2007年04月16日

日本学生野球憲章第13条はどう解釈すべきか~スポーツ奨学制度の是非を考える

高野連が「除名」という名の刃を突きつけたせいでしょうか。専大北上高校は自ら野球部を解散することにしてしまいました。
これに対して、高野連も、マスコミも、自主的に高校側が自ら解散の決定を下したことに対して評価を与えています。高野連を除名されれば二度と再加盟できず、自主的な解散であれば再び戻る道がある、というのがその理由のようです。そして、そのことによって夏の全国選手権に間に合うように高野連側も早期の再加盟を許可するのではないかという希望的観測が流れています。
しかしながら、しつこくも声高に言わせてもらうならば、どうして当事者だけを厳正に処罰することができないのでしょうか?
無関係の部員を巻き込むことの是非を、高野連もマスコミもどうして語ろうとしないのか、不思議でしょうがありません。

※過去ログ 責任の取らせ方がおかしくないか~「希望枠撤廃」ではない、「裏金」とドラフトの話:高野連編(2007.3.22)

↑この記事をあちこちにトラバさせてもらったことや、わざわざ4月13日に追記を施して再び新着としてアップさせてもらったことでもおわかりだとは思いますが(おかげでたくさんコメントを頂戴いたしました)、言わねばならぬことは何度でも言わせてもらいたいと思います。

で、今回は件の過去ログで頂いたコメントからヒントを得ました。

今回の専大北上の“処分未遂”に関しては、裏金問題だけでなく、どうもスポーツ奨学制度の問題が大きく作用しているようです。

日本学生野球憲章の第13条1項に「選手又は部員は、いかなる名義によるものであっても、他から選手又は部員であることを理由として支給され又は貸与されるものと認められる学費、生活費その他の金品を受けることができない」とあり、専大北上高校のスポーツ奨学制度はこの規定に違反する、ということでした。

このようなスポーツ奨学制度に似たようものを、偶然にも九州地区のある強豪校に見つけることが出来ました。この学校では部活動奨学生と呼ばれているようで、もし認定されると、入学金・学費などが免除または軽減されるそうです。

HPにも堂々と掲載されているスポーツ奨学制度。少なくとも学校側には全く悪気はないように思えます。
ところが、これは専大北上高校のケースと同様、部活動(=スポーツ)に対する業績に対して支払われる奨学金ですから、仮に野球部の生徒に対してこの奨学金が支払われていたならば、高野連の解釈では日本学生野球憲章第13条に対する明確な違反と言えます(よってこの場で高校の名前は出しません)。

しかし、こういった奨学制度は、本当に悪なのでしょうか?

コメントでも頂いたのですが、本当に経済的に困窮していて、奨学制度に頼らざるを得ないケースだってあると思うのです。
そういった生徒は、どんなに野球の技術が優れ、将来を嘱望されていたとしても、私学の強豪で野球をすることが許されないのでしょうか?

私学の学費を見ると、年間で30万円程度かかるところが多いようです。これは所得の少ない世帯にはかなりの負担になると思います。

また、憲章にあるように「選手又は部員であることを理由として」奨学金を受け取ることが悪だと言いますが、そのような理由でなければ、奨学金を受け取ってもいいのでしょうか?
単なる奨学金制度であれば、それこそほとんどの私学で設けられていますし、多くの学校の場合、この奨学金を与える規準が件の九州地区の高校よりもはるかに曖昧です。
「学業や人間性、その他の業績を総合的に判断して……」なる目的で与えられた奨学金は“是”で、「スポーツ奨学金」なる名目がたまたまついていただけで“非”となるのであれば、それこそ不平等というものです。

裏金が横行する背景には、こういった憲章上の不備もまた理由の1つに挙げられるのではないでしょうか。
皆さんはどう思いますか?

続きを読む...

posted by bunchousann |23:05 | 野球 | コメント(131) | トラックバック(17)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年04月16日

「風邪ニモ負ケズ」まずまずの対戦カード一巡を終えて~軽く感想文2

プロ野球の日程は、最初の5つのカードは同一リーグのチームと順番に対戦することになっています。
昨日の日曜日で、セリーグの各チームはとりあえず同一リーグのチームと対戦が一巡し、こちらもまた一段落といったところです。
そんなわけで、まずまずのスタートを切ったここまでのドラゴンズを軽く振り返ってみましょう。

中継ぎのためにも、憲伸の奮起を望む
ここまで14試合で、完投勝利を挙げた投手は0。それだけ、中継ぎ投手への負担が大きくなっています。
クローザーの岩瀬は別格として、昨年のセットアッパー平井が故障のために出遅れたために心配された中継ぎ陣ですが、今年は岡本の調子がすこぶるいいようです。
その岡本、ここまで既に7試合に登板、未だ自責点は0。2年前の輝きを取り戻したように見えます。
しかし、この岡本以上に登板しているのがここまで9試合登板のS・ラミレス、8試合登板の小林。各試合短いイニング数ではありますが、実力が未知数であったり実績がなかったりするこの両名は、このペースでは最後までもたないことが予想されます。
岡本、デニー(6試合)、グラセスキー(4試合)と“自責点0”の投手が中継ぎにいるのは心強い限りですが、彼らの負担を減らすためにも、先発投手の奮起が求められます。
とりわけエースの憲伸。ここまでの内容は彼としては正直もの足りない感じがします。特に切り札のカッターがよくありません。球速が昨年よりも3~4キロ遅いせいで、自信がないのか、左打者の内角を突くボールがあまりありませんね。
日本のエースに求められるのはやはり完投、もしくはそれに準ずる能力です(8回投げて→岩瀬)。中継ぎの負担軽減に寄与することが出来る可能性は、やはり彼が最も高いと言えるでしょう。

「リャン・ウー・パー」が打線のカギ
麻雀で言うところの「筋」というわけですが、今後の打線のカギを握るのがこの打順ではないかと思われます。
2番は今年、井端ではなく荒木が定着しています。開幕から9試合連続安打を放つも、現在は.246。1番の井端も.254で、両者共に出塁率が3割を切っています。
3番福留、4番ウッズが好調だけに、そろそろ去年までのいい形に戻してはどうかと思うのですが……制約の多い2番で荒木が若干苦しそうに打っているような気がします。
5番は新外国人のイ・ビョンギュ。ここまでの成績は打率.291、本塁打1、打点6。まずまずだと思うのですが、いかんせん前を打つウッズが本塁打を量産しているので、彼との勝負をさけてイ・ビョンギュとの勝負を選択するケースが今後増えてくるでしょう。そうなった時の彼のパフォーマンスがポイントです。
同じことが、8番の谷繁にも言えます。7番の森野はここまでセリーグ打撃3位の.391をマークし、好調を維持していますが、それに対する谷繁の打率は身長程度しかありません。
かつて谷繁は、それまでの正捕手中村武志の打撃が衰え、「打てるキャッチャー」という名目でFA入団したはずでしたが、昨年より打撃力の衰えが顕著です。それでも彼以上の捕手がチーム内にいるかと言えば、非常に難しいところです。

そんなこんなで、先ずは阪神戦
で、明日からの阪神戦、初戦は山本昌。
ベテランだけに配球のミスというのは考えにくく、不調の原因は明らかです。
ここまでの投球を見ていると、変化球が勝負どころでことごとく高めに浮く傾向があります。下半身が上手く使えていないのでしょうか。
横浜・工藤が登録抹消になりましたが、こういう年代だとちょっとした不調がキャリア全般の問題に関わってきます。大きな目標があるわけですし、今度はナゴヤドームです。昨年9月16日の快投の再現を期待しましょう。
2戦目は長峰なのでしょうか。先週の甲子園で落合監督に槍玉に挙げられていましたから、他の投手ということも考えられそうですが、たった2回でチャンスを取り上げるのもどうかと思います。大きく育てるためにも、辛抱が必要です。
3戦目は憲伸ですが、そろそろエースの名に恥じないピッチングが見たいものです。最初にも書きましたが、6連戦が続いていますし、中継ぎにも休養をあげたいものです。

もうすぐ遅番になるので、しばらく野球が観れなくなります。そういう私の個人的な事情もあるので、ドラさんには今以上に奮起してもらいたいものです。

posted by bunchousann |20:10 | 野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年04月16日

「脅威の新人」に湧いた序盤3戦を終えて~軽く感想文

オーストラリア、マレーシア、バーレーンと3つのGPが終わり、F1は次のスペインGPからいよいよヨーロッパラウンドへと突入します。
このヨーロッパラウンド開幕を「第2の開幕」と捉える見方をするチームも多く(要するに、シーズンの開幕までにマシンコンディションを完全に整えることが出来なかったチームの言い訳の要素もある)、長いシーズンを考える上で先ずは一区切りということもあり、勝手ながらここまで3戦の感想なんかを書いてみようかなと思います。

止むことのないハミルトンへの賛辞
3位、2位、2位。これがルーキー、ルイス・ハミルトンがデビューから残したリザルトです。ここまで22ポイントはトップのアロンソ、ライコネンと同ポイントの3位(最高位の関係による)。
いくら戦闘力に優れたマシンを手にしているからといっても、それを上手く活用できないドライバーというのはたくさんいます。しかしながら、彼は見事にマクラーレンのマシンを乗りこなし、上記のようなルーキーとしては史上初の快挙となるリザルトを残しています。レースパフォーマンスに目をやっても、彼のレースを見る限りミスらしいミスは見当たらず、またフェラーリのライコネンやマッサとのマッチアップでも落ち着いた対処を見せ、これまでのところレースペースで劣っていてもオーバーテイクを許さないしたたかさを見せています。
また、開幕前はコンストラクターズの戦いにおいてもフェラーリの圧倒的有利が囁かれていたにも関わらず、このルーキーの安定感がコンストラクターズのポイント争いにおいて、マクラーレンに優勢に働いていることも見逃せません(ここまでフェラーリ39ポイント、マクラーレン44ポイント)。
シーズン前に「経験値に勝るマッサを擁するライコネン(フェラーリ)の方が、ルーキーを従えるアロンソ(マクラーレン)よりも有利」などと書いたのですが、早くも修正を強いられそうな感じになってしまいました。
第3戦はマッサがマレーシアの屈辱を晴らした格好になりましたが、ここから大崩れしない安定感が求められます。
大崩れしない安定感と言えば、3戦連続4位で2強のすぐ後ろにつけるハイドフェルドのパフォーマンスがあなどれません。2強と言えども、少しマシンの調子が悪いと、ハイドフェルドにオーバーテイクを許すことになります。
チャンピオンシップの争いに生き残るためには、これよりも下位でフィニッシュすることは許されない状況だと言えるでしょう。

予想通りとは言え……つらいなあ
ホンダ、トヨタの苦戦はシーズン前からある程度予想されていましたが、まさかここまで酷いとは思いませんでした。
それでも、トヨタは何とかラルフが開幕戦で1ポイント、トゥルーリがマレーシア、バーレーンでそれぞれ2ポイントの計5ポイントを獲得していますが、ホンダにいたっては未だトップ10フィニッシュすらなく、ポイントも当然0。2年前のコンストラクターズ2位のチームが、すっかり下位チームに成り下がってしまいました。
この状況を打破するべく、ホンダは現在フリーの身となったロス・ブラウンを招聘し、夏までに新車を投入するという話まで浮上しています。
ドライバーのコメントなどを聞いていても、モチベーションの上がっていない様子がありありとわかるくらいで、チームのムードは最悪と言っていいでしょう。
環境破壊に苦しむ地球の姿が、皮肉にもホンダの苦しみとオーバーラップする、ここまで3戦のような気がします。

最大のチャンスを逃したスーパーアグリ
第3戦では仲良くエンジンブローで両者リタイヤ(デビッドソンは完走扱いの16位)のスーパーアグリ。ニューエンジンでのトラブルだけに、少し気になります。
それにしても、こうなれば今更ながら琢磨の開幕戦の12位フィニッシュが悔やまれます。「ポイント獲得」が目標だったのであれば、あれが最大にしてほぼ唯一のチャンスであったような気がします。
これから欧州に舞台を移せば、ワークス勢の巻き返しは苛烈を極めます。予算規模の少ないプライベーターとのマシンの開発速度には、おのずと差が出てきます。今は低迷する「本家」の方も、そのうち「分家」を追い抜くことになるでしょう。
マシンの出来もさることながら、気になっているのはピットクルーの錬度の低さです。やはり2年目ではまだまだこんなもんなのでしょうか。ピット作業でのミスで生じたロスをコース上で取り返すのは至難の業です。一朝一夕に解決する問題でもないだけに、とりあえずそのレースでミスが起こらないようにすることを願うしかない状況です。
今年のレギュレーションではエンジン関係でのトラブルが起こりにくくなっているだけに、「運」を味方につけるのは難しいと言えます。あとは天候が荒れることくらいかもしれません。
今後のパフォーマンスに注目しましょう。

ところで地上波のオープニングで出てくる変なアニメ。
全然似てないんですけど、あれ、何とかなりませんかねぇ……。

posted by bunchousann |18:25 | F1 | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加