2008年01月10日

せっかくの好機(晃樹?)なので、名門の息吹も感じて欲しい

長らく更新が滞っておりましたが、ようやくやる気が出てきたので更新します……。

ジェフ千葉の水野晃樹のセルティック移籍が話題になっているので、ちょっと乗っかってみることにします。

日本人サッカー選手の欧州移籍となると、新天地での幸先よい出発を考えると、欧州でのシーズン開幕となる夏場こそがその時期としては最も適していると思うのですが、その動きが昨夏は全くなく、日本人選手は消極的になってしまったという論調さえ聞こえてきたものです。
しかし、本来Jの選手にとっては最適であるはずの夏場の移籍の場合、選手にとっては契約期間内であることがほとんどで、どうしても移籍金が発生してしまいます。このへんが夏場の動きが乏しい理由の1つなのだと思います(ただし、欧州クラブが移籍金を払ってまで獲得したい選手がいないのは少々寂しい気もしますが)。
ところが、逆にJのオフ、すなわち欧州の冬季メルカートにおいては、シーズン途中でチームになじみにくいというマイナス要素があるものの、ビジネス面においてはボスマンルールを利用して海外へ旅立とうとする好機であり、そういった選手の話がいくつか聞こえてきます。
昨年の夏から注目されたレッズの長谷部誠、同じレッズで海外経験が豊富な小野伸二、グランパスの本田圭佑などの名前が上がりました。小野伸二を除き、いずれもボスマンプレーヤーで、移籍金がかかりません。
ちなみに長谷部は当初噂されたセリエAのシエナではなく、ブンデスリーガのヴォルフスブルクへの移籍の可能性が高いそうです。そして本田は現在エールディビジのVVVフェンロの練習に参加していて、そのまま入団の可能性もあるということのようです。

そんな中、突如表面化した水野の話には、ちょっとびっくりしました。
浦和が移籍金およそ2億円を払って獲得をするといった報道も流れましたが、どうやら彼もボスマンプレーヤーだったとのことで、その移籍金はいわゆるJの「30ヶ月ルール」に基づくものだったということのようです。
この「30ヶ月ルール」、私はあまり賛成できない旨を以前書いたのですが、こいつのせいで、国内有力選手の誰がボスマンプレーヤーなのかが非常にわかりにくいといった難点も今回は特に感じました。

……話が逸れてしまいましたが、タイトル通り、水野の話に戻しましょう。
彼の移籍話を聞いて、彼のビザ発給が認められると思った人は、一体どのくらいいたのでしょう?
実は私も非常に懐疑的でした。

イギリス国内でEU圏外のサッカー選手がプレーするためのビザ発給基準が非常に高いことは既に皆さんご存知だと思いますし、最も最近ではこちらの選手の例で覚えている方もいるでしょう。
例外的に「エクセプショナル・タレント」という将来有望な選手に対する枠があるようですが、22歳の彼が年代別カテゴリーの代表歴をメインにそこに割って入るのは、欧州では正直言って、厳しいと思っていました。

それが、認められたわけで……これは英国内務省に感謝するしかないわけですが、同時に感じたのが「セルティック」というクラブのことでした。
「エクセプショナル・タレント」であることを認めさせるためには、選手個人の能力だけでなく、クラブの「政治力」も必要だという話を耳にしたのですが、こうした東洋の、さほど実績のない1選手に対して「エクセプショナル・タレント」であることを認めさせるだけの「政治力」がこのクラブにはあったわけで、たとえSPLのレベルがどうだろうと、やはりセルティックというクラブはブリテン島(そして隣のアイルランド)では大きな影響力があるのだなと感じずにはいられませんでした。

さらにそういうクラブで中心選手と位置づけられている中村俊輔。
私たちは、もしかしたらもっと誇りに思ってもいいのかもしれません。

サッカーというスポーツの競技レベルで言えば、SPLは欧州のトップレベルからはずいぶん遠いかもしれませんが、そういった格式、それを作り出す伝統……これらを総合して「名門」と呼ばれるクラブの息吹を、水野選手にはセルティックで感じて欲しいものです。

もちろん欧州のトップレベルからは遠かろうが、セルティックはCLでもノックアウトステージに残っていますし、メンバーには強豪国の代表選手も多数名を連ねています。個人的には非常に厳しい挑戦だとさえ思います。
そういうわけで、彼の出場チャンスはおそらく少ないとは思いますが、五輪を前に、あるいはW杯予選を前に、貴重な経験を積んでくれるだろうと、底抜けにポジティブに考えたいと思います。

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posted by bunchousann |21:55 | サッカー | コメント(9) | トラックバック(0)
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せっかくの好機(晃樹?)なので、名門の息吹も感じて欲しい

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今年中に帰国パターンですな。水野と長谷部は。本田はOK。

posted by あq | 2008-01-10 22:38

管理人より

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あqさんへ
そうなるかも知れませんが、まあ見守りましょう。

posted by bunchousann | 2008-01-10 22:47

せっかくの好機(晃樹?)なので、名門の息吹も感じて欲しい

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あっさり労働許可が下りたのは驚き。セルティックは政治力持ってる。
関係ないけどリバプールも相当だね。色々やってる。ファーガソンも文句つけてたけど。
チェルシーなんか労働許可がなかなか下りなくて大変なのにねぇ

posted by GAGAD | 2008-01-10 23:02

管理人より

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GAGADさんへ
イングランドでは、チェルシーをやはり「成り上がり者」とみなすのかもしれませんね。アブラモビッチによって経済力は世界一と言ってもいいだけのクラブになりましたが、「G14への入会お断り」の扱いなどを見るにつけ、そんなことを思ってしまいます。

posted by bunchousann | 2008-01-10 23:59

せっかくの好機(晃樹?)なので、名門の息吹も感じて欲しい

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労働許可によって移籍を断念したのは

過去に宮本、三都主、伊藤だったとおもいます。


認可にはA代表暦が関係してるみたいですが
水野もA代表は少ないにしろ年代別代表の主力
で五輪切符を獲得したことが評価させてみたいですが

上記の3人は代表暦もなく
他にアピールすることもなかったわけですし

水野は妥当ですかね

posted by ラモス | 2008-01-11 00:27

管理人より

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ラモスさんへ
三都主の場合は確か帰化直後(2002年オフ)だったために、絶対的な代表での試合数が足りなかったはずですが、やはりチャールトンというクラブの力不足は感じました。
伊藤の場合は、あまりにも実績不足で、アジアレベルでの大会しか経験がなかったことが大きな原因かもしれません。最も、彼はアーセナルというそれなりに影響力のあるクラブでうまくいかなかったわけですが。
宮本についてはどうでしょう。彼がウェストハムに移籍しようとしたのはちょうどA代表デビューを果たした頃のはずで、森岡とのリベロ争いをしていた時期だと思うのですが、年代別の代表では今の水野よりも国際経験はあったはずですし(確かワールドユースや五輪も既に経験済み)、ことさらアピールポイントがなかったとも思えないんですけどね。やはりクラブの力が及ばなかったことも影響しているのではないかと思います。

posted by bunchousann | 2008-01-11 00:40

せっかくの好機(晃樹?)なので、名門の息吹も感じて欲しい

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私はおそらく認められるだろうと見ていました

セルティックというクラブの持つ歴史、背景、その人脈を見たとき、
そのクラブが認可されることに自信を持っていると発言するのは、
もう既に認可されるように根回しされていたからだと見ます

政治力と言う言葉が正しいかどうかは判りませんが、
少なくても人間の行う判断の場において、セルティックというクラブが
大きな影響力を持っている事は確かだと思います

posted by フリフラウ | 2008-01-11 11:41

せっかくの好機(晃樹?)なので、名門の息吹も感じて欲しい

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水野の移籍報道をセルティックの政治力で
語るとはさすがですな。

ただ、個人的にはネガティブです^^;
現段階での水野は欧州移籍より五輪での
経験&活躍こそが第一と考えてたので・・・。
今回の渡英にはジェフの迷走が少なからず
影響してるのでしょうが、それにしても
「急がなくても・・・」と思ってしまいます。

なんせ、俊輔と思いっきりポジが被るじゃないですか?(苦笑)以前噂された「俊輔のJ復帰」が促進されるかな?と思いつつ、今夏までは普通に
いけば「ナイ」わけで。。。
夏まで水野がベンチなら五輪へ向けてのコンディションが心配ですね><

posted by DGS | 2008-01-11 18:27

管理人より

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フリフラウさんへ
セルティックは多くの有名人のサポーターを抱えていますが、おそらく政界や財界にもセルティックのサポがたくさんいるのでしょうね。
とかくイングランドのビッグ4にばかりスポットライトを当てがちですが、やはりスコットランドの2強の格式というものを強く感じた一件でした。

DGSさんへ
いえいえ、単なるひねくれ者なのだと思います(笑)。
年始のご挨拶が遅れましたが、今年も何卒ごひいきに……。

この記事を書く前にネタ元のスコットランドの新聞を見たのですが、どうやら中村俊輔は日本人の思っている以上に向こうでは愛されているようです。
この夏にJに復帰するという報道にもセルティック側が真っ向から反対していたそうですが、記事からはそれが裏付けられた感じがします。

ポジションは確かにかぶりそうですが、ストラカン監督の嗜好から言えば、左サイドという可能性もあります。また、中盤の人員配置を少しいじるかもしれません。

五輪は確かに大事な大会だと思います。ただ、本田も含めて、この時期に彼らが敢えて出場機会の保障がない海外に出るのは、“その先”を見据えてのことなのかもしれません。
もしかしたら、私たち以上に五輪には拘泥していないのかもしれません。

中田浩二はかつて「代表に呼ばれなくなる、あるいは代表でのコンディションが悪くなるという理由で海外に出ないのならば、それは残念なこと」と語っていましたが、まさにそうだと思います。

ただジェフの迷走がきっかけになったのだとしたら、それは本当に残念なことですね。
とにかく今は見守りたいと思います。

posted by bunchousann | 2008-01-11 19:37

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