2006年09月21日
敗戦を糧に成長することの重要性を理解した、画期的な試みに拍手!
小さな記事でしたが、こんなものを見つけました。 14歳以下のリーグが10月から2月、15歳以下のリーグが5月から8月とありますが、要するに3年生が受験勉強のために夏で部活動を引退するのですから、2年生中心による新チームの立ち上げから彼らが引退する翌年夏までのほとんどの期間にわたって行われる長期のリーグ戦ということになります。 このリーグ戦は3部構成で前期、後期に分かれており、それぞれの成績でリーグの合間に行われるカップ戦の出場枠が決まったり、リーグ昇格、降格が決まるというかなり本格的なものです。 詳しいことは香川県サッカー協会のHPをご覧下さい。 既にこうした試みは高校生年代ではどこの地域でも盛んになっているようですが、中学生年代にも広がりを見せ始めたという点で画期的なことだと思います。 これはサッカーに限ったことではありませんが、日本の学校スポーツの大会は、そのほとんどがトーナメント方式で行われます。 トーナメント方式では、1度負けたらそこで終わり。捲土重来の機会はもうやってきません。 考えてもみてください。参加チームの半数が公式戦という晴れの舞台をたった1試合しか経験できないわけです。 つまり、その半数のチームに属する最上級生は、たった1度の敗戦を喫しただけで、それを糧にしてさらに成長する機会が与えられないというわけです。 確かに「負けたら終わり」のトーナメントを勝ち上がることによって精神的にも肉体的にも成長を遂げる選手はいるでしょう。それは競技こそ違えど今年の夏の高校野球を見ればわかると思います。 しかし、そのような成長を遂げられる“特権”にあずかれるのは、トーナメント制ではほんの一握りに過ぎません。 また、アマチュアであり、学生の部活動ですから、チームの中に飛びぬけた素質をもった選手がいても、結局チーム全体のレベルの低さに埋没してしまい、真剣勝負の舞台を早々に降りざるを得ないケースというのが往々にしてあると思います。 それに対してリーグ戦であれば、1度の敗戦で成長が妨げられることもなく、敗因を分析し、それを改善するための対策を練り、次の戦いに活かすことでさらなる成長が見込めます。 タイトルのかかった真剣勝負の場において、このような機会がどのチームにも最低数回はあるわけです。 チームではともかく、個人レベルで優れた選手のスキルアップにも大きく貢献するシステムだと思います。 サッカーに限らず、まだ様々な経験に乏しく、これから数多くの失敗をするであろう若い世代にこそ、ミス(敗戦)からの挽回の機会を作ってやるべきだと思うのですが、残念ながら日本の学校スポーツにはそのようなシステムがほとんどないのが現状です。 ところで香川協会のHPを見ると、このプロジェクトには実に気宇壮大なコピーがついています。 「香川県から日本代表を!」 陸続きである隣の徳島県からも愛媛県からも代表選手が出てますから(誰でしょう?)、是非香川県からもという気持ちが伝わってきます。 また、徳島県にも愛媛県にもJのクラブが存在します。 徳島県には、徳島ヴォルティス。 愛媛県には、今年J2に加盟した愛媛FC。 それに対して、香川県のカマタマーレ讃岐は、Jリーグを目指すべく現在四国リーグ(JFLのもう1つ下のカテゴリー)で奮闘中です。 先日の天皇杯の一回戦では残念ながら同じJを目指す(こちらはJまであと一歩ですね)ロッソ熊本に0-5の大敗を喫してしまいました。 現在では隣県に大きく水をあけられた感のある香川県の大きな挑戦。 欲を言えば、中学生は成長の最も大きな時期なので、学年ごとに体力差が大きいことを考慮すると1年生専用のリーグ戦も作って欲しかったところですが、いい選手を育てたい、たくさんの実戦機会を設けることで楽しみながら成長して欲しい、HPからはそんな関係者の思いが伝わってきます。 いくら日本の都道府県の中で面積が最小とは言え、全県単位での運営ともなると、かなりの困難が予想されます。 そんな困難を承知した上で下した今回の英断に、素直に拍手を贈りたいと思います。
posted by bunchousann |03:32 |
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