2006年11月17日

どんなスポーツでも、試合に出ることでしか得られないものもある

私が随分前の過去記事の中で「欲を言えば……」と書かせてもらったことを、Jリーグが実践するようです。
このニュースをご覧下さい。

私は中学生の時に自分の身長が最も伸びました。
個人差はありますが、皆さんもおそらくそうだった方が多いのではないでしょうか。
プロフにもあるように、少しだけバレーボールをやっていたのですが、先輩たちとの体格差はかなり絶望的なものがありました。
中3にもなると、180センチを超える選手もざらにいます。
中1の私には、中学生用のネットの高さでも相当高く感じたものです。

これはバレーボールに限らず、どのスポーツでも共通の問題なのでしょう。
それゆえ1年生は「体力強化」の名のもとに、ひたすらボールに触らないで走ったり、筋トレを行うことになります(少なくとも私はそうでした)。
確かに、他チームのレギュラーはおそらく3年生であり、1年生が彼らと伍して戦う技術はもちろん、体力などあるわけはありません。
しかし、これが1年生同士なら、というわけです。

しかも、リーグ戦というのがいいですね。
これは件の過去記事にも書いたのですが(詳しくはそちらをご覧下さい)、リーグ戦という形式は実戦の機会を増やし、敗戦から学んだ教訓を次の試合に活かせるという点で、トーナメントよりも優れていると感じます。
中学1年生は、特に体格に優れた先輩たちの影響で、試合に出る機会が限られてしまいます。
しかし、試合に出ることでしか理解できないこともたくさんあるはずです。
技術や体力の強化も大事ですが、例えば南米の子供たちはそのほとんどのことを実戦の中で学ぶと言いますよね。
こうした試合を増やすという試みは、オシム監督の言う「考えて走る」(こういうキャッチフレーズ的なものは嫌なのだが)というサッカーの実践にも一役買いそうですよね。
試合の中で、選手がより自主性を発揮するようになる、その一助になることを期待したいと思います。

ところで、他のスポーツ界の皆さんはこうした試みをどのようにお考えなのでしょうか?
特に野球界。それもNPB。

高野連(この組織も問題だ)の影響を受ける高校生年代ならともかく、この年代までならプロ球団も手出しができるはずです。
プロ球団が近隣のチームを組織して(例えば中日なら愛・三・岐あたりで)リトルリーグやシニアリーグなど、少年野球の「学年別リーグ戦」を主催するなど、考えつかないものなのでしょうか?
最初から最後までリーグ戦であれ、とは言いませんが、例えばCLのようなリーグ戦とトーナメントの混在した(できれば2次リーグくらいまであればいいかな)システムであれば、日程的にも消化できるはずです。
いい選手がいれば、それは将来の金の卵としてその後も追いかけることができますし、もし将来獲得できれば、地元(あるいはその近辺)で獲得した選手ということで、人気も上がるでしょう。

私のブログの性格上、サッカーと野球の話しかできませんでしたが、日本の学生スポーツの現状を踏まえて考えた時、今回のJリーグの構想は本質的にはどのスポーツにも適用できる考え方だと思います。

最後に1つ。

練習よりも、試合の方が楽しいのが当たり前です。
そうやってスポーツを楽しむ(というか、“スポーツ”という言葉自体がもともと「息抜き」や「余暇」といった意味であるがゆえに、試合は“GAME”、選手は“PLAYER”なのである)ことによって、よりよい選手が産まれてくれば、これ以上の意義や成果はないでしょう。

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posted by bunchousann |03:31 | サッカー | コメント(4) | トラックバック(0)
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Re:どんなスポーツでも、試合に出ることでしか得られないものもある

コメント投稿者ID :

bunchousannさん お邪魔します。

大学のレベルですが、茨城県の流通経済大学では、チーム内でカテゴリやレベルでチームを作り、大学や社会人のリーグに参加して、できるだけ多くの選手に多くの実戦経験を積ませているようです。チーム全体での選手の入れ替えも行っていて、チーム内での競争も活発なようです。

今年の天皇杯の茨城県決勝では、流通経済大学のチーム同士で行われました。

名古屋の杉本選手など、Jリーグにも選手を輩出しています。

高校野球では、3年間球拾いで終わった、というような思い出話を聞くことが多いのですが、やはり寂しいですね。おそらく、リトルリーグのレベルでも、特に人数の多いチームでは、同じような状況なのかもしれません。

流通経済大学の場合は、監督やコーチなどの指導者達の努力も相当なもののようです。

野球の場合は、少年野球の指導者達の今まで以上の努力もさることながら、やはりNPBに旗振り役をしてほしいですね。

posted by チュー新井 | 2006-11-17 08:14

管理人より

コメント投稿者ID :

チュー新井さんへ
流通経済大学は、近年Jリーグにかなりの選手(そして特別指定選手も)送りこんでいますよね。
チューさんが仰るカテゴリーの、おそらくトップに当たるチームはJFLにも参戦しています。

かつての名門を抑えて強くなったのは、チューさんが仰るような努力をしているからなのでしょう。

サッカーでは過去記事にも書いたのですが、高校レベルまではこうしたリーグ戦を行う地域も増えてきているようで、流通経済大学のように、BチームやCチーム同士のリーグ戦も行われているという話も聞いたことがあります。

それに対して野球ではこのような定期的な、しかもタイトルのかかったリーグ戦の話を聞いたことがありません。
ましてレベル別のリーグ戦なんて、おそらく存在すらしないのでしょう。

将来のある1年生もそうですが、やはり甲子園の
アルプススタンドで必死に応援をする3年生を見ると、その姿勢は立派なんですが、もう少し彼らにも試合の楽しさ(厳しさ)を味わう権利があってもいいのではないのか、と思います。

特に指導者を目指す学生などのことを考えると、将来優秀な人材を育てるためにも、是非ともこういった実戦を重視する環境づくりをしてもらいたいものです。

posted by bunchousann | 2006-11-17 13:36

Re:どんなスポーツでも、試合に出ることでしか得られないものもある

コメント投稿者ID :

はじめまして。
今回お書きの内容、とても共感しながら読みました。

また、関連した取組みとして、今年からの
「サッカー高校国体のU-16化(17歳は早生まれのみOK)」
も、非常に感心しました。
下記の2点が目標と知り、U-13とも一貫したいい方針と思います。(国体の話題は野球の早実斉藤投手たちが独占してましたが)
・中3~高1期間の実戦ブランクを埋められる
・トレセン等で、スポーツ空白期間の中3にも練習の機会(口実)を作れる

私は、中学の野球部時代は、3年間キャッチボール以外は球拾いと声出しばかりでした。
理不尽に(顧問の気分次第で)走らされたお陰で体力はつきましたが、楽しい思い出は殆どないです..
私個人の経験からも、貴重な十代を部活で過ごしている子たちには
「もっと楽しい時間を積み重ねていって欲しい」と思いました。

posted by vabo | 2006-11-17 14:56

管理人より

コメント投稿者ID :

vaboさんへ
プロフにもあるように、私もレギュラー選手の経験がありません。

「だったらがんばってレギュラーを獲ればいいじゃないか」という声もあるかもしれません。
しかし、忘れてはいけないのは、そうやって自分がレギュラーになったとしても、結局他の誰かがレギュラーからはじき出されるということです。

スポーツに限らず、何事も基本が大事、それは当たり前です。
ですが、せっかく練習しても、それを発揮できる場がなければ、やっぱり「練習のための練習」にしかならないと思うのです。
どんなレベルでも、練習の成果を発揮できる場があることは素晴らしいことです。
そうやって試合に出て、そのスポーツを楽しんだ経験が、将来指導者になるきっかけになったり、自分の子供に同じスポーツをさせるきっかけになったりすると思うのです。
そういう小さな結果が積み重なって、そのスポーツの底辺拡大に繋がり、最終的にはいい選手を輩出する土台作りになると思うのです。

日本のスポーツは、残念ながら文科省が管理しているのですが、本来、スポーツ=教育であるならば、そういった誰もが楽しめる環境づくりをすることから初めてもらいたいものですね。
箱物を建てるよりも、はるかにお金はかかりませんから。

posted by bunchousann | 2006-11-18 02:11

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