2007年04月03日
で、結局どうする、どうするよ?~続・“最後”の五輪野球に臨む
今年の頭に星野仙一五輪代表監督が決定した際に、過去ログでいくつかの懸念材料を挙げたのですが、早くもそのうちの1つが出てきました。 代表監督決定を受けて、確かどの球団のフロントも「五輪に全面協力」という言葉を盛んに使っていたのを覚えている方々も多いですよね。 さらにこの2月、星野監督は各球団のキャンプを行脚しました。その際にはどのチームの監督も「全面的に協力する」というコメントを出していました。 現場とフロント、一致団結して「全面協力」する、と。 ところが、本音と建前はやはり違うようで、4月2日の実行委員会で出た話を聞くと、どうやら「全面協力」からは程遠いニュアンスのコメントが多くの球団から漏れてきています。 まず、念入りに事前準備を行いたい星野監督が招集を望む日と球団側が招集に応じる日との間に10日ほどの齟齬が生じています。 さらに、最大の難関である「日程の中断」をめぐっては、多くの球団が反対との意見を持っているということがわかりました。 五輪の開催時期が8月ということは、もうわかりきっていたことです。 にも関わらず、プロ側は世論や監督の動向をうかがって安易に「全面協力」を打ち出してしまっただけに、二枚舌との謗りをも受けかねない、何とも微妙な立場になってしまいました。 しかしながら、「営業的な損失が大きすぎる」という彼らの言い分も理解できなくはありません。 私はアルバイトながら野球場で働いたことがありますし、球団の営業的な損失ばかりか、球場の営業的な損失、さらにそこに繋がる無数の業者(例えば弁当などの飲食物を納入している業者、グッズ製作メーカー、アルバイトの派遣会社など)にまで損失が及ぶということは充分理解できます。 8月は夏休みであり、子供が増える分、客の落とす単価は少々減るものの(例えばビールなどは6月や7月の方が売れやすい傾向があります)、それを補って余りある観客増があり、結局はどのチームにとっても稼ぎ時になります。 日程を中断することのデメリットばかりを述べましたが、では中断せずに日程を消化した場合、これはこれでペナントの行方に水を差す可能性があります。 代表チームには、おそらくその選考時点で調子のいい選手が多数選出されます。そしてそういう選手が多いチームというのは概して成績のいいチームであったりします。 成績がいいということは、優勝やプレーオフ進出を争っているということと換言できます。そういう中で、下位チームよりも有力選手を多数代表に拠出することを無条件で是とするようなチームはないでしょう。 「代表に多く選手を拠出したせいで……」などとは口が裂けても言わないでしょうが、結果的に敗因になることも考えられます。 ではどうすればいいのでしょう。 前回のように「1チーム2人まで」というような妥協案を考え出すべきなのでしょうか? それとも、何かを犠牲にして「金メダル」を獲りにいくべきでしょうか? あるいは選手や一部のファンの声にもある「五輪はWBCとは別物」であるから、そもそもプロの派遣そのものにこだわる必要はないのでしょうか? 私としては、これも過去ログにちょっと書いたのですが、野球という競技を、そもそも五輪競技として存続させたいという強い意思をプロ・アマを含めた日本の野球界全体が持っているのかということが大いに疑問です。 「全面協力発言」の際には存続の意思が感じられないこともなかったのですが、ここにきてのトーンダウンと、やはり昨年のWBCのことを考えると、もう五輪の方はお茶を濁しておいて、WBCの権威を高める方がいいのではないかとさえ思ってしまいます。 自国リーグのチャンピオンを決める試合を「ワールドシリーズ」と言い切ってしまい、五輪など歯牙にも欠けないアメリカの尊大さがこの際、少々羨ましく思えてきます。 五輪大好き日本人、さあこの問題をどうするのか。 どうする、どうするよ? 続きはWebで(byラ○フカード)。 あ、まだ予選突破していませんでしたね。今回はシステム的に結構厳しいはずなのに、マスコミも野球界も私も含めて、こういう楽勝ムードがそもそも問題なのかもしれません。
posted by bunchousann |23:55 |
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