2007年07月13日

1つのサイクルが終わる、そして今後は~カナダにて

今回もネタバレせずに観戦したために、またしても遅きに失してしまった感は否めませんが、とりあえずU-20日本代表の話をすることにしましょう。

後半も開始早々にPKで2点目を奪った時には「ここ(ベスト8)からが本当の勝負」なる別のタイトルの原稿を早くも考えてしまったうかつ者の管理人。その報いを遠くカナダにいる彼らが受けてしまったのか、その後の結果は周知の通りです。
前半のパフォーマンスがよかっただけに、チェコのパワープレーに受身になってしまった後半の10数分間の対処が悔やまれるところです。そしてそれがPKという形で失点に繋がってしまったのがさらに残念でした。
しかし、少なくとも私が3試合観た限り、彼らのここに至るまでの戦いぶりは、おおむねよかったのではないかというのが虚心に受けた印象です(過去ログにも書きましたが、スコットランド戦は見ておりません)。

この原稿を書く前にスポナビ+にエントリーされた多くのU-20関連の記事を読みましたが、私と同様に大方の意見として「よく頑張った」というところなのでしょう。

もちろん、不満は誰にでもあるでしょうし、優勝したわけでもないのですから完全な満足を得ることは不可能ですが、ベスト16での敗退という結果は前回のオランダ大会と同じ結果でも、その内容に関しては観るべきものがあったと思います。

「豊富な運動量のサッカー」。そのいい面が素人の私にもわかりやすい形で現出していたのがこのU-20というチームだと思います。
豊富な運動量によって前線からのプレッシャーが高まり、後方からの相手のフィードの精度を狂わせ、相手の攻撃の芽を摘み取る。豊富な運動量によって守備→攻撃への転換時に楔を受けるべき人間がいい形でボールを収め、その後の攻撃がスムーズになる。豊富な運動量によって攻撃時のセカンドボール(またはクリアボール)への対処が速くなり、攻撃の継続が容易になる、乏しいながら私が感じたのは主にその3点でしたが、他にもあるのだと思います。

公式には「無敗での敗退」。「真の強豪国と対戦していないからこそのこのリザルトだ」という意見もあるのでしょうが、そもそも「勝てる相手にきっちり勝つ」ということの難しさは、それこそ過去の様々なカテゴリーの大会で強豪国がたどった歴史が証明しています。
いや、今の日本にはアジアならばともかく、世界大会で対戦国に「勝てる相手」という烙印を押す資格はないでしょうから、そういう意味でも、胸を張っていい結果だったと思います。

このように、今でこそ賞賛の声がたくさんあがっていますが、このチームはもともと周囲からの評価が高かったようには思えませんでした。
忘れ去られた不名誉な事実(そう、管理人も忘れかけていた!)を改めて掘り起こすのもどうかと思うのですが、彼らの多くが関わっていないこととは言え、この年代は2004年U-17アジアユースで地元開催であるにも関わらずグループリーグで敗退し、U-17世界大会への出場を逃した世代なのです。
昨年、彼らがU-20アジアユースを突破したのは、それからほぼ2ヶ月前に、今年8月からU-17W杯に望む現U-17代表(当時U-16代表)が、U-17アジアユースで彼らの成し遂げられなかった優勝を遂げ、U-17に嫌が応にも期待が高まっていた矢先のことでした。
私は過去ログで彼らには2つのプレッシャーがあり、それらに打ち勝ってU-20W杯の出場を決めたと書いたのですが(それもまた忘れかけていました)、同時に若い世代だけに大きな成長を遂げる期待を持っている旨を書きました。
そして、このチームからJの上位チームでレギュラーを獲る選手も現れて、実際に大きな成長を遂げました。チーム、個人の成長には様々な要素があるのだと思いますが、やはり試合経験に勝るものはないと思います。ポジティブな期待をしてよかったと思います。

さて、いいチームでしたが、このチームはここで解散です。
ここから彼らは次のステップに進むわけですが、とりあえず目の前の目標としては北京五輪を目指す1つ上のカテゴリー(というよりこの時点では最早彼らのカテゴリー)であるU-22へ進む選手も出てくるでしょう。

最近はU-22の試合もなく、年齢のせいもあって彼らの試合の記憶が薄れつつある管理人ですが、正直なところ、どのように融合するのか今のところ想像もできません。
まず気温、湿度の高いアジアでU-20のような戦い方をするのはおそらく困難でしょう。またU-22とU-20ではシステムが異なるので、U-20の選手が戸惑うこともあるのではないかと思います。
8月の初旬に中国でU-22が参加する国際大会があるので、U-20の選手が本格的に参加するのはおそらくそこからになるのでしょう(Jのクラブにとってはたまったものではありませんが)。まずはそこでどのようなメンバーが選ばれるか、注目してみたいと思います。

posted by bunchousann |14:00 | サッカー | コメント(5) | トラックバック(1)
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