2006年10月11日
長き激闘の果て、夢花火に涙。それなのに……でも……
中日ドラゴンズ、2年ぶり7度目のセリーグ制覇。まずはおめでとうございます。 パリーグのプレーオフの合間に、狙い済ましたような優勝。お互いに話題の独占ができるということで、いい日に胴上げができたのではないかと思います。 昨日(と言うより日付が変わっているから一昨日)の記事で書いたように、この大事な試合を私は観ることができませんでした。 そこで仕事が終わって携帯サイトを立ち上げると「中日9-3巨人」が目に飛び込んできたので、「何だ楽勝じゃないか」と思ったのですが、家に帰って各局の優勝記念特番を観ると、とんでもない試合だったことがわかりました。 まあこういう試合のレヴューを書いても仕方ないのですが、ウッズの2本目のグランドスラムの後、まだ試合中なのにも関わらず、あの落合監督の目が心なしか潤んでいたような気がしたのは私だけでしょうか。 試合後のインタビューで、阪神の驚異的な追い上げによって巨大なプレッシャーを感じていたことを吐露していましたが、この経験が今後の日本シリーズにプラスに作用してくれることを願うばかりです。 今年、中日は球団創設70周年の節目の年。7度目のリーグ優勝ですからほぼ10年に1度のペースで優勝しているわけです。 これを評して「中日は謙虚な球団」なんてどなたかが言ってたのを覚えているのですが、前回のリーグ優勝は一昨年であって、落合政権3年目で2度目の優勝です。 常勝と呼ぶには早いような気がしますが、ファンの目も次第に厳しさを増しているような気がします。 地方球団はどうしても地元でちやほやされることが多く、なかなか長期にわたる強豪としての地位を築きにくい土壌がありますが(その点、ここ7~8年のホークスは立派の一言です)、来年からは一応プレーオフもあるので(今でもすっきりしませんが)、これからも他球団から一目も二目も置かれるようなチームを作って欲しいものです。 ところで、前回記事でも書きましたが、この試合の地上波中継がなかったことは本当に残念です。 コメントを戴いて知ったのですが、試合当日に急遽NHK-BSでの中継(これはこれで試合終了まで確実にやるのでいいのだが)が決まりました。しかし、私のテレビにはBSのチューナーがついていないので、仮に仕事がなくて時間があったとしても観ることができませんし、そういう環境の人も少なからず存在するはずです。 この試合が東京ドームでの読売戦ということもあってか、案の定、日テレ系列の中京テレビには問い合わせ(というよりも半分以上は抗議だろう)が1000件以上あったそうですが、一地方局には結局なすすべがありませんでした。 今回の「胴上げ中継阻止」は、読売グループ(名古屋ではさっぱり部数の伸びない”世界一”の発行部数を誇る新聞社が中心)の、中日グループ(地元では全国紙を寄せ付けぬ圧倒的なシェアを誇り、その発行部数は全国紙の産経さえ凌ぐという日本一の地方新聞社が中心)に対するささやかな嫌がらせなのではないだろうか、というのは私のうがった見方でしょうか? ……ということを書こう書こうとして帰りの車中で記事の文案を練っていた時に「よくよく考えてみればセリーグは贅沢をしてきたのだなぁ」とふと別の思いが頭をよぎりました。 考えてみれば、パリーグのチームの(特にオールド)ファンは今回の中日と同じ状況で、優勝決定の瞬間を何度観ることができたのでしょうか? 少なくとも私が子供の頃、常勝の名を欲しいままにしていた西武ライオンズの優勝シーンや、イチローがいた頃のオリックスの優勝シーンなどをまともにライブで見た記憶がありません。 今でこそテレビも多チャンネル化してパリーグの試合もたくさんライブで観られるようになりましたが(少し画像が悪いですが、ネット中継が充実してますね)、地上波しかなかった時代には幾多の名勝負に光が全く当たらなかったのです。 プロ野球のファンも地方分権化が進み、地上波による全国中継によって特定の球団の試合ばかりが放送される意味も意義もなくなりつつある昨今ですが、来年からはプレーオフも始まります。 重要な試合だけでも、せめて地上波の全国中継で流して欲しいものです。
posted by bunchousann |02:18 |
野球 |
コメント(5) |
トラックバック(2)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/bunchousann/tb_ping/44
この記事に対するトラックバック一覧
セリーグは中日が劇的V 【O塚政晴と愉快な仲間達】
リーグ制覇おめでとう! (時事通信社) 巨人相手に東京ドームで決まるとは、しかも延長12回までいってコテンパンとは、アンチジャイアンツにとって嬉しい限りだね。 でもこっち(東京)じゃ中日が優勝してもメリットがない・・・微妙。 今日の試合も地上波で放送してないしね。 だっせー巨人。 落合さんは今年、「細かすぎて伝わらない選手権」についで2冠だね。 わからない人はどーぞ。 第9回選手権を制した牧田知丈(一般参加)の映像 ...
[中日]リーグ優勝編 【プロ野球】
中日が10日、巨人を延長戦の末、9-3と勝利し、2年ぶり7度目のリーグ優勝を飾りました。落合博満監督が勝利者インタビューで涙……東京ドームが感動に包まれました。次は、パ・リーグ第2ステージの勝者と、21日から行われる日本シリーズで対戦します。 あなたもコメント・トラックバックで中日ドラゴンズを応援しよう!
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:長き激闘の果て、夢花火に涙。それなのに……でも……
冷静に野球の人気と
中日の人気の
現実を見ましょうよ・・・。
posted by きゃらっと | 2006-10-11 11:51
Re:長き激闘の果て、夢花火に涙。それなのに……でも……
元名古屋人としてはウッズのゴールデンスラムには感動しましたよ。ホームだったらよかったですけどね。
僕は運よくBSデジタルが写るので見入ってしまいました。まさか地元で中継してないとは思いませんでしたよー。
> 冷静に野球の人気と
確かに野球選手やルールを知っている人がサッカーより少なく感じますが、今年のハンカチ王子ブームなどを見れば”野球”自体の人気は捨てたものではないと思います。
なにかボタンをひとつかけ合わせられないだけのことでしょうね。
posted by あっち~ | 2006-10-11 12:42
管理人より
きゃらっとさんへ
もし野球人気の低下=読売戦の視聴率低下と考えているのなら、ちょっと短絡的な思考かと思いますよ。
阪神も、中日も、ソフトバンクも、地元では視聴率を取っているのです。読売の視聴率が悪いのは、単に成績が悪いだけでなく、それまで野球中継の選択肢がなかった他球団のファンが他のチャンネル(BSやCSやネット中継)に流れたとも考えられています。
また、中日の人気は確かに全国的ではないでしょう。しかし今回中継がなかったのはあくまで読売の視聴率が取れないという日テレの事情によるもので、相手が中日だろうが横浜だろうが全く関係がありません。
文中の最後にも書いてあるように、優勝決定の瞬間くらいはいいじゃないか、というのが私の感想です。
これからは地上波のデジタル放送も始まるので、何か上手い解決策をテレビ局の方にも期待したいものです。
posted by bunchousann | 2006-10-11 13:24
Re:長き激闘の果て、夢花火に涙。それなのに……でも……
お邪魔します。
おっしゃるとおりです。巨人戦の視聴率低下を野球人気の低下と捕らえる方が多くいるような気もします。
現にドラゴンズは観客動員数を伸ばしておりますし、阪神、ソフトバンクはいつもフルハウスです。マリーンズ、楽天、ファイターズも地元のファン開拓を着々と行なっています。
今は皆が多くの選択肢を持つ状態で嗜好が分散しているに過ぎず、野球は大衆スポーツとして頑張ってると思いますよ。サッカーやバスケ、バレーは義務教育の授業の中で皆が実践しているスポーツですよ?比較してみればその人気は凄いと思いますよ。
昨日の放送に関していえば、この時期のジャイアンツの状態にコンテンツとしての価値を日テレが見出さなかっただけで、野球人気の低迷や中日の人気を重ね合わせるのは筋違いだと思いますね。
posted by 愛知スポーツ応援隊 | 2006-10-11 14:32
Re:長き激闘の果て、夢花火に涙。それなのに……でも……
こんにちは。
私は、西武ライオンズの優勝シーンもイチローがいたオリックスの優勝シーンもライブで見ていました。意外と中継はされていたものですよ。(ただ、80年代初頭以前はやっていなかったかもしれません。)
見た記憶がない、というbunchousannの一言からも、逆に昨今の興味・嗜好の多様化がみてとれて大変興味深かったです。
posted by junie | 2006-10-23 16:18


