2006年07月31日

フェアプレーの意味

今日のスポーツナビのコラムの中の「なでしこジャパンが、アジアを突破できない要因は?」から少し思うことがあったので久しぶりに更新をします。

要因は大きく分けて2つ書かれていましたが、私が気になったのは1つ目の「審判が正当なチャージをファウルとして厳しくとりすぎる」という方です。

私はなでしこリーグの試合を日常的に観ているわけではありません。しかし実はこれ、前々回の記事でも少し触れましたが、男子……すなわちJリーグにも共通している現象なのです。
そして「日本がアジアを突破できない」という結果についても、男女とも奇妙に符合しています。JリーグのチームはACLが現行の方式になってから、1チームもグループステージを突破できていないのです。その要因の1つに審判の問題がとりあげられているのはご存知の方も多いはずです。

ではいったい何故、日本の審判はボディコンタクトに対するファウルをすぐにとるのでしょうか?

どうも、日本のサッカー界は「フェアプレー」を過剰に意識し過ぎているのではないか。そんな風に思うのです。

これも、日本の国民性なのでしょうか?

日本の中世の合戦では、まず武士同士が名乗りをあげてから刃を交えるというのが慣習として知られていますが、鎌倉時代に日本に攻めてきたモンゴル帝国は、日本のそんな習慣などどこ吹く風で、日本の武士が名乗りをあげている間にもどんどん攻撃をしてきたと聞いています。日本の習慣に慣れきっている鎌倉武士たちは、「おのれ、卑怯な」といきりたったでしょうが、そもそも生きるか死ぬかの戦いで、卑怯もへったくれもないでしょう。死んでしまっては、そもそも反撃の機会すら訪れないのですから。

極端なたとえであることは承知してますが、要するに正々堂々という言葉も結果の前では無力ということを言いたかったのです。

また、日本のスタンダードがこれだけ「甘い」理由の一端に、私は日本のスポーツ全体が「教育」の枠組みの中で発展してきたことと無関係ではないと思うのですが、それが時には競技そのものの魅力さえも損ねるということを、今回のサッカーの審判の判定基準における事実が物語っているような気がします。

イングランドのプレミアシップは、ボディコンタクトの激しさでは世界屈指ですが、正当なチャージには審判は笛を吹きません。よって選手は自然にチャージに対する体の使い方が上手くなります。ただし悪質なファウルに対しては、ファンやマスコミの目が世界で最も厳しいのもプレミアシップの特徴です。こうした意味で、イングランドは激しいボディコンタクトとフェアプレーを上手く両立させていると言えます。
また、プレミアシップの場合、ファウルで試合が止まるということが少ないので、観ているファンにとってもスムーズでストレスのかからないゲームを観ることができます。

このように、審判の笛の吹き方1つで、選手と観戦者、双方にメリットが出てくるのです。
フェアプレーは確かに必要ですが、その意味をもう一度再確認する必要があることを、審判を含めた日本のサッカー関係者には考えてもらいたいものです。

posted by bunchousann |23:30 | サッカー | コメント(3) | トラックバック(1)
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2006年07月28日

伝説の1ページ目~ナゴヤドームでプロからホームランを打った中学生

タイトルを見て奇異に思われる方もいるかも知れませんが、これは本当の話です。

当時中学3年生だった少年の名は堂上直倫。現在はナゴヤドームのすぐ近くにあるイチローの母校、愛工大名電の4番打者として、高校野球ファンの方々なら無論、プロ野球のファンの方々も今年の高校生ドラフトの超目玉として注目されていることだと思います。

また、彼の父親が元中日の選手で、現在、選手寮の寮長をしていることや、兄がやはり名電の4番→中日の選手となっていることから、中日ファミリーとしても知られています。中日はもちろん1巡目指名を行うでしょうが、おそらくは阪神を初めとして複数球団の競合となることが現時点では避けられないようです。

彼の打者としての魅力は別の場所で専門家に解説してもらうことにして、ご存知ない方のためにタイトルにあったエピソードを紹介することにしましょう。
2003年の中日ドラゴンズファン感謝デーのことです。
この日のイベントのメインとして、中日の選手と地元の中学生チームの試合が行われることになっていました。
で、彼はその試合に出場していたわけです。
彼はそこで、「ピッチャー」福留孝介の118キロ(くらいだったと思う)のボールを見事にレフトスタンドにぶち込みました。
私は当時ナゴヤドームでバイトしてましたから、モニター越しとはいえ、ちょうどこの瞬間を観るという栄誉に浴しました。
そして、その年のドラフトで中日から指名を受けた兄よりも先に、彼はナゴヤドームでホームランを打ったわけです。

プロといっても本職の投手ではなく、しかも全く本気ではない球とはいえ、あの広いナゴヤドームのスタンドに運んだのですから、こんなインパクトはありません。
案の定、彼はその翌年、名電に入学して1年生で4番を打ち、すっかり高校野球ファンには知られる存在になりました。

7月28日現在、名電は愛知県大会で8強に残っています。甲子園まであと3勝です。
高校野球ファンの間では、一足早く甲子園出場を決めた駒大苫小牧の田中君との「豪腕」vs「豪打」対決が注目されているようです。もし実現したならば、きっとそれは後々伝説として語り継がれる好勝負になるでしょう。

それでも堂上直倫と言えば、私は真っ先に件のエピソードを思い出します。
伝説の最初のページを観た、と後々自慢できるような活躍を彼がしてくれることを勝手ながら期待させてもらいます。

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posted by bunchousann |22:39 | 野球 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2006年07月27日

「代表引退」とJリーグの活性化

横浜F・マリノスのDF中澤祐二が日本代表からの引退を考えているとのことです。

中澤自身はもうかなり前から考えていたとのことですが、何よりも代表チームにプライオリティが置かれているこの国の現状と照らし合わせてみると、やはり驚きの一言しかありません。

代表引退は、欧州や南米の選手で、欧州の強豪リーグに所属する選手にはよくあることで、実際に今回のW杯が終了した後、多くの選手が代表チームからの引退を宣言しています。
理由としてはいくつか考えられますが、過密日程への対処、代表の世代交代の促進、報酬を受け取る先への忠誠などが挙げられます。

中澤の口からまだ何も聞かれない以上、真相は不明です。

比較的運動量の少ないCBであれば、4年後に32歳になる中澤もまだまだ代表の中核として活躍できるのではないか、と思うのは多くの人たちの感想だと思います。それにディフェンスには何よりも経験が必要です。急激にではないにせよ、オシムのもとで大幅に若返りが図られるであろう代表チームにあって、彼の経験は必ず活きてくるはずです。

それだけに惜しい、と思った一方で、少し嬉しいと思ったこともあります。

先程も述べたように、この国のサッカーは代表チームに大きな比重が置かれています。実際にヤタガラスの青いユニフォームにしか関心が無い人たちもたくさんいるはずです。
また、選手の立場に立ってみると、欧州などのように、国内のリーグに世界中の優秀な選手があふれていたり、CLで他国の強豪と日常的に国際経験が積めるといった環境が日本にはありません。アジアという地理的なハンディを背負っている以上、国際経験を積むための近道は代表に所属することであり、それが分かっているからこそ、これまで代表を引退する、と宣言した選手が釜本邦茂以外にいなかったのだと思います。

中澤はこれらのことを理解した上で代表引退を決めた(とされている)のですから、Jリーグでは相当の覚悟でプレーしてくれるでしょう。
それに、ACLで毎年敗退を繰り返しているように、日本はクラブレベルではここ最近アジアで結果を残せていません。審判の問題など、要因は複合的ですが、Jリーグのレベルアップ(特にフィジカル面での)は急務だと思われます。
中澤の代表引退は確かに惜しいのですが、同時に彼の実力が今までよりいっそうJリーグに還元されるとしたら、それもまた日本代表に貢献していると言えるのではないでしょうか。
日本代表のほとんどは、Jリーグから選ばれているのが現状なのですから。

posted by bunchousann |13:37 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年07月25日

井川の笑顔、その意味は?

今日からプロ野球の後半戦が始まりました!

私は生粋の名古屋人ではないのですが、5年ほどナゴヤドームでふらふらとフリーター生活を送っていたこともあって、何となく気になるのは現在セリーグ首位の中日。対戦相手は1,5ゲーム差で2位につける阪神ということで、いきなりの首位攻防戦となりました。

ここには試合の経過、結果は詳しく書きませんが、1つ目を疑う光景を目にしました。

この試合、東海地区ではフジ系の東海テレビで中継されており、私も中継の最初から観ておりました。
8回表、スコアは7-0で中日の大量リード。現在の阪神の貧打ぶりを考えると、ほぼ絶望的な点差です。
阪神の浜中、金本といった中軸打者が、中日2番手の鈴木がサイドから繰り出す速球に手を焼いていた、まさにそんな時でした。
ディレクターの何気ない指示があり、カメラが切り替わって、阪神のベンチが映し出されました。映ったのは本日の先発、エース・井川。

正面を向いた井川は、白い歯を見せて、笑顔で斜め後ろにいる控え捕手の野口と何事か話した後、再び笑顔を見せました。

カメラは数秒で元のグラウンドの映像に戻りました。しかし、この試合の中継を最初から観ていた人間にとっては、その数秒の光景がにわかには理解できないものでした。

後半戦の開幕戦、しかも首位中日との直接対決、さらに、相手の先発は阪神が2年越しの5連敗を喫している苦手の中田。岡田監督は必勝を期してエースを送り込んだはずです。
にも関わらず、今日の井川は、味方のエラーという不運があったとはいえ、4回を投げて被安打8、5失点で早々に降板してしまいました。
大事な試合の先発を任されたにも関わらず、エースの責任を果たせなかった、その負い目を感じていることを裏付けるように、降板後のベンチレポートも「ノーコメント」というそっけないものでした。
ところが、あの笑顔です。
実況が驚き、解説者が批判のコメントを一言入れたのですが・・・それにしても、東海地区の阪神ファンはこの笑顔をどんな気持ちで見ていたのでしょう?

まだペナントレースは3分の1ほど残っています。今後に対戦を多く残している両チームが本格的に覇権を争うのは、ずっと先のことになるのは間違いありません。
あの笑顔は、それを見越しての余裕だったのでしょうか?
それとも・・・?

KOされて、うなだれたり、神妙な面持ちで味方の敗戦を見届ける投手はそれこそゴマンといますが、KOされて、テレビカメラが入っている状況で笑顔を見せる投手というのはあまり聞いたことがありません。

底抜けにポジティブなのか、神経がとびきり太いのか、究極のノンチームガイなのか、あるいは何も考えていないだけなのか・・・。

中日ファンには、何となく不気味な笑顔だったような気がします。

posted by bunchousann |23:38 | 野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年07月24日

まずはご挨拶。

初めまして。

今日からブログデビューすることになりました。

タイトルだけは壮大なものをつけさせてもらいましたが、もうお解りの通り、あのニュース番組の名物コーナーのタイトルをちょっともじってつけさせてもらいました。「些事」とつけたのは、私が専門家でも何でもない、ただの1ファンに過ぎず、ここで書いたことが何がしかの影響を与えるわけでもない、そのような意味での「些事」であって、決してスポーツが「些事」ということではない、ということをまずはお断りしておきます。

本来ならスポーツ全般、あまねく知識を持っていたいところですが、残念なことにサッカー、野球、F1以外のネタはあまり供給できそうにありません。他のスポーツのファン並びに実際の競技者の皆様にまずはおわびを申し上げるとともに、決してスポーツマンに対する敬意だけは忘れないという私のポリシーをご理解下さい。

ちょっと堅苦しい挨拶になりましたが、ネタが上がり次第(あるいはやる気が出次第)順次更新させて頂きます。ってことでヨロシク!

posted by bunchousann |16:13 | その他 | コメント(0) | トラックバック(0)
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