2006年12月29日

2006年をざっと振り返る~F1編

さて、なかなか記事にできなかったF1ですが、観戦の頻度は結構高かったりするんです。
それでは、やはり「ざっと」振り返ってみましょう。

★フェルナンド・アロンソ、2連覇達成
昨年の史上最年少での王座獲得がフロックではないことを、自ら証明してみせました。
情熱の国と言われる(何処かの旅行代理店のキャッチフレーズなのかも)スペインの出身ですが、その走りは情熱的というよりは冷静沈着そのものです。
フィンランド出身ゆえに「アイスマン」と言われるライコネンの方が、よっぽど情熱的な走りをするような気がします。
今シーズンは来シーズンからのマクラーレン移籍が決まっていただけに、アロンソにとってはチームのサポートが充分に受けられない場面が出てくるのではないかと邪推しましたが、アロンソもフラビオ・ブリアトーレを初めとするスタッフも、この辺に関してはプロフェッショナルな対応を見せた模様です。
シューミが引退した今、現役ただ1人のチャンピオンドライバーとなり、これからのF1を背負っていくわけですが、まだ25歳。数多の記録を残して引退したシューミの記録への挑戦権も同時に得たといっていいでしょう。

★「無謀」スーパーアグリの挑戦
挑戦にして冒険、そして危険。昨年の今頃、鈴木亜久里代表の記者会見を見た第一印象は「無謀」の一言でした。
F1チームを一年間運営するのに必要な金額は最低でも数十億円。しかもこれはあくまで参戦するために必要な金額であり、勝つために必要な金額はさらに数倍に達します。
こんな金額(すなわちスポンサー)を果たして集めることができるのかと、懐疑的な目で見ていました。
しかし、スーパーアグリは開幕戦のバーレーンに2台のマシンを出走させました。
当初は新型マシンもなく、ベースが4年も前の弱小チーム、アロウズのマシン。
市販車で言えば4代前のモデルで堂々参戦したのですから、開幕戦の結果は惨憺たるものでしたが、とにもかくにもプライベーターがたった4ヶ月でグランプリ出走を果たしたということは、ただ「凄い」の一言でした。
そういった準備不足の影響を当初のレギュラードライバーであった「オールドルーキー」井出が受けてしまい、スーパーライセンスの剥奪にあったことは誠に残念でしたが、エースの佐藤琢磨は粘り強い走りで10回の完走を果たし(うち1回は失格)、トルコGPで新車を手に入れて以降はそのパフォーマンスも上昇して、最終戦では目下のライバル、ミッドランドやトロ・ロッソ勢を抑えての10位に入る健闘を見せました。
今シーズンは昨シーズンまでのようにマシン性能に恵まれなかった琢磨でしたが、そんなマシンに対する不満を外に出さず、黙々と新チームの立ち上げに奮闘し、限られたマシンの性能を精一杯引き出すことで、結果は悪くとも、むしろドライバーとしての評価を上げた1年だったかもしれません。

★ホンダ、第三期初の君が代を聞く
ハンガリーのハンガロリンクと言えば抜きどころのない単調なコースで、ドライバーからはワーストサーキットと言われることもあるのですが、そんなサーキットでの結果がホンダにとっては最良の一年になりました。
ジェンソン・バトンにとっても長らく待った初優勝でしたが、ホンダにとってもそれは長い間待った久しぶりの歓喜でした。
私の少年時代、ウィリアムズ、ロータス、マクラーレンなどのエンジンサプライヤーとして、ホンダがまさに第二期の黄金時代を迎えていたことを思うと、確かにBARと組んで参戦した第三期の活躍振りはもの足りないものだったかもしれません。
そして、正直に言えば、まだまだもの足りないのも事実です。
欲を言えば、今年中にもう1勝できれば波に乗れると思ったのですが……現代F1に不可欠なピットワークをもう少し鍛えて、今年の優勝がフロックと呼ばれないようにしてもらいたいものです。

★最強皇帝、退位
今年も様々なアスリートが引退しました。その中でも全世界的に影響を与える引退は、ジネディーヌ・ジダンとこのミハエル・シューマッハなのではないでしょうか。
彼の引退については過去記事にも書きましたからあまり多くを書きませんが、チャンピオンの可能性を事実上失ったにも関わらず、ブラジルGPの最後の一瞬まで気魄のレースを見せてくれました。
あのレースだけでも、これまでアンチだった人たちの評価が覆るのではないかというほどの存在感を感じました。
F1の歴史に冠絶した数多の記録は、そう簡単に破られないものばかりです。
現役のドライバーでこれを打ち破る唯一の可能性を持ったのは、現在のチャンピオン、アロンソだけだと思います。
それでも、彼が残した記憶や記録は、いつまでも色あせることはないでしょう。

……今シーズンから導入された2.4V8エンジンの音ですが、テレビで聞いていてもやはりどこか軽くて迫力がないんですよね。3.0V10が懐かしい気がします。
年々、マシンを遅くするためにレギュレーションが厳しくなっていくのが個人的には気になるのですが、そんな規制を跳ね除ける開発能力(だって毎年速くなっているのですから!)に人間の叡智を感じてしまいます。これこそが私にとってF1最大の魅力です。

そして来年はもう少しF1の記事を書いてみたいと思う管理人でした。

posted by bunchousann |03:50 | F1 | コメント(0) | トラックバック(0)
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