2007年10月04日
「こころのプロジェクト」と「キャッチボールキャラバン」~スポーツの垣根を越えて
いきなりですが、この2つ、どちらもご存知という方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか? まず、「こころのプロジェクト」の方ですが、大雑把に言って、これは日本サッカー協会がJリーグやなでしこリーグのOB、その他のサッカー関係者(元審判やキャスター、指導者)などを学校に派遣して、子供たちの「夢」を育む「授業」をするというもの。 このプロジェクトは従来、首都圏でサッカー関係者によって行われていたのですが、今日になって、これを全国規模に拡大し、また他のスポーツ界からもこのプロジェクトの趣旨に賛同して多数のスポーツ選手(現役・OB・OG)が参加することになったというニュースが流れました。 で、そのスポーツ選手の顔ぶれがこちらに発表されているわけですが、この顔ぶれがまたスゴイことになっています。 何かと批判の多いJFA(の、特に会長殿)ですが、1つ1つの活動には共感すべきものも多く見られます。 日本サッカーのトップレベルにある選手の強化を考えることも必要ですが、その、もしかしたら最も下にある土台作りへの貢献にも繋がるかもしれないこうした地道な活動もまた、大切なのではないかと思います。 地道であるがゆえに、芽が出るまで時間がかかりそうですが、それこそ以前ご紹介した「JFA2005年宣言」と並ぶ長期的なプロジェクトとして、これからもたくさんの子供たちにこうした場を提供して欲しいものです。 その「こころのプロジェクト」のニュースの中にもあるのですが、このプロジェクトと、プロ野球界で行われている同じような趣旨の活動とのコラボレーションが行われるようです。 それがタイトルにも挙げた、「キャッチボールキャラバン」です。 恥ずかしながら、私、この存在を今日初めて知りました。 これは福岡ソフトバンクホークスが設立したNPO法人「ホークスジュニアアカデミー(略してHJA)」が行っている野球振興活動の一種で、学校単位の野球教室を福岡県の各学校を巡回して行うというものです。 講師にはホークスのOBがあたります。 その「キャッチボールキャラバン」のメイン講師とも言うべき存在が、2005年でホークスを引退した永井智浩さん。現在はホークスの野球振興部という部署に所属しており、こうした野球を広める草の根活動をされているようです。 実は私と同級生。まだ現役だったら“あのチーム”にも加えたいところでした。 この「キャッチボールキャラバン」も含めたHJAの活動内容がブログで公開されているのですが、かなりの活動をこなしており、決していい加減なプロジェクトではないということがわかります。 ちなみに、こうしたプロジェクトは他にも横浜などでも行われているようです。 ドラゴンズのHPはよく見るんですが、こうした活動はやっていないようですね。同じ「いい意味での田舎球団」でありながら、ちょっと密着度には差があるようです。 プロ野球選手会の要望によって、各球団の戦力外通告の発表時期が統一され、10月2日から続々と戦力外通告の選手が発表されています。 こうした選手のセカンドキャリアを考える上でも、このような選手がリスペクトされる活動というのは重要だと思います。 そして、その中からプロ野球選手が出てきたら、これ以上の喜びはないのではないでしょうか。 この「キャッチボールキャラバン」の趣旨に、最初に紹介した「こころのプロジェクト」が賛同し、永井さんが「夢先生」の1人として、福岡を中心に活動されるとのことです。 本来ならば、JFAではなく、NPBが乗っかるべき企画だと思うんですけどね。 スポーツの垣根を越えて、そして地域の垣根を越えて広がりを見せるこうした活動の中から、未来のスポーツ選手、あるいは「夢」を持った有能な人材が生まれてくることを願ってやみません。 それにしても、元プロ選手や一流スポーツ選手にじかに接することが出来るなんて、大人にはちょっと羨ましいと思う今日この頃です。 ※あと、こういう時スポナビ+ではサッカー、野球のジャンル分けが難しいんですよね。前はある方法でどちらのジャンルにも記事をアップできたのですが、今は出来ないようですし(とりあえずサッカーにしておきますが)……参った困った(^^);
posted by bunchousann |22:05 |
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Re:「こころのプロジェクト」と「キャッチボールキャラバン」~スポーツの垣根を越えて
楽しく読ませて頂いています。
確かにNPBが率先してやっておくべき企画だったと思いますね。
にしても、
様々なスポーツが参加しているのには驚きました。
トライアスロンにカーレースまであるとは。
ボクシングには辰吉選手の名前まで。
行き過ぎた企画で終わらないよう、
JFAには頑張ってもらいたいものです。
会長殿も次期選挙に向けて
イメージアップを図りたいでしょうしね(笑)
posted by 通りがかり | 2007-10-05 01:28
Re:「こころのプロジェクト」と「キャッチボールキャラバン」~スポーツの垣根を越えて
「こころのプロジェクト」は、子供のこころの教育への貢献活動。
「キャッチボールキャラバン」は、野球人口拡大のための活動。
差は大きいと思います。
posted by まん丸 | 2007-10-05 02:48
管理人より
通りがかりさんへ
そうですね。JFAには頑張ってもらいましょう。
ただ、会長さん、もうそれなりの御歳ですし、そろそろ勇退なされた方がいいと思いますが、まだ次回選挙に出るのでしょうか。
まん丸さんへ
確かに「キャッチボールキャラバン」は野球の普及が主目的だとは思いますが、そういったことを通じて心の教育をするのだと思います。
ブログにある楽しそうな子供たちの表情をご覧になりましたか? 目的は違っても、結果的には同じような影響を子供たちに与えるのではないかと思います。あくまで私の主観ですが。
posted by bunchousann | 2007-10-05 19:24
Re:「こころのプロジェクト」と「キャッチボールキャラバン」~スポーツの垣根を越えて
キャッチボールキャラバンの活動を批判するつもりは全くありません。
がんばってもらいたいです。
しかし、ホークスジュニアアカデミーのHPを見てもらえばわかりますが、
この「キャッチボールキャラバン」はあくまで初心者向けの野球教室なんです。
「こころのプロジェクト」はJFAがサッカーの殻を破った活動をしている、と感じます。
だからこそ、他競技の多くのアスリートが賛同するのでしょう。
一方、野球界はいまだに野球の殻を破れない。
プロ野球選手が学校訪問するのは、自チームのPRのためだったり、
野球の普及(自分達の顧客を作り出す事)が目的だったり、
あまり魅力を感じません。
posted by まん丸(再度失礼) | 2007-10-05 22:35
管理人より
まん丸さんへ
初心者だからこそ、こうした活動は意義があると思います。最近は男の子でもまともにボールを投げることすらできない子も多いそうですし。小学校の頃、家でゲームをするよりもはるかに外で遊ぶ方が多かった世代としては寂しいものです。
ただ、後段のご指摘は重要ですね。
ホークスの活動はともかく、他の球団も含めたNPB全体に妙な縄張り意識がありすぎるのでしょう。
まずは、他競技を「ライバル」と見做すのではなく、同じスポーツをする「仲間」と見做すことから始めなければいけないのでしょうね。
たとえ親会社の広告手段であっても、プロ野球団が総合型スポーツクラブを持ってもいいと思うんですけどね。
金銭的に難しいのもあるのでしょうが、そういった発想自体がなかなか出てこないのでしょう。
posted by bunchousann | 2007-10-05 22:51
Re:「こころのプロジェクト」と「キャッチボールキャラバン」~スポーツの垣根を越えて
>>管理人さんへ
出る気あるみたいですよ(笑)
自分が役職に就いているうちに
名誉会長室を作って、
いずれはそこへ入って…
なんてきな臭いことやっているみたいですし。
ただ、プロジェクト自体は意義あることなんで、
先がどうあれ続けて欲しいものですね。
あくまで子供の夢のために。
posted by 通りがかり | 2007-10-05 23:24
管理人より
通りがかりさんへ
何と、まだおやりになるのですか(笑)。
いや、JFAの会長職は2期4年という暗黙の了解があるそうですが、川○さんはそれを破って現在3期目を務めておられるわけですよね。
この方に関しては、正直辞め時を誤ったとしか言いようがないので、どうかもう少し若い方に今後の協会を任せてもらいたいものですね。
ただし、院政を敷かれるのは困りものですが……。
プロジェクトの意義は、仰る通りだと思います。
これを協会内の政争の具にするなどという「夢」をぶち壊すようなことは、どうかご遠慮いただきたいものです。
posted by bunchousann | 2007-10-05 23:40
JFA会長職は
トラックバックいただいたものです。NPBにもそうした活動があること、興味深く読まさせていただきました。
目指しているものは方向性は同じだと思うのですが、野球選手はあまりにたくさんいて、子供たちにうまく教えられる人となるとまた人選をしっかりしないといけないと思いますね。
今後は、サッカー界でも、サッカーしか出来ない、つまり他の分野に適さない人も出てくるでしょうから、プロ野球選手と同じく、彼らの「社会教育」も必要になると思います。
ただ、どうしても気になるのは、野球における「プロとアマの接触の禁止(厳密にはだんだん緩くなっているようですが)」。これが、一番プロ野球にとって都合が悪いことのような気がします。あと、子供たちがその競技以外に興味がある場合を考えると、JFAの方が「幅」では優っているとも思います(NPBの方が「密着度」は高いと思います)。
キャプテンは、2009年度で、日本協会の規程で「定年」を迎えるので、会長職は自動的に譲ることになります。「院政」の可能性だけは残りますが、表の「顔」としてはあと2年で終わりですよ。ただ、キャプテンは「日本サッカーの顔」として、アジア全体の仕事の方に重心を移すと思いますね。ただ引っ込むだけのような人には見えませんから。
posted by ball_no_think | 2007-10-19 18:40
管理人より
ball_no_thinkさんへ
これは他の記事(のレス)にも書いたのですが、日本ではどうしてもスポーツに関して「一意専心」が尊ばれる傾向があり、「他の分野」ということで言えば、仰るように適さない人が出てくる人がいるかもしれませんね。
それと、
>野球における「プロとアマの接触の禁止(厳密にはだんだん緩くなっているようですが)」。これが、一番プロ野球にとって都合が悪いことのような気がします。
MLBではボンズのような親子2代(中には3代)での名選手もいますが、日本にそういう関係の選手がなかなか出てこない理由として、確かしゅりんぷ池田さんがこのことを挙げていたように思います。
お父さんがどんなに名選手、名コーチであっても、息子が高校になった瞬間から指導ができないというのは、かなり悲劇的状況でしょう。
それとキャプテンのことですが、そもそも2期4年をいう会長職の「慣例」を破って現在3期目を務めていることから、規程そのものを変えてまでも「2010年まで」なんてことになるのかもしれません。
仰る通り、アジア方面での仕事ぶりには評価すべきところが多いと思います。それだけに、国内のことに関しては、いい意味でのサッカー界での国際政治力をよりつけていくためにも、後継者を育てて欲しいと思います。
posted by bunchousann | 2007-10-19 18:59


