2007年02月08日
外国人オーナーってあり?~レッズ買収に想う
いやあ、昨日書いたんですけどね。 またしてもリンクを貼ろうとしてマウスの右クリックと左クリックを間違える始末。 一気に書き上げた原稿は水泡に帰し、怒りと落胆のあまりそのままふて寝してしまいました(何とも幼稚な解決法だ)。 今日、明日はオフなのでこれからゆっくり書き直すことにします。 ……個人的な前置きが長くなりましたが、イングランド・プレミアシップの名門、リバプールがアメリカ人の資本家たちによって買収されました。 新しい共同オーナーはジョージ・ジレット、トム・ヒックスの両氏。両氏はMLBやNHLなどのチームも所有していますが、この経歴を見ると、2003年にマンチェスター・ユナイテッドを買収したマルコム・グレーザー氏のことを思い出す方もいらっしゃるでしょう。 あの時はマンUサポーターやサー・アレックス・ファーガソン監督やらが反対の声を上げたりしてちょっとした騒動になりましたが、今回のリバプール買収劇には熱烈なレッズのサポーターからの反対の声は聞こえてきません。 歓迎、とまではいかないものの、まずは様子見というところではないでしょうか。 名門復活への資金も惜しまないということで、アンフィールドに代わる新スタジアムも含めて、今後に注目したいところですね。 ところで、今回のリバプール買収劇によって、プレミアシップ20クラブのうち、前述のマンUや説明不要のチェルシー、かつて稲本潤一が所属していたフラムなど、7つものクラブが外国人オーナーによる経営となりました。 もう1つ、欧州における外国人(企業)オーナーのクラブということで日本人に身近なクラブと言えば、今冬から伊藤翔、梅崎司という2人の日本人若手選手が加わることになったフランス、リーグ2のグルノーブルを思い出す人もいるでしょう。 日本企業がオーナーになることで、日本人選手とのパイプができ、またグルノーブルがフランスの2部というポジションにいることもあって、海外進出を目指す日本人選手にとって比較的試合出場の可能性が高いクラブへの移籍が望ましいというニーズが一致した結果、1年あまりで大黒将志も含めて3人もの選手の海外進出を助けることになりました。 チェルシーのような金満化には賛否の声もあると思いますが、タイトルを獲得できたということに対して賛同する声も少なからずあるでしょう。 このように、オーナーが外国人になることで、いろいろと個性的なクラブも誕生しています。 ところがJリーグでは、事実上、外国人(企業)が経営権を握ることができなくなっています。 Jリーグ規約19条に、以下のような規定があり、 「日本法に基づき設立された公益法人または発行済株式総数の過半数を日本国籍を有するものが保有する株式会社であること」 が、参入の条件になっているからです。 この規定を文字通り解釈すると、日本人が外国企業を保有しており、その企業がクラブ経営に参加するのであれば問題にならないようですが、この規定が外国人オーナーの排除を目的に作られたことは想像に難くありません。 これは、プロ野球でも同様であって、やはり野球協約の28条に同じような内容の規定が存在します。 外国人オーナーがいけない理由というのは、そもそも何なのでしょう? 確かに、出自のはっきりしない企業や、違法行為に手を染めている疑いのある企業、経営状態のよくない企業などが参入するリスクは大きくなりますが、リスクばかりとも言い切れないような気がします。 アブラモビッチのような金満オーナー、特定の国に強いコネクションを持つオーナー、経営に独自の発想を持つオーナーを迎え入れることでリーグが活性化するというメリットもあると思うのです。 もちろん、リーグとして厳しい審査を課すことが前提になると思いますが、このように条件をつけた上で外国人オーナーを認めるというのも面白いんじゃないかとふと思ったわけです。 Jリーグにおいて、選手の外国人枠をどうのという議論はかつて当ブログでも取り上げたくらいファンの間では日常的なものになっていると思うのですが、このような経営面での外国人排除についてもちょっと考えてみてもいいような気がします。 選手の外国人枠の問題があって、結局Jリーグでプレーするのは日本人が中心です。 ですが、監督、コーチは自由に外国から連れてくることができます。 これにフロントが自由になれば、それこそ欧州の名門がJリーグのクラブを買収し、サテライト化するということも可能でしょう。 一流クラブの育成、指導法、経営などがJリーグの舞台で実践され、さらに選手、指導者の交流が単なる業務提携よりも活発になることは間違いありません。 オシム監督も「リスクを恐れず」ということを口を酸っぱくして言っていると思いますが、それは選手だけではなく、Jリーグや日本サッカー全体についても言えることなのかもしれません。
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posted by bunchousann |10:38 |
サッカー |
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Re:外国人オーナーってあり?~レッズ買収に想う
コメント投稿者ID :
イギリスの外人オーナーを見ていると、投資対象としている米国のオーナー、アブラさんのような不明朗資金の逃避先としているオーナー、豊富な資金の運用先に困っている湾岸諸国のオーナーに分けられるようです。しかし、いずれの場合も、英国の経済が好調なことによるスポンサーや放映権の収入が期待できることや、英国には外資に対する寛容性があります。それと、外人枠がないので、強い選手を集めて短期的にチームを強くできる。
これと比較すると、日本の場合、そのような資金の投資先としては、経済そのものが停滞気味なことで収入の伸びが期待できない、外資に対して依然として偏見があり、規制がある、外人枠があり短期に強いチームが出来ないなど、インセンティブが乏しすぎるような気がします。
個人的には、外人オーナーが誕生して、リーグの活性化に繋がれば悪くないことと思っています。
posted by potato | 2007-02-08 18:08
管理人より
コメント投稿者ID :
potetoさんへ
外資に対する偏見は、何もスポーツに限ったことではないですね。
どこかの政治家が外資を「ハゲタカ」と表現していたのを思い出しました。
やはり規制緩和が一番の方策なのでしょうね。
Jリーグの外国人枠の拡大(撤廃)と経済における外資の規制緩和は、もしかしたら本質的には同じ問題なのかもしれませんね。
posted by bunchousann | 2007-02-09 01:07
Re:外国人オーナーってあり?~レッズ買収に想う
コメント投稿者ID :
おじゃまします。
グルノーブルの日本企業買収の経緯、ここに記載されてます。
http://www.gf38.jp/archives/520.php
自己HPの記載のため、手前味噌の所もあるでしょうが、フランスのシリコンバレーとも呼ばれるこの街は、約10分の1が大学生人口(高学歴の若年層)らしく、スイスやフランス国内、USAの企業よりも日本のハイテクノロジー企業?(インデックス)を選択したという話は、不思議な感じもします。
レッズは以前から色々と買収の噂が絶えなかったですが、アラブでなく米国となった決定打は一体何なのか、興味が尽きない所です。マンUの前例が頭にあったのでしょうか?
翻って、bunchousannさんがご指摘の日本、中学生のJリーグはまだまだ過保護でないと経営母体が安定しないかのような錯覚や、国粋主義的な考えが根強いのでしょうか。
規制緩和したとしても、買収先の良し悪しの判断が出来ないチームのフロントやJFAの不勉強、M&Aに恐怖感を持つ昔かたぎの考えが相変わらずなのでしょうが、Jリーグバブルの頃ともしタイミングが合えば外国人オーナーはあったかもしれませんね。そして、慣習に風穴を開けようと無理して、牢獄入りした方々の悪事がバレずにそのまま「阪神買収」に行きかけた時のような事態があれば。こう考えると、日本では悪いイメージが(前例もあってか)先行しがちなので難しいのかもしれませんね。
posted by UJ | 2007-02-10 00:36
管理人より
コメント投稿者ID :
UJさんへ
ご無沙汰です。
グルノーブルのHP、見てまいりました。
確かに不思議ですよね。
日本企業である必然性はあまり感じられないというか、このインデックスという企業も何でまたフランス2部のチームなどを買収したのでしょうか。
ところでグルノーブルのサポはオーナー企業がいくら日本企業だからとは言え、こうも続々と日本人選手が入ってくることに違和感はないのかな、とふと思います。
日本人選手が活躍すれば「この買収は良かった」と言われるんでしょうが、活躍しなければ「やっぱり他の国の企業に買収された方がよかった」なんて言われそうで、意外に日本人選手に対するプレッシャーが大きのかもしれませんね。
posted by bunchousann | 2007-02-10 01:40
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