2007年08月06日

不安を抱える銀の矢、好機活かせぬ赤い跳ね馬~F1ハンガリーGP

昨年のハンガリーGPは、雨中のレースで14番手スタートのホンダのジェンソン・バトンが大逆転で優勝し、表彰台で「君が代」が流れるのをしんみり聞いた人も多いのではないかと思います。
あれから1年、今年のホンダは惨めなシーズンを送っています。
今回のレースでも、バトンはリタイア、そしてバリチェロは完走した車の中で最下位の18位。ワークスチームとして莫大な予算を持ちながら結果に結びつかないことで、どうやら今季のワーストチームの称号は彼らに与えられそうです。
ここまで酷い状況がシーズン半分を過ぎてもなお、続いている状況を考えると、もうこれ以上のパフォーマンスアップには期待しにくいものがあります。もう今シーズンは捨てて、来年の復活にエネルギーを傾注してもいいのではないかとさえ思えてきます。

で、これが本題ではなかったわけですが、今回の話題はやはり決勝レースよりも予選の1件に傾きがちです。
伝えられる経緯を聞くと、まずハミルトンがロン・デニスの作戦を無視したことに端緒を発し、それでとばっちりを受けた(と本人が主張している)アロンソが件の「邪魔」をしたとのこと。
チームとしても外部に真相を明らかにする類の話ではないだけに、正確な情報が伝わらない以上、2人のどちらに正義があるかなどということを言うつもりはありませんが、少なくとも、巷間伝えられていた2人の間の確執はほぼ存在するものだとして間違いないでしょう。

日本では「両雄並び立たず」という言葉がありますが、こういう言葉は欧州の諸言語にもあるものなのでしょうか。
ロン・デニスは過去にも似たような状況(プロスト&セナ)を経験しているはずですが、やはりこの手のマネージメントは難しいものなのでしょうね。
なまじハミルトンが活躍しすぎたことが、おそらくロン・デニスにとっては嬉しくもあり、また誤算でもあったのではないかと思います。とにかく、一端顕在化した確執を修復するということはほぼ不可能であることを彼も過去の経験で理解しているはずです。どうやらこの2人も近い将来、袂を分かつことになるでしょう。
しかし、さしあたって当面は、今季の残りレースのことを考えなくてはいけません。
今後、決勝レースにおいてチームメイト同士の2台で激しいバトルをする場面が幾度も訪れることが予想されますが、その時に大人の対応、またはスポーツマンシップにのっとった対応ができるかどうか、それが見ものです。それこそ、プロストとセナのような疑義を差し挟みたくなるような場面には出くわしたくないものですが……。

そんなマクラーレンの予選でのゴタゴタで、アロンソの予選順位が降格になったばかりか、なぜかハンガリーGPでのマクラーレンチームのコンストラクターズポイントの剥奪という裁定が下り、フェラーリには追い風が吹くはずでした。
ところが、ライコネンはハミルトンを後一歩まで追い詰めながら結局抜くことができず、2位。
さらに酷かったのはマッサ。予選でトラブルが起きてQ2で脱落するハメになったのは致し方ないとしても、決勝でのパフォーマンスは不甲斐ないものでした。
確かに抜きどころの少ないハンガロリンクだけに、前を抑えられるとコース上でのオーバーテイクは難しいものがありますが、14番手スタートでガソリンの量を自由に選択できるというメリットをあまり活かしきれていなかったように感じます。
ファステストラップの順位がそもそも11位。これが前を抑えられていたために仕方なくこの順位になったということならば、フェラーリがよくやるように、ピットインのタイミングをずらし、クリアな場面で車が戻れるようにするなどの対策が採れたと思うのですが、レースを見る限り、そうしたことが行われている雰囲気はありませんでした。
せめてマッサには1・2ポイントを獲得してくれるような期待が込められていたはずでしたが、結局0ポイントに終わってしまいました。

マクラーレンの2人はドライバーズポイントは剥奪されませんでしたから、ハミルトンとアロンソとのポイント差は7ポイントに開き、フェラーリ勢との差はさらに開いてしまいました。
コンストラクターズポイントの方もフェラーリは8ポイントしか詰めることができず、好機を逸した観があります。
このままでは、マクラーレン勢がかなり有利ですが、本来安泰であるはずのトップチームの不安要素もちょっと気になりますね。
次はトルコ。夏休み明け、果たしてどうなるか、注目です。

(余談)
そういえば、評判の悪かったあのF1地上波中継のオープニングのアニメーション、今回は流れなかったですね。
ニコニコ動画などでもボロクソに言われていましたが、やはり世間の風当たりに負けてしまったようですね。

posted by bunchousann |16:30 | F1 | コメント(2) | トラックバック(1)
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【F1】今後のアロンソの動向は 【今年こそは】

昨シーズンまでパッとしなかったのに 今シーズンは絶好調のマクラーレン。 チーム成績としてはこれ以上ない状態のはずなのにというか、だからこそというか、 当初は良好に見えていたドライバー間の確執が取り沙汰されるようになってきました。 ドライバー同士に明らかな実..

2007-08-08 06:52 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
Re:不安を抱える銀の矢、好機活かせぬ赤い跳ね馬~F1ハンガリーGP

お邪魔いたします。

なまじ優勝を狙えるチームでコンスタントに良いパフォーマンスを
発揮できるドライバーが並び立つときは、得てして不幸な出来事が
起こったりします。またチャンピオン決定が事故や出場停止などで
決まったりしないことを節に願います。

オープニングは百歩譲ってあのキャラデザインで普通にマシンを
ドライブさせていればここまで不評には・・・どうかな?(苦笑)
ただ、あの完成度の低さでは今日日の同人作家さんや2ちゃんの
フラッシュ職人さんでももっと創意工夫のある作品を仕上げます。
コンセプトからおかしな方向になっているので止めるが吉です。
あの名曲の選曲は良いと思うんのですけれども。

posted by お!TAKさん | 2007-08-08 02:09

管理人より

お!TAKさんさんへ
チャンピオン決定はまだまだ先のことだと思いますが、本当にスッキリした形で決まって欲しいものですね。

それとオープニングですが、あれは私の店のバイト君にもすこぶる評判が悪いですね。お!TAKさんさんのようなプロの目から見れば尚更なのでしょう。
今までのように、普通にマシンのCGでよかったと思うんですけどね。もう見られないとすれば、それはそれで寂しいような気もしますが(笑)。

posted by bunchousann | 2007-08-08 20:41

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