2006年09月19日

2010年に間に合う最後の世代になれるか

もう何日か経ってしまいましたが、U-16日本代表が見事にやってくれました。
試合のレポートなどは他の方も書いているようなので、拙稿ではその周辺を取り上げたいと思います。

この年代が結果を残すのは本当に難しいようです。前回(2004年)のAFCU-17選手権は日本で行われるというホームアドバンテージがあったにも関わらず、何とグループリーグ敗退の憂き目に遭いました。
この大会のU-16代表を指揮していたのは、高校選手権の名門、市立船橋高校を長く率いた布啓一郎監督。
注目度も高かっただけに、様々な要因があったとは言え、その敗退には多くの人ががっかりしたことだと思います。

2年に1度行われるU-17W杯の都合上、この大会を目指すチームが結成されるのは15歳の時になります。
この年齢は、日本では早生まれの子を除いて中学3年生に相当します。
つまり、高校受験を控える年代に相当するのです。そのため、一時的にサッカーから引退をしなければならず、一貫した強化がしにくい世代なのです。

……というようなことを彼らがアジアを制してからよく耳にしますが、果たしてそれだけが原因なのでしょうか?

よく考えてみて下さい。

W杯ではやっとこさホームでベスト16の日本が、過去ワールドユース(現U-20W杯)では準優勝を含むベスト8進出が3度あります。

つまり、強豪国との実力差が若い世代ではまだそれほどついていないということになります。
残念ながら、A代表でくっきり差がついてしまうのは、強豪国に属する彼らがその後、ハイレベルな国内リーグや欧州、南米のクラブ戦でめきめきと力をつけてしまうからだと思います。
これと同じことが日本と他のアジア諸国の関係にも言えるのではないでしょうか。
一応Jリーグはアジアでもそれなりの敬意を持たれているようで、充実したプロリーグがあるかないかの違いはやはり大きいと思います(その割にはACLでは勝てないんですよね)。

それにしても、グループステージで同居した韓国、準々決勝でイランといったアジアの列強を苦しみながらも撃破したのはお見事としか言いようがありません。

ちなみに、今回のメンバーは、招集選手のほとんどがJリーグのユースチームからの選出でした。
高校生は鹿児島中央高校の八反田君ただ1人。
高校生年代における近年のクラブユース優位の現状がこんなところにもうかがえました。
とは言え、高校サッカーにはこの後全国選手権という最も華やかな舞台が用意されています。
4つという限られたチームではありますが、数万もの大観衆の中、国立競技場で戦うチャンスがあるわけです。これはクラブユースの選手ではなかなか味わえない経験になると思います。

さて、今回の快挙を成し遂げた選手たちは現在15~16歳です。
このまま順調に行けば、彼らは2012年のロンドン五輪の代表で中核を担うことになるでしょう。

でも、よく考えてみてください(2度目です)。

2010年には、彼らは19~20歳。
つまり、今後の成長如何で南アW杯代表(予選を通ればの話ですが)に間に合う最後の世代とも言えるでしょう。

今年のW杯日本代表は、メンバー中最年少というだけで、今年で25歳の茂庭や駒野が「若手」などと呼ばれていたのを聞いて大いに違和感を感じたものでしたが、“真の若手”と言ってもいい19歳や20歳でW杯の代表に選ばれた選手もたくさんいます。

有名どころを挙げると、例えばスペインからは
セルヒオ・ラモス(1986年3月30日生まれ、レアル・マドリー)
セスク・ファブレガス(1987年5月14日生まれ、アーセナル)、
そして、お馴染みアルゼンチンからは
リオネル・メッシ(1987年6月24日生まれ、バルセロナ)
といった選手たちがW杯代表としてプレーしています。

彼らはいずれもビッグクラブでレギュラー、もしくはそれに準ずる選手たちです。

日本でも、98年のフランスW杯の代表に18歳(その年で19歳)の小野伸二が選ばれ、17歳(その年で18歳)の市川大祐は代表まであと一歩のところまでいきました。
もちろんその時と現在ではJリーグを取り巻く環境も変わってきています。具体的に言えば、リーグのレベルが上がって、若手選手が以前より活躍しにくくなっているのは否めません。

それでも、プロ(を目指す選手)である以上、実力の世界、チャンスがないわけではありません。
セレッソの柿谷君のように、すでにトップチームとの契約を済ませた選手もいます。

U-17W杯は世界中の有望選手の見本市です。
この大会にはおそらく世界中からスカウトたちが集まるでしょう。
対戦国の選手が有名クラブに引き抜かれ、次いでA代表に選ばれ……そのうちに彼らもいい意味で高い意識を持つようになるでしょう。

現在のA代表、U-21やU-19の代表に彼らが加わって、オシム監督の懊悩がますます深まることを期待したいと思います。

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posted by bunchousann |03:12 | サッカー | コメント(3) | トラックバック(0)
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Re:2010年に間に合う最後の世代になれるか

コメント投稿者ID :

アジアを12年ぶりに制覇した彼らは、本当に素晴らしい事をやり遂げた。でも、気を引き締めてる彼らのコメントにもっと感銘を受けた。

 今回のU17のシンガポールでの日本戦の放映権をテレ朝が持っていたわけだが、これが野球なら物凄いスター扱いになっていただろう!?あの手この手を使って、甲子園のヒーローを、野球界の救世主扱いにまで仕立て上げるマスゴミなんだから!!!

 それにしても、グループリーグの日韓戦、イランとのU17W杯出場をかけたベスト8、そして死闘のPK戦、さらに、北朝鮮との決勝!が、民放LIVEで放送されていたならどうなっていただろう???多分、マスコミが作り上げたハンカチ人気なんて間違いなく吹っ飛んだ事だろう!!!

 どちらにしても、野球のCMスポンサー料で、以前のように高額利益を得たい野球界と密接な関係のマスコミTV局は、ハンカチ人気を消されたくないから、そりゃサッカーU17日本代表の素晴らしい戦いなど放送したくないよな~!(一応の面目を保つ為に、かなり日にちが経った深夜2時過ぎにダイジェスト放送するらしいが、、、

 アジアでいろんな嫌がらせ、プレッシャーを受けながらのU17の優勝より、単なる高校生達の試合、アメリカとの親善試合、ハンカチの進路の方が、大きく取り上げられるニュースなのだろうか?????

posted by akiko | 2006-09-19 11:42

Re:2010年に間に合う最後の世代になれるか

コメント投稿者ID :

>akiko氏
それは本文の趣旨とまったく関係のないのでは?
言いたいことがあるのはわかりますがそれなら自らのブログで語ればいいのではないのでしょうか?
bunchousann氏は優しい方なのでそれでも受け入れてくれるかもしれませんが・・・

posted by jun | 2006-09-19 23:19

管理人より

コメント投稿者ID :

まあ、荒らしじゃなければいいんですが。
そう言えば、akikoさんのコメントは他の方のブログでもお見かけしました。
確かに言いたい事があるなら自分のブログ(持ってらっしゃるのかな?)で主張された方が効率がいいと思いますよ。

posted by bunchousann | 2006-09-20 02:38

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