2006年09月16日
単に元名選手だけでなく、指導者にも多様な人材が必要だ
昨日のニュースで、日本サッカー協会のS級ライセンスの交付者が発表され、その中に、車椅子の羽中田昌さんの名前があったことが大きく取り上げられていました。 羽中田さんは韮崎高校で中田英寿の先輩に当たります。 その高校時代に全国選手権で活躍し、将来を嘱望されていたそうですが、19歳の若さで交通事故に遭って下半身不随となり、選手生活を断念せざるを得なくなりました。 私は残念ながら羽中田さんが活躍したという高校時代のプレーぶりはわかりませんが、もしも選手を続けていたならば、現在のお歳から言ってJリーグの黎明期を支える選手になっていたかもしれません。 それにしても本当に意思の強い人だと思います。 ありきたりの言葉では語り尽くせぬ体験の後、公務員という安定した職業に就いたにも関わらず、サッカーの指導者を目指し、95年よりバルセロナへ5年間ものコーチ留学へと旅立ちました。 コーチ留学の後は、スカパーの解説や各種活字媒体などで活躍、私が羽中田さんの名前を知ったのは恥ずかしながらこの頃からです。 現在は高校生のコーチもされているそうで、既に指導者としても活動しています。 これは、サッカーに限らず、同じプロスポーツである野球や、その他のトップカテゴリーの競技に共通して言えることですが、日本のスポーツ指導者というのはその多くが元一流選手であったり、元有名・人気選手であることが多いような気がします。 「名選手、名監督ならず」という言葉が示すように、選手(競技者)としての資質と指導者としての資質は全く別物です。 それなのに結果的に両者が混同されてしまっている印象がどうもぬぐいきれないのです。 こうした日本のスポーツ指導者(監督)のあり方に大きな影響を与えているのは間違いなくプロ野球だと思います。 多くを語る必要もないでしょうが、現在のプロ野球12球団の監督を見て下さい。外国人監督が何人かいますが、日本人監督のほとんどが、現役時代にまず一流と呼ばれた選手だったはずです。 最も、監督に客寄せパンダの役割を担わせるプロ野球に比べるとサッカーはまだマシ(幸せ)な方かも知れません。 それでも、ここ数年は羽中田さんと同世代、すなわちJリーグの黎明期を支えた元代表レベルの名選手たちが次々とライセンスを取得し、その内の何人かは早くも実際に現場に出てシーズンを戦っています。 サッカーの場合はライセンス制なので、プロのクラブを率いるのに必ずしもプロ経験が必要というわけではないのですが、指導者としての経験もそこそこにJのクラブを率いていたり、代表のスタッフになっていたりするかつての名選手の姿をそこかしこに見つけることができます。 そういう中でプロ経験もなく、また車椅子というハンデ(実技指導が困難)を持つ羽中田さんのS級ライセンス取得は大きな意味を持ちます。 指導者を選ぶ側から見ると、多様な選択肢が与えられるのは歓迎すべきことのはずです。 その多様性というメリットを、選ぶ側ももっとよく考えなければなりません。安易に名選手に頼らないように……。 羽中田さん以外にも、プロ経験がないのにS級ライセンスを持っている人はたくさんいます。 中には、高校サッカーでお馴染みの名将の名前もあったりします。 それにサッカー関係者なら、まさかアリゴ・サッキやジョゼ・モウリーニョの名前を知らないということはないでしょう。 彼らも、プロ経験がありません。そして、モウリーニョは現在、プロサッカークラブの監督としては世界で最高の報酬を得ている人物です。 最後に羽中田さんの話題に戻ります。 きっとあなたのもとでプレーする選手たちは、選手としてのキャリアを断念せざるを得なかった監督の分までサッカーができる喜びを感じながらプレーするでしょう。 そしてもしもJのクラブからいいオファーがあれば、バルセロナで学んだ華麗なフットボルを展開してくれることを期待しています。
posted by bunchousann |02:34 |
サッカー |
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シャムスカ監督に見る指導者のあり方 【ナイターとビールとちゃぶ台 昭和男の独り言】
サッカー、大分トリニータのブラジル人監督、シャムスカ氏をご存じでしょうか? ブラジル人と言えば、どうしても、まず、思い浮かべるのが、サッカー大国らしく、前日本代表監督のジーコに代表されるような、かつての名プレーヤーとしての実績を引っ提げての就任・・・というものでしょうが、このシャムスカという人に限っては名選手どころか、プロの選手経験さえ無いのだそうです。 体育大学を卒業後、ひたすら指導者としての道を歩んできた人物だそうで、複数の中堅クラブを渡り歩き、ブラジル杯決勝で2部チームを率いての優勝・・・という快挙
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Re:単に元名選手だけでなく、指導者にも多様な人材が必要だ
実はこのニュース直後に(確か「同期」合格が井原等豪華メンバーでは?)他の自分が好きなサイトに「お題」として「彼らは成功する?」って出したけど軽くシカトされました(苦笑)皆、あまり興味無いのかね?。「ラッシュ」からも解る通り、俺はオールドファンって言っても良いと思いますが、羽中田氏の韮崎はウルオボエなんだよなぁ・・・プレーはね。ただ誰だったか、当時の「選手権のヒーロー」(つまり、当時の日本サッカー界のヒーローとイコールですよ)が羽中田を絶賛してたのと、苗字のインパクトで覚えていました。バルサは組織的にも色々日本でも試すべき点があったりするからバルサ仕込みのノウハウを伝えてくれるもの良いですよね。「名選手・名監督に・・」コレ、案外最近ですが、オランダトリオ、フェラー、クリンスマン、マンチーニ(?微妙?)と、プレースタイルを知ってる有名選手がこの年齢になり始めて成果を出してる人も増えました。まさかフェラーの様な「泥棒タイプ」が監督に(笑)オシムも名選手なんでしょ?ただ、羽中田さんモウリーニョ然り、何か回り道をしてまでもサッカーを追及する姿勢を貫ける人は、きっと成功する確率も高い!!・・・と思いたい。長々書きましたが、彼ら世代「メキシコ~ドーハ組」の方々には是非頑張ってもらいたいです。ただ、木村カズシ師匠には現場はやらないで欲しい・・・何故なら彼が批判されるとこなど見たくないので(笑)
posted by イアンラッシュ | 2006-09-16 08:40
管理人より
コメント有難うございます。
最近は確かに欧州でも名選手がそのまま指揮官として活躍するケースが増えました。
クリンスマン、マンチーニ、フェラーなどは既に一応の結果を出していますよね。他にはデシャンなどもそうかもしれません。
オランダトリオですが、ライカールトはテン・カーテがいなくなった今年こそ正念場ですね。今年何らかのタイトルを獲れば、もう誰も文句は言わないでしょう。
ファン・バステンはW杯以降は厳しい意見も多いようで……まあ彼の場合はこれからが勝負だと思います。
ルート・フリット? ウ~ン、どうでしょう(長嶋風)。監督業はもうおやめになった方がよろしいかと。彼だけの責任ではないようですが、どうもこの職業自体と相性が悪いような気がします(笑)。
posted by bunchousann | 2006-09-17 02:13
Re:単に元名選手だけでなく、指導者にも多様な人材が必要だ
41歳の私は、実は、高校時代の羽中田氏のプレーを覚えている一人です。どの試合だったか忘れてしまいましたが、ハーフラインあたりからドリブルで駆け上がっている姿(ほとんどフリーだったと思います)を覚えいています(でも、残念ながらシュートははずれてしまった...)。ただ、そのときの私は、世の中を殆ど知らない年ごろで、羽中田氏のことをハチルダさんと記憶してしまってました。すみません。ブラジル系?スペイン系?と悩んでいたことが懐かしい。さて、高松のチームを率いることになったハチルダさんを応援し、高松を応援したいと思います(私は神戸在住ですが)。ハチルダ氏の指揮する試合を観に行こう思います。現状を維持することではなく、勝ち上がることが目標のチームでしょうから、意図するサッカーができるかどうかむずかしいでしょうが、やはりハチルダさんを応援したい。そして、かれのチームを応援したい。ふがいないプレーには、堂々と文句をいいましょう。ハチルダさんも甘い目で観て欲しくないでしょうから。みなさまも観に行きませんか?
posted by hidetti | 2007-09-29 05:00
管理人より
hidettiさんへ
思い出の「ハチルダ」さん、ということですね。
四国リーグではほぼ無敵のカマタマーレですが、JFLへの登竜門となる地域リーグ決勝大会ではいつも惨敗続きで、やはり全国の強豪と渡り合うにはもう少し力をつけなければならないようです。
そのプラスαが羽中田さんには期待されているということです。
神戸なら高松は観戦圏内ですよね。是非、応援してあげて下さい。
posted by bunchousann | 2007-09-29 13:53


