2007年05月29日

予定調和と言うべきか、それとも単なる偶然なのか~「崖っぷち」の争いの中で

お久しぶりです。
ただいま13連勤中の10日目をクリアした管理人です。ちょっと腰にきてます……。

で、そんな個人的な事情はさておき、欧州ではCLも終わり、各国リーグもほとんどが日程を消化し、主なリーグでまだ勝敗の帰趨が定まらないのはスペインくらいとなりました。
優勝、CL出場、UEFAカップ出場、そして1部残留……おのおの開幕前に定めた目標に届いたクラブもあれば、目標に届かずに残念なシーズンを送ったクラブもあり、まさに悲喜こもごもだと思います。
こうした目標を達成するか否かが、誇りや名誉の問題だけにとどまらず、現実的に言えばクラブの収入の増減に直結するわけです。そしてそれがクラブの将来に繋がるわけですから、場合によっては少々の「投資」をすることで目標を達成したくもなるものです。

いや、別に「投資」が行われているという証拠はないんです。
ただ先週、あのジローラモさんがこんなコラムを書いていました。

そして結果は、というと、まさにその通り! ってな感じになったわけで……。
いや、別に疚しいことは何もないんでしょう。
ミランはCL明けで、しかもカンピオナートではCL予備戦からの出場が決まり、はっきりした目標がない試合で、さらにCL疲れの主力はお休みだったわけですから、こういう結果もあり得るのでしょう。
それに、勝ったレッジーナ。もしかしたら今季のイタリア、あるいは欧州の中でも最も健闘したクラブと言ってもいいのではないでしょうか。
かつて中村俊輔も所属したので日本人にもお馴染みのクラブですし、そのクラブがセリエAで毎シーズン残留争いの渦中に身を置くことになることもご存知でしょう。
そんなクラブが例の「カルチョ・スキャンダル」の余波を受けてポイントを大幅に減点(マイナス11ポイント)された状態でシーズンに入らなければならなかったわけですから、これはもう降格は必然だと誰もが思ったはずです。
それが、シーズン通して大健闘の末、最終節で名ばかりとは言え、欧州王者を破っての残留ですから、これは単純に賞賛すべきことなのかもしれません。

ということで、カルチョの国ではこんな感じですが、現在、熾烈な優勝争いの続くスペインにも、“噂”はあるところにはあるようです。
先程のイタリアのエピソードにも似たこんなものもあるのですが、ここで気になったのはこちらの話それとよく似たこの話の方ですね。

ただ、後者の場合、イタリアとはちょっと性格が異なりますよね。
それでも、ライバルチームの対戦相手に対して勝利ボーナスを設定するという考え方は、日本ではちょっと考えられないものです。あるとしても、せいぜいサポが一時的に応援するくらいではないでしょうか。
まあこれは……この際はっきり言うと「八百長」とは考え方が違うもので、あくまで当該チームの勝利に対する第3者からのボーナスですから、イカサマとは言いづらいものはありますが、結局のところ「投資」に対する効果の期待ということでは同じ本質を持っていると言えるのではないでしょうか。

スペインでは2部の成績でバルサBが3部に降格となりましたが、これでは困るということで「2部に残留する権利」を他のチームから金銭で買おうとしているという噂があります。買う側がいるということは、要するに売る(すなわち金銭を得る)側もいるというわけですが、こうしたことはスペインではさほど珍しくはないそうなので、第3者ボーナスのような“ライトな”ものであれば、それを受け取ることに対する抵抗感のようなものがないお国柄なのかもしれません。

これが日本だったら、どうなんでしょう。
例えば、優勝争いからも残留争いからも遠く外れ、淡々と試合を消化する我が愛するJクラブが、次節優勝争いをしているチームとの対戦を控えていたとして、その対戦相手のライバルチームから勝利ボーナスを持ちかけられたら……日本人的感覚ではこうした第3者からの勝利ボーナスなど屈辱的としか思えないでしょう。

なりふり構わず目標に突き進む、ラテンの図太さを感じるエピソードだと思う今日この頃でした(歯切れ悪いな、今回は)。

続きを読む...

posted by bunchousann |13:30 | サッカー | コメント(4) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月23日

Die Meister, Die Besten, Les Grandes Equipes, The Champions......

全く個人的なことから話させてもらうと、私の携帯の電話着信音は前の機種から現在の機種(SH903i)に至るまで、ここ数年の間タイトルにもある“あの”アンセムに固定されています。昨今では「着うた(フル)」なるものもあってそれは便利な世の中になり、幾度となく流行の歌をダウンロードしようと思いましたが、やはりこのアンセムの勇ましさには叶いません。
惜しむらくはこのアンセム、CDなど音源化されていないそうで、「着うた」ではなく「着メロ」という今となってはやや時代遅れの方法でしか携帯の着信音にできないのが残念なところです。
……と書いておいて言うのもなんですが、もしかしたら私が知らないだけなのかもしれないので、ここでお尋ねします。
どなたか、こいつの「着うた」(フルじゃなくてもいいんです。着信音としてふさわしい長さになれば充分)を取得する方法をご存知ないでしょうか? もしご存知の方はコメントにてお知らせ下さい。

毎度のこと、個人的な前置きが長すぎますね。
いよいよUEFAチャンピオンズリーグの決勝まであと24時間を切りました。

週末の各国リーグ戦はいざ知らず、CLは例外なく平日開催ですから、普通のお仕事をされている方が生中継で観戦するのはかなりキツイと思うのですが、私の場合、こういう時だけは自分の職業というものにありがたみを感じることができます。
5月下旬、私のシフトは遅番であり、その生活時間帯はほぼサマータイムに入ったヨーロッパと同じです。したがってCL生中継観戦に「眠い目をこすりながら……」の枕詞は不必要だったりします。

さて、今年のカードは「因縁」対決、リバプールvsミラン。
正直なところ、マンUに勝ち上がって欲しかったんですが、さすがは「CL巧者」ロッソネロ、欧州での経験値は絶大ですね。
2年前、同じカードで行われた決勝戦は、得点経過、そしてそれを産み出したといってもいいベニテスの采配も含め、劇的な展開ではありましたが、リバプールが同点に追いついてからは正直なところスペクタクルに乏しい試合になってしまった印象が強く残っています。願わくはPKでの決着は避けてもらいたいところですが、両チームのスタイルを考えるとその可能性も高そうですね。
まあトーナメントの決勝というのはW杯なども含めて、概して「硬い」試合になりがちです。この何年かのサッカーそのもの質の変化をも含めて考えると、01-02シーズンのハンプデンパークのような試合にはもうなかなかめぐり合えないのでしょう。

個人的な注目選手を挙げると、リバプールのカイトでしょうか(出場すれば、ですが)。同級生の千葉(そして日本代表)・巻選手にも是非お手本にしてもらいたい選手です。
彼、たった1年半前まではフェイエノールトで小野伸二のチームメイトだったんですよね。日本人にもわりと身近な存在だったと思うんですが、随分遠いところに行ってしまった印象があります。
中堅クラブのユトレヒトで頭角を現し、「CLに出たい」という理由でフェイエノールトにやってきたはずが、在籍期間がチームの低迷期と重なってしまい、彼自身の奮闘空しく(3シーズン連続20ゴール以上)、結局1度も出場することが出来ないままリバプールへの飛躍を遂げることになったわけですが、そのCLデビューのシーズンでいきなりビッグイヤーを掲げるチャンスを迎えたわけですから、こんな幸運はなかなかないでしょう。

2年前はトルコ・イスタンブールでの決勝戦、そして今年の同じカードはそのトルコとキプロスをめぐって対立しているギリシャ・アテネでの決勝戦ということで、これまた何かの因縁を感じます。

例えスペクタクルに乏しくとも、そこは「世界最高レベルの大会」の決勝戦。面白い試合なら他にもたくさんありますが、ビッグタイトルのかかった大一番というオンリー・ワンの価値はやはり不変のものです。

いつの日か、日本人がこの大舞台に立つことはあるのでしょうか。
そんなことを思いながら、アンセムのサビの部分を仕事中、ひたすら口ずさむ管理人なのでした。

続きを読む...

posted by bunchousann |05:05 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月21日

いよいよ交流戦、でもその前に~ドラゴンズ軽く総括

いやあ、1週間もご無沙汰しておりました。ネタが枯渇してテンションが下がると相変わらず何も出来なくなる管理人ですが、幸いなことに今回は予定に入っていたネタがあったので、お休みする旨も期限を区切ってお知らせさせてもらった次第です。

で、個人的なことはさておき、気がつけばプロ野球のペナントレースもほぼ日程の3分の1を消化し、22日の火曜日からは今年で3年目となる交流戦に入ります。
ということで、ここまでのドラゴンズを軽~く振り返ってみようという安易なネタを持ってくることにいたしました。

え、地味~に前にもやったって?
ええ、そうです。これは定期的にやることにしますので……。

困りました……誰を外しましょうか?
現在のドラゴンズの先発ローテーションは、次の通りです。

朝倉:9試合(52回)、3勝3敗、3.29
浅尾:12試合(26回1/3)、3勝、3.76
小笠原:3試合(21回2/3)、2勝、1.25
中田:9試合(49回2/3)、5勝2敗、4.35
川上:7試合(41回)、2勝2敗、4.83
山本昌:8試合(53回1/3)、2勝4敗、4.39
※緑字は規定投球回数以上

交流戦はおそらく5人でローテーションを回すと考えられるので、この中から1人、ローテーションを外れる可能性が高いと言えます。
昨日は惜しくも負けてしまいましたが、7連勝中は全て先発投手に勝ち星がつき、懸念材料だった先発陣の陣容もここにきて整ってきた印象があります。
誰が外れることになるのか、落合監督も非常に悩むところですね。

後ろも充実してきましたが……
平井が復帰し、リリーフ陣も充実してきました。それまで岡本1人に大きな負担がかかっていたセットアップの仕事ですが、最近では分業が進み、2人同時に登板することはほとんどなくなりました。
ただ、岩瀬の代わりはいないので、先週のナゴヤドーム6連戦のように僅差のゲームが続くと、4連投なんてことにもなりかねないわけです。
タフネスには定評があるとは言え、なるべくなら無茶はさせたくないものです。
欲を言えば、左のセットアッパーが1人いれば完璧なんですけどね。
しかし、僅差の7回、8回に平井や岡本のようにゲームを安心して任せられる左投手は残念ながら現在の中日にはいません。
それゆえ、このところの落合監督の投手起用を見ると、右打者左打者関係なく8回からは岡本or平井というパターンが多くなっています。
ただ、よく、一流の左打者に二流の左投手は通用しないと言いますが、それと逆の意味で彼らを信頼しているのでしょう。実際、右だから安心、左だから不安といった場面はここのところほとんど観たことがありません。とりあえず今のところはこのままで充分でしょう。

四球攻めが続いています
もうドラゴンズファンにはお馴染みになってきましたが、最近のトピックとしては、誤審と3、4番に対する四球攻めが挙げられるでしょう。
ドラゴンズはここまで44試合を消化していますが、四球の数は3番福留が41個でリーグ1位(後ろにウッズがいるんですけどね)、4番ウッズが35個で同2位。3位の鳥谷(阪神)が27個ですから、ダントツといってもいいでしょう。
ちなみに昨年の両リーグ最多四球は松中(ソフトバンク)の102個、一昨年は金本(阪神)の98個。2人ともこれを上回るペースです。
福留はこの四球攻めに若干苦しんだ印象があるのですが、ここにきて再び調子を上げてきたように感じます。ウッズもこの調子でいって欲しいものです。

<おまけ>シーズン四球の日本記録はあの王さんが1974年に記録した158個(130試合)。MLBでは何かと話題のバリー・ボンズが2004年にマークした232個(162試合。敬遠が120個、おまけに出塁率は何と.609!)。上には上がいるものです。

そして、四球の先には後悔があります
こうして、3、4番が歩かされまくると、必然的に5番打者にランナーのたまった場面で打席が回ることが多くなってくるんですが、シーズン当初の5番イ・ビョンギュに代わって現在5番に座る森野が好調を維持しています。
7連勝中は全ての試合で打点を挙げ、現在はリーグ5位の31打点をマーク。当初低かった得点圏打率も.300を大きく超えるようになり、まさにクラッチヒッターの役割を果たしています。
彼に打たれたことで、その前の四球を後悔した投手も多いのではないでしょうか。今の森野、侮れませんよ。
この調子がいつまで続くのかが気になりますが、去年の過去ログで随分と褒めさせてもらった手前(ポジションは変わってしまいましたが)、期待を込めて見守っていきたいと思います。

問題は下位打線です
格安で獲得した6番中村紀までは打線も迫力もあるのですが、7番、8番は他球団と比べてもちょっと弱いかなあ、と思います。
谷繁はまあもともとあまり期待出来ないとして、その前を打つイ・ビョンギュ。ここでブレーキになることが本当に多いような気がします。それゆえ、試合を決定付けるチャンスなどの時には最近では立浪が代打に送られることもしばしばです。
韓国の先輩選手の例に漏れず、彼もまた、適応(できるとすれば)するのにかなり時間がかかりそうです。
我慢して使うのも1つの方法ですが、プロですからやはり結果を求められるのは当たり前です。それに代わりがいないというわけでもありません。
例えば、左投手の時には英智を使うのも1つの方法でしょう。
また、今シーズン未だ1軍出場のない左打ちのベテラン外野手も現在、2軍の若手に混じって声がかかるのを待っていると思います。
現状を考えると、そろそろ選択肢を広げるべき時期にさしかかっているような気がしますが、皆さん、いかがでしょうか?

さあて、それでは交流戦。
まさか一昨年のような大失速はないでしょうが、あの時の苦い記憶をファンは忘れておりません。とりあえず5割を目標に行きましょう。

posted by bunchousann |03:25 | 野球 | コメント(9) | トラックバック(1)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月14日

たかが1ポイント、されど大きな1ポイント~F1スペインGP

「第2の開幕」とも言われるヨーロッパラウンドに入って、普通は落ち着きを見せるはずのF1ですが、今回のスペインGPはとにかく落ち着かないレースで色々なことがありました。
そんな中でも日本人的にはやはりこれ↓が1番のトピックではないでしょうか。

やりました。今季スーパーアグリが目標にしていたポイント獲得を早くも4戦目にして達成しました。
たかが1ポイントかもしれませんが、F1をちゃんと観ている人ならば、この1ポイントがいかに大きいかわかると思います。
上位陣(だけではない)がリタイヤ、大きなミスを連発したこともありますが、スーパーアグリにはそういう大きなミスがなかったことが今回のリザルトに繋がったと思うので、これは本当に素晴らしいことだと思います。
4年落ちのマシンで悪戦苦闘していた昨年と異なり、今年は予選でも決勝でも一定の戦いをすることが出来ていますし、昨年来のライバルと言われたスパイカーやトロロッソには今のところ完全に勝っています。
次はモナコですが、ここは抜きにくい(というかほぼ抜けない)サーキットなので、予選が今まで以上に大事になりそうです。今度は2度目のQ3進出に期待しましょうか。

このGPはとにかくいろんなことがありました。
フェラーリはマッサがポールトゥウィンで今季2勝目を挙げたのですが、ライコネンがマシントラブルでリタイヤ。マクラーレンはアロンソがスタート直後の第1コーナーでの失敗が響き結局3位に終わったのですが、相変わらず大きな失敗をしなかったルーキーのハミルトンが無難に2位に入り、未勝利にも関わらずドライバーズランキングのトップに立ちました。
現在のF1は8位までがポイントの対象で、優勝と2位のポイント差が2ポイントしかありません(以前は4ポイント)ので、いずれはこういうことがあるような気がしていましたが、ハミルトンのこの安定感、今後もしばらくは続きそうですね。

それにしても「分家」が奮闘する中、相変わらず「本家」の不振が気になります。
トヨタは6番グリッドを獲得したトゥルーリがスタートできずにピットスタートを余儀なくされ、ラルフともどもトラブルでリタイヤ。
ホンダはバトン、バリチェロともにポイントを狙える位置にいながらコース上での同士討ちという情けないパフォーマンスを演じ、結局ポイントを獲れず。
「分家」のロズベルク、琢磨がポイントを獲る中、莫大な予算を持つ日本のワークス勢は今回も惨めな結果に終わってしまいました。

また、今回は各チームでピット作業のミスも目に付きましたね。
4強を追うはずのハイドフェルドはタイヤ交換のミス(ボルト締め忘れ)によってポイントを逃し、あと数周まで琢磨の前でポイント圏内を走っていたフィジケラは2回目のピットストップでの給油量が足りずに3度目のピットストップを余儀なくされるという失態でピットアウト後に琢磨にかわされ、やはり貴重なポイントを失いました。

ドタバタ続きの欧州ラウンド開幕でしたが、次は伝統と格式のモナコ。
この調子ではここでもトラブル続出になりそうですが、果たしてどうなるのでしょうか。

ホンダはもう「象さんの耳」はつけないんですかね……?

posted by bunchousann |12:30 | F1 | コメント(2) | トラックバック(1)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月10日

メンバーが変わらないならば~残り「1」試合の使い方を考えよう

今日10日、U-22の香港戦メンバーが発表されました。

16日の香港戦、そして6月のマレーシア戦は2次予選の突破が確定した日本にとっては消化試合になっています。
そこで、シリア戦の後に、今後の2試合はどのように使うべきか、その使い方について少し思うところを書きました。

過去ログ:残り2試合の使い方を考えよう~U-22、最終予選進出(2007.4.19)

結果から言えば、控えGK松井(磐田)以外はシリア戦と同じメンバー。
反町監督はアウェーでのシリア戦で手ごたえを感じたようで、新戦力を積極的に試すというよりも、現有戦力の熟成を図ることを優先させたようです。

しかし、その最終予選に向けた意図は理解できなくもないのですが、だからと言って全く新メンバーがいないというのもどうかと思います。

確かに、同じメンバーでもシステムを変えるとか、ポジションを変えるとか、あるいはもっと細かな部分で戦い方を変えることもできます。
例えばプレスをかける位置、それと連動したディフェンスラインの高さなどを変えて、新たなチャレンジをすることもできます。

ですが、それもこれも同じメンバーがずっとベンチ入りできるという前提があって成り立つものです。

先に挙げた過去ログにもコメントを頂きましたが、怪我や出場停止で出られない選手が出てきた時のために、バックアッパーを用意しておく必要があるのではないでしょうか?

特にDFラインの代役探しは急務です。
なかんずく伊野波(東京)の代役探しに関しては不安要素が大きいと思う人が多いようで、コメントを頂戴した方は皆さん彼の名前を挙げていますね。
私はこのコメントを頂いた時点で増嶋の名前を挙げましたが、ここに来てチーム(甲府)の好調とともに、彼の評価も上がっているような気がします。
招集し、かつ実戦でテストするには絶好のタイミングだと思ったのですが……。
緊張感漂う最終予選では、おそらくテストをする余裕がないでしょう。
それだけに、今ここでやらずしていつやるのでしょうか。

それとも、まだ1試合(マレーシア戦)があるので、新メンバーのテストはそこでやるつもりなんでしょうか?
ただ、せっかく実戦の機会が2試合もあるというのに、ちょっと勿体無いような気がします。

いずれにせよ、予選突破がほぼ消え、相手がモチベーションに乏しいであろう香港相手ですから、確かな成果を得ることは難しい状況には違いありませんが……。

残り1試合、マレーシア戦の使い方を考えた方がいいのかもしれませんね。

posted by bunchousann |21:15 | サッカー | コメント(9) | トラックバック(2)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月10日

「金銭」は「真剣勝負」の妨げになる?~魅惑のピースカップ

前回と少し関連して、今回はもう少し生々しい話です。

アジアカップ中のマンUのアジアツアーにAFCが噛み付いたということを前回書いたのですが、その中でもマレーシア協会はAFCに恐れをなしたようで、マンUの来訪を拒否する旨を発表しました。
ただ、マレーシア協会の中にもこうした協会の「弱腰な」態度に疑問を呈する向きもあるようです。親善試合の契約を破棄したとなれば、莫大な違約金を払わなければならない可能性もあり、こうしたビジネス面での懸念は現代スポーツにおいてはいかんともし難いのだと思います。

日本でも我が協会の会長やその子分である専務理事がAFCとは意見を異にする旨を発表しています。
クラブの権利を尊重、ということで、かの代表監督就任のゴタゴタの際にはそんなことを微塵も感じさせなかったのですが、あの時の借りをささやかながらでも今になって返そうとでもいうのか、今回の「7月問題(と勝手に名前をつけさせて頂きました)」ではJのクラブに一歩も二歩も譲っているような気がします。

そんなJのクラブ、なかんずくタイトルを獲ったことのあるいくつかのチームに、韓国で行われるピースカップへの出場という実に魅力的なオファーが来ているのだそうです。

え、何故魅力的なのかって?

優勝賞金です。200万ドル(約2億4000万円)。準優勝でも50万ドルもらえます。
J1の優勝賞金が2億円、天皇杯とナビスコの優勝賞金が1億円ということを考えると、それ以上の金額がたった4試合で手に入る(かもしれない)というのは魅力的と言えるのではないかと思います。

ただ、問題がありまして……それが、やはり開催時期なんです。

今年のピースカップは7月12日から。これまたモロにアジアカップと被る日程ですよね。ちなみに日本代表は7月13日にUAEとの対戦があります。ってことで相変わらずAFCはオカンムリなようです。

さらに問題なのは、この大会に参加したい場合、ナビスコカップでグループリーグ敗退をしなければ日程的に参加できないということです。
ナビスコカップはJにとって立派なタイトル。獲ればサポーターにとってクラブへの誇りも高まろうと言うものです。
しかし、ピースカップには金銭的な魅力があります。
スパーズやリヨンにとっての200万ドルと、Jのチームにとっての200万ドルは価値が違います。
過去の出場クラブや優勝クラブを見る限り、優勝するのは険しいと言えるかもしれませんが、欧州や南米、アフリカのクラブにとっては長距離の移動やプレシーズン段階でのコンディションの悪さというネガティブな材料もあります。お隣の韓国ということで移動の負担もそう大きくなく、シーズン真ッ最中でコンディションも出来上がっている日本のクラブだって、もしかしたら、と思えなくもないでしょう。

そういうわけでJのクラブ側にも乗り気なチームがあるようですが、それには皮肉なことに前述の「ナビスコグループリーグ敗退」というサポにとって納得し難い条件が必要です。
貴重なタイトルを失って、のこのこ出稼ぎに行くのを是とするか。
それともJの誇りを最優先し、ナビスコのグループリーグに生き残ろうが敗れようが大会には不参加であるべきなのか。
難しいところです。

ちなみにこのピースカップ、主催が日本でも色々お馴染みの宗教団体絡みだそうで、将来的には韓日共催を考えているのだとか。
そんなわけで一昨年のJ王者であるガンバは今年の大会に開催地(すなわち出場も?)としてのオファーを受けたそうですが、これを丁重にお断りしたとのことです(5月10日現在、グループA3位。突破の可能性は残しているが、やや厳しい模様)。

今回は日刊スポーツのパクリですな。いや、スイマセン。

posted by bunchousann |00:35 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(1)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月08日

「興行」は「真剣勝負」の妨げになる?~欧州も、そしてアジアも

また、使ってみました。安直かな……。

さて、欧州のビッグクラブがシーズンオフ(プレシーズン)に日本(を初めとするアジア)にやって来ることは、今ではそう珍しいものではなくなりました。
この夏も、写真ニュースにあるマンチェスター・ユナイテッド(以下:マンU)の他に、バレンシア、バルセロナなど(他のビッグクラブでないクラブも含めると)多くの欧州クラブが日本にやって来ます。

ところが、欧州クラブ側のメリットとして、こうした「アジアツアー」によってスポンサー・プロモーターからの興行収入を得られるのはいいのですが、それ以上にデメリットとして、肝心のシーズンインを控えた大事な時期に大きな時差を伴う長距離移動を行うことでコンディションを崩す懸念があることから、欧州のファンの間では批判的な意見もありますね。
リーグ、CLなどの「真剣勝負」の成績が「興行」によって振るわないのであれば、それも仕方ないことなのかもしれません。

ということで、欧州側からの批判的な意見というのはまだわかるのですが、本来「遠路はるばるようこそ」と迎えるはずのアジア側からの批判も話題になっているようです。
今回のマンUのアジアツアーには日本の他にも韓国、中国が含まれていますが、FIFAのブラッター会長のアシストを得て、AFCのモハメド・ビン・ハマム会長が、ツアー自体の延期を訴えました。

ただ私も勉強不足で知らなかったんですが、AFCはこうした欧州(ビッグ)クラブのアジアツアーには、今回だけでなく、以前より批判的だったそうですね。

まあこのニュースに限って言うならば、AFCがマレーシアにこんな注文をしたくなるのもわかります。
予定されているマレーシアの地元選抜(具体的にどこの選抜かは不明ですが)とマンUとの試合は7月27日。それに対してアジアカップの決勝は7月29日ということですから、マレーシア協会は、共催4カ国の1つでありながら、自国がアジアカップの決勝まで進出することで、アジアタイトル獲得へ向けておそらく起きるであろう盛り上がりに親善試合が水を差すことはあり得ないと考えていたのでしょう。
現実的、実力的にムリ、とかそういう次元の問題ではなく、AFCから見れば何とも情けない話であり、共催国に加えたにも関わらず自分たちの面子を潰されたように思ったのでしょう。

ちなみに日本では、マンUは7月17日に浦和レッズと親善試合を行いますが、これもアジアカップのど真ん中。
前日の16日にグループリーグの最終戦であるベトナム戦が行われますから、仮に日本代表がグループリーグ敗退という最悪の結果になったとしても、浦和に所属する代表選手はこの試合に出場することはできません。

こうしたアジアカップとの日程衝突が大きな話題になるのは、かつてアジアカップがEUROと同じ年に開催していたのを、独自色を強く出さんがためにわざわざインターバルを短くし、開催年をずらしたことが関係していると思います。
AFCとしてはアジアカップを目立たせたいがためにわざわざEUROと開催年をずらしたのに、何故邪魔をするんだ、ということなのでしょうね。
ただ、欧州側にも事情があり、翌年に控えたEUROのために、リーグによっては代表のバックアップのためにリーグ開幕を早めたりするところも出てくるでしょうし、CLの予備戦に出るクラブなどはそれでなくても早めの調整を求められます。特に長期(あるいは長距離)の遠征の場合、8月では遅すぎるということもあるのでしょう。

日本では、こうした「興行」のあり方に疑問を持つ意見も最近ではよく聞かれますね。
テレビの画面を通してとは言え、シーズン中のレベルの高い試合を見慣れた人にとっては、シーズンインへ向けた調整試合にわざわざ高い金銭を払って観戦することへの疑問が湧き上がるのは必然ではないかと思います。しかも欧州のファンと同様、こんな長距離移動をしてコンディションを崩し、ひいきのチームがシーズンに入って一向に調子が上がらないということになればそれこそ本末転倒だと思うことでしょう。
一方で、やっぱり本場欧州のクラブを生で見る機会はなかなかないということで、こういった機会を楽しみにしているファンもいるわけです。

どっちつかずで結論を出せず、難しい問題に首を突っ込んでしまったことを若干後悔する管理人でした。

(5.9追記:若干事実誤認があったため、訂正いたしました)

続きを読む...

posted by bunchousann |22:30 | サッカー | コメント(4) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月07日

今となっては、それが転落への序章であった

そのニュースを聞いて、書棚にあった古い「Number PLUS」を引っ張り出した。

今から6年前のそれは、少し色褪せていて、それだけでも古さを感じる。
裏表紙にはとっくに名前がなくなってしまった車の広告。

どうしても、この号に載っていた特集を思い出せずにはいられなかった。
ページをめくって、ニコリと微笑む2人の若者の顔を確認した。

今もチームメートの2人だが、6年前は今とは違うクラブで、やはりチームメイトだった。

シーズンオフを利用して、強行日程ながら日本へやってきた様子が描かれている。
22歳の若者は、母親も同行させており、家族思いだということがうかがえる。受け答えが丁寧なのは、翻訳者の先入観もあるのだろうが、もう1人の若者が「やんちゃな」キャラということもあってか、何となく優等生タイプに思えてしまう。
20歳の若者は、少年時代にBMXをやっていたそうで、バイク好き。日本のバイクレーサーだと“ノリック”が好きなんだとか。それゆえに、ヤマハの工場見学に一際心躍らせていたのだそうだ。

静岡で、子供たちにサッカー教室を開いていた写真。
そして、これも懐かしい、「Nestle」のスポンサーロゴの入ったサックスブルーのユニフォームを身にまとい、パス交換に興じている写真。
華麗なパスサッカーで、今でもJ史上最高との呼び声が高い、かのクラブの黄金時代の記憶を思い起こす人も多いのではないか。

そして件の2人もまた充実したシーズンを送り、こうして日本にやってきたのだった。
22歳と20歳にして、すでに週給1000万円だという。
それもそのはず、彼らのクラブは欧州でベスト4に輝いたのだ。
彼らの他にも、若き才能が溢れていた。未来は明るいものだと誰もが思っていた。
それゆえに大きな投資も怠らず、このオフもまた高額な移籍金を払ってまで優秀な若者を獲得した。

若者たちに率いられたクラブの未来は明るいはずだった。少なくともこの時は。

だが、この特集の後ろに、転落への序章が記されていた。

欧州でベスト4、しかし、リーグでも4位。
ドイツが4チーム、オランダが3チーム、CLへクラブを送り出していた時代の話である。
この時のイングランドは、まだ3チームしかCLへ送り出せなかった。
まだ2次リーグ方式で行われており、当時「優勝すれば100億円」とも言われていたこの大会に出られなくなったことは、すなわち大きな財政上の損失を意味する。
積極的に選手補強に走っていたクラブにとっては、一抹の不安がよぎる。

翌シーズンも5位で終え、またしても「惜しい」シーズンを送った。
だが、このオフから何かがおかしくなっていった。
財政上の問題が、既に顕在化していたといってもいい。

2人の若者のうち、年長の若者は、DF史上最高金額の移籍金で赤い悪魔のユニフォームを着ることになった。
そして、これ以降、次々と若者たちは……成長して中堅どころになっていた選手は……次々と売られていった。
さらに、ついに凋落の末に、プレミアシップから降格が決まった時、地元出身のもう1人の若者も、愛する地元に別れを告げた。

その後、日本へは情報が届きにくい環境に行ってしまったかのクラブ。
1部での優勝経験さえある名門も、2部の水にすっかり馴染んでしまったのか。
昨季はプレーオフにまで進出したものの、結局這い上がることはできなかった。
しかも、今季はさらに苦しい戦いを強いられることになった。

2部残留へ首の皮一枚、放っておいてもおそらくは降格の可能性が高かっただろう。
しかしサッカーでは何があるかはわからない。
PSVの大逆転優勝のようなことだってあるじゃないか。
わずかな可能性を信じていた矢先……。

無情の破産宣告。

降格ゾーンにどっぷり浸かっていたそのクラブが、10ポイントの減点を喰らって「とどめ」を刺された瞬間だった。

わずか6年前、CLでベスト4に輝いた、かの「ヤング・リーズ」は、来季を3部で戦うことになった。

写真の若者、当時20歳のアラン・スミス、22歳のリオ・ファーディナンドにはこんな将来が予想できただろうか。

posted by bunchousann |02:25 | サッカー | コメント(4) | トラックバック(1)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月02日

拝啓、日本高等学校野球連盟様~奨学制度記事へのコメントから:後編

前編の続きです。もう少しお付き合い下さい。

4.ここまで放置したことが、社会問題化した要因だという認識はあるのか
実際に奨学制度を利用した、あるいはしているとされるコメントをいくつも頂きましたが、ここまで来るともはや野球界だけの問題でもなさそうな気がします。

そもそも、こうしたスポーツ奨学制度の有無は、各高校のHPを見ればすぐに発見できます。
愛媛県の済美高校や新田高校はスポーツ奨学制度の実施を認めましたが、私もHPですぐに発見できました。
また、学生野球憲章が出来たのは、昭和21年のことです。何度か改正が行われていますが、13条の規定とてつい最近出来たというわけではありません。

つまり「今まで放置、黙認していたのに、何故今更憲章の取り締まりを厳格にしなければいけないのか」という疑問は、奨学制度に賛成、反対の立場を超えておそらく万人に共通のものだと思います。
実際に現場からはそういう声が多数上がっていますし、私の記事にもこの点に関しては多数のコメントが寄せられました。

ここまで放置したからこそ問題が大きくなり、結局高野連の側が処分に困ってしまったような印象を受けます。

高野連の理念には、もちろん納得できる部分もあります。
頂いたコメントにも、中学生の青田買いに繋がる奨学制度は撤廃するべきであるというものもありましたし、そのことをもっと世間は強調してもいいのではないかという意見もありました。
それならば、前項で述べたように、なおのこと憲章を改定して具体的な違反行為まではっきりとさせ、違反者への罰則を明確に定めておけば、あなた方の言うところの「憲章違反」も減るのではないかと思います。

5.上記の「放置、黙認」に関する混乱の責任はとらないのか
わざわざ4番目の項と分ける必要もなかったかなとは思うのですが、最も言いたいことでもあるので、敢えて別枠を設けました。

私がしたように、普通にHPを覗けば、その高校のスポーツ奨学制度の有無はわかるはずです。
HPに載っていないなら、ちょっと電話で問い合わせれば済むだけの話でしょう。
それを大げさに「全国調査」「徹底調査」などとは噴飯ものというものです。
挙句、それすら面倒になったのか、結局高校側に「自己申告」させるという形をとることにしたようです。

これを高野連の職務怠慢と言わずして何と言うのでしょうか。

何のために各都道府県に高等学校野球連盟があるのでしょう。
高野連が、各都道府県連盟に言ってちょっと調べれば、たった数日で決着がつくはずです。
しかも、何十年も前から行われている制度を「把握できていない」と堂々と言い放っていますが、そんな惨めな言い訳が通用するとでも思っているのでしょうか。

そもそも高野連の幹部の皆様の中には、現場出身の方もいらっしゃるわけですよね。
都道府県連盟レベルになると、その割合はぐんと増えることでしょう。
にも関わらず「現場の事を把握できていない」のはどういうことでしょう。
もうこれ以上は皆さんのご想像にお任せいたしますが、きな臭いものを感じるのは、おそらく私だけではないはずです。

そしてこうした「職務怠慢」とも言うべき高野連が、この問題に関してまともに責任をとろうとしないのはどういうことでしょうか。
ここまで放置したことが、問題を大きくしているのは間違いありません。
高校側もそのことが不満なのでしょう。唯々諾々と従う高校がある反面、先程も言及したように“精一杯の解釈”によって、高野連に反対とも取れる意思を示している高校もあります。

全ての責任が現場の高校、そしてその高校に在籍する学生に押し付けられるのは、何だか納得できかねますね。

奨学制度に対する「職務怠慢」の「連帯責任」をとるということを、高野連の皆さんに真剣にご検討頂きたいものです。
職を辞すもよし、あるいはアマチュアが報酬を得ているとは思えませんが仮に俸給を得ているのであれば、そういう人はそれを返上するもよし。
美しい連帯責任のとり方というものを、幹部自らが現場に示すのも、それはそれであなた方が主張する立派な「教育」というものだと思いますがいかがでしょうか。

高野連の批判をすれば、はっきり言ってきりがありません。
が、おかしいものはおかしいと言わねばなりません。
毎度話題に上る大会日程の問題といい、今回の騒動といい、本当にこの団体は現場(特にプレーする選手たち)の利益を代弁しているのかと疑わしく思います。

この問題に関しては、一紙を除き、高野連の姿勢に概ね批判的です。
自分たちの哲学を貫くのも結構ですが、批判に耳を傾け、時代に即して、変えるべきところは変える勇気を持つことも大切なのではないかと思います。

posted by bunchousann |00:05 | 野球 | コメント(22) | トラックバック(2)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月01日

拝啓、日本高等学校野球連盟様~奨学制度記事へのコメントから:前編

さて、明後日5月3日には高野連のHPにスポーツの成績による奨学制度を実施していた高校の名前が掲載されるようで、高野連はこの問題に一応の決着をつけようとしています。
犯罪者と同様に「自首」することによって「量刑の軽減」を推奨してきた高野連ですが、ここまで「出頭」してきた高校の名前を聞くと、高校野球ファンならば当然の如く知っているような高校の名前ばかりです。明日が「出頭期限」の最終日ですが、果たして人口に膾炙するような高校の名前がまたぞろ出てきそうな気がします。

この話題、当ブログではいささか食傷気味であったこともあって、もう触れないでおこうかと思ったのですが、未だにぽつぽつとコメントを頂くのを見ると、やはり大きな問題なのだと思います。
もともとは裏金問題に対する専大北上高校への高野連の処分が検討される中で、このスポーツ奨学制度の問題に飛び火したわけですが、私も最初はいつもの調子でひっそりと投稿したので、最初からそれほど大きなレスポンスがあったわけではありません。
しかし、あちこちにトラバを貼らせてもらったことや、スポナビ+のおすすめになったこと、そして極めつけはYahoo!のヘッドラインにリンクが貼られたこと(今はもうありませんが)によって予想もしなかった程アクセスが激増し、同時にたくさんのコメントを頂きました。

過去ログ1 日本学生野球憲章第13条はどう解釈すべきか~スポーツ奨学制度の是非を考える(2007.4.16)
過去ログ2 結論から言って、奨学制度も越境入学もなくならないだろう~日本学生野球憲章第13条はどう解釈すべきか2(2007.4.21)

5月1日16:00現在、1つ目の記事に69件、2つ目の記事に19件コメントを頂いております(管理人のレスを除く)。まずは改めてこの場で御礼申し上げます。

今回の記事は、そんな皆さんから頂戴したコメントから感じた私の雑感を高野連への疑問と言う形で書いてみることにしました。

1.あなた方の唱えるアマチュアリズムとは、現在にも通用する概念なのか
スポーツ奨学制度によって授業料免除などの特典を受けることは、アマチュアリズムに反する行為なのだそうです。
このアマチュアリズムという概念がどういう経緯で生まれたものか、このスポナビ+を読むような人であれば説明しなくてもおわかりだと思いますし、もちろん高野連の皆さんもご存知でしょう。
アマチュアリズムとは、端的に言えば貴族の発想です。
時間にも、そして金銭的にも余裕のある彼らは、「娯楽」「息抜き」たるスポーツによって金銭を得る行為を軽蔑し続けました。
それゆえに、かのクーベルタン男爵の「オリンピックは、参加することに意義がある」という言葉が生まれるわけです(もちろん意味はご存知ですよね)。

もともとこの学生野球憲章が生まれた背景には、戦前の大学野球の過熱ぶりがあったようです。
当時の時代背景、経済事情を考えれば、大学で野球をやる(やれる)人間というのがどのような人種なのか、想像ができますよね。
貴族とは言いませんが、経済的に余裕のある家庭が多かったことは間違いないでしょう。
高野連のアマチュアリズムも、原則としてその時代の大学野球における概念を路襲しています。そのことは学生野球憲章19条を見れば明らかです。
そのような時代に生まれた学生野球におけるアマチュアリズムが、何十年も経った現在にも果たしてそのまま通用するのか、これは大いに疑問に思います。

まあアマチュアリズムをこれほどまでに強調されていらっしゃるのですから、高野連の幹部の皆さんももちろん、無給で仕事をおやりになっていると思います。まさか報酬を得て働いていらっしゃるわけではないですよね。

2.野球という競技の将来をどのように考えているのか
奨学制度を厳格に取り締まることによって、野球の能力に優れ、有力校でのプレーを望んでいたとしても、金銭的に私立校への進学が困難になる子が出てくることが予想されます。
こうした子は公立校で普通にプレーすることになります。
本人の努力で才能を開花させることもあるかもしれませんが、野球に限らず、純粋にスポーツ選手の能力向上という観点で見る限りは、やはり外部の環境という要素を無視することはできません。

また、高体連が他のスポーツで広く奨学制度を認めていることもあって、他のスポーツに運動能力の優れた人材が流れる可能性もあります。

これがアメリカのように、学生時代に複数のスポーツをすることが当たり前の環境ならば、すぐにでも影響が出るのでしょうが、スポーツに関して「一意専心」が伝統的に尊ばれてきた日本の場合は、すぐに影響が出るということは考えにくいのかもしれません。
高野連も、おそらくそのへんに安住しているのでしょうが、これからは様々なスポーツから選択をしていく時代が必ずやってくると思います。
その時に野球が選択されない可能性がない、と果たして言い切れるのでしょうか。

実際にアメリカでは、大学のスカラシップを得るために、アメフトやバスケの方が有利ということもあって、大学生の野球人口が減りつつあるという話を聞いたことがあります。
全てが奨学金の問題だけではありませんが、少なくとも競技人口減少の理由の一因にはなり得ると思います。
もはや高校野球だけの問題ではないと思うのですが、他の野球界はどのように考えているんでしょうか。

3.憲章を即改正しろとは言わないが、少なくとも見直す気はないのか
2つの記事で、学生野球憲章には解釈に関する曖昧な部分が存在することを述べましたが、事実、高校側から解釈に関する問い合わせが多数寄せられているそうです。
こうしたことから、2つ目の記事で、結局奨学制度も越境入学もなくならないのではないかと書きました。

いくつかの高校が「ウチにはスポーツ奨学制度に該当する制度はない」と主張しています。
奨学制度自体は存在するが、それはスポーツに限定しないもので、学業等含めて総合的に奨学金を支給するに値する、と高校側が判断し、それは学生野球憲章13条1項とそれに関するアマチュア問答集の問47、48の双方を満たすものであると解釈したからです。
このことが何を意味するかと言うと、「私たちは今後も奨学制度を使いますよ」ということの意思表示としか思えません。
しかも問答集の問49でスポーツ推薦を認めてしまっている以上、実質的にスポーツ奨学制度を継続する余地が残されていると言えます。

高野連にとっても、奨学制度の是非云々の前に、こうした憲章の不備は自分たちの理想を体現するのに甚だ都合が悪いと思うのですが、この問題が浮上してから憲章の見直しに言及した発言は聞かれません。
即変えろとまでは言いませんが、あなた方のためにも、見直しをされた方がいいのではないかと思います。

……長くなりそうですね。

「後半へ続く」(by キートン○田)

って、もやった!

posted by bunchousann |23:50 | 野球 | コメント(4) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加