2007年08月31日
この原稿を書き始めるちょっと前に、UEFAチャンピオンズリーグのドローが終わりました。
それぞれひいきのチームをお持ちの方々はどのような感想を持たれたことでしょう?
「これならノックアウトステージまでイケそう」「3位に入ってUEFAカップに回れば恩の字か」などなどリアルな想像を膨らませていらっしゃることでしょう。
中村俊輔が所属するスコットランドのセルティックは、昨季も対戦したディフェンディングチャンピオンのミラン、ベンフィカと同居することになりました。
そしてグループ内のもう1チームはウクライナのシャフタール・ドネツク。予備戦三回戦で宮本恒靖、三都主アレサンドロの日本人2人が所属するオーストリアのレッドブル・ザルツブルクを下しての本戦進出です。
「たら」「れば」は禁物ですが、チャンピオンズリーグで、日本人同士が相討つといった場面が見られたかもしれないと思うと、本当に残念に思います。
結局、ワールドカップを凌ぐと言われる、世界最高レベルの戦いの場に身を置ける日本人は、中村俊輔ただ1人。
杉山茂樹さんが再三指摘している以外、マスコミでもあまり取り上げられない事実なのですが、結構冷厳な事実だと思います。
昨今、代表のカテゴリーを問わず、日本代表に「個の力」が不足していると盛んに指摘されます。
しかし、これはドイツW杯のはるか前から、今は引退してしまった某代表選手が既に指摘していたことでもあり、今更真新しい課題というわけではありません。
こうした課題がなかなか解決しない理由の1つには、やはり高いレベルでの試合経験の乏しさを挙げないわけにはいきません。
その“最高の環境”に身を置くことで、「個の力」が大きくアップするチャンスがあると思うのですが、日本人にはなかなかその機会もないようです。
いや、そういう機会に近づこうとアクションをおこさないということもあるのかもしれません。
(9/4追記:↑それに対してこういうことを言っている選手もいます。よかったら読んでみて下さい)
「代表に入ってワールドカップに出るのもいいけど、それよりもチャンピオンズリーグに出たい」という、ある意味思い上がりの“異端児”が日本人にも1人くらいいないものかと、日々妄想します。
こんなことを考えているうちに、日本サッカー協会の目標とやらをふと、思い出しました。
「JFA2005年宣言」というやつです。
この「JFA2005年宣言」は4つに分かれており、それぞれ「理念」「ビジョン」「約束2015」「約束2050」と銘打たれています。
その中の「約束2015」には、こう書かれています。
2015年には、世界でトップ10の組織となり、ふたつの目標を達成する。
1.サッカーを愛する仲間=サッカーファミリーが500万人になる。
2.日本代表チームは、世界でトップ10のチームとなる。
「世界でトップ10のチーム」というのは抽象的でわかりにくいのですが、とりあえずFIFAランク10位以内のことだとしても、非常に困難なミッションだと思います。
FIFAランク10位以内の国々の選手は、“最高の環境”でどれだけプレーしているのでしょうか。
あるいは、日本が仮に2015年に件の目標を達成したとして、その時代表選手の何人がこの“最高の環境”を経験できているのでしょうか。
もちろん、Jリーグ全体のレベルアップも必要ですが、全体の足並みを早めるのは個人の足並みを早めるよりもはるかに難しいことです。
協会がこうした目標を掲げている以上、日本の選手に不足しているとされる「個の力」を磨くために、選手がよりレベルの高い環境を求めるという選択肢をしやすい状況をつくる必要がありそうです。
例えば、選手の実力の問題以外にも、海外移籍を阻害する外的要因として移籍制度の問題などもあるわけで、こうした外的要因を整備するのが協会の仕事なのだと思います。
そうそう、2015年といえば、現在のU-22代表の世代が20歳代の後半から30歳という円熟期を迎え、先日韓国で戦ったU-17の世代も20代半ばの働き盛りになっているはずです。
彼らの中から、前述の“異端児”が出てこないものか……そういう選手こそがいずれ日本代表の大きな力になりそうな気がします。
posted by bunchousann |05:05 |
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2007年08月28日
韓国で行われているU-17W杯、大会はまだ終わっていないのですが、日本はグループリーグ敗退が決まってしまいました。
グループリーグ3位でも6チーム中4チームが決勝トーナメントに進めるルールだったのですが、皮肉にも開催国韓国と共に、アジアの2チームが敗退を余儀なくされてしまいました。
このチームは、昨年のAFCU-17選手権でそれまで為しえなかった優勝を遂げたこと、また、この年代としては唯一のプロ選手、柿谷曜一郎をメンバーに含むことなど、少なくとも先月のU-20代表よりは大きな期待がかけられた年代でした。
しかし、結果は残念ながらグループリーグ敗退に終わり、目標としていた(であろう)決勝トーナメント進出はなりませんでした。
彼らの試合内容についての感想として、アジアカップのA代表と同様に「“個の力”不足」だとか、「シュート意識が少ない」などの論調が目立ちます。
確かに言われてみればその通りかもしれませんが、A代表の問題点はアジアのチームという、比較的実力が近い相手に対する問題として挙げられていたのに対し、今回のU-17代表が指摘を受けた同様の問題は、少なくとも実力的に明らかに上のチームに対する問題であり、同列に論じるのはちょっとアンフェアな感じもします。
相手があって成立する、実力を発揮する環境の差をいうものを、もう少し考慮して論じるべきであるような気がしました。
期待が高かった柿谷は、万全のコンディションではなかったのでしょうが、それでもこの年代の日本の選手の中では、さすがに“個の力”では抜けていたように思います。
フランス戦のあのスーパーゴールに目が行きがちですが、私はシュートの前、後方からのパスを受けた時の絶妙なトラップの方に思わず目が行ってしまい、実はシュートシーンを見逃してしまったほどでした。
日本の選手はトラップがちょっと……と思うことが多いのですが、次にとるべき行動のことを考え、それに最適な位置にきっちりボールを止めることは簡単なようでなかなか出来ないものです。
大げさかもしれませんが、ジネディーヌ・ジダンのトラップがああいう感じだったなあ、とふと頭をよぎりました。
“個の力”というと、どうしてもシュート、ドリブルなどの派手な部分に目が行きがちですが、こうしたトラップという地味な部分を正確に、かつ実践的にやることによって、彼らがスローガンに掲げていた「人もボールも動くサッカー」は随分変わってくるのではないかと思いました。
その変化を見てみたい気もしますが、このチームはここで解散です。
短期的な目標として、代表としての彼らは、まずこの夏静岡でひっそりと活動していた1つ上のU-18代表への合流を目標にすることになるでしょう。
このチームが2年後の2009年にエジプトで行われるU-20W杯を目指すチームになります。
そして2012年のロンドン五輪へと繋がっていくわけです……。
ところが、前述の柿谷は、U-17の大会後、早くも「北京五輪が目標」と言いました。
少しでも高いところを目指そうというその心意気には大いに期待したいものです。
しかし、どうせ高みを目指すなら「2010年にW杯のピッチに立っていたい」とでも言って欲しかったところです。
もちろん実力的に厳しいということはわかっています。
ただ、2010年に彼らは19歳から20歳という年齢に達しています。
今回、同じ大会で戦った他の国の選手のうち、何人かは間違いなくW杯本戦のピッチに立つはずです。
たとえJFAがそう思っていようが、「U-20W杯がある」「五輪がある」から「A代表は後回しでいい」なんて思わないで欲しいものです。
もちろん、焦りは禁物ですが、この年代の世界のサッカー選手における時間の進み方は、ここから指数関数的に速くなるのもまた事実です。
自分たちに「2010年に間に合う最後の世代」という自覚がどれだけあるか、それによって今後の成長具合も変わってくるでしょう。
悠々と急げ。君たちの対戦相手の足取りは、おそらく君たちの想像以上に速いぞ。
posted by bunchousann |13:45 |
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2007年08月25日
ヤクルトの古田兼任監督について、球団社長は「来季は監督専任で」とのオファーを出している旨をマスコミに語りました。
言葉の使い方によって印象は随分と変わるものですが、球団社長の発言は、要するに選手・古田敦也に対する戦力外通告と言うことができます。
プロ野球は実力の世界、まして野球というスポーツは多くの数字によって成績がシビアに出るという特徴があります。
その中で今季の古田敦也“選手”の成績は、このようなものです。
ピーク時からはかなり下がったとは言え、なお1軍の主力級とも言える6000万円(+出来高)の年俸を得ており、ここまでの結果を見れば、確かに戦力外通告に値すると言えるでしょう。
ただ、よく考えてみて下さい。
18年間ヤクルト一筋、その間5度のリーグ優勝と4度の日本一に貢献し、個人としても70年になんなんとするプロ野球の歴史の中で捕手としてたった2人しかいない2000本安打、1000打点の偉業を成し遂げ、全盛期には同時にその強肩で脅威の盗塁阻止率を誇った偉大な捕手です。
そんな球団の功労者、球界の歴史に名を刻む選手に対してこうもあっさりと「戦力外通告」を告げられるものなのでしょうか。
これほどの選手ならば、ユニフォームを脱ぐことを強制されるのではなく、自分で発表する権利があってもいいのではないか、と、ヤクルトファンならずとも思います。
プロ野球選手にも「格」というものがあってしかるべきだと思います。
それを考えた時、例えば中日ファンなら、立浪和義がまさに今年の古田選手のように絶不調だったとして、彼に対して「戦力外通告」が為されるのを是とするのでしょうか?
あるいは広島ファンなら、前田智徳に「戦力外通告」が為されるのを是とするのでしょうか?
また、横浜ファンなら、石井琢朗に「戦力外通告」が為されるのを是とするのでしょうか?
ただ単に成績が悪いという理由で十把一絡に戦力外通告を乱発するのは、ある意味公平であり、もしかしたら正論の極致かもしれません。
ただし、もう少し選手の「格」というものに対する気配りがあってもよかったのではないか、と考える私のような人もいるでしょう。
このような戦力外通告が行われることになった原因を考えてみると、古田“選手”が“監督”を兼任していることが大いに関係していそうです。
しかしながら、その原因の一端を作ったのも球団側が兼任監督のオファーを出したからに過ぎません。
もちろん、そのオファーを引き受けてしまい、おそらくは結果的に選手としてのキャリアを縮めることになったであろう古田選手側にも原因の一端はありますが、球団側から困難な要請があって、それに応えた人間に対するやり方としてはあまりにも非情なものを感じます。
古田選手本人のコメントもほとんどないままに球団側から一方的に発表すること自体がどうかとも思いますが、仮にマスコミに発表するのなら、せめてその仕事の困難さに対する感謝の言葉などを添えることはできなかったのでしょうか。
いずれにせよ、ここまでの経緯を見ていると、ベストとは言えないまでも、もう少しマシなやり方があったような気がしてなりません。
posted by bunchousann |04:55 |
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2007年08月21日
8月22日は代表の試合が3つも重なってしまい、全てを観戦したい方にとっては大変な1日になりそうです。
かく言う私もこの日は仕事のため、3試合とも夜通しぶっ続けで録画観戦の予定です。
さて、その22日の試合に臨むにあたっての記者会見で、オシム監督がメンバー選考と日程に関して不満ともとれる発言をされたことをご記憶の方もいらっしゃることだと思います。以下は引用。
――カメルーン戦以降、年内のA代表の試合はUー22代表の試合と重なるため、彼らを呼べない。U-22以上の選手の見極めの第一歩となるのか
オシム 質問がよく分からない。あなたの考えを拝聴したということでよいか?
A代表に優先権があるので、本来ならばU-22やU-20の選手を呼ぶことはできる。あなたが何を挑発したいのか、よく分かった。
私がもし、今年の始めにカレンダーを作る立場であったなら、同じ日にU-22の試合を入れなかっただろう。しかし、今の段階で決まっているので、五輪代表がある程度の優先権を持っている。なぜかということを、ここで話すまでもないだろう。
私は日本人ではないので、なぜそれほど五輪にこだわるのか理解できないが、日本人の気持ちは尊重しようと思う。五輪の本大会に出場するのが大事だということは理解している。それに今回は、A代表は公式戦ではなく親善試合である。ただ、同じ日に試合があることは残念だ。つまり、若い年代の選手をA代表に呼べない。カメルーンという強豪と戦う際に、1人でも2人でも若い選手が一緒にプレーできれば、彼らにとっては貴重な経験の場になっただろうと思う。カメルーン戦は、特に若い選手にとっては経験だけでなく、選手としてのレベルアップのチャレンジの場として迎えることができればよかったと思う。
しかし、協会が決めたことだ。五輪予選に優先権があることは私も承知している。A代表に呼んでもいいと考えている、何人かの若い選手たちが、強豪と対戦するチャンスを逃してしまった。来年のW杯予選では、若い選手を使えればと思う。なるべく早く、北京五輪の出場権を確保してもらって、A代表にも五輪代表にも、両方ハッピーになればいいと思う。おそらく近い将来、またこのようなA代表の試合に五輪代表の試合が重なることはない、と信じている。(太字注:管理人)
オシム監督の物言いは難解で解釈に困らされることもしばしばあったのですが、それはゲームの内容や戦術といった現場の話のことであって、それ以前の戦略的な部分についてはこのようにはっきりとした物言いをしているということがよくわかると思います。
そして、今回オシム監督が指摘した日程と選手選考への不満の話は、実は今後の日本サッカーの方向性にも結構関わってくると思うのです。
前任者の日本代表の時には、もっと若い選手を使うべきだったという批判をしばしば耳にしたものでした。
それゆえ、今回オシム監督になってからしばしば五輪世代の若い選手が招集を受けています。
それでも、このような発言が監督自身から出るあたり、まだまだ若い選手を呼び足りないということなのでしょう。
例えばアジアカップで日本と対戦した国々には五輪世代の選手もスタメンにたくさん名を連ねていました。
オシム監督は公式戦ということでわりと保守的なメンバーをスタメンに固定し、その結果として若い選手がスタメンで起用されることはありませんでしたが、今度の親善試合では公式戦とは違い、純粋に「試す」ことが出来るはずでした。
ところが、ここに解決不能な問題が出現し、監督の構想は会見での不満に形を変えて現出したのです。
A代表の親善試合と五輪代表のアジア最終予選の日程がかぶってしまい、五輪代表に勢力を傾注するという日本協会のスタンスと代表監督のスタンスとの間に齟齬が生じたわけです。
これを「地理的な状況によって起こりうる日本と欧州の五輪への取り組み方への違い」と単純に解釈できればいいのですが、そう単純なものとはいえないのかもしれません。
きつい言い方をすれば、日本が五輪代表というカテゴリーにエネルギーを注ぎ込むことが、もしかしたら若手選手の成長に対して必ずしもよい結果をもたらさないということを言いたかったのではないでしょうか。
こうした価値観は欧州の人にはよくありがちとも言えます。
実際、アテネ五輪の際にはオーバーエイジ枠で小野伸二が出場することに対して、オランダのファンやマスコミの間でも、そして彼が当時所属していたフェイエノールトでもあまり歓迎されていなかったようです。
最も、オランダは北京五輪への出場が決まってからは様々な大物選手のオーバーエイジ枠入りが盛んに噂されていますが……。
日本が五輪を初め、年齢別カテゴリーの大会に必ずとっていいほどベストメンバーを送り込むのは、代表単位でも、クラブ単位でも、レベルの高い相手が近隣に存在する欧州や南米と異なり、地理的に国際経験を積むことが困難であるがため、と一般には理解されていると思います。
それに対して、ここでオシム監督が示した考え方は、経験の積み方の違いということが出来るでしょう。
「どうせ経験を積むならば、A代表(しかもレベルの高い)相手に積んだ方がいい」乱暴な言い方をすればそういうことなのでしょう。
こうした日程のバッティングですが、残念なことに、五輪代表の最終予選6試合はことごとく国際Aマッチデーに組まれ、今のところ空いているのは10月13日のみ。しかも五輪代表は同じAマッチウィークの17日にアウェーでのカタール戦が控えており、予選の状況にもよりますが、ここでも五輪代表をA代表に招集するのは難しいと言えるでしょう。
オシム監督はこうした状況がいち早く改善されることを望んでいますが(最も解決するとしても当人の任期切れの後になるのでしょうが)、予選を突破したらしたで、五輪代表としての活動の機会も長引くわけですし、本番前にAマッチデーを使って親善試合をすることもあるかもしれません。そもそもこれまでの日本協会のスタンスを考えると、このような各世代の代表の日程のバッティングは今後も避けられないと思います。
若い選手をどうやって育てていくか、これはどの国でも直面する難しい問題だと思います。
ただ日本では、若手をA代表に抜擢して欲しい、と望む声がある一方で、こうした外的要因によってそれが叶わぬ機会が結構多いのも事実です。
もしかしたらこの問題は日本の若手育成にとって永遠のジレンマになる可能性さえ含んでいます。
しかし、五輪代表には五輪代表の立場もあり、五輪を蔑ろにしろといい難いのも事実です。
22日はそんなことをちょっと考えながらそれぞれの試合を観てみたいと思っています。
posted by bunchousann |12:25 |
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2007年08月18日
全く個人的なことで恐縮ですが、8月18日は私の誕生日であります。
プロフや過去の記事にもある通り、今年で32となりました。
上記の書き出し2行は、年齢(32)以外昨年の誕生日ネタのコピペになっています。で、昨年は同じ誕生日のある有名野球選手を取り上げさせてもらいましたが、今年は同い年の野球選手を勝手に応援させてもらうことにしました。
同い年の選手って、何だか勝手に親近感を覚えますよね。
そこで、私と同学年(75年4月2日~76年4月1日生まれ)のプロ野球選手で、チームを作れないものかと思い立ちました。
本当はサッカー選手でも同じことをやってみたかったんですけど、何分選手が多くて(そして知らん選手も多くて)大変でして……また機会があればやってみます。
その前に、いわゆる「75年組」はNPBに現在何人在籍しているのでしょうか?
手元にあるプロ野球選手名鑑で各球団全ての選手をチェックさせてもらいました。数え忘れ等あるかもしれませんが……。
中日:3人
阪神:2人
ヤクルト:2人
読売:5人
広島:1人
日ハム:3人
西武:2人
ソフトバンク:4人
ロッテ:5人
オリックス:2人
楽天:2人
合計31人。ちなみに横浜には1人も在籍していないようです。
この31人でチームを作るのが条件となるわけですが、かなり苦労しました。
松井稼頭央、大家友和などの(“元”も含む)メジャーリーガーを加えようとも思ったのですが、そうなればA-RODなんかもアリってことになりそうですし、キリがなさそうなので、一応現在NPB所属の選手ということに限定させてもらいました。
先に結論から言わせてもらうと、野手陣は相当渋すぎます……。
1番 センター 大村直之(76年2月13日生まれ、ソフトバンク)
核弾頭として申し分なし。現在同級生の中で最もNPBで多くのヒットを放っている選手。
2番 セカンド 高須洋介(76年2月9日生まれ、楽天)
昨年は3割を打つ。つなぎの打撃に期待。
3番 サード 井端弘和(75年5月12日生まれ、中日)
チーム事情からこのチームでも3番を任せる。サードでも無難にこなしてくれるだろう。
4番 DH 高橋由伸(75年4月3日生まれ、読売)
このチームで唯一、長打の期待が出来る選手。怪我が心配なので打撃に専念してもらおう。
5番 ファースト 福浦和也(75年12月14日生まれ、ロッテ)
6年連続3割打者。シュアな打撃には定評アリ。
6番 ライト 早川大輔(75年6月3日生まれ、ロッテ)
下山と悩んだが、今季の大ブレークに敬意を表してこちらを起用。
7番 ショート 金子誠(75年11月8日生まれ、日本ハム)
ショートでも大丈夫だよね。キャプテンシーに期待。
8番 キャッチャー 倉義和(75年7月27日生まれ、広島)
このチームのキャッチャーは2人だけ。近年の実績でこちらに軍配が上がる。
9番 レフト 福地寿樹(75年12月17日生まれ、西武)
昨季途中西武に移籍してブレーク。俊足は折り紙つき。
ちなみにベンチ入りのメンバーは、
高橋光信(75年7月7日生まれ、阪神)
古城茂幸(76年1月12日生まれ、読売)
平尾博嗣(75年12月31日生まれ、西武)
大塚明(75年4月28日生まれ、ロッテ)
下山真二(75年12月1日生まれ、オリックス)
鈴木郁洋(75年5月23日生まれ、オリックス)
う~ん、俊足巧打の選手が揃いましたが、野手陣はやはり小粒との印象は否めませんね。
それでは投手陣はどうでしょう。
先発 川上憲伸(75年6月22日生まれ、中日)
今季はイマイチだが、このチームでもエースを張れるだけの力はある。
先発 高橋尚成(75年4月2日生まれ、読売)
先発投手中、唯一の左。今季の活躍をこのチームでも期待したい。
先発 清水直行(75年11月24日生まれ、ロッテ)
ロッテのエースも今季は不調。好調尚成とは東芝で同僚。
先発 セス・グライシンガー(75年7月29日生まれ、ヤクルト)
昨季は韓国でプレー。ヤクルトの優良外国人の系譜に連なるか。
先発 小野晋吾(75年4月7日生まれ、ロッテ)
昨年も、そして今年も防御率の割に勝ちに恵まれない印象。
先発 エステバン・ジャン(75年6月22日生まれ、阪神)
一応先発で選んだが、このチーム、中継ぎが手薄なので、メジャーでの実績をもって中継ぎも兼任してもらおう。
中継ぎ 平井正史(75年4月21日生まれ、中日)
高校生の時から知っているので、個人的に思い入れが深い選手。
中継ぎ 建山義紀(75年12月26日生まれ、日本ハム)
先発転向も上手くいかず。やはり慣れ親しんだ中継ぎで頑張ってもらおう。
中継ぎ 吉武真太郎(75年6月3日生まれ、読売)
移籍後のパフォーマンスは昨季からは程遠い。頑張れ。
中継ぎ 三瀬幸司(76年3月11生まれ、ソフトバンク)
左の貴重な中継ぎ。近年の不調も底は打ったと思われる。
抑え 上原浩治(75年4月3日生まれ、読売)
今年の「クローザー臨時代行」をこのチームでもそのままやってもらおう。
先発陣はそれなりに計算が出来る投手が揃いました。得点力のあまり期待できない打線、そして中継ぎが少々不安なので、先発陣に頑張ってもらい、僅差の勝負に持ち込んで抑えの上原で逃げ切りを図る、というゲームプランが想定できます。
どうです、なかなかのチームができたんじゃないでしょうか?
皆さんも一度「同級生チーム」を作ってみてはいかがでしょう。なかなか苦労しますが、それはそれで面白いと思います。
32歳と言えば、高卒の選手なら14年目、大卒の選手でも10年目ですから、野球選手としては働き盛りからベテランの域に差し掛かる分岐点に差し掛かっているところでしょうか。
今後、これらの選手たちにも否応なく引退がやってくるわけですが、同い年の誇りとして、1年でも長く現役を続けてくれることを願います。
posted by bunchousann |04:46 |
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2007年08月14日
夏の全国高等学校野球選手権が始まり、ここまで熱戦が繰り広げられています。
ただ立っているだけでも汗が噴出してきそうな、あのうだるような暑さの中で、高校球児たちの精一杯の全力プレーを観て感動を覚える人も多いのでしょう。
技術やパワーがプロ野球に劣ろうとも、スポーツの魅力はレベルが高いことというだけには留まりませんし、私も先程、日南学園vs桐光学園の延長にもつれ込んだ壮絶な試合にすっかり惹きつけられてしまいました。
そんな、人々を魅了する高校野球ではありますが、アマチュアスポーツであるがゆえに、何かと美しい面ばかりにスポットライトが当たりがちです。
残念ながら、そうではない面も確かに存在します。
例えば、今年の春先に大きな話題となった特待制度問題なども、その暗い面を包含しています。「特待制度=絶対悪」とする高野連の姿勢には批判が相次ぎましたが、高校側が有望選手を獲得する際に、それに寄生し、利益を得ようとする輩がいるのもまた事実です。
そして、大会が開始された現在、私としてはやはり過密日程と投手の酷使について触れないわけにはいきません。
昨年は極端な例があったので話に触れやすかったのですが、改善されない以上やはり声を上げ続けるしかないと思い、こうして記事にした次第です。
こうした高校生投手の酷使ですが、実はお隣韓国でも問題になっているようです。
これに対して、韓国ではある政治家が政治の場で声を上げました。
韓国の学生スポーツに関しては、「4強制度」というエリートシステムについて聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
全国的な大会でベスト4に残らなければ、進学しても「競技」としてスポーツを続けることができないというよく知られた制度です。
つまり、大会の結果が選手の進路に大きな影響を与えるシステムとも言うことができます。
それゆえに、どの高校の指導者も、チームを勝たせることにより乱暴な手段をとりがちなのかもしれません。
その手段の1つが、チームで最も優れた投手に全てを委ねるということのようで、これは日本のトーナメント式の大会でもしばしば見られる手段です。
また日本でも、今回の夏の大会で駒大苫小牧や常総学院の監督が、チーム敗退後に監督を辞任するといったことがありましたが、こうした強豪校の監督はいわば野球部を勝たせるためにその職にある「プロ」であるということもできます。
そして、件の制度によって日本以上に勝敗にシビアにならざるをえない韓国では、監督の「プロ」としての手腕もより顕著な形で世間に問われることになるのでしょう。
野球というスポーツが投手の出来不出来に大きく依存するスポーツなので、好投手の酷使が起こる余地はどうしても存在するものなのかもしれません。
最近ではこうした一部の批判を受けてのことなのか、複数の好投手を擁するチームが多くなっています。
実際、今大会では7日目第1試合までに登場した46チームのうち、1人の投手が完投したチームは13チームしかありません。
ただし、その13チームの投手のうち、150球以上を投げた投手も3人います。
例えば、智弁和歌山戦で154キロのストレート、キレキレのスライダーで17個の三振を奪い、改めてその能力の高さを見せつけた仙台育英の佐藤投手は、この試合で154球を投げています。
今はまだ2回戦、試合間隔にも余裕があり、こうした投球をしても若さゆえの回復力でそう大きな問題にはなりませんが、これから試合間隔が詰まり、かつより厳しい相手との対戦もあり、連戦の疲労もたまってくるでしょう。
そういう状況で、投球数が増えた時にどうなるか、特に絶対的な好投手を擁する場合は、難しい試合になればなるほどその投手への依存が増えることが予想されます。
韓国のこの議員さんは、この高校生投手の酷使問題を人権問題として、今回だけでなく再三にわたって採り上げているようですが、人権問題であるかどうかの是非はさておき、責任ある立場の人間がこうした声を上げることは重要だと思います。
前にも書きましたが、監督が投げろと言えば、投手はどんなにつらくても投げます。
止めることができるのは、大人だけです。
特待制度の議論の際には、有望選手の育成環境などの観点でもその是非が議論され、ついには文科相までが口出しするようになりましたが、ケースによっては非人道的とも言える高校生投手の酷使に関して、政治家が何がしかの意見を述べるといったことは、少なくとも私は聞いたことがありません。
将来のある好投手であればこそ、その育成環境は大事にされるべきであり、これは特待制度の問題と部分的には同じ側面を持っていると思います。
選手たちの好プレーを期待する一方で、こうした才能の酷使によって、その才能そのものが潰されないことを願います。
posted by bunchousann |13:30 |
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2007年08月08日
実は7月18日のプロ野球実行委員会での話で、今回の話題も取り上げたのですが、この時はそれよりも、オーナーたちの「っていうか、NHKがメジャーばっかり流すんでマジむかつくんだけど」発言の方へ話題をさらわれた観があるので、改めて書かせてもらいます。
8月7日の実行委員会で、新人選手への契約金額の上限が、これまで最高標準額なる文言で決められていた「1億円+出来高払い5000万円」に決まり、今後この金額を上回る金額を新人選手に支払った場合は、何らかの罰則が科せられることになりました。
ただし、この契約金上限額決定には「特例」も認められています。
7月の時にも一部オーナーたちから発言があった通り、特に有望な新人選手において、MLBへ高額の契約金で引き抜かれることが想定される場合には、特別にNPBに許諾を得ることによって上限額を超える金額を新人選手に支払うことができるようです。
那須野投手に5億3000万円支払ったとされる横浜以外、他の11球団はこれまで1億5000万円以上の金銭を1人の新人にすら支払ったことがないはずですが、この「特例」を設けることによって契約金をいかようにもできるわけで、事実上、新人選手への契約金の上限は撤廃されたという見方ができます。
前回も書かせてもらったのですが、少なくとも私が知る限り、これまで特に有望とされたアマチュア選手たちに対して、従来NPBの定めていた最高標準額を超える金額で交渉を持ちかけたMLBの球団があるという根拠のある話は聞いたことがありません。
あくまで噂の範囲で、現在読売に所属する上原浩治に対して、確かエンゼルスが高額のオファーを出したという話を聞いたことがある程度で、それもうやむやのままに立ち消えになったはずです。
これまで実績のない「脅威」に対して、オーナーたちはやや過剰に反応し過ぎだと思うのですが、過去から現在へと続く秩序が未来をも保障するわけではないのですから、オーナーたちの懸念は理解できなくもありません。
あるいは、私がその「脅威」を単に知らないだけで、実際はそういうことが頻繁にあったのかもしれません。具体的にご存知の方がいらっしゃったら教えてください。
こういう書き方は意地が悪いということを承知で書きますが、このような例外つきの決定が為されるということは、球団側は、高額の契約金の支払いが、有望新人選手をMLBに流出させないための手段として極めて有効であるとの合理的、論理的な説明ができるということなのでしょう。
ただ、球団経営が悪化する昨今の球界事情を考えると、こうした新人への過剰な投資は、当然リスクを伴うものでありますし、投資に失敗した時のダメージは、今までの比ではないと思われます。
前回のコメントでも頂きましたが、新人選手への高額契約金によって、これまで球団に貢献してきた選手への金銭的な反映がおろそかになるようなことがあっては、本末転倒というものです。
それに、NPB側のスタンスは、MLBへの有望アマの流出は断固阻止という姿勢を明確に示したとも言えますが、これが既にNPBに所属するプロ選手に対するスタンスだとすれば、まだ理解できる部分はあります。
しかし、現在の日本の野球界は、プロがアマに干渉できないような構造になっている以上、アマチュア選手が進路をどのように選択しようとアマチュア選手の自由であり、プロ側がとやかく言う問題でもなさそうな気がします。
結論から言えば、高額の契約金を設定することによって、抑止力を上げることはできるでしょうが、MLBに行きたいか、行きたくないかを決定付ける要素はもちろん金銭だけではありません。
その点で、どれほどの効果があるのか、私には大いに疑問です。
そもそも、そういう前例がないのも疑問に思う理由の1つなのですが……。
有望新人選手の契約金を上げるのは、確かに待遇という面において選手をNPBに引き止めるのに有効だと思いますが、それよりも、件の「NHK批判」の際に様々な方面から槍玉に挙げられていたNPB自らの魅力ある環境作りの方にも、もっと責任ある発言をして欲しいものです。
posted by bunchousann |23:25 |
野球 |
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2007年08月06日
昨年のハンガリーGPは、雨中のレースで14番手スタートのホンダのジェンソン・バトンが大逆転で優勝し、表彰台で「君が代」が流れるのをしんみり聞いた人も多いのではないかと思います。
あれから1年、今年のホンダは惨めなシーズンを送っています。
今回のレースでも、バトンはリタイア、そしてバリチェロは完走した車の中で最下位の18位。ワークスチームとして莫大な予算を持ちながら結果に結びつかないことで、どうやら今季のワーストチームの称号は彼らに与えられそうです。
ここまで酷い状況がシーズン半分を過ぎてもなお、続いている状況を考えると、もうこれ以上のパフォーマンスアップには期待しにくいものがあります。もう今シーズンは捨てて、来年の復活にエネルギーを傾注してもいいのではないかとさえ思えてきます。
で、これが本題ではなかったわけですが、今回の話題はやはり決勝レースよりも予選の1件に傾きがちです。
伝えられる経緯を聞くと、まずハミルトンがロン・デニスの作戦を無視したことに端緒を発し、それでとばっちりを受けた(と本人が主張している)アロンソが件の「邪魔」をしたとのこと。
チームとしても外部に真相を明らかにする類の話ではないだけに、正確な情報が伝わらない以上、2人のどちらに正義があるかなどということを言うつもりはありませんが、少なくとも、巷間伝えられていた2人の間の確執はほぼ存在するものだとして間違いないでしょう。
日本では「両雄並び立たず」という言葉がありますが、こういう言葉は欧州の諸言語にもあるものなのでしょうか。
ロン・デニスは過去にも似たような状況(プロスト&セナ)を経験しているはずですが、やはりこの手のマネージメントは難しいものなのでしょうね。
なまじハミルトンが活躍しすぎたことが、おそらくロン・デニスにとっては嬉しくもあり、また誤算でもあったのではないかと思います。とにかく、一端顕在化した確執を修復するということはほぼ不可能であることを彼も過去の経験で理解しているはずです。どうやらこの2人も近い将来、袂を分かつことになるでしょう。
しかし、さしあたって当面は、今季の残りレースのことを考えなくてはいけません。
今後、決勝レースにおいてチームメイト同士の2台で激しいバトルをする場面が幾度も訪れることが予想されますが、その時に大人の対応、またはスポーツマンシップにのっとった対応ができるかどうか、それが見ものです。それこそ、プロストとセナのような疑義を差し挟みたくなるような場面には出くわしたくないものですが……。
そんなマクラーレンの予選でのゴタゴタで、アロンソの予選順位が降格になったばかりか、なぜかハンガリーGPでのマクラーレンチームのコンストラクターズポイントの剥奪という裁定が下り、フェラーリには追い風が吹くはずでした。
ところが、ライコネンはハミルトンを後一歩まで追い詰めながら結局抜くことができず、2位。
さらに酷かったのはマッサ。予選でトラブルが起きてQ2で脱落するハメになったのは致し方ないとしても、決勝でのパフォーマンスは不甲斐ないものでした。
確かに抜きどころの少ないハンガロリンクだけに、前を抑えられるとコース上でのオーバーテイクは難しいものがありますが、14番手スタートでガソリンの量を自由に選択できるというメリットをあまり活かしきれていなかったように感じます。
ファステストラップの順位がそもそも11位。これが前を抑えられていたために仕方なくこの順位になったということならば、フェラーリがよくやるように、ピットインのタイミングをずらし、クリアな場面で車が戻れるようにするなどの対策が採れたと思うのですが、レースを見る限り、そうしたことが行われている雰囲気はありませんでした。
せめてマッサには1・2ポイントを獲得してくれるような期待が込められていたはずでしたが、結局0ポイントに終わってしまいました。
マクラーレンの2人はドライバーズポイントは剥奪されませんでしたから、ハミルトンとアロンソとのポイント差は7ポイントに開き、フェラーリ勢との差はさらに開いてしまいました。
コンストラクターズポイントの方もフェラーリは8ポイントしか詰めることができず、好機を逸した観があります。
このままでは、マクラーレン勢がかなり有利ですが、本来安泰であるはずのトップチームの不安要素もちょっと気になりますね。
次はトルコ。夏休み明け、果たしてどうなるか、注目です。
posted by bunchousann |16:30 |
F1 |
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2007年08月03日
福留、後半戦に復活を期待……なんて書きながら、前半戦の肘の故障が予想以上に重症だったようで、オールスター明け早々に登録抹消になってしまいました。
肘の怪我を完治させるには手術も必要のようで、広島のエース・黒田を治療した医師の名前なども挙がっています。どちらにしても、シーズンもいよいよ佳境に入ろうかというこの時期に、ドラゴンズは昨年のMVPを欠いての戦いを強いられることになってしまいました。
しかし、そんな大黒柱の離脱で若い選手にチャンスがやってきました。
ドラゴンズで最近スタメンに名を連ねる若手と言えば、やはり堂上剛裕の名前が挙がるのではないでしょうか。
彼は、今年も全国高等学校野球選手権の愛知県代表になった愛工大名電で4番を打っていたわけですが、やはり中日の地元・名古屋ではプロに入る前から注目の存在でした。
そして地元ファンの期待通り、2003年オフのドラフト6位で中日に入団するわけです。
彼のお父さんは元中日の選手で、現在は若手選手のための寮「昇竜館」の館長を務めており、親子鷹としても注目を集めることになりました。
ところが、彼がドラフト指名を受けた直後、私は信じられないものを見ました。
まだ中学生だった彼の弟、堂上直倫がナゴヤドームでプロ野球選手から放ったホームランでした。
超高校級スラッガーとしてプロに入ることになった兄よりも先に、中学生の弟がナゴヤドームでプロ野球選手からホームランを打ってしまったのです。
この時の話は、ちょうど1年前にこのブログを始めてまだ数回目の記事として書かせてもらいましたので、詳しくはこちら↓をご覧下さい。
過去ログ:伝説の1ページ目~ナゴヤドームでプロからホームランを打った中学生(2006.7.28)
この時、件のホームランを放った弟は、まだ「堂上(剛裕)の弟」でしかありませんでした。
しかし、中学生ながら非凡な能力を見せつけた弟は、やがて兄と同じ道を歩むことになり、翌年には1年ながら名門愛工大名電で4番に君臨することになりました。
2年生の春の選抜では、弟、直倫擁する名電は優勝を遂げ、高校野球ファンの間では広く知られることになりました。その評価はさらに高まり、3年時には同年代でNO.1野手との評価を受けるまでになりました。
そして、ドラフト6位で入団した兄に対し、弟はドラフト1位で中日に入団、しかも読売、阪神、中日のセリーグ3球団の競合の末の入団でした。
ドラフト1位ということで、契約金も、年俸も、背番号の若さも、兄より好条件での入団となりました。
スポットライトを浴びて入団してきた弟に対して、いつの間にか剛裕は「堂上(直倫)の兄」と見做されることもあったのではないでしょうか
そんな中で、兄の剛裕は3年間、主に2軍で汗を流していました。
今年も当然、2軍からのスタート。
レギュラーの力が抜きん出ているドラゴンズにあって、2軍の若手選手がチャンスを獲得するのは並大抵のことではありませんが、レギュラークラスの故障が相次いだこともあって、剛裕に1軍でのチャンスが与えられました。
北陸で訪れた最初のチャンスはつかめませんでしたが、2回目のチャンスでそれまで打てなかったプロ初安打を放つと、一気に初ホームラン、初打点と若々しく勢いに乗ってきました。
今日(8月3日)も2本のタイムリーが目立ちましたが、2回は無死2塁の場面できっちり進塁打(一ゴロ)を放つあたりも1軍の選手らしくなってきた感じがします。相手が横浜のエース・三浦であるということも、大きな自信にして欲しいものです。
剛裕はこれまで、1軍でわずか1打席しか立つことができませんでした。
今、少ないチャンスを手にして、1軍で試合出場を続けているのは、もちろん普段の練習の賜物もあるのでしょうが、きっと弟の入団も刺激になっているに違いありません。
また高卒4年目で、ここ数年のドラゴンズの補強事情を考えると、高卒野手の入団が相次ぎ、ドラフト下位指名の自分に残された時間は少ないと感じ取ったのかもしれません。
高卒野手、とりわけスラッガータイプの選手の育成ほど難しいものはありません。
育てば大樹となる若い芽であっても、大樹になる前に枯れてしまうことも多々あります。根気と辛抱が必要です。
まだ堂上剛裕は完全に覚醒したわけではありませんが、今、1軍での全てのプレーが彼にとって今後のいい経験となるでしょう。
しかも消化試合ではなく、ゲーム差が詰まったセリーグにおいて、あくまで優勝(プレーオフ進出)を争う中での経験ですから、一層価値があると思います。
そんな兄の背中を見て、また弟の直倫も刺激を受けて欲しいものです。
将来の夢は、兄弟でクリーンアップを打つことだそうです。
いや、「夢」と呼ぶのは失礼でしたね。これは彼らにとっては「目標」であるはず。
何年先になるかはわかりませんが、その目標が達成されることをファンとして望むばかりです。
posted by bunchousann |23:15 |
野球 |
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