話し合いを行う
●コミッショナーの任免はオーナー会議が行う
う~ん……これって、現状を追認しているだけのような気がするのは私だけでしょうか?
まず、オーナー会議を最高決議機関にするということですが、今までの協約の第17条にある「審議事項」のうち、第1項から第4項までに関しては必ずオーナー会議に諮らねばならず、それ以降の第5項から第12項の「重要事項」に関しても、やはりオーナー会議に諮らねばならないシステムになっています。
つまり、現在でさえ最高決議機関とも言えるオーナー会議が実質的に有している権限を条文化するだけであるように見えてしまうのです。
そもそもオーナー会議の存在そのものがNPBにおいて諸々の重要事項を議論し、改革を行う上で遅滞を招き、障害となっているように思うのですが、これではその遅滞、障害がさらに拡大しそうな気がします。
そして、オーナー会議がコミッショナーの任免を行うとのことですが、この「コミッショナーの選任」も従前は実行委員会の審議事項でありながらオーナー会議の承認を必要としていたわけで、実質的には大きな変化がないとも言えますが、オーナー会議で直接任免が行われるとするならば、コミッショナーの意向がその最高議決機関とやらの意向に左右されることは従来と何ら変わらないばかりか、よりオーナー会議の実効性を高めるだけのような気がします。
この2点から、コミッショナーの権限強化というよりも、何かオーナー会議の権限強化のようにも解釈できそうな気がします。
もはや「永遠の代行」といった観すら出てきた根来泰周コミッショナー“代行”は、オーナー会議を最高議決機関と位置付ける意義について「プロ野球界は大きな問題をいくつも抱えている。オーナー会議はそうした問題を検討し、実行委員会は実務的なことと職務分担した方がいいのではないか」と仰っているそうです。
要するにオーナー会議でテーマを出してやるから、実行委員会でごちゃごちゃした細かいことは決めてくれや、ということなのだと思います。
ところがこのオーナー会議で出てくるのは、たいていは各オーナーのめいめい勝手な意見ばかり。中には揃いも揃ってマスコミ批判に興じたこともありました。
報道を見る限り、あまり建設的な議論がなされているとも思えません。
そしてオーナー会議がこんな体たらくで、実行委員会に実務的な話をしろと言われても無理というものです。
結局のところ、こうした野球協約の改定にさえ、オーナー会議の承認が必要なわけですから、彼らオーナーたちが自分たちの既得権益が脅かされるような改定案に賛同するわけもなく、まあ必然の結果とも言えるのかもしれませんが……いったいどうしたらいいんでしょう。
posted by bunchousann |02:20 |
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2008年01月19日
西武から中日にFA移籍した和田の人的補償が岡本になったと聞いて、少々驚いています。
既に多くの方が書いていらっしゃるので、本来天邪鬼な管理人としては悠然とスルーしたいところですが、ちょっと他の方のエントリー(とそこに寄せられたコメント)を見て気になったこともあるので、敢えて乗っかってみようかと思います。
今オフは国内、あるいは海外も含めてFA移籍が相次ぎ、こうした国内のFA移籍に伴うFA補償にも注目が集まりました。
中でもこれまであまり例のなかった人的補償を求めるケースが増え、既に石井一久を西武に放出したヤクルトが福地を、新井を阪神に放出した広島が赤松を獲得しており、残るもう1つの国内FA移籍、和田を中日に放出した西武が補償をどうするのかにも注目が集まりました。
その際、管理人は当初、和田の高額年俸(昨年推定2億7500万円)から考えて、人的補償よりも金銭補償(移籍選手の旧年俸の120%)を採るのではないかと邪推しておりました。
しかし、西武は他の3球団と同様、人的補償+移籍選手の旧年俸の80%を選択し、その結果が件の岡本ということでした。
岡本の昨シーズンの成績はもう色々と紹介されていると思いますが(こちら)、確かに昨シーズンは数字以上にファンの印象は悪く、殊にCSでの乱調ぶりは信頼を損ねるものだったかもしれません。
また、昨年まで少なくとも3シーズンは奪三振率が9を超えていたのが、今年は7.07と大きく下落したのはちょっとした懸念材料かもしれません。
しかし、それでもここ数年の中日の安定した成績の大部分に大きく貢献し、また、中継ぎに不安のあるチームから見れば、十分水準を大きく上回るセットアッパーだったと思います。
「劇場」を演出することも確かに皆無ではありませんが、もしそれが、彼が今後の中日に不必要である原因の最たるものだと言う方は、他球団の中継ぎを見て頂きたいと思います。
(こちらから、各投手の被OPSを調べることができます。セリーグの中継ぎで調べてみて下さい)
中日には彼と同じポジションに平井という投手がいますが、彼はFA権を継続して持っているばかりか、岡本よりも故障が多く、負担が増えれば尚更その可能性が高まります。
また、右の中継ぎで、岡本・平井に続く存在としては鈴木という変則サイドハンドの投手がいますが、やはりセットアップをするにはもう一回り大きくなって欲しいところ。
長期的に見れば、世代交代を加速させることにはなるかもしれませんが、短期的に見れば、岡本と同様の信頼度のある投手は見つけにくいのが現状です。
こうした現状を見て、それでもいらないという方もいらっしゃると思いますが、多くのエントリーを見ていると、1つ気になったことがあります。
岡本は、約2億2000万円の小切手を持って西武に移籍するのです。
つまり、「ベン」=「岡本」+「2億2000万円」
「人的補償+移籍選手の旧年俸の80%」であるわけで、この点に触れられている方があまりにも少ない印象があります。
対等なトレードであれば「岡本が必要ない」という方の言い分もまだしも理解できますが、これだけの金銭とくっついて移籍するとなると、本当に割りにあったものなのか……。
プロテクト枠のリストなるものは公開されないので、落合監督がどういう意図でリストを作ったのか、全くわからないのですが、管理人個人としては、西武のフロントを少々甘く見ていたところはあります。
過去ログのコメント欄で人的補償の候補をいくつか頂いたりしたのですが、中日には埼玉と縁のある選手が何人かおり、その中で年齢的にも微妙な選手(誰とは言いません)がいたりするものですから、管理人としてはそのあたりに落ち着いてくれればいいなあと思っておりました。
あるいは西武はヤクルトに福地を放出してしまったので、一説にはあの強肩・俊足の天然系外野手(誰とは言いません)を狙っているのではないか、という噂もありましたが、こちらの方は杞憂に終わってホッとしているところです……。
いずれにせよ岡本の放出が決まった以上、春季キャンプの重要課題の1つに中継ぎ投手の育成が加わりました。
若手投手にはチャンス到来です。確実に1枠あるのですから、貪欲に狙って欲しいものです。
そして岡本投手の新天地での活躍を期待すると共に、主力が獲られてしまった以上、ベンさんには相当頑張っていただかないと困る管理人でした。
posted by bunchousann |22:50 |
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2008年01月14日
ネタ探しにネットをぶらぶらと見ていたところ、こんな記事を見つけたので、そういやあ去年もそんなことがあったなあ、とふと思い出してしまったわけですが、何のことかわからない人は、過去ログのリンクをちょっとクリックしていただければすぐにおわかりになると思います。
え、「こんな記事」「そんなこと」とかまどろっこしい言い方しやがってって?
……そう言われたら俄然、固有名詞を出したくなくなるのが私の性分です(笑)。ようし、この記事は徹底的に曖昧に書くことにしよう……。
今となってはもう1年も前のことですが、「あっ」という間にプレミアにやってきて、「あっ」という間にプレミアを去っていった、あの“高級パートタイマー”のことを覚えている方も多いのではないでしょうか。
どうやら、その彼が今年も副業に精を出そうとしているようです。
昨季、怪我人続出の赤い悪魔さんの前線を助けるべく、12月から3月半ばまでという短期間ながら奮闘した彼ですが、その後復帰した本来の職場でも、往年のゴールセンスは鈍っていないようです。
昨季はリーグ戦37試合で14ゴールを挙げたばかりか、UEFAカップでは、バイエルンのトーニと並んで、現在得点ランキングトップタイの6ゴールを挙げ、彼の本来の職場のノックアウトステージ進出に大きく貢献しています。
彼を短期間雇うに際して、彼が普段戦うリーグのレベルが低いことを懸念する声もあるのかもしれませんが、UEFAカップでこれだけやれるのならば、問題はないのではないかと思います。
それにしても今年で37歳とは思えないほどの活躍ぶり。
ということで、彼の所属クラブは今季も彼を重要な戦力と考えているようで、契約を1年延長したようですが、その契約内容には「副業容認」の項目も入っているようでして、彼もすっかりやる気の模様。
さて、肝心の彼の「働き場所」ですが、その候補として、日本人にもなじみの深い「あのチーム」まで名前が挙がっているではありませんか!
ただ、確かに「あのチーム」ではかつて「レジェンド」とまで呼ばれたそうですが、どうやら彼の「希望配属先」としては本命ではない模様。
本命と言われるのは、かつての彼の上役が率いるバーミンガム方面のクラブだそうですが……。
ただし、ネックもあるんですよね。
というのも、彼の本来の職場は現在オフシーズンを迎えており、国内のリーグ戦はないものの、UEFAカップはグループリーグを突破したために、2月13日にはアウェーのPSV戦を戦わねばならず、彼の本来の職場はこの大事な試合に彼を呼び戻すことは必至と思われます。
ということで、彼の副業先は、昨季のように3月中旬まで彼を働かせることができないばかりか、仮に欧州カップ戦を戦うクラブであればその大会にも出場させることができないわけで、旨味という点では昨季と比べるとイマイチなのかもしれません。
(どうでもいいのですが、2月にスウェーデンでサッカーって……寒そう)
最も、今季は1月から2月にかけてアフリカ・ネーションズカップが開かれるために、現在、欧州各国ではアフリカ人選手の大量離脱が行われています。そして、彼の副業期間はまさにこのアフリカ・ネーションズカップ開催期間と合致しており、前線の人員不足を補うためにオファーをしたくなるチームもあるはず。
そういえば、彼が昨季同様にプレミア方面で働くとすれば、前線の人員不足ということで管理人がパッと思いついたのがロンドンのあの青いユニフォームのチームだったんですが、さすがの金持ち、あっさりと32億円もの移籍金を払って代役を獲得してしまいました。
残念ながら、彼の出番は生じなかったのですが、
「短いながらも、あっしは赤い悪魔さんにご厄介になった身でありやす。赤い悪魔さんに迷惑をかけるわけにはいきやせんで」
なんて声も聞こえてきそうで、仮にオファーがあっても断っていたかもしれませんね。
……少々妄想とお遊びが過ぎましたが、どうやら彼の本来の職場のHPを覗いてみると、トップチームのスケジュールには練習試合等も含めてPSV戦まで実戦の予定が記されておらず、彼としても、試合勘という点でちょっと不安を抱えているのかもしれません。
そんなわけで、この「助っ人」の行く末がちょっぴり気になっている管理人でした。
posted by bunchousann |23:30 |
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2008年01月10日
長らく更新が滞っておりましたが、ようやくやる気が出てきたので更新します……。
ジェフ千葉の水野晃樹のセルティック移籍が話題になっているので、ちょっと乗っかってみることにします。
日本人サッカー選手の欧州移籍となると、新天地での幸先よい出発を考えると、欧州でのシーズン開幕となる夏場こそがその時期としては最も適していると思うのですが、その動きが昨夏は全くなく、日本人選手は消極的になってしまったという論調さえ聞こえてきたものです。
しかし、本来Jの選手にとっては最適であるはずの夏場の移籍の場合、選手にとっては契約期間内であることがほとんどで、どうしても移籍金が発生してしまいます。このへんが夏場の動きが乏しい理由の1つなのだと思います(ただし、欧州クラブが移籍金を払ってまで獲得したい選手がいないのは少々寂しい気もしますが)。
ところが、逆にJのオフ、すなわち欧州の冬季メルカートにおいては、シーズン途中でチームになじみにくいというマイナス要素があるものの、ビジネス面においてはボスマンルールを利用して海外へ旅立とうとする好機であり、そういった選手の話がいくつか聞こえてきます。
昨年の夏から注目されたレッズの長谷部誠、同じレッズで海外経験が豊富な小野伸二、グランパスの本田圭佑などの名前が上がりました。小野伸二を除き、いずれもボスマンプレーヤーで、移籍金がかかりません。
ちなみに長谷部は当初噂されたセリエAのシエナではなく、ブンデスリーガのヴォルフスブルクへの移籍の可能性が高いそうです。そして本田は現在エールディビジのVVVフェンロの練習に参加していて、そのまま入団の可能性もあるということのようです。
そんな中、突如表面化した水野の話には、ちょっとびっくりしました。
浦和が移籍金およそ2億円を払って獲得をするといった報道も流れましたが、どうやら彼もボスマンプレーヤーだったとのことで、その移籍金はいわゆるJの「30ヶ月ルール」に基づくものだったということのようです。
この「30ヶ月ルール」、私はあまり賛成できない旨を以前書いたのですが、こいつのせいで、国内有力選手の誰がボスマンプレーヤーなのかが非常にわかりにくいといった難点も今回は特に感じました。
……話が逸れてしまいましたが、タイトル通り、水野の話に戻しましょう。
彼の移籍話を聞いて、彼のビザ発給が認められると思った人は、一体どのくらいいたのでしょう?
実は私も非常に懐疑的でした。
イギリス国内でEU圏外のサッカー選手がプレーするためのビザ発給基準が非常に高いことは既に皆さんご存知だと思いますし、最も最近ではこちらの選手の例で覚えている方もいるでしょう。
例外的に「エクセプショナル・タレント」という将来有望な選手に対する枠があるようですが、22歳の彼が年代別カテゴリーの代表歴をメインにそこに割って入るのは、欧州では正直言って、厳しいと思っていました。
それが、認められたわけで……これは英国内務省に感謝するしかないわけですが、同時に感じたのが「セルティック」というクラブのことでした。
「エクセプショナル・タレント」であることを認めさせるためには、選手個人の能力だけでなく、クラブの「政治力」も必要だという話を耳にしたのですが、こうした東洋の、さほど実績のない1選手に対して「エクセプショナル・タレント」であることを認めさせるだけの「政治力」がこのクラブにはあったわけで、たとえSPLのレベルがどうだろうと、やはりセルティックというクラブはブリテン島(そして隣のアイルランド)では大きな影響力があるのだなと感じずにはいられませんでした。
さらにそういうクラブで中心選手と位置づけられている中村俊輔。
私たちは、もしかしたらもっと誇りに思ってもいいのかもしれません。
サッカーというスポーツの競技レベルで言えば、SPLは欧州のトップレベルからはずいぶん遠いかもしれませんが、そういった格式、それを作り出す伝統……これらを総合して「名門」と呼ばれるクラブの息吹を、水野選手にはセルティックで感じて欲しいものです。
もちろん欧州のトップレベルからは遠かろうが、セルティックはCLでもノックアウトステージに残っていますし、メンバーには強豪国の代表選手も多数名を連ねています。個人的には非常に厳しい挑戦だとさえ思います。
そういうわけで、彼の出場チャンスはおそらく少ないとは思いますが、五輪を前に、あるいはW杯予選を前に、貴重な経験を積んでくれるだろうと、底抜けにポジティブに考えたいと思います。
posted by bunchousann |21:55 |
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2008年01月01日
あけましておめでとうございます。
ブログ開始から1年と5ヶ月、ゆるめの更新スタンスもある程度確立することができまして、何とか生き延びてまいりました。これもひとえに読んで下さった皆様のおかげだと思っております。
今年も年々衰えつつある私の思考回路を維持するためにも、もう少し皆様のお力をお借りしたいと思っております。
さて、2008年はどんな年になるでしょうか?
いよいよオリンピック・イヤー。
サッカーは岡田監督就任以来初の公式戦がいきなりW杯予選。そして五輪代表の活躍も期待されます。また、ACLには3チームが出場し、選手にはよりタフさが求められそうです。
野球は、これも北京五輪のためにペナントの行方が読みづらい展開になっています。主力をごっそり持っていかれると、たとえ1ヶ月弱とはいえかなり苦しいのではないか、と思います。
F1はアロンソ、ライコネンら「既存の世代」とハミルトンを中心とした「新世代」の覇権争いに注目です。
今年もいろいろ考えることがありそうですが、現在正月の仕事のことでかなり憂鬱になっておりますので、年始の挨拶はこの辺にしたいと思います。
今年も一年、ヨロシクお願いいたします。
posted by bunchousann |00:00 |
その他 |
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