2007年03月16日

エキゾーストノーストの季節、いよいよ到来~F1開幕に際して

昨年の暮れには「来年はF1の記事ももっと書きたいと思う」なんて言っておきながら、実は既に3月になっているというのに、今年初めてのF1記事だったりして……。

まあまあ、いよいよF1もシーズンイン。メルボルンでオーストラリアGPが開幕しました。

今年もまた、エンジン回転数が最高19000回転に制限されたり、タイヤがブリジストンのワンメイクになったりと、レギュレーション変更を含めて相変わらず大きな変化があるのですが、肝心のシーズンはどんな感じになるのか、ちょっと見てみようと思います。

アロンソとライコネンの2強か
ミハエル・シューマッハ引退後のF1を引っ張っていくのは間違いなくこの2人です。
その2人、今シーズンはそれぞれ新しいチームへと移籍を果たしたわけですが、今日のフリー走行の結果では、フェラーリの圧勝だったようです。
やはりオフのテストからダントツの速さを見せていたということもあって、今年はタイトル奪還への強い意気込みが感じられます。
ライコネンのチームメイトは昨年の後半から高レベルで安定したパフォーマンスを見せるようになったフェリペ・マッサですが、こういうチームメイトがいると、ライコネンのマシン造りも楽なのではないでしょうか。
そろそろライコネンにも栄冠を、というファンの声も多いでしょうし、今年は安定したパフォーマンスを見せてくれそうな気がします。

対するディフェンディング・チャンピオンのアロンソですが、まだチーム(マシン)に馴染みきれていないような印象がありますね。近年のマクラーレンのマシンは何と言っても信頼性に乏しかったことで重要なレースで結果が残せなかった印象があるのですが、果たしてその点が改善されているのかが気になるところです。
チームメイトも新人のルイス・ハミルトンであり、移籍早々ながら、アロンソがマシン造りを引っ張っていかなければならない立場にあります。この点が、シーズンを通してマイナスに作用しそうな気がします。

日本のワークス勢、前評判は……
あまりよくないですね。特にホンダ。
あの地球柄のマシンカラーだけが今オフの明るい(?)話題だったようで、肝心のテストではイマイチ結果が残せていないようです。
それを受けてかジェンソン・バトンもシーズンの開幕に際して非常に悲観的なコメントを発し、デーモン・ヒルには移籍まで勧められる始末。
昨年琢磨を追い出してまで獲得したバリチェロは、ベテランにも関わらず、マシンに馴染みきれないままにシーズンを終えてしまいましたが、やはりフェラーリに乗ってナンボだったのかな、とさえ感じるパフォーマンスに終始している感じです。
昨年はドサクサにまぎれて久々の勝利の味に酔いしれましたが、次に同じ味を味わうのはいつになるのでしょうか。勿論、今年であって欲しいのですが……。

評判がよくないと言えば、トヨタも負けておりません。
何と言っても「世界のトヨタ」。今季からはホンダから日本GPの開催地(鈴鹿→富士)まで奪ってしまうほど、F1の世界でもその豊富な資金力を発揮しており、噂ではその予算はF1全チームの中では最高だとも言われています。
しかし、それゆえに残した成績と使った金額が比例しない現状が「最もコストパフォーマンスの悪いチーム」と評されることもしばしばです。
さらに、それ以上に恥ずかしい目にあうかもしれない問題も抱えています。
トヨタは今季、ウィリアムスのエンジン・サプライヤーになったのですが、この“プライベーター”ウィリアムズの成績が、“ワークス”トヨタを上回るのではないか、と巷間噂されていることが今、ちょっとした話題になっています。
トヨタは前述のように莫大な資金力を持ち、ドライバーは優勝経験のあるベテラン2人を擁しています。
それに対して、現在のウィリアムスはかつてのBMWエンジンを載せていた頃の「準ワークス」チームではなく、資金力もその頃から比べると激減しています。
ドライバーも若手のロズベルグと、ベテランとは言え、長年テスト畑を歩いてきたブルツ。お世辞にも勝つためのドライバーとは言い難い状況です。
しかし、ウィリアムスにはF1における輝かしい歴史があり、その伝統には誰しも一目置くところ。
最後にチャンピオンを輩出したのは97年のジャック・ヴィルヌーヴまで遡りますが、それから10年目。その頃とはスタッフやら何やらほとんど変わってしまっているでしょうが、伝統に根ざした勝利のメンタリティが継承されていないとも限りません。
日本のワークス勢として、トヨタには赤っ恥をかかないでもらいたいことを切に願うばかりです。

アグリ、今年のオフもいろいろあった
日本のF1判官びいきの心をガッチリ掴んで離さない我がスーパー・アグリ。
昨季も出走までに数々の紆余曲折がありましたが、今年も開幕までに様々な出来事がありました。
クラッシュテストに不合格、テストドライバーの二重契約問題、そして今も続くカスタマーシャーシの問題……そんなこんなで新車発表が何とGP開幕2日前になってしまい、今季もぶっつけ本番でレースに臨むことになりました。
昨季もほぼぶっつけ本番でしたが、そこにF1経験のない井出有治や山本左近を起用したために、マシン造りの面で大きなハンディを背負っていたことは否めません。
しかし、亜久里代表も今季は「オール日本」という理想からややリアリスティックにシフトチェンジし、琢磨の相棒にはテストドライバーとしての経験が豊富なアンソニー・デビッドソンを起用してきました。
マシン造りという点に関しては、昨年よりもスムーズに行きそう(2人はBARホンダ時代の同僚)ですし、昨季は琢磨に大きな負担がかかっていたと思われる「チーム造り」の面に関しても、その負担が軽減される可能性が高いような気がします。
とは言え、現実を見ればぶっつけ本番のマシンで臨むシーズン・イン。
今季の目標はポイント獲得ということですが、それには運も伴わなければなりません。
それでも、世界と戦う日本人を応援したくなる性は、皆に共通のもの。
天候、他者の事故・トラブル、etc.……どんな運でも味方にして1つでも上の順位を狙って欲しいものです。

で、日曜は相変わらず仕事。でも月曜がオフなので、録画をして酒でも飲みながらじっくり見たいと思います。

posted by bunchousann |19:03 | F1 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年03月16日

ちょっと一服~将軍様の改革案を妄想する

いや、北の「偉大なる(自主規制)同志」のことではありませんよ。

サッカー界の「将軍様」(「様」はあんまりつけないか……)の話です。
そう「将軍」と言えば、ジネディーヌ・ジダンというよりは、やはりミシェル・プラティニ。

先頃、この将軍プラティニが大方の予想に反して(前職のレンナート・ヨハンソンが圧倒的に有利と見られていました)UEFAの新会長に選任されました。
その会長選挙時の公約として、CLの改革を訴え、少数の強豪国以外の国々からの支持を広く集めたことによって選挙に勝ったわけです。

であるからには、やらねばならぬCLの改革、というわけで、その腹案みたいなものをちょこっとマスコミに向けて発表したみたいです。

ただ、この改革への方向性自体に対してさっそくサー・アレックス・ファーガソンや、本来そのファギーとは犬猿の仲であるはずのアルセーヌ・ヴェンゲルなど、G14を初めとするビッグクラブを率いる歴戦の将たちが、早くも改革への牽制とも取れるコメントを発していますよね。

というのも、プラティニのCL改革案は大ざっぱに言って、UEFAランキング上位に位置する3カ国(現在はスペイン、イングランド、イタリア)の出場枠4(本戦2+予備戦2)を、3に減らすことが目的だと言われているからです。
もしこの改革案が実行されれば、ビッグクラブの露出が減ることは確実で、その分世界各国への放映権料が下がり、そしてそこからクラブに入る分配金が減り、その結果、有力選手の獲得が困難になり……と、ビッグクラブの経済的な損失は計り知れないものになるでしょう。
それでもプラティニ曰く「お金やテレビの力によってすべてが左右されるべきではない」ということのようですから、それも覚悟の上ということでしょう。

しかし、ここに掲げられている2つの案、実行されればそれはそれで面白いかもしれません。
まあ2つ目の「(3大リーグの)4位チームと小国のリーグ王者間でプレーオフを争う」のは現行制度の場合でも、小国のリーグ王者が予備戦を勝ちあがって来た場合、予備戦3回戦で起こりうるわけですが、もう1つの案はどうでしょう?

すなわち「3大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア)の4位チーム同士でプレーオフを行なう」という案です。

おそらくプラティニはこの3チームの中から1チームだけをCLの本戦に出したいと思われるので、3チームによるH&Aによるリーグ戦で1位になったチームが出場できるのだと考えられます。
すなわち、3大リーグのうち1ヵ国だけは従来通り、CLの本戦に4チーム送り込める可能性がある、という点に関しては、「何がなんでもCLには1ヵ国3チームまで」としていた従来の姿勢よりも一歩ビッグクラブ側に譲った、一種の妥協案だとも言えます。

さて、仮にこのプレーオフが実行されたら、どんな感じになるのでしょう?
過去3シーズンのケースで妄想してみましょう。

●05-06シーズンの場合→06-07シーズンプレーオフ進出チーム
 スペイン4位:オサスナ
 イングランド4位:アーセナル
 イタリア4位:フィオレンティーナ

……のはずが、イタリアは例の八百長騒動があったので、ヴィオラに代わってミランが登場することになってしまい、残る2チームにとっては思わず「ユーべの馬鹿野郎」とでも罵りたくなることになるでしょう。

●04ー05シーズンの場合→05-06シーズンプレーオフ進出チーム
 スペイン4位:ベティス
 イングランド4位:エヴァートン
 イタリア4位:ウディネーゼ

今ではすっかりライバルのセビージャに遅れをとった感があるベティスですが、この年は頑張りました。エヴァートンもライバルのリバプールを上回る4位。そしてウディネーゼはこの活躍によってピサロ、ヤンクロフスキなど主力をごっそりと引き抜かれてしまいました。実力伯仲な感じがしますが、いかがでしょう?

●03-04シーズンの場合→04-05シーズンプレーオフ進出チーム
 スペイン4位:レアル・マドリー
 イングランド4位:リバプール
 イタリア4位:インテル

……笑っちゃうかもしれませんが、こんなことも起こりうるわけです。本戦の準決勝くらいでもおかしくないような対戦が組まれてしまいました。仮に生き残ったとしても、このプレーオフを勝ち抜くために使ったエネルギーは相当なものがあり、CLの本戦、乃至は並行するリーグ戦にも影響が出ることは必至と思われます。

で、ここまで書いていて疑問に思ったのが、プレーオフに敗れたチームはどうなるかということです。
2位のチームはUEFAカップ行きとなって、3位のチームは……欧州戦から撤退と考えるのがわかりやすいでしょうね。
仮に2位、3位のチームが共にUEFAカップ行きとなると、それはそれで小国側にもメリットが薄くなります。CLは無理でも、UEFAカップならと考えるクラブからしてみれば、ビッグクラブが多数UEFAカップに参戦することは迷惑この上ないでしょう。

さて、現在(2007.3/16時点)の3大リーグの順位を見ると、
 スペイン4位:レアル・マドリー
 イングランド4位:リバプール
 イタリア4位(3位チームが2チーム):ラツィオorパレルモ

という感じになります。上記のようなハードな組み合わせもありうるならば、もしかしたら3大リーグは3位争いも激しくなるかもしれません。

そうそう、あくまで「妄想」です。まだ決まったわけではありませんから。

posted by bunchousann |08:05 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(1)
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