2006年11月29日

いや、キャプテン、そういう問題ではなくて~“優勝”と“チャンピオン”と“カップウィナー”の話:前編

今から10年以上前、まだJリーグができて日も浅い頃の話です。
学生時代の友人が、何気なくこんなことを言いました。

「サッカーって、“優勝”がいっぱいあってよくわからないな」

名古屋生まれ、名古屋育ち、地元を離れずにその地元とドラゴンズを愛する典型的な名古屋人である彼の言葉に、当時まだそれほどサッカーに興味のなかった私は、彼に対してきちんとした答えを返すことができませんでした。

確かに、サッカー界には“優勝”がたくさんありますよね。
今年(2006年)のタイトルはまだ2つが未決定(記事投稿時点:2006年11月29日現在。2006年12月2日追記、浦和レッズがJリーグ優勝)なので、昨年(度)の例で言うと、

Jリーグ“優勝”:ガンバ大阪
ヤマザキナビスコカップ“優勝”:ジェフ千葉
天皇杯“優勝”:浦和レッズ

という具合になります。
ところが、これを英語で言い換えると、ちょっと違いが出てきます。

Jリーグ“チャンピオン”:ガンバ大阪
ヤマザキナビスコカップ“カップウィナー”:ジェフ千葉
天皇杯“カップウィナー”:浦和レッズ

英語、すなわちサッカー(フットボール)の母国の言葉ではリーグ戦の王者を“チャンピオン”と言い、カップ戦の王者は“カップウィナー”と言います。

と、サッカー好きには常識とも言える範疇の知識ですが、こんな前フリをわざわざ持ってきたのは、以前からACLのことが気になっていたところに、先日お馴染みの川淵キャプテンのご発言があったからです。

何でも、現在前年度のJリーグ1部王者と前々年度の天皇杯王者に与えられるACLの出場権を、天皇杯王者に関しても前年度の王者に与えてはどうか、とご発言なされたようです。

この発言の裏側を推測すると、今年のACLに出場した東京ヴェルディ1969(以下、東京V)のことが頭にあったから発言に至ったのだろうと思われます。
2004年度の天皇杯王者である東京Vは、優勝年度こそJ1にいましたが、翌2005年シーズンで残念ながらJ2に降格してしまいました。
そのため、2006年の「アジアのクラブチャンピオンの中のチャンピオンを決める」大会に、何と2部のクラブとして出場することになってしまったのです。
せっかくの晴れの舞台、東京Vも胸を張って堂々と出場したかったはずですが、彼らには何の責任もないのに、このような規定があったばかりに、出場することに対して世間から何かと注目されることになってしまって、サポーターの中には肩身の狭い思いをした人もいるでしょう。

川淵キャプテンは、今後そういったことがないようにと思ってあのような発言をされたのだと思います。
でも、問題の本質はそういうことではありません。

天皇杯王者、すなわち“カップウィナー”が“チャンピオン”ズリーグに出る規定があるからこういうことが起きるのです。

前年度だろうが、前々年度だろうが、天皇杯の仕組みが変わるわけではありません。
この天皇杯という伝統ある大会には、プロ・アマ問わず、全てのクラブが参加することができます。
現行方式ではシードされるJ1・J2のプロクラブとJFLの前期王者に加えて、各都道府県予選を勝ち上がった他のJFLのクラブや地域リーグ、さらに下の都道府県リーグや大学、高校のクラブ、Jの下部組織に至るまで、様々なクラブが参加するのです。
そして言うまでもなく、理論上はこれら全てのクラブに優勝の可能性が存在します。

今年の天皇杯を見てもわかるように、もちろんJ1のクラブとアマチュアのクラブには厳然たる実力差がありますから、百戦錬磨のプロたちを相手に、いくら一発勝負のカップ戦であっても、アップセット、ジャイアントキリングを演出するのは容易なことではありません。
まして、それを何試合も続けなければタイトルには手が届かないわけですから、事実上、彼らアマチュアクラブが覇権を握ることはないと言えるかもしれません。

しかし、そういう仕組みが存在し、下部のクラブやアマチュアのチームがアジアのクラブチャンピオンを決める舞台に出る可能性があるということが問題なのです。
この問題を早急に解決しない限り、「第二の東京V」がまた出てこないとも限らないでしょう。

では何故こういう仕組みができてしまったのでしょうか?
鋭い方ならお気づきでしょうが、そこは武士の情け、ちょっとだけ我慢して戴いて後編をご覧いただければ(そしてその上で突っ込んでもらえれば)嬉しく思います。

では「後半へ続く」(byキートン山田:再婚おめでとうございます!)。

posted by bunchousann |22:17 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2006年11月23日

何かおかしいぞ、プロ野球選手会

プロ野球選手会の宮本慎也会長が、まるで図ったかのように大学・社会人ドラフトにタイミングを合わせてコメントを発しました。

「ドラフトでの希望枠撤廃」をNPB側に要求するそうです。

確かに、多くのファンがこの制度に疑問を持っているのは疑いありません。
本来、ドラフト制度が挿入されたのは、独占閉鎖的な体制にあるリーグ内の戦力均衡が目的であったにも関わらず、このシステムはその精神からは程遠い制度であるということができるでしょう。
もちろん、どの球団も希望枠(=逆指名、自由獲得枠)で規定の人数を平等に獲得できれば問題はないのですが、実際問題、今年も希望枠での獲得を目指しながら楽天は獲得できず、ロッテは球団の方針もあって2年連続で行使していません。
過去の逆指名、自由獲得枠での入団を見ても、各球団人数はばらばらで、特に資金力のある球団に多くの選手が流れる結果となっています。

ということで、たとえ不完全であっても、アメリカのように完全ウェーバー制にするべきだという声が挙がるのはわからなくもありませんし、私もベストではないにせよ、完全ウェーバー制の方がよりベターだと思っている1人でもあります。

しかし、これを選手会が言い出すことには少なからぬ違和感があります。

何故なら、宮本会長はじめ、現在各チームの主力選手の中にはこの「逆指名~自由獲得枠」の入団選手が数多く含まれているからです。
自分たちは制度があるからといって都合のいいように使っておきながら、後輩たちには使わせないというのはいかがなものでしょうか。

自分たちが入団に際して利用した制度は、もう入団は済ませたので使うことはない、だからファンも反対していることだし、撤廃と言ったほうがいいだろう……。
そして完全ウェーバー制にすることでFA取得年数の短縮につながる……。

選手会の思惑は何となくわかります。
しかし、たとえ実現性が低くても、この希望枠撤廃の議論に関しては実行委員会などの経営者側から自発的に議論して欲しいと思います。
それに、希望枠撤廃を言い出すことで、FA取得年数の短縮につなげようとしていることも充分伝わってきます。

FA取得年数の短縮についても、ファンはおおむね賛成していることだと思います。そういう「追い風」を利用しての発言なんだと思います。
しかし、冷静に考えてみて下さい。

私は、逆指名(自由獲得枠、希望枠)で入団時に希望の球団を選択することができた選手と、希望の球団を選択することができなかった選手のFA取得年数が同じということにはどうしても納得ができません。

ドラフト下位で入団した選手の中に、私と同じような考えの選手は本当にいないのでしょうか?

FA取得年数の短縮には賛成です。
しかし、前述したように、逆指名等で希望の球団に入団することができた選手は、プロ入りの時点で最初のFA権を行使したと見做し、他の選手よりもFAの取得年数を3~4年長くしてもいいのではないかと思うのです。
そうすれば、仮に有力選手がいたとして、希望枠の行使を獲得する球団側が勧めても、ドラフトにかけられる選手側の方から「希望枠の行使はやめてもらいたい」ということだって起こりうるのではないかと思います。
そうやって、自然に希望枠というものが消えていくこともあるでしょう。

重ねて言いますが、宮本会長のこの発言は、多分にFA取得年数の短縮を意識しての発言だと思います。
であるならば、ここで私に裏側を探らせるような言い方ではなく、いっそ堂々と「FA取得年数の短縮も同時に考慮して頂きたい」と言った上で、先程申し上げたような、逆指名等で希望のチームに入団したにもかかわらず、他の選手とのFA取得年数が同じであるというのはおかしいのではないか、という点にも踏み込んでもらいたいと思います。

posted by bunchousann |23:35 | 野球 | コメント(12) | トラックバック(1)
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2006年11月21日

残念ながら、これでは何も変わらないだろう

「そりゃあ、理想は生え抜きでしょう。若手を使え、というのは簡単ですよ。ただ、力のない選手を戦わせることは、ファンのためではないんです。五分五分の勝負ができる状態で、ファイティングポーズを取れるかどうか。その力があるかどうかです。負けると思ってリングに上げさせるわけにはいかないんです」2006.11/21 スポーツ報知より)

と読売ジャイアンツの原監督。
それゆえの(FA)補強、トレードだと言うのです。

しかし、そもそも「生え抜き」の「若手」の「力のない」原因は何だったのでしょうか?

ここ十数年のFA大物選手、大卒・社会人の即戦力選手(逆指名選手)の補強政策によって若手(特に高卒)選手のチャンスが激減し、1軍で経験を積むことができないからではないのでしょうか?

読売の場合、FA選手にせよ、逆指名選手にせよ(裏金の問題は置いといて)獲得に大金を要しています。
大金をかけて獲得した選手ですから、優先的に使わざるを得ないのです。

そして、ここ数年の不振によって、その政策が破綻をきたしたと思われていた矢先にこうした発言が出てくる。
これでは、また同じことの繰り返しになるのではないかと、読売のファンならずとも思ってしまいます。

今年は亀井矢野脇谷など、いずれも大卒・社会人出身ながら逆指名ではない(つまりこれまで陽の目を見なかった)選手たちが、チーム状況もあってチャンスを与えられ、今後に期待を抱いたファンも多いのではないかと思います。

現時点では、確かに彼らの力は不足しているかもしれません。
しかし「負けると思ってリングに上げさせるわけにはいかない」としても、多少の無理を承知でリングに上げてやらなければ一向に力がつかないのも事実です。
今季の課題、反省を来季に繋げるためにも、来季以降もある程度のチャンス=出場機会を与えてやらなければ、今年やってきたことが結局チャラになってしまいます。

また、こうした発言で現有戦力のモチベーション(危機感)を高めようとしているのかもしれませんが、これまでがこれまでだっただけに、逆効果になるような気がします。
多くの選手が、モチベーションを低下させるような気がします。
若手と呼ばれて、気づけばもうすぐ三十路に……なんて笑えない冗談ですが、このチームにはそういう例がたくさんありました。

もう「常勝・読売」と言う言葉も形骸化しつつあります。
それでも「読売は優勝が義務づけられているから」なんて言う人もいますが、他の11球団だって優勝したいのは当たり前ですし、どこのチームのファンでもひいきのチームに優勝して欲しいのは当たり前です。
「読売が強くなければ、野球がつまらない」なんてことも、もはや読売のフロント以外はほとんど言わなくなりました。

他球団と違って、資金は豊富にあります。
それゆえに、お金の使い方に頓着しなかったのでしょう。
一度、その使い方を見直してみてはいかがですか?
そろそろ、じっくり腰を据えて、数年後の明るい未来のためのチーム作りをやってみてはいかがですか?

ビジョンを持たず、その場しのぎの補強・トレードを繰り返しては、おそらく何も変わらないだろうと思います。

posted by bunchousann |14:28 | 野球 | コメント(12) | トラックバック(1)
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2006年11月21日

笑ってはいけない(でも笑っちゃう)、オランダ人の抗議行動

オランダ・エールディビジのADOデン・ハーグ対FCトゥエンテの試合で、ADOのサポーターが乱入したために試合が中断してしまったというニュースを聞きました(こちら)。

スポナビの中田徹さんのコラムでも紹介されているのですが、かつて戸田和幸(現・サンフレッチェ広島)も所属したADOというチームは、サポーターの気質が荒いことで有名だそうです。
そんなADOですが、ここまで13節を消化して見事に最下位。
で、不振を極めるチームを率いる指揮官を、ADOのサポーターが0ユーロでネットオークションにかけるという抗議行動に出ました。
(11/21 23:30追記 ADOのアデラール監督の辞任が発表されました)

笑ってはいけないのですが、オランダ人の抗議行動と聞いて、ある代表監督のことを思い出してしまいました。

2004年のEUROのことです。
当時のオランダ代表監督は、ディック・アドフォカート。今年のW杯には韓国代表の監督として出場しました。

EURO2004に挑むアドフォカート監督は、事前の評判があまりよくありませんでした。
大会の直前になってもシステムを頻繁にいじり、戦い方に一貫性がないなどの批判を受けていました。
そうして迎えたユーロ本番。オランダはドイツ・チェコと同居する厳しいグループに入りました。
緒戦はオランダにとって相性の悪いドイツ戦。オランダは何とか引き分け、勝ち点1を獲りました。
そして2戦目は、後にこの大会のベストゲームとも呼ばれたチェコ戦。オランダは何としてもこの試合で3ポイントを獲らなければグループリーグ突破が苦しくなります。
予選でも同組という因縁の相手ですが、その予選ではホームで引き分け、アウェーでは1-3の敗戦を喫した嫌な相手です。
そのチェコ相手にオランダは前半で2点のリードを奪います。
前半23分にコラーに1点を返されますが、依然オランダがリード。
ところが後半、チェコの猛攻に遭うと、たまらずアドフォカート監督は、この試合2アシストを挙げ、左サイドを支配してオランダの攻撃の基点となっていたロッベンを下げて、ボスフェルトを入れるという守備的な采配を見せます。
この交代が見事に裏目に出たのは皆さん、ご存知でしょう。
ロッベンがいなくなったことで、チェコの右サイドからの攻撃が活発になり、結局バロシュ、スミチェルのゴールでチェコの逆転勝利に終わりました。

既に充分評判の悪かったアドフォカート監督でしたが、この敗戦によってその立場を決定的に悪化させました。
ヨハン・クライフは「この交代は、オランダにとって最大の恥だ」と言い放ち、またある雑誌(忘れてしまいました)で見かけたのですが、この選手交代が「世界でただ1人、彼だけが正しいと思った采配」と評されるなど、ロッベン→ボスフェルトの交代は試合の行方に決定的な影響を及ぼしました。

オランダ国民も、無論この敗戦に激しく憤慨しました。
クライフ以来、「攻撃的に、美しく勝つ」ことを信条とするオランダサッカーの哲学を踏みにじり、守備的な采配を見せただけならともかく、あろうことか前半で2点リードしながら逆転負けを喫するという屈辱を味わったのです。

たちまちネットの世界で「アドフォカート解任キャンペーン」が始まりました。
ポルトガルにいるアドフォカート監督を、一刻も早く代表チームから遠ざけ、ポルトガル国内から追い出そう、ということで、航空チケットの募金活動が始まったのです。
そして、たった15分で目標の金額に達しました。
実際に彼のもとに届けられたかどうかは定かではないのですが、その航空チケットは、ポルトガルからオランダへのチケットではなく、ポルトガルからベルギーへのチケットでした。
「オランダにはもう帰って来るな!」ということでした。

この後、ラトビア戦で息を吹き返したオランダは、グループリーグを突破して準決勝まで進出し、傍目には一定の成果を挙げたように映ったのですが、アドフォカート監督の人気は一向に回復せず、結局大会後に辞任してしまいました。
ベスト4に残った国の指揮官の中で、辞任したのは彼だけでした。

チームを愛するがゆえの抗議行動なのですが、オランダのそれは激しい中にもどこか愛嬌のある抗議行動のように思えます。

日本でもそのうち、こうしたちょっとウィットに富んだ抗議行動が出てくるのでしょうか。

<ちなみに余談>
オランダ国民の激しいプレッシャーに押し潰される格好になったアドフォカート氏ですが、幸運にもすぐに次の就職先が見つかり、ブンデスリーガの古豪、ボルシア・メンシェングランドバッハ(長いので以下、ボルシアMG)の監督になることが決まりました。
ところが就任直前に地元の新聞に彼の頭髪が増毛だという記事が掲載され(いわゆる「使用前」「使用後」の写真付き、しかも「増毛してこの程度か」というコメントもあったとか)、新監督としての面子は完全に丸つぶれになってしまいました。結局ボルシアMGとは1シーズンでお別れとなり、韓国代表の監督になるわけですが、アドフォカート氏にとってはさんざんな2004年だったと言えるでしょう。

posted by bunchousann |04:15 | サッカー | コメント(6) | トラックバック(0)
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2006年11月19日

10年がかりの事業で、20年後に最初の花が咲く

何でも、東京都の公立小学校と中学校、合わせて約2000校の校庭に、10年がかりで芝生を張るというニュースを聞きました(こちら)。

東京都はこの事業に対して「ヒートアイランド対策」というのを主な理由に挙げています。「子供の運動能力を高める」というのも一応副次的な効果として挙げていますが、スポーツが文化として根付いている国であれば、本来このようなことはいちいち言わなくてもいいのでしょう。

それにしても、普通の土のグラウンドで過ごしてきた者に言わせると、これは羨ましい限りです。
芝生のグラウンドも最近では少しずつ増えているようですが、果たしてどれだけの人が芝生のグラウンドで学校生活を送ったのでしょうか。

思い出すのは、都会の学校のグラウンドです。
私のように適当に郊外で育った者であれば、普通はグラウンドと言えば土を思い出すのですが、都会の真ん中にある学校の、それも恐ろしく手狭なグラウンドは、陸上競技場のゴムチップ(!?)のような材質で悉くコーティングされています。
確かに管理はしやすく、また水はけもいいのかもしれませんが、転んだときのダメージなどを考えると、子供にとって望ましい環境とは言えません。

それに対して芝生(天然芝)の重要性は、今更ながら日本でも盛んに言われるようになりました。
Jリーグの誕生によって、サッカーは芝生の禿げ上がったグラウンドではなく、一面緑の芝生の上でやるものだということが当たり前になりました。
日本人のMLB進出によって、アメリカの野球場は天然芝の球場がほとんどだということも知り、その理由として選手の負担(つまり疲労や怪我)を軽減する効果があるということも、もはや人口に膾炙するところとなりました。
そして、何より、公園などにある芝生は本来「鑑賞するもの」ではなく、「利用するべきもの」であるということも大方の意見になりました。

芝生のメンテナンス、はっきり言って大変だと思います。
それを承知の上でやるということですから、10年がかりだろうと何だろうと、決めたことならば是非やってもらいたいものです。
こういう公共事業ならば、住民も多少の税金の投入を惜しむことはないと思います。
芝生のメンテナンスをするための人材という雇用効果もありますし、環境の改善にも繋がりますし、スポーツの発展にも繋がりますし……まあ基本的には悪いことはないのでしょう。
他の自治体にも是非検討していただきたいものです。

そしてそういう環境から運動能力を発展させたアスリート予備軍が育ち、やがて日本のスポーツ界に明るい話題を提供してくれれば、それに優る成果はないでしょう。
10年がかりの緑化事業、最初の成果はその10年後あたり、つまり20年後あたりになりそうです。

posted by bunchousann |12:51 | その他 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2006年11月17日

どんなスポーツでも、試合に出ることでしか得られないものもある

私が随分前の過去記事の中で「欲を言えば……」と書かせてもらったことを、Jリーグが実践するようです。
このニュースをご覧下さい。

私は中学生の時に自分の身長が最も伸びました。
個人差はありますが、皆さんもおそらくそうだった方が多いのではないでしょうか。
プロフにもあるように、少しだけバレーボールをやっていたのですが、先輩たちとの体格差はかなり絶望的なものがありました。
中3にもなると、180センチを超える選手もざらにいます。
中1の私には、中学生用のネットの高さでも相当高く感じたものです。

これはバレーボールに限らず、どのスポーツでも共通の問題なのでしょう。
それゆえ1年生は「体力強化」の名のもとに、ひたすらボールに触らないで走ったり、筋トレを行うことになります(少なくとも私はそうでした)。
確かに、他チームのレギュラーはおそらく3年生であり、1年生が彼らと伍して戦う技術はもちろん、体力などあるわけはありません。
しかし、これが1年生同士なら、というわけです。

しかも、リーグ戦というのがいいですね。
これは件の過去記事にも書いたのですが(詳しくはそちらをご覧下さい)、リーグ戦という形式は実戦の機会を増やし、敗戦から学んだ教訓を次の試合に活かせるという点で、トーナメントよりも優れていると感じます。
中学1年生は、特に体格に優れた先輩たちの影響で、試合に出る機会が限られてしまいます。
しかし、試合に出ることでしか理解できないこともたくさんあるはずです。
技術や体力の強化も大事ですが、例えば南米の子供たちはそのほとんどのことを実戦の中で学ぶと言いますよね。
こうした試合を増やすという試みは、オシム監督の言う「考えて走る」(こういうキャッチフレーズ的なものは嫌なのだが)というサッカーの実践にも一役買いそうですよね。
試合の中で、選手がより自主性を発揮するようになる、その一助になることを期待したいと思います。

ところで、他のスポーツ界の皆さんはこうした試みをどのようにお考えなのでしょうか?
特に野球界。それもNPB。

高野連(この組織も問題だ)の影響を受ける高校生年代ならともかく、この年代までならプロ球団も手出しができるはずです。
プロ球団が近隣のチームを組織して(例えば中日なら愛・三・岐あたりで)リトルリーグやシニアリーグなど、少年野球の「学年別リーグ戦」を主催するなど、考えつかないものなのでしょうか?
最初から最後までリーグ戦であれ、とは言いませんが、例えばCLのようなリーグ戦とトーナメントの混在した(できれば2次リーグくらいまであればいいかな)システムであれば、日程的にも消化できるはずです。
いい選手がいれば、それは将来の金の卵としてその後も追いかけることができますし、もし将来獲得できれば、地元(あるいはその近辺)で獲得した選手ということで、人気も上がるでしょう。

私のブログの性格上、サッカーと野球の話しかできませんでしたが、日本の学生スポーツの現状を踏まえて考えた時、今回のJリーグの構想は本質的にはどのスポーツにも適用できる考え方だと思います。

最後に1つ。

練習よりも、試合の方が楽しいのが当たり前です。
そうやってスポーツを楽しむ(というか、“スポーツ”という言葉自体がもともと「息抜き」や「余暇」といった意味であるがゆえに、試合は“GAME”、選手は“PLAYER”なのである)ことによって、よりよい選手が産まれてくれば、これ以上の意義や成果はないでしょう。

posted by bunchousann |03:31 | サッカー | コメント(4) | トラックバック(0)
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2006年11月15日

期待に応えた1年、そして次は信頼に応える1年へ

中日が日本ハム・小笠原選手のFAでの獲得を見送ることを表明しました。

ってことで、もうこの話題は読売と日本ハムの間での話。
ここからは、過去記事で強調してきた、中日で今年三塁のレギュラーを獲ったあの選手の話をさせて下さい。

落合監督は、FAでの大物選手でなく、堂々と君の名前を出して、中日のサードベースマンを任せる旨のコメントを出していました。

どうでしょう。正直なところ、この数週間は不安で仕方なかったのではないでしょうか?
せっかく死守した三塁のレギュラーを、あっさりと明け渡すかもしれないという不安が、全くなかったとは言い切れないのではないでしょうか。

何より必死な姿を垣間見たのは、日本シリーズの直後。
敗戦の後、数日のオフがあったにも関わらず、君がナゴヤ球場でトレーニングをしているとの報道を見つけ、ああ、危機感を募らせているのかな、と老婆心ながら思ってしまいました。

君の価値を私が認めているのは、何と言ってもチームの象徴、それこそ昨今では「ミスタードラゴンズ」といってもふさわしい存在になりつつある立浪からレギュラーを奪ったことなんです。
歴代9位の2414本のヒットを重ねた(そしてこれからも重ねていく)大打者ですよ。
中日球団はおろか、プロ野球の歴史に残るような選手からポジションを奪う、そしてそれを護るというのはどんな気分なのか、私には想像もできません。
ただ、過大なプレッシャーがあったことは間違いないと思います。
成功も、失敗も、比較されるのが、あの立浪和義なのですから。

また、今年から背番号トラベラーの君が31番を背負うことになりました。
左打者、三塁手、背番号31……そう、あの選手。
比較するとタイガースのファンには失礼かもしれませんが、要するにこれって「お前は三塁で勝負しろ」という球団(もしくは監督?)の期待の表れですよね。
例えば有望な捕手に背番号27や22を与えるチームがあります。
有望な左投手に背番号34や47を与えるチームがあります。
過去の偉大な選手たちによって、日本では背番号とそれに伴うイメージがある程度形作られていますよね。
君も、その系譜に乗っかったわけです。

そして、君はその期待に応えました。
「ある程度」なのか、あるいは「充分」なのかはおのおのの評価が分かれるところだと思います。
でも、少なくとも「三塁が立浪だったらなあ」と言う声は私の周りからは一切聞こえませんでした。

小笠原選手がFA宣言すると、マスコミは挙って中日が獲得に動くのではないか、と書きたてました。
そうすれば、いくら立浪からレギュラーを奪った君でも、首位打者を2回獲り、今年はパリーグの二冠王になった小笠原選手には太刀打ちできません。
守備力のプライオリティを含めても、小笠原選手にはそれを補って余りあるパワフルな打撃力があります。
もし、中日が小笠原選手の獲得に動き、そして成功していたなら、君は他のポジションで勝負しなければなりませんでした。

しかし、球団はそもそも獲得に動くことさえありませんでした。
そして、中日の三塁手は君だ、と高らかに宣言したわけです。
期待が、信頼に変わったのだと思います。

ここ数年の中日は、若い野手をたくさん獲得する一方で、その若い野手を大量に放出してきました。
しかし、本来野手、特に高卒選手の育成には時間がかかるものです。

その点で、中日というチームは意外に我慢した例も少なくはありません。
1996年、捕手から転向した山崎武司が本塁打王になったのが高卒10年目。
1999年、投手から転向した井上一樹がライトのレギュラーを獲得してリーグ優勝に貢献したのが高卒10年目。
そして2006年、背番号に翻弄され続けた君がレギュラーを獲得し、リーグ優勝に貢献したのも、高卒10年目。
ドラフト上位の選手は、結構我慢しているのがわかりますよね。

今年は君の実績を考えれば、期待に応えた1年だったと言えます。
さあ、来年は信頼に応える1年です。

開幕のスタメンボードの「サード・森野将彦」の名前。
今年はオープン戦の骨折で出遅れた分、ファンは何よりそれを待っているはずです。

posted by bunchousann |05:00 | 野球 | コメント(7) | トラックバック(0)
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2006年11月14日

U-21韓国戦に際して~隣国のことをちょっと考えてみた

今日はU-21代表の韓国戦です。

向こうのメンバーはW杯では結果が残せなかったものの、代表の主軸としてドイツでプレーしたパク・ジュヨンらA代表経験者やその候補選手、あるいは去年のオランダ・ワールドユースのメンバーなど、今回の日本のメンバーよりも経験値の高い選手が多いこともあってか、事前の報道を見ると「格上に挑む」「勝てば金星」といった弱気な見出しが躍っています。

今回の試合はA代表のアジアカップ予選と日程的に重複するために、韓国ではA代表と五輪代表の合宿を合同で行ったようです(監督が同じということもあるのでしょうが)。
しかも7日からほぼ一週間に渡る長期の合宿。
Jリーグが佳境を迎えている日本ではちょっと不可能な日程です。

来年にはA代表も韓国と親善試合をやるようですが、これには大いに賛成したいと思います。

前監督のジーコはなぜか韓国との試合をやりたがりませんでした(この辺の事情をご存知の方はいらっしゃいませんか?)。
しかし、オシム監督はその方針を撤回し、協会としても日韓の定期戦を行う方針を固めた模様です。

韓国がたとえ親善試合であっても、日本戦ではガチンコ勝負を挑んでくることは周知の事実です。
これを利用しない手はないと前々から思っていたのです。

日本ホームの1戦目は3月の下旬、国際Aマッチデーが週中と週末の2回続く日程を選んでやるようです。オシム監督は一方を練習に充て、もう一方を韓国戦に充てるようですが、これはW杯でオーストラリアを率いたヒディンクと同様のやり方で、少しでも練習時間を確保したいということの現れでしょう。
この日程なら、中村俊輔ら欧州の選手も招集できますし、実際その予定なのだと思います。一方の韓国も、おそらくパク・チソンは怪我から復帰できていそうですし、イ・ヨンピョやソル・ギヒョンといった歴戦の強者たちもやってきてくれるはず(欲しい)です。

さて、話題は変わりますが、プレースタイルこそ違うものの、日韓のサッカー事情には似たところもありますね。

例えば、代表中心主義。これ、韓国の方が余程深刻なようです。

ACLでは全北現代が優勝し、その全北現代と準決勝を戦ったのはA3を制した同じ韓国の蔚山現代。韓国はクラブレベルでもアジアの列強であり、Jリーグ勢よりもいい結果を残しているのですが、いかんせんKリーグの観客は伸び悩んでいるそうです。
そんなこともあってか、韓国のテレビ局が浦和レッズの取材に来たという話も聞きました。

また、儒教がベースとなった年功序列主義もサッカーにおいては弊害になりがちです。韓国のそれは近年の韓流ブームでドラマや映画でも目にすることができますよね。日本よりももっと極端な感じもします。

企業スポーツがベース、苛烈なお受験競争(スポーツには関係ありませんが)……数十キロの海峡を挟んだ両国は、双方が意識するよりももしかしたらずっと似ているのかもしれません。
日本人が「バルカン半島のサッカーは……」とひと括りにして語ろうとするように。

異なる点と言えば、やはり私が気になるのはサッカーに限らず、野球なども含めた韓国スポーツ界独特の「4強制度」ですね。

大器晩成型の選手が育ちにくい、底辺の拡大に寄与しない、などという欠点があることによって、近年この制度の見直しが進む一方で、早くから勝負強さや強いメンタリティを身につけることができるという利点もあります。
韓国の選手の土壇場でのあの走りっぷりや鬼気迫る表情を見ると、何だかそういうことまで考えてしまいます。

以上、罪にも毒にもならぬ記事でお茶を濁した感がありますが、ライバルチームの背景などもちょこっと念頭において試合を観ると、少しは面白みが増すのでは? と思った次第です。

え、もう知っているよって? まあたいしたことを書いたつもりはありませんので、ハイ。

posted by bunchousann |16:05 | サッカー | コメント(7) | トラックバック(0)
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2006年11月12日

“ガッツ”はドラゴンズに必要!?~“GM的”野球談議のススメ3

もちろん「石松」のことではありません(笑)。

説明不要の強打者、日本ハムファイターズの小笠原道大選手のことです。

前回記事やその他の野球記事でのコメントなどでもそうですが、私は中日に小笠原は必要ないという立場を一貫してとっております。

それ以前に、獲得できることが前提ですが、これも現在の状況から言って困難だと言えます。
まず、金銭面では読売に太刀打ちできるわけがありません。
読売はここにきて獲得を目指していた広島の黒田(FAせずに残留)に充てるはずだった資金を小笠原獲得のために上乗せして投入するということですが、これに対して中日はロッテのサブロー(やはりFAせずに残留)に充てるはずだった資金を上乗せするとのことです。
その差、10億円以上。
そして、そのことが中日側の発言を歯切れ悪いものにしています。
ある報道では「獲得に全力を」と言いながら、別の報道では「よく協議のうえで検討する」となり、さらには「うちはマネーゲームには参加しないので云々」と、いったいどうしたいのかが明確ではありません。
「欲しい欲しい」と一貫したコメントを発し続ける読売との差はいかんともし難いような気がします。
アジアシリーズに集中するとは言いながら、こうした報道の数々は小笠原本人の耳にも届くでしょうし、関係者も見ているはずです。
誠意の見せ方にもいろいろありますが、これで本当に誠意が伝わるのかは疑問です。
どうも獲得を願う現場(落合監督)とそれほど乗り気でもないというフロントとの間に温度差のようなものを感じます。

それでも、百歩譲って小笠原選手が振り向いてくれたとしましょう。
でも、やはり必要ないような気がします。

理由その1:森野をどうしたいのか、ビジョンがない
これが私の最大の理由と言っていいでしょう。
今年、立浪を押しのけてサードのレギュラーを獲得した森野ですが、仮に小笠原が入った場合、彼のポジションは間違いなく奪われます。
今年で契約の切れるウッズを残留させるようなので、小笠原はサードを守らざるを得ません。
そうなると、森野はおそらく外野に追いやられることになります。
それでは、落合監督は何のために1年間我慢して森野を使い続けたのでしょうか?
レギュラーとして一本立ちさせるつもりではなかったのですか?
小笠原が入ることで、また内外野どこでも守れる便利屋に逆戻りですか?
あの立浪からポジションを奪い取り、必死でサードを守り続けた森野のモチベーションは?
生え抜きのモチベーションを下げるだけの、行き当たりばったりな、その場しのぎの補強が上手くいかないことは、幸いにも東京の新聞社の球団が何年もかけて証明してくれました。
優勝チームが、わざわざ同じ轍を踏むことはないと思います。

理由その2:バランスを欠く高年俸
小笠原の今年の年俸は3億8000万(推定)。これを上回る年俸の選手は中日はおろか、セリーグにさえいません。その金額が今季パリーグ二冠王の成績によってさらにアップするというのです。
このチーム、生え抜きと(言い方は悪いが)外様選手のバランスを極端に重視するチームです。
過去に工藤、江藤(ともに読売に入団)をFAで獲得に出た際も、結局この「生え抜き重視」政策の前にマネーゲームからはあっさりと撤退したことがあります。
現在の中日では、日本人選手の年俸が投手なら岩瀬、野手なら福留を越えることはないでしょう。
福留も岩瀬もおそらく(大幅に)アップはしますが、小笠原を越えるのは難しいと思います。

理由その3:野手の高齢化を招く
中日の場合、年齢的には比較的バランスがとれている投手陣に対し、レギュラー野手の平均年齢はすでに充分高く、ここに来年で34歳になる小笠原がもし加入すれば、さらに高齢化を招くことになります。
来年は荒木、福留が30代に達し、唯一の20代である森野も29歳。他球団と比べても野手には若さが不足しています。
森野の代わりに英智と井上で外野を守ったりでもすれば、全員が30代なんてこともあるかもしれません。今更ながらパリーグに放出した20歳台の野手たちが惜しまれます。

……この他にも理由があるのかもしれませんが、とりあえず私が思いついた主な理由(特に最初の森野のこと)は上記3つです。
さて、ドラゴンズのファン、ならびにその他の球団のファン、どなたでも結構です。
小笠原のドラゴンズ加入に賛成、反対のご意見、どしどしお待ちしております。

posted by bunchousann |02:34 | 野球 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2006年11月10日

FA権行使選手の動向を整理~続・“GM的”野球談議のススメ

FA権申請期間も終わり、権利を行使した選手が出揃いました。

……今年はこれまでになく移籍が活発かと思いきや、私の印象としては、さほどでもないようです。
投の目玉である広島の黒田が権利を行使せずに残留を決めたことがおとなしい印象を与えているのかもしれませんが、FA権を行使(して移籍)するかと思われた楽天の礒部やロッテのサブローなどが矛を収めたことも影響があるのかもしれません。
この他にも権利を持っていながら行使していない選手は結構います。今年権利を獲得した選手だけでも、ロッテの福浦、ソフトバンクの柴原、阪神の今岡などが該当します。

理由は選手それぞれ、あまり言及しませんが、やはりプロとしてのリスクマネージメントの観点からも、プレー環境を変えることにためらいがあるのかもしれません。また、黒田のようにファンのことを考えて行使しなかった選手もいるのでしょう。

今回はそんな中で貴重な権利を行使した8名の選手を取り上げてみたいと思います。

1.金本知憲(阪神)
宣言して残留を早くから明言しており、他球団の横槍も入らないことからスムーズに残留が決まりそうです。
話題はすでに契約内容のほうに移っており、複数年契約の間上がらなかった年俸の大幅なアップ(5億円超:推定)が見込まれています。
ヤクルトの古田(現兼任監督)と並んで数少ない長期複数年契約の成功例。
外様でありながら生え抜きと同様にファンやチームメイトに愛される彼のチームへの影響力を考えれば、それなりの待遇が必要になるでしょう。

2.門倉健(横浜)
チーム1の勝ち星、2年連続の二桁勝利を挙げながらチームの評価は低く(微増の提示を受けたそうです)、移籍の可能性がある選手です。
かつて近鉄に所属していたこともあって、現在でも家族を関西に残しているとの情報から、ここに来て古巣(合併しているが)のオリックスや井川を失う可能性のある阪神との噂が流れています。
個人的な感想では、同じポスティング流出ということで言えば、西武も獲得したらどうかと思います。
ただし、投手が一向に育たない横浜としては残留させるべき選手だとも言えますね。
今季年俸7500万円(推定)。さほどの高額ではありません。こういう選手がFA市場に流れればもっと移籍も活性化すると思うのですが。

3.小久保裕紀(読売)
すでにソフトバンクとの第1回交渉を終え、移籍を示唆するコメントを発していることからも、古巣復帰は間違いないと思われます。
3年の年月は契約期間もさることながら、読売への義理立てだったのでしょう。
ずっと背番号9を空けて「待っていてくれた」わけですし、福岡のファンもおおむね歓迎ムードのようですし……あまりコメントすることはないですね。
ただし、4年12億円(推定)というのは35歳の選手に結ぶ契約金としてはちょっと高すぎますし、リスクが大きいですよね。

4.的山哲也(オリックス)
この人も宣言して残留の意思を早々に表明。後述する正捕手・日高がFA宣言しているだけに、その重要性が増している印象です。

5.日高剛(オリックス)
正捕手だけにチームとしては是が非でも残留させたいところですが、今回のFA選手の中で最も若い29歳という年齢と5100万円(推定)という年俸から獲得に名乗りを挙げる球団も出てくるだろうと思われます。
ソフトバンクは獲得を検討したそうですが、結局撤退ムード。正捕手の高齢化が進む阪神、中日はこの状況をどう見ているのでしょう。
第2捕手に甘んじてくれるかどうかはわかりませんが、かなり魅力的だと思います。

6.塩崎真(オリックス)
過去2年は規定打席に達しなかったが打率は3割をマーク。今年はレギュラーとして規定打席をクリアしました。
ただし、ここまでのところ、獲得に名乗りを挙げるチームが存在しないため、残留を基調にした流れになりそうです。

7.岡島秀樹(日本ハム)
今年の活躍をつぶさに見たわけではないのですが、プレーオフ、日本シリーズを見る限りは貴重なセットアッパーとして日本一に貢献したというのも頷ける活躍ぶりでした。
まさに最高のタイミングでのFA宣言。今季年俸も昨年の読売での成績で大幅減の6400万円(推定)とお買い得です。
本人は在京球団かメジャーを希望しているそうで、すでに西武、ロッテなどの名前が挙がっています。セリーグのファンとしてはここに横浜がなぜ名乗りを挙げないのかがわからないのですが……ともあれ、左のいい中継ぎが欲しくない球団などありません。もしかしたらメジャーの可能性もあるかもしれません。

8.小笠原道大(日本ハム)
いわずと知れた最大の目玉。現実的に移籍するとすれば読売しかないといっていいでしょう。
今季の年俸が3億8000万円(推定)。ここにパリーグ二冠王の実績が加わるのですから、規約によって来季年俸が据え置きであるならば、再来年は大幅なアップをするべきでしょう。
落合監督との繋がりから獲得に興味を見せていた中日もここに来てすっかりトーンダウン。また、小笠原が千葉出身ということで、地元から獲得を要請されたというロッテも、もとより獲得できる予算がありません(だったらあんたら金を出してくれ、とはおそらくロッテフロントの本音でしょう)。
4年26億(推定)ともいう金額が噂されていますが、イ・スンヨプにあれだけの出費をしたわけですし(本来ならそれをはるかに上回るのが小笠原に対する誠意だと思うが)、現在のチーム状況から言ってもなりふり構わぬ札束攻勢を仕掛けるのは間違いないでしょう。
中日側から言わせてもらえば、「読売さん、どうぞ」というのが大方の意見だと思われます。
本当は、北海道に残ってくれればファン(特にファイターズのファン)にとっては一番いいのでしょうけど……。

実は以前ボツにした原稿にこうした分析を延々と書いてみたのですが、やはりこの手の記事は大変でして、結局途中で挫折してしまいました。
何だかんだで8人(実質6人)に絞られてくれて、実はほっとする管理人でありました(何のこっちゃ)。

posted by bunchousann |00:18 | 野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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