2006年09月13日
「最高6億円」に頼らなければならぬ、貧しきわが国のスポーツ
(2006.9.28 カテゴリーを「その他」に変更しました) タイトルにもあるように、totoの当選金が最高で(キャリーオーバー発生時)6億円にもなるという新商品が登場しました。 これはロト6の最高当選金(キャリーオーバー発生時)4億円を大きく上回り、日本の宝くじ史上最高の高額当選金となりました。 ではなぜこんなインパクトのあるものが登場したかと言いますと、ひとえにtotoの売り上げが年々落ちているからです。 1億円をキャリーオーバーで2億円にし、さらに予想を簡単に(!?)するべく派生商品も続々登場しましたが、結局あまり成果が上がっていないのが現状です。 それもそのはず、totoの運営をしている日本スポーツ振興センターとは、何と文部科学省の独立行政法人というではありませんか。 早い話が、文科省の官僚の皆様の天下り先ということです。そして、この国で官僚の始めた商売というものには成功例がありません。 日本の役所というのはそれはそれは古来より前例、慣例主義を忠実に遵守してきたのですが、前述の「官僚の商売は失敗する」という悪しき前例までも律儀に遵守しているようです。 話が逸れました(笑)。再びtotoの話題に戻します。 かく言う私も、ほぼtotoが始まって以来、少額ながら購入を続けている1人です。 理由はいくつかありますが、1つ目は当然、サッカーが好きなこと。 2つ目は、俗物としての金銭欲(未だ1万1千円以上の当選金にめぐりあってはいませんが)。 そして3つ目は、totoの売り上げがスポーツ振興に使われること。 以上の3点でした。 特に、3つ目の理由は画期的と言ってもいいくらいでした。 実際に、初年度は約58億円が各競技の統括団体や地方自治体の競技団体に助成され、一定の成果を挙げました。 ところが、年々右肩下がりの売り上げによって、当然スポーツ振興への助成金も激減を余儀なくされました。 昨年度の売り上げに対する今年度のその額、何と1億2000万円だとか……。 いったいどういう計算式を駆使すればこうなってしまうのでしょうか? 初年度の売り上げは約640億円、それに対して昨年度の売り上げはその20%強の約150億円。 何かもう少し助成金があってもいいような気がしますが、まあ運営費などもあるようですから、仕方ないのかもしれません。 こういった経緯もあり、その、日本スポーツ振興センターとやらはtotoの売り上げを伸ばし、もっと多くの金額をスポーツ振興に使いたいということなのでしょう。 でもよく考えてみると、何かすっきりしないのです。 そもそも、スポーツ振興における経済的支出は、totoの売り上げから出さねばならないものなのでしょうか? このように書くと、法律で定められているとか、そういう原則論で反論される方がいるかもしれませんが、私が言いたいのはそういうことではありません。 いちいち調べはしませんが、もちろんスポーツ関連の予算が皆無なのだとは言いません。 ですが、例えばtoto実施初年度の助成金約58億円と同額程度の予算を、国家予算からは出せないものなのでしょうか? もちろん、我々から見れば巨額ではありますが、国家規模にすれば、とるに足らない金額のはずです。 近年では税金の使い道に何かと国民の目も厳しくなってはいますが、少なくとも、無駄な公共事業をやるよりは余程マシな使い道だと思います。 また、よく引き合いに出されるのが、軍事費(まあ、一応防衛費と言っておきましょう)との比較ですが、例えば、お馴染みのF-15を一機導入するために必要な予算は150億円とも200億円とも言われますよね。 その一機分、いやせめて“半機分”の予算を、日本のスポーツのために回すことはできないものなのでしょうか。 オリンピックがあれば、W杯があれば、首相も文科相もニコニコ顔で選手の前でこう言うのです。 「メダル、期待してますよ」 「決勝トーナメントには進めるでしょうね」 素晴らしい発言ではありますが、発言には責任が伴うものです。 そういうご発言は、きちんとしたバックアップをしたという自覚の上で仰っているのでしょうね? 人口は減りながらも1億2000万人を超え、GDP世界第2位の経済大国でありながら、この国のスポーツはかくも貧しいのです。 スポーツ振興のささやかな予算ですら、サッカーくじに依存しなければならないのですから。
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posted by bunchousann |21:04 |
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