2007年12月29日

2007年をざっと振り返る~野球編

さて、最後は野球についてざっと振り返ります。

■うすうすわかっていたことだが……(その1)
今年の野球シーズン、春暁の眠りを切り裂いたのは西武ライオンズのアマチュア選手に対する裏金問題でした。
さらにそこから裏金を受け取った選手の母校へと問題が波及し、至った先に待っていたのは日本学生野球憲章13条で禁止されていたはずの高校の特待制度に関する問題でした。
裏金の問題にせよ、特待制度の問題にせよ、以前からうすうすわかっていたことだったと思うのですが、これまで曖昧なまま放置されていた印象があります。

こうした問題を受けて高野連の方では、特待制度の改革が完全なものとは言えないまでも、外部識者の下で何とか行われました。しかし、一方のプロ側は、今年のドラフトこそ希望枠等の選手が希望球団を選べる仕組みにはなっていないものの、来季以降のドラフトにそういった希望球団への入団を認めようとする勢力も依然として強く、裏金問題がなぜ起こったのかというそもそもの発端を既に忘れているような気がしてなりません。

■セリーグ~53年振り
リーグ優勝を遂げた読売は、長年の課題だったクローザーに何とエースの上原を持ってくるという逆転の発想で、安定した投手力を発揮しました。
しかし、そのリーグ優勝の喜びもつかの間、今季よりセリーグでも始まったクライマックス・シリーズ(以下CS:プレーオフ)で、シーズン2位から勝ち上がった中日に完膚なきまでに叩きのめされ、結局その余勢を駆って日本シリーズにも出た中日が日本一、そしてアジア一の座を手にしました。「フォークの神様」杉下さんがエースだった昭和29年以来、実に53年振りの日本一でした。
日本シリーズでのあの継投は賛否両論でしたが、まさに色々な意味で歴史に残る日本一だったと思います。
阪神は前半戦の低迷からV字回復を見せ、CSへの出場を果たしましたが、昨季までのエース・井川の穴を結局埋められず、JFKにおんぶで抱っこのツケが最後に来てしまったような印象があります。オフの補強も息巻いていたわりには地味な感じがします。来季もJFKは大変そうです。
前半戦を盛り上げた横浜でしたが、後半は失速。あと少し先発のコマが足りていれば、という印象があります。某ベテラン選手に固執するなど、ちょっと……?な采配もありましたが、来季もCSを狙うだけの力はあるのではないでしょうか。
広島はエースと4番を同時に失いました。来季はさすがに苦しくなりそうです。オーナー氏は気合で頑張れと言いますが……「マネーボール」を読んだことはあるのでしょうか?
ヤクルトはグライシンガー、ラミレスといった投打の主力外国人を失い、石井一久をFAで放出。古田、高津といった90年代黄金期のメンバーも去り、来季は大幅に若返りを強いられそうです。それにしても増渕、佐藤由規は楽しみですね。「ニューロケットボーイズ」といったところでしょうか。

■パリーグ~2連覇すれども……
主砲・小笠原をFAで放出、ムードメーカー・新庄の引退、セットアッパーの岡島が大リーグに去り、大幅な戦力ダウンにも関わらず、日本ハムがパリーグを連覇しました。何と言っても絶対的エース・ダルビッシュの存在が大きかったですね。
そんな歓喜の中、リーグ連覇を遂げたヒルマン監督やチームの土台を作った高田GMが今季限りでチームを去ることになりました。来季は梨田監督のもとで3連覇を狙います。
千葉ロッテは昨季頭角を現した成瀬が一気に大ブレーク。先発投手陣が安定し、中継ぎに若い力も現れました。でもやはり“YFK”の解体は懸念事項かもしれませんね。中継ぎはともかく、クローザーを誰にするのかがキーかもしれません。
トレードで多村を獲得、小久保がFAで復帰したソフトバンクですが、重量打線のはずが、故障等が相次ぎ結局不発。先発の「4本柱」にも怪我が相次ぎ、思うようにいきませんでした。来季は王監督が最後とも言われていますが、花道を飾ることはできるのでしょうか。
ベテランの主砲と新人マー君の大ブレーク、野村監督の教えも浸透しつつあるのか、楽天が「定位置」の最下位から脱出。こうなったら勢いそのままに、来季はCSの出場を狙います。
常勝を謳われたのも今は昔か、フロントの不祥事にも足を引っ張られ、西武がとうとうBクラスの5位。長年打線を支えてきたカブレラ、和田を放出し、来季は「ナベQ」こと渡辺新監督の下で若いチームがどれだけやれるか。
楽天から最下位の座を奪ったのはオリックス。このオフは積極的に大砲の補強に努めていますが、こうした動きを見ていると、相変わらずフロントと現場の間には考え方に齟齬が生じているように思います。コリンズ監督は「走れる選手」を望んでいたと思うのですが……。

■広がりを見せる独立リーグ
3年目を迎えた四国ILに引き続き、2つ目の独立リーグとして北信越BCリーグがスタートしました。管理人も何とかこれを観戦しようと思い、2試合だけですが観戦することができました。
北信越BCリーグは、初年度としては四国を上回る観客を集め、四国よりも地域密着を重視したリーグの目標は、一定の結果を出したと言えるでしょう。
来季は四国ILが長崎・福岡と、九州にも拡大し、四国・九州ILとして6球団に。BCリーグは福井・群馬に新球団ができ、こちらも「北信越」の冠を外したBCリーグとして6球団になり、2つのリーグの球団数を合わせると、早くもNPBと同じ球団数に達しました。
現在では、近畿や東北でも独立リーグ立ち上げの企画が進んでいるそうです。

四国ILを「強引に」立ち上げた初代コミッショナーの石毛宏典氏は、その理想として「1県1球団」を掲げていました。もしかしたら、そうなる日もそう遠くないうちに訪れるのかもしれません。

■日本代表、北京五輪出場権獲得
昨年のWBCのこともあり、韓国や台湾と言えども楽に勝てる相手ではなく、まして勝手知ったる日本の球場で行われる試合ではなかったということを考えると、ここで(アジア予選で)アジア各国相手に無敗で五輪出場権を獲得できた意味は大きいと思います。
来年の五輪ですが、開催時期は8月という、まさにペナントレースが佳境を迎えようとする時期ということもあって、メンバー選考でまた論議が起きそうな気がします。
今のところ、「“最後の”五輪野球」となる公算が大きく、すっきりした形で、かつ悔いのない戦いをしてもらいたいものです。

■MLBのFA市場で日本人の相場が急騰
昨年の今頃は巨額のポスティング移籍が相次いだNPB→MLBの移籍ですが、今年はMLBのFA市場に目ぼしい選手が少ないということもあって、日本人FA選手が日本球界の予想と能力を上回る巨額の契約を果たしたことが話題になっています。
中でも中日からシカゴ・カブスに入団した福留、広島からロサンゼルス・ドジャーズに入団した黒田の契約内容は、MLBで既に実績を残したスーパースターの契約内容と遜色ないものです。
彼等は巨額の契約によって彼等本人だけでなく、日本球界の評価を高めたとも言えますが、同時に巨大な使命とノルマを課せられたとも言えるのかもしれません。とにかく活躍を期待しましょう。

NPBでは昨今、ドラフトやFAの改革の話題が出ていますが、こうしたMLBの日本市場進出という現実もその大きな理由に挙げられるのかもしれません。FA権取得期間を国内移籍と海外移籍で分けようという発想などがその最たるものだと思います。
こうした「選手の流出を防ぐ」ことには非常に熱心な日本球界ですが、MLBの経済力に対抗すべく「収入をより増やし、選手、球団、ファンにより魅力的なサービスを提供する」ための議論というのは全くと言っていいほど聞こえてきません。白旗をあげるのならば、やることをやってからにして欲しいものです。

■うすうすわかっていたことだが……(その2)
オフを迎えたアメリカ球界へのクリスマスプレゼントは、元上院議員による1つのレポートでした。

以前から指摘されてきた、ステロイド等の禁止薬物の使用疑惑のある選手のリストが発表されても、やっぱりなあ、という印象がどこかにありました。
それにしてもこのリストに列挙されている選手、錚々たる顔ぶれです。このまま何事もなければ殿堂入り間違いなしという選手がごろごろいます。そして中には日本でプレーしている選手、あるいは過去にプレーしていた選手も混じっています。
このレポートを作成する過程でのMLB選手会側の協力ははなはだ不熱心だったそうで、おそらくこれは氷山の一角だと誰もが思っているでしょう。

何だか2007年の野球界は日本の暗い話題で幕を明け、アメリカの暗い話題で幕を下ろすということになってしまいました。

ということで、この3日間、ざっと今年を振り返ってみました。
今年の当ブログの更新はおそらくこれが最後になりそうです。

それでは皆様、よいお年を。

posted by bunchousann |04:50 | 野球 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2007年12月28日

2007年をざっと振り返る~サッカー編

今日はサッカーです。それではやはりざっと振り返ってみましょう。

●鹿島、逆転でJリーグ制覇。10冠達成
Jリーグの優勝争いは、毎年最後までわかりません。2005年などは最終節まで5チームに優勝の可能性があったりしましたが、今年もそんな「荒れるJ」の典型とも言える逆転劇で、鹿島がJリーグを制覇しました。
11月初旬にはとっくに浦和が優勝に王手をかけていたはずだったのですが、過密日程の疲労もあったのか、ここから想定外の大失速。勝ちきれない試合が続き、最終節では最下位で降格も決まっていた横浜FCにまさかの敗戦。私も驚きました(そしてtoto的にも非常に困った結果になりました)。
ともあれこれで鹿島は主要タイトル(リーグ優勝、天皇杯優勝、ナビスコカップ優勝)10冠目。Jの創設以来リーグを牽引してきたクラブの見事な優勝に敬意を表したいと思います。

●浦和、アジア制覇
広大なアジアを行き来する過酷な移動・日程、にもかかわらず賞金額も低く、リーグの後押しも少ない……これまでアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は「罰ゲーム」とまで呼ばれる大会でした。
その情熱のなさがJリーグ勢がグループリーグを突破できない原因となっていましたが、リーグのバックアップもあり、今季出場した浦和、川崎は見事にグループリーグを突破。
そして浦和はノックアウトステージでもしぶとく勝ち続け、ついにアジア王者へと上り詰めました。

そのご褒美は、クラブ・ワールドカップへの出場。
欧州王者・ACミランとの勝負は、結果こそ「惨敗」でしたが、今後のJリーグ、日本サッカーにとって大きな1ページとなりました。

●カレンダーの見直しを
そのACLに出場した川崎を襲ったベストメンバー規定問題。実際には違反はしていないのに「犬飼発言」等、お偉方の“苦言”が相次いだのは記憶に新しいと思います。
昨年よりJ1のチームが18チームに増え、リーグ戦の試合数が4試合増えたにも関わらず、試合数を稼ぐためにわざわざグループリーグ制がとられているナビスコカップの試合数は据え置きであり、さらにA3やパン・パシフィック選手権など、クラブレベルでの国際試合も増えてきています。
これに加えて、トップクラスの選手には代表の試合もあります。
こうした過密日程の事情は世界のどこの国でも同じですが、欧州では日本とは事情が異なるとは言え、既にトップリーグのチーム数を減らしたり、さらに今後減らそうとしている国も出てきています。
そろそろ大会方式も含めて、目に見える形でのカレンダーの見直しをすべき時が来ているのかもしれません。
2009年にはACLの方式がかなり変わるようですし、日本からの参加チームが増えるということになれば、その必要性はいっそう増すのかもしれません。

●海外事情ざっくりと
05-06シーズンにリーガ、そしてCLを制し、賞賛の嵐に包まれていたはずのバルサが、たった1年半でここまで批判の嵐に包まれるとは……。築き上げたものが崩れるときの早さというものを実感せずにはいられません。
イタリアでは「カルチョ・スキャンダル」で降格したユーベが、他に2つの古豪を引き連れて順当に昇格し、セリエAはお馴染みの顔ぶれになりましたが、暴力沙汰が相次いで死者まで出るなど、相変わらずイメージの回復には時間がかかりそうです。
また、チェルシーを去った「スペシャル・ワン」の行方に世界中が注目しています。彼の就職希望先はスペインかイタリアのビッグクラブだそうですが、おあつらえ向きに、監督の座が空席になりそうなビッグクラブがあるというのもまた好都合でしょうか。ブラウグラナ? それともロッソネロ?

来年のユーロの予選ではイングランドが敗退するという波乱がおきました。そこで話題となったのがかの国の代表監督人事ですが、皆が望む「スペシャル・ワン」ではなく、イタリアの名将ファビオ・カペッロが就任することになりました。
イタリア・スペインでのクラブレベルでの実績にはケチのつけようもありませんが、懸念はイングランドにゆかりがないこと、英語が不得手なこと、そして代表の指揮はこれが初めてということでしょうか。
ちなみに日本はキリンカップでの対戦オファーを出しているそうですが、日本でカペッロ率いるスリーライオンズを観ることができるのでしょうか?
肝心の本選での組み合わせでは史上最高との呼び声高い「死の組」が誕生したということで、早くも話題になっていますね。6月が楽しみです。

南米では既にW杯予選がスタートし、欧州や北中米・カリブ海でも組み合わせが決定しました。来年は世界中で2010年に向けていよいよ本格始動ですね。

●「三男坊」「四男坊」世界に挑む
カナダで行われたU-20W杯。夏場の大会であるにもかかわらず、気候的に恵まれていたということもあって、日本は豊富な運動量をベースとした理想的なサッカーをしました。
決勝トーナメントでは後に準優勝するチェコに2点のリードをしながら、追いつかれてPK戦で敗退。ほんの一瞬、脆さを露呈すると取り返しのつかない結果になるということをこの試合で学習したのではないかと思います。本当に「いいサッカー」をしていたのでこのチームの戦いをもう少し観たかったという人は多いのではないかと思います。
韓国で行われたU-17W杯、こちらはU-20以上に事前の評判がよかったチームでしたが、世界のトップレベルの年少化の影響をまざまざと見せ付けられたような印象を受けました。柿谷の個人技など、光る場面もありましたが、残念ながらグループリーグ敗退に終わってしまいました。

●心配された「次男坊」、何とか五輪出場権獲得
若者たちの「調子乗り」が好感を持って伝えられていたのとは対照的に、「ピチピチ感がない」などと自国の協会会長から言われてしまった五輪代表。
マスコミの妙な煽りも受けて一時は「絶体絶命」のような状況にもなりましたが、終わってみれば最低限のミッションである五輪出場権を獲得しました。
五輪の位置づけというのは非常に難しいもので、それは今となっては多くの人が認識していることでもありますが、利用できるものは何でも利用すべきでしょう。松井大輔のようにここをステップアップにできた選手もいるのですから、出場する選手にはいい意味で、サッカー選手として「がめつく」なって欲しいものです。

●結果は残せず。しかし、形が見え始めた「長男」。だが……
マスコミはやたらと「3連覇!」とはやし立てましたが、そう簡単にはいかないものです。
7月、酷暑の東南アジアで行われたアジアカップで、日本はオーストラリアをPKの末に何とかやぶりましたが、準決勝ではサウジアラビアの個人技の前に屈し、さらに3位決定戦では韓国にやはりPK戦の末、敗れました。
1対1での勝負、シュート意識の欠如、単調な攻撃パターンなど、真新しいものではありませんが、課題が多く見つかった大会でした。
しかし、オシム監督の目指すサッカーの形が徐々に見えてきたという収穫もありました。

そして9月の欧州遠征でオーストリア、スイス相手に親善試合とはいえ、それなりの戦いぶりを見せ、いよいよ期待が膨らみかけたその時……

●そして……岡田監督へ
オシム監督が脳梗塞で倒れ、協会が速やかに選んだ後任は、かつて98年のフランスW杯で日本を率いた岡田武史監督でした。
岡田監督本人にも、そして協会の選考方法にも少なからぬ批判がありましたが、個人的な見解を述べさせてもらうと、監督の選考方法に対する疑問はありながらも、岡田監督本人に対しては、今では期待の方が大きくなってきています。
理由は……特にありませんが、やはり日本人だからでしょう。

今からああだこうだ言っても仕方がありません。まずはお手並み拝見といきましょう。

●管理人は人生初体験!
いや、そういうことではなくて……オフ会なるものの話です。

このブログを通じて、何人かの方とサッカーを肴にして同じ時間を共有させていただきました。非常に新鮮で貴重な体験をさせていただいたと思っております。
その節は本当にありがとうございました。またどこかでご縁があることを願っております。

繰り返しになりますが、来年はいよいよ南アフリカW杯予選がスタートします。
管理人がこのブログを始めたのはドイツW杯が終わってそう遠くない日からですので、そう考えると、時の経つのは早いものですね(単に年食っただけかも)。

posted by bunchousann |05:10 | サッカー | コメント(4) | トラックバック(0)
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2007年12月27日

2007年をざっと振り返る~F1編

さて、今年も残すところあとわずかとなりました。
そこで、去年と同様に「超簡単ダイジェスト」で当ブログで主に書いている3つのスポーツの2007年をざっと振り返ってみようかと思います。
今年はまずF1から。

★ライコネン、念願の総合優勝
「最も速いドライバー」の称号を手にしてから久しいライコネンが、最後の最後で「強さ」を見せ、まさにF1史上に残る大逆転でチャンピオンの座を得ました。
若いと思っていた彼も、既に28歳。まさに気力、体力、経験、技術のバランスが最も優れている時期に差し掛かっており、このタイミングでチャンピオンになれなければ、もしかしたら永遠になれなかったかもしれません。
フェルナンド・アロンソとルノーの2連覇によって阻まれていたタイトルが、久しぶりに赤い跳ね馬の元へ帰ってきました。

★スーパールーキーとチャンピオンの相克
前半戦、いや、正確にはライコネンが逆転で王座につくまでの主役は、ほぼこの人だったと言っていいでしょう。
昨年のGP2王者が名門マクラーレンからデビューするということで、期待はされていたと思うのですが、開幕戦でいきなりポディウムにのると、そのままルーキーの連続表彰台記録を更新し、あっという間にポイントリーダーに。
そして、その状況が最終戦まで続いていたわけです。
開幕当初は昨年、一昨年の王者アロンソがマクラーレンを牽引していくものと誰もが思っていたはずが、この逆転現象が起きてしまい、レース戦略などを巡って2人の間には次第に険悪なムードが流れていきます。そこへロン・デニスも絡んでアロンソはチーム自体に不信感を持つようになり、「あの出来事」が決定打となって……。

……結局、アロンソは1年でルノーへ復帰。
マクラーレンはハミルトンが牽引していくことになりました。

★弱小スーパーアグリ、見事ポイントゲット!
暗い話題になったので、明るい話題を。ということで、やはり日本人としてはこれを挙げなければならないでしょう。
シーズンの後半にスポンサーのスポンサー料未払い等で資金難が伝えられたことにも象徴されるように、スーパーアグリは、ワークス勢とは異なり、財政面で非常にギリギリの運営を強いられているわけです。
特にシーズン終盤はそういった資金面での差がモロに出てしまいましたが、逆にそういった差が出ない前半戦ではそれなりの戦いができるということを証明しました。これは少ないながらも優秀なスタッフの努力の賜物だと思います。
そして琢磨。スーパーアグリに来てからドライバーとしての確かな成長を感じます。若い頃のアグレッシブな部分はそのままに、本当に我慢強く、冷静になったと思います。

★どうした、日本のワークス勢
昨年は第3期F1活動で初めて優勝を遂げたホンダでしたが、今季はマシンのカラーリング以外、ほとんど見せ場をつくることができませんでした。
シーズン終盤までポイントすら獲得できない状況で、やっとこさ弟分のスーパーアグリをポイントで上回り、最低限の面目を保ちましたが、スーパーアグリの何倍もの予算を持ちながらこの体たらくでは、ファンは納得できないでしょう。
トヨタも……どうでしょうか。このチームも予算的にはおそらく全チームの中で最高ランクだと思うのですが、伸び悩んでいますね。それでもトゥルーリが少しだけ意地を見せてくれましたが。

来季、ホンダはロス・ブラウンが加入しますが、彼のマシンが出てくるのは早くても来年の後半、おそらくは再来年のマシンからになるでしょう。しばらくは苦しみそうです。
また、トヨタは新シーズンに今季GP2王者のグロックを迎えることになりましたが、どこまでやれるのでしょうか。ゴールデンルーキーをうんざりさせないように「カイゼン」して頂きましょう。

★罰金1億ドル
「あの出来事」、すなわちマクラーレンのスパイ事件です。
それにしても前代未聞の罰金額にみんなが驚きました(実際は色々な収入等でほぼ半減されたようですが)。
アロンソがマクラーレンを出るきっかけになったのは、この事件に関して自チームに不利な証言を行ったからだと言われていますが、どう考えてもやった方が悪いわけで、彼を冷遇するのとは次元が違うような気もします。
とにもかくにもこの一件で、マクラーレンは巨額の罰金とともに獲得がほぼ確実だったコンストラクターズのタイトルをポイントの剥奪によって失ってしまいました。実にあのハッキネンが98年にダブルタイトルを獲得して以来の久々のタイトルだったというのに……。

若い力の台頭
今シーズンはハミルトンを筆頭にロズベルク、クビサ、コバライネン、ベッテル等の若いドライバーが活躍し、そして日本人としては期待の2世、中嶋一貴もデビューを果たしました。
来季はさらにネルソン・ピケjrという新たな2世も登場し、F1ドライバーのラインナップは急速に世代交代が進んでいるような印象を受けます。

その一方で、ベテランはせち辛い年末を迎えているようです。
ジャンカルロ・フィジケラ、ラルフ・シューマッハの姿は来季も見られるのでしょうか?

★富士での日本GP、そして
激しい雨の中の激闘となった、久しぶりの富士スピードウェイでの日本GP。
しかしそれ以上に問題となったのは、どうも運営面での不手際の数々でした。
もともとファンの間では鈴鹿へのノスタルジーが根強いこともあって、バーニー・エクレストンがその「空気を読んで」、鈴鹿・富士の隔年開催を「鶴の一声」で決定してしまったのは素晴らしいことですが、来年も日本GPは富士での開催になります。
来年は、面子に拘らず、幅広い意見を聞いて、よりよい運営をしてもらいたいものです。

こう考えると、今年も色々ありました。
ちなみに管理人はパソコンのエラーで録画に失敗したモナコ、ついつい居眠りをしてしまった中国と2つのGPを見逃してしまいましたが、F1はバーニーの好意もあって地上波で楽しめる数少ない素晴らしいコンテンツです。来季は何とか全てのレースを観たいものです。

posted by bunchousann |05:10 | F1 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年12月21日

続・見るからに大変そうなクラブ~ルチ・エネルギア

前回ご紹介した「見るからに大変そうなクラブ」、ロシア・プレミアリーグ所属のルチ・エネルギア・ウラジオストク。

説明するのも面倒なので、彼らがいかに過酷な条件で戦っているのかは、やはりこちら↓の地図をご覧頂いた方がよくおわかりになると思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Russian_Premier_League_2007_map.png

ロシア・プレミアリーグのクラブの大多数がモスクワとその周辺地域に存在する中、何とそこから飛行機で9時間もかかるウラジオストクにホームを持つというということで、前回はJのACL出場クラブも彼らに移動のノウハウを学べばいいのではないか、なる記事を書いたのですが、コメントを頂き、レスを返すうちに、ますますこのクラブのことが気になり、ちょっとだけ調べてみました(といってもググってみた程度ですが)。

するとどうでしょう、意外に日本との関わりもあり、また関わりを持ちやすいクラブだということがわかってきました。

以下、簡単に調査結果(あるいはパクリ?)を報告させて頂きます。

●2006シーズンに昇格したばかり
なので、残留争いをするのは当たり前だったというわけですね。しかし、この地理的なハンデをもろともせずに2シーズン連続の残留は立派だと思います。
前回は移動の大変さばかりを強調したのですが、この移動の大変さを軽減すべく、リーグ側も彼らには最大で4試合ほど連続でアウェー戦を組ませたりしている(その逆で、ホームが数試合続くこともある)わけで、当然のことながら、

移動距離が長い=交通費がかさむ
遠征時期が長い=滞在費がかさむ

といった金銭的負担も見逃せないと思います。選手もそうですが、フロントも大変なのではないでしょうか。

●上川さんが笛を吹く
ドイツW杯が終わって間もない昨年の8月19日の試合で、何と日本が誇る国際審判の上川さんが彼らのホーム、ディナモ・スタジアムで笛を吹いたそうです。何でも、外国人の主審はアジアからは初めてだったそうです。

●既に、Jのクラブとの対戦経験もあり
サポの方々ならご存知だと思うのですが、ルチ・エネルギアは昨年も今年も日本にやってきているではありませんか。
相手は清水エスパルス。
昨年の10月にも練習試合で対戦し、今年の3月にもサテライトとの対戦があります。
同じところに2度もやって来るなんて、余程J-STEPの施設が気に入ったみたいですね。

前回のコメント欄でも書いたのですが、何せ時差が7時間もある長距離の移動を強いられる彼らにとって、日本への移動は時差もほとんどなく楽なものなのだと思います。
新潟からウラジオストクまでは飛行機で1時間半。
ということで、実際にロシア・プレミアリーグに興味がある方などが観戦に行かれているようです。

近年のロシア・プレミアリーグは、オイルマネーの影響で有力選手も多く在籍しており、上位のクラブは欧州カップ戦で奮闘しています。

え、欧州カップ戦?

●実は、欧州カップ戦の生観戦が日本から最も近くで可能である(かもしれない)
そうです。地理的には沿海州はアジアといってもいい場所ですが、ウラジオストクは200年前ならいざ知らず、現在は立派なロシアの領土。
したがって、サッカーの世界では当然UEFAに属するわけでして、仮にルチ・エネルギアがUEFAカップに出ようものなら、あなたのひいきのクラブがウラジオストクにやってくるかもしれないわけです(最も、移動の負担を考えれば大迷惑でしょうが)。
今季で言えば、UEFAカップにはバイエルンやフィオレンティーナ、トットナムなども参戦しているわけで、ルチ・エネルギアが緒戦を勝ち抜き、運よくグループリーグで同居すれば、時差1時間、新潟から飛行機で90分の場所でUEFAカップが見られるかも……。

まあ現状のルチ・エネルギアは残留するのが精一杯のようですし、そこまで望むのは酷だと思いますが、そういう妄想も可能だということです。

ところでJのサポの方には、アウェー観戦をされるほど熱心な方もいると思います。
実際に浦和や川崎のサポの方が、ACLのアウェー戦に多数訪れていたのを映像で見ました。
そんなサポの愛は万国共通のようで、ルチ・エネルギアのサポではないのですが、ロシアではこんな熱心な方もいらっしゃったそうです。

最後に、やはり前回のコメント欄でもやりとりのあった「クラブの国際大会」に関してですが、既にこういう意見もあるそうですね。
そこで鍵を握るのは、やはりこのクラブのようで……。

とにかく、管理人は来季もこのクラブの奮闘をどこかでお伝えしたいと思います。

posted by bunchousann |04:25 | サッカー | コメント(8) | トラックバック(0)
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2007年12月19日

見るからに大変そうなクラブがあるのだが~何か学べぬものか

実は全然違う記事を書こうと思っていたのですが(笑)。

来季のJリーグの日程やナビスコの日程、またACLのグループ分けなどが発表され、既に2008年の戦いが始まりつつあるのを実感します。

また、岡田監督率いる代表の「顔合わせ」合宿も始まりましたが、来季は代表の方もいよいよW杯予選が始まり、緊張感ある試合が続くことになりそうです。

その代表の日程ですが、どうも夏場のアジアの灼熱地獄をご理解頂けなかったFIFAのお偉方にしてやられたようで、6月にAマッチデーが4日も組み込まれるという異常な事態が起こっております。
これにより、J1の日程は5月中旬から6月末までのおよそ1ヶ月ちょっとの間、中断を余儀なくされることになりました。

天候が不順な梅雨時は観客動員の懸念も大きいと思われますし、こうした時期に試合をしなくてもいいというのは営業サイドにとっては大きいのかもしれませんが、この反動は、当然どこかで来るわけです。
その反動が来るのが大抵の場合、子供たちが夏休みである7・8月。
観客動員が見込める時期ということもあって、平日開催の日程も組まれています。

リーグ戦の過密日程といえば、もうすぐやってくるプレミアの「ボクシングデー」が有名ですが、真夏の日本で毎年繰り返されるこの日程も、それに匹敵するか、あるいはそれ以上にキツいのかもしれません。

ACLに出場するクラブは、この辺から決勝トーナメントが始まるわけですが、この夏場の過密スケジュールで蓄積される疲労がモロに効いてしまったのが、今季の川崎だったのかもしれません。
決勝トーナメントのドローで、中東勢と対戦することになり、短期間での長距離移動を強いられた挙句、例の騒動であれこれ言われることになり、さぞ大変だったのではないかと思います。

今のところ、「罰ゲーム」との呼び声高いA3の開催が不透明なのだそうですが、その他のコンペティションのフォーマットに変更は見られないことから、来季も今季の川崎に似たようなハメになるクラブが出てくるかもしれません。

時差を伴う長距離移動、頭ではわかっていてもその対策をするのは大変なのでしょう。
このブログを月の終わり頃に覗かれたことのある方ならご存知かもしれませんが、管理人も仕事柄「時差調整」を強いられます。
早番と遅番では、約7時間の時差があり、当然、生活リズムも変わってきます(ちなみにこのブログでは遅番の時はいつも「東欧時間」と呼んでおります)。
この調整、毎月あるとわかっていても、失敗するとやはり数日はダメージが残ります。特に遅番→早番への調整は非常に難しいのです。
時間を合わせるだけでもなかなか大変なのに、あまつさえ長距離移動をした上に気候まで異なるのですから、その苦労は私にもよくわかります。

……話が外れました。

まあ、こうしたACLの苦労を味わうにはまずグループリーグで首位にならないといけないわけですが、そうなってくれることを願いつつ、ようやくタイトルの謎に迫ってみようかと思います(前フリが長くてスイマセン)。

冒頭に「全然違う記事を書こうと思っていた」と書いた通り、その記事のために欧州を中心とする各国のリーグ戦のフォーマットを調べるべく、ウィキを見ていたのですが、ちょっと驚いたことがありました。

まずは、この地図↓をご覧頂きたいと思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Russian_Premier_League_2007_map.png

リンク先の地図は、ロシア・プレミアリーグに所属する16クラブの本拠地のマップです。

ロシアと言えば、真っ先に思いつくのが、スパルタク、ロコモティフ、CSKA、ディナモといったモスクワ勢。実際、過去の優勝チームはほとんど首都モスクワのクラブになっています。
ちなみに今季の優勝クラブは、以前このブログでも取り上げさせてもらった、ディック・アドフォカート氏率いるゼニト・サンクトペテルブルク。アドフォカート氏とのつながりか、韓国選手も獲得していたりするようです。

そんなロシアサッカーの勢力図ですが、モスクワ勢にせよ、ゼニト・サンクトペテルブルクにせよ、ほとんどが西部、範囲を広げてもウラル山脈の西側に集中しています。

ところが、地図を見ると、文字通りのアウトサイダーが存在することがわかると思います。

まず、ほぼ国土の中央に近いところに1つ。

そして、何と日本海を挟んだ日本の対岸、ウラジオストクにも1つ。
最早ほとんどアジアと言ってもいい場所ですが……。

一応ウィキのリンクを張っておいたのでご覧頂いたと思うのですが、ロシア・プレミアリーグはごく一般的なH&Aの総当りのリーグ戦。どこかでセントラル開催なんてことはないようですから、どう考えてもこのルチ・エネルギア・ウラジオストクというクラブは、H&A方式のリーグ戦を戦う上で、地理的に相当なハンデを背負っていると考えられるでしょう。

何せウラジオストクからアウェー戦で最も多く訪れるであろうモスクワまでの飛行時間は9時間40分(帰りだってジェット気流に乗ってやっとこさ9時間)!! おまけに時差も7時間あります。
これではどう考えてもサッカー以外で体調を崩す選手が続出しそうな感じです(ロシアリーグに詳しい方、この辺の事情を是非教えて下さい)。試合よりも移動の方がキツいんじゃないかと思います。

世の中には、恐ろしい長距離移動を頻繁に繰り返す(と考えられる)クラブもある、ということで、このクラブにはおそらく時差ボケや長距離移動の負担軽減に関するノウハウがたくさんあると思うのですが……ACLに出場するクラブの関係者の方々、何か有益な情報がつかめるかもしれませんよ(笑)。

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posted by bunchousann |02:40 | サッカー | コメント(15) | トラックバック(1)
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2007年12月14日

邂逅と妄想~全てはここから始まる

せっかくテンプレを変えたのに何も書かないというのもちょっとアレなのですが、予想通りこの試合にはたくさんのエントリーがあって、何をどう書いていいやらわからぬまま他のエントリーを読んでいたりしました。

今しがた、宇都宮徹壱さんのコラムを読んでみたところ、私の言いたかったことを上手く言ってくれているようなので、もう書くのはやめようかと思ったのですが、基本的にポジティブな管理人は、さらに底抜けに妄想してしまったりするのでした。

昨日の試合を1つの邂逅と捉えるとするならば、そこから妄想の翼を広げていくのも悪くないはず。

「キャプテン翼」を読んで育った私たちの年代のほとんどが、幼少時代に日本がワールドカップに出られるとは思えなかったように、実現不可能と思われることがこの20年ほどで叶えられてきているのが日本サッカーの現状だと思うのです。

確かに、今は大きな実力差があると思います。
わかっていても止められないドリブルを見せられましたし、ゴール前で、冷静にフリーの味方を発見し、やさしいパスを送る技術も相手の方が上かもしれません。ほんの一瞬のことでしたが、それが命取りになるというのが彼我の「実力差」なのでしょう。

ただ、この差が未来永劫続くとは限りません。もちろん、そのためには多くの経験が必要だとは思いますが……。
レッズの戦いぶりに、可能性を感じた人たちも多かったのではないかと思うのです。
特に、レッズ以外のJチームのサポーターの方々はどうでしょう?
「欧州王者をCWCで初めて破るJクラブ」の称号を得るチャンスは、今のところ、全てのクラブに残されています。

あるいは、そんな一瞬の破壊力で全てを決めてしまうような選手が、もしかしたら日本人である可能性だってあるわけです。
CLでビッグイヤーを掲げ、欧州王者の一員としてアジア王者(願わくはJのクラブであって欲しい)と対戦し、実力を見せつける日本人が、いつか生まれてもいいのではないか、と。

1つの邂逅が、こうして無数の妄想を生み出すのなら、それこそが日本のサッカーが強くなる原動力になるのだと思います。
もちろん、そのために何ができるのか、何をすべきかが重要ですが、とかくこうした「惨敗」の後に、ネガティブというよりも自虐的になる人々があまりにも多いということを昨年のドイツW杯で思い知らされた身としては、今回こそはそうなって欲しくないと思うのです。

弱いから期待しない、でも期待しなければ、おそらく強くはならない。

前にも書いたのですが、これが管理人が応援する者に対するスタンスとしていつも心掛けていることです。

5年後か、10年後か、それともやっぱり何十年後かになるのかもしれませんが、「その瞬間」に、昨日の試合が出発点だったと言える日がくることを願います。

posted by bunchousann |14:15 | サッカー | コメント(5) | トラックバック(2)
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2007年12月11日

日本では「十年一昔」と言うけれど……

シーズンオフに入ったスポーツ界の話題は、やはり移籍や契約の話が多いわけで、F1の場合でもそれは例外ではなく、05年、06年のチャンピオン、フェルナンド・アロンソのマクラーレンからルノーへの移籍が発表されたことが大きな話題になっています。ってことで本題ではないのに、写真なんかも付けてみたりしました↓

マクラーレンを出ることはシーズン中からほぼ既定路線だったわけですが、レッドブルやウィリアムズなどの名前も挙がる中、結局代表のフラビオ・ブリアトーレがラブコールを送っていたルノーへの元鞘へすんなり収まったという感じです。
それにしてもチームメイトにコバライネンの名前がないのがちょっと驚きですね。今季前半はともかく、後半はそこそこ安定していたように思ったのですが……もしかしたらハミルトンの僚友へと鞍替えするのかもしれませんね。

……前置きが長くなりましたが、タイトルにもあるように、個人的にはこっち↓の方がF1界では気になるニュースだなあと思っております。



FIA、2008年からエンジン開発を10年間凍結(TopNews速報)
2007/12/10 11:24  

世界モータースポーツ評議会は7日(金)に、F1エンジンの開発を10年間凍結させることを承認した。

2008年から2017年までの間、全てのチームは2007年仕様のエンジンを使用することになる。このエンジンは、「2008年3月までに(FIAに)提出されたもの」であると声明にはある。

モナコで開催された3回目となるモータースポーツ事業の年次討論会の中で、国際自動車連盟(FIA)会長のマックス・モズレーはF1でのエンジン開発凍結の決断について説明している。

「これ以上F1エンジンを開発する必要はない。F1のエンジンは毎分1万9000回転で回っている。これは他のエンジンと比べて、かなり速いものだ。音もいいし、信頼性も高い。現在、6つ自動車会社による凍結されたエンジンは驚くほど対等なものになっている」とモズレーは演説の中で語った。

FIAは7日(金)に、各チームは2008年以降、1基の風洞のみの使用が認められ、24時間の稼動が禁止されることも発表している。

さらには、レースへ参加する人数も制限されることになる。



前々から噂がありましたが、まさか10年間もエンジン開発を凍結せよとのお達しが現実のものになるとは思いませんでした。

現代のF1マシンは、そのパフォーマンスにおいて、空力面の占めるウェイトが80%を占めるとも言われているので、エンジン開発を止めたところで大きな影響はないかもしれません。
しかし、10年も経てば、画期的な新技術が誕生する可能性もあり、燃費の向上や排ガスのクリーン化といった環境面での配慮も大きく向上するはずです。それがなされぬまま放ったらかしになるというわけです。

また、技術の粋を集めているはずのF1のエンジンが、基本構造が10年間変わらないというのは、ファンに対するアピールという点でも寂しいものがあるのではないかと思うのです。

ちょっと車に詳しい方ならご存知でしょうが、市販車のレベルでも現在登場する新車に基本構造が10年前に作られたエンジンが搭載されるということはほとんどありません。市販車で言えば、10年前のエンジンは文字通り完全に「一昔前」のエンジンと言えるでしょう。
それが2017年のF1には10年落ちのエンジンが搭載されるというのですから、何とも情けない話です。

私が感じるF1の魅力の1つを表す言葉に「人類の叡智」というものがあります。
毎年毎年「マシンを遅くする」レギュレーションの改定が行われながらも、F1のタイムは落ちないどころか、サーキットによってはむしろ伸び続けているのです。
こうしたルールとの「化かしあい」に、ドライバーやメカニック、エンジニアらチームの全員が一体になって、知恵を出し合って立ち向かっていくところに魅力を感じているわけです。

ところが、こうしたマシンの技術開発を極端に制限する決定は、そういう魅力を損ないかねないと思います。それはファンだけでなく、現場で戦う人たちも同感なのではないかと思うのです。

せめてエンジン開発は2年、あるいは3年単位くらいで見直すことはできなかったものでしょうか。
先程も言いましたが、数年ごとに見直していけば、より安全で、かつ経済的にも優れたエンジンが作れそうな気がすると思うのですが……。
単にエンジンの出力やトルクの向上といったパフォーマンス面にばかり目がいっているのかもしれませんが、もう少し別の側面にも目を向けて欲しいものですね。

と、散々文句を垂れましたが、このF1という世界、朝令暮改は当たり前です。
こんな決定に対してなら、大歓迎なのですが。

posted by bunchousann |22:50 | F1 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2007年12月10日

笑うに笑えぬ、ドラゴンズの超高齢化

まずは、下記のスタメンボードをご覧下さい。
今年の日本シリーズ第5戦、物議を醸したあの試合のドラゴンズのスタメンボードです。
ちなみに、意地悪のつもりではありませんが、名前の横に書いてあるのは、2008年終了時の選手の満年齢です。

  1.  セカンド    荒木    31
  2.  ショート    井端    33
  3.  レフト     森野     30
  4.  ファースト  ウッズ    39
  5.  サード    中村紀   35
  6.  ライト  イ・ビョンギュ  34
  7.  センター   平田    20
  8.  キャッチャー 谷繁    38
  9.  ピッチャー  山井    30


怪我で福留(来年で満31歳)の代わりに若い平田が出場しているにも関わらず、この平均年齢の高さは気になるところです。まあそれでも日本一という結果を残しているので、何とも言いようがないのですが……。
このスタメンボードをベースにして、来季の開幕オーダーを予想すると、こんな感じでしょうか。

  1.  セカンド   荒木    31
  2.  ショート   井端    33
  3.  センター   森野    30
  4.  ファースト  ウッズ   39
  5.  レフト     和田    36
  6.  サード    中村紀   35
  7.  ライト  イ・ビョンギュ  34
  8.  キャッチャー 谷繁    38
  9.  ピッチャー  川上    33


高額年俸のFA選手がスタメンに入らないということはあり得ず、怪我でもしない限りこんな感じだと思います。また、開幕投手はいくらなんでも中田、朝倉ということは考えられず、やっぱり川上でしょう、たぶん。

全員が30代、しかもスタメン9人のうち、35歳以上の選手が4人を占めている「超高齢化打線」の平均年齢は、34.3歳。
最早笑うに笑えない感じがするのは私だけなのでしょうか。

福留が抜け、打線の強化のために西武からFAになっていた和田を獲得したわけですが(球団は福留の退団とは関係ないと言っていますが、そんなことはないでしょう)、いかんせんここ数年打撃成績、殊に長打力が下降気味であり、しかも守備の面では「ナゴヤドーム基準」に達しているとは言い難く、さらに上記の表の如き高齢選手に対して3年総額8億4000万円という契約を結んだことを考えると、いつぞやの投手のように不良債権化するリスクも多く、個人的にはこの和田獲得にはクエスチョンマークをつけざるを得ません。
福留の退団は世代交代を図る意味ではポジティブにとらえることもできたのですが、こうなってしまうと、最早それも期待薄となりそうです。

もちろん、年齢に関係なく結果を残す選手もいますし、大卒かつ社会人出身の選手には比較的高齢でも結果を残す選手が多いという印象があります。それに、管理人も30代に達し、ベテラン選手に対するシンパシーが年々高まっているのも事実です。
ということで彼らが頑張ってくれればそれにこしたことはないのですが、管理人が勝手に予想させてもらうと、これらの高齢選手がことごとくシーズン終了までに怪我で離脱することなく無事で過ごせるとは考えられず、その点では若手選手もいつでも自分の出番が来ると思って準備をしてもらいたいものです。
特に今年芽吹いた平田、堂上剛の2人には、ファンも期待していると思います。それぞれ左投手、右投手の時には出番が来ると思います。

それにしても、外野手の安定した守備はドラゴンズのウリの1つだったはずですが、これでそれも望むべくもありません。
守備固めのために外野総入れ替えなんて珍しい場面も観られそうなのが何とも皮肉な感じがします。

posted by bunchousann |18:00 | 野球 | コメント(36) | トラックバック(1)
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2007年12月07日

「育てて勝つ球団」の不思議~他球団のファンがあえて聞いてみたい

管理人はもうずいぶん前にカープファンの方々に、あの「スクワット式応援(「スクワットコール」という言い方もあるそうですね)」についてそのルーツ等、色々教えてもらったことがあります。
改めてその節は本当にありがとうございました。おかげで長年の疑問が払拭されたような感じがします。

で、今回もまた、カープのファンの方々に聞いてみたいことがあります。
ただし、今回の疑問は耳の痛い話だと思います。中には気分(機嫌)を悪くされる方も確実にいらっしゃると思います。
以前の記事で、ちょこっと触れた疑問点、これを敢えてファンの方々に聞いてみたいと思います。

4番打者の国内他球団移籍が決まり、絶対的なエースが海を渡ろうとしているという暗い話題のオフシーズンが続くわけですが、このカープという球団は、「育てて勝つ」ということをオーナー自らが唱えていらっしゃいます。
どこかの球団が、ポジションのことなどお構いなしにやたらめったら他球団の大物選手の補強(乱獲?)を繰り返すことを思えば、その理念は崇高で美しいとさえ言えます。
財政的にそういった他球団の大物選手を補強することが難しいという一面はありますが、もし「育てて勝つ」という目標を達成すれば、その喜びは他の球団の何倍にもなるのではないか、と思います。
では、そのためにカープは有効な手立てを講じているのか、と言われれば、ちょっと疑問に思うこともあるのです。

本当は他のブログで似たようなことを書いていらっしゃる方がいたので、そこにコメントしようと思ったのですが、なぜかエラーが連発してしまったために、こうして記事に起こすことにしました。

「育成」が重要ということならば、その鍵を握るのは、選手の素材(将来性)、そしてそれを見抜き、伸ばしてやるコーチ陣のはずです。
ところが、このコーチ陣、なかんずく投手コーチの陣容に、管理人は以前から疑問を持っておりました。

私の持っている選手名鑑、そして一応カープの公式HPでも確認しましたが、投手コーチの肩書きを持つコーチは3人います。

小林幹英(投手コーチ、33歳)
沢崎俊和(投手コーチブルペン担当、34歳)
山内泰幸(2軍投手コーチ、34歳)

揃いも揃ってみな私とほとんど同世代の若いコーチ。管理人ももちろん彼らの現役時代をよく覚えています。
若いということはそれだけ選手たちの年齢に近く(っていうか佐々岡なんか明らかに年上ですし……)、彼らの兄貴的存在として、何かと接しやすいという利点はあるでしょう。また、まだ体も動くでしょうから、選手たちとともに汗を流すこともできるでしょう。
しかし、コーチ経験という点ではあまりにも少なすぎやしないかと思うのです。

若いコーチ自体を否定するつもりはありませんし、実際に彼らのような若いコーチが他球団でも大勢働いています。
しかし、そういった場合、多くの球団はそんな「若いコーチのコーチ」としてベテランのコーチをつけていることがほとんどです。
全員がこの若さでは、いざという時に、経験という武器を発揮することが難しいのではないかと思うのです。

さらに、「育てて勝つ」、すなわち野手で言えば、新井や栗原を育てたように、好素材を育成して何とか一人前にするという点において、この3人の現役時代のキャリアを考えた時には一抹の不安も感じます。
周知の通り、山内、沢崎はルーキーイヤーに共に14勝を挙げ、それぞれ95年、97年に新人王を獲得しています。また、小林幹英は98年、ハイレベルな争いとなったために新人王こそなりませんでしたが、9勝18セーブを挙げ、新人王に準ずる成績を残しました。
つまり、好素材から育成されたというよりは、入団した時点で既にある程度完成していた選手だったとも言えるわけで、彼らには育成されて這い上がったという経験が欠落しているとも言えます。

また、この3人は先発投手、リリーフ投手の違いはあれど、そのルーキーイヤーをピークに不調に陥り、そして故障を連発し、若くして引退を余儀なくされたというキャリアも共通項として挙げられます。
3人のキャリアに多様性がないのも、ちょっと勿体無いような気がします。

3人ともカープのOBで、ファンの方には親しみもあるでしょうし、彼ら3人も世話になった球団への恩返しの意味でも情熱を持って指導しているとは思いますが、やはりメンバー構成上のバランスが悪いと思わざるを得ないのです。

もちろん経験が必ずしも必要ではないとは思いますし、そのことは私のひいきであるドラゴンズの落合監督が結果で証明してみせましたが、そんな落合監督もコーチ陣にベテラン(森・高代)を擁しているのは、監督の経験不足を補うための1つの方策だと思います。

カープの場合、コーチ陣の年俸も他球団と比べてかなりリーズナブルになっているのですが、コーチの招聘には大物選手のように何億円もかかるわけではありません。
経験豊富で実績のあるコーチを呼び寄せるにしても、せいぜい数千万円といったところです。
「育成の球団」を標榜するのであれば、若手選手への先行投資という点でも、そして選手に代わるチーム力アップのための補強と考えたとしても、このくらいの出費は充分できるはずあり、するべきです。まして来季は黒田や新井の浮いた年俸分という余剰資金があるのですから……。
以前の記事では、現在の日本ハムの投手陣の礎を作った佐藤義則コーチの名前を挙げたのですが、他にもいるでしょう。こうした人材にも目を向けてもいいのではないか、と思うのです。
そういうベテランコーチが生え抜きの若いコーチを育て、経験を積ませて将来のあの大物OB(背番号7?)の監督就任に備えるというシナリオも悪くないと思うのですが、こういった考えは今のところカープにはないようです。

ひいきチーム以外の他球団のことについてあれこれ言うのはどうかと思ったのですが、以前も別の球団についていろいろ否定的なことを書いたこともあって今回エントリーいたしました。
ここは投手コーチの陣容という一点に絞ってみたのですが、この管理人の意見に対して、ファンの方はどう思っているのでしょう。
生え抜きが指導者として頑張ってくれている姿、それ自体は嬉しいことですが、だからと言ってバランスというのも重要だとは思うのです。

お金がなくても、やれることは必ずあるはずです。そして、それは何も選手の獲得だけではないはずです。そういった視点を、フロント陣が持っているのかどうか、やはり現状を見ると疑わざるを得ません。

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posted by bunchousann |23:55 | 野球 | コメント(19) | トラックバック(1)
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2007年12月05日

とりあえず決まってよかった~本当に“最後”の五輪野球に臨む

この「野球五輪代表シリーズ」の記事を拙ブログでは大昔にちょろっと書いた(こちらこちら)ことがあるのですが、その後の管理人は日常の喧騒の中に埋没したままこの話題について書くことなく随分放ったらかしにしておりました。で、気付いた時には代表チームの活動が始まり、そして書こうかと思った時には予選の3試合があっと言う間に終わってしまいました。
ってことでいろんな意味で随分時間が経ってしまいましたが、野球の日本代表が来年の五輪への出場を決めました。まずはおめでとうございます。

今回の日本代表の前評判として「傑出した投手力」と評される反面、「オールプロによる代表チーム史上最も小粒な打線」という評もあったと思うのですが、私的には何となく以前このブログで作ってみた「NPB同級生チーム」を思い出してしまいました。
そしてそういうチームらしく、相手を3試合で5失点に抑えたわけですが、打つ方はというと、これも上手く繋がって、結局は3試合で24得点を挙げることができました。

もう1つ、うがった言い方をさせてもらえば、メディア的には五輪の目玉コンテンツが1つ増えたわけで、世間一般に言われる「五輪の経済効果」とやらの波及効果を拡大させることにもなったのではないか、と思われます。

あの、物議を醸した韓国戦の紙一重の勝利が効いてのこの結果。
もし、あの紙一重の勝利がなかったら、と思うとぞっとしますよね。

いや、アジア1位にならなければ即敗退、というわけでもないんです。

そう、予選を突破した日本の皆様は既にお忘れだと思いますが、アジアで2位、3位のチームは来年3月の世界最終予選(これもin台湾)に回るのですが、これが半端ない国々の争いになります。

最終予選には韓国、台湾、メキシコ、カナダ、イギリス、スペイン、南アフリカ共和国、そしてオーストラリアが出場し、このうち五輪に出場できるのは3カ国だけです(サッカーでも厳しそうですね)。
どういう形式で対戦するのかはわかりませんが、仮に総当りのリーグ戦となると、実に7試合も消化しなくてはなりません。しかもチーム数を考えると、5勝2敗でも場合によっては厳しくなりそうな感じです。
欧州やアフリカ勢を除くと、確実に勝利を計算できそうなチームはなかなかありません。
こんな予選に出なければならなかったかもしれないと思うと、とりあえず決まってよかったという安堵の声が聞かれるのも無理はないのかもしれません。

ただ、五輪出場が決まったということは、上記過去ログにて指摘させて頂いたいくつかの懸念事項が、時期を見て顕在化してくる恐れもあるわけでして、これはこれで代表とNPBの方で上手く話し合って欲しいものです。
幸いにして日程の方は既に妥協案が出ているようですが、メンバー選考に関しては、ペナントレースの展開次第で、結局色々な不満が出てくることになるでしょう。まあある種結果論的な問題とも言えますし、今からああだこうだ言っても始まらないとは思いますが……。

ドラからはあの5人がそのまま選ばれるとなると、たとえ2・3週間でもちょっとキツイなぁ……というのが本音です。

あ、いや、ドラからは6人選ばれているのでした。
6人目、韓国代表の「赤兎馬」ことイ・ビョンギュ。
それにしても、この記事を読むと、ちょっと残念ですね。
あの緩慢に見える守備時の動作に対する批判は、ドラファンの「ナゴヤドーム基準」という厳しい目線からこその批判だと思ったのですが、身内からこうも名指しで(しかも他に槍玉に挙げられている選手はいないじゃないですか!)言われてしまうとは……。

posted by bunchousann |22:30 | 野球 | コメント(4) | トラックバック(4)
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