2007年05月29日
予定調和と言うべきか、それとも単なる偶然なのか~「崖っぷち」の争いの中で
お久しぶりです。 ただいま13連勤中の10日目をクリアした管理人です。ちょっと腰にきてます……。 で、そんな個人的な事情はさておき、欧州ではCLも終わり、各国リーグもほとんどが日程を消化し、主なリーグでまだ勝敗の帰趨が定まらないのはスペインくらいとなりました。 優勝、CL出場、UEFAカップ出場、そして1部残留……おのおの開幕前に定めた目標に届いたクラブもあれば、目標に届かずに残念なシーズンを送ったクラブもあり、まさに悲喜こもごもだと思います。 こうした目標を達成するか否かが、誇りや名誉の問題だけにとどまらず、現実的に言えばクラブの収入の増減に直結するわけです。そしてそれがクラブの将来に繋がるわけですから、場合によっては少々の「投資」をすることで目標を達成したくもなるものです。 いや、別に「投資」が行われているという証拠はないんです。 ただ先週、あのジローラモさんがこんなコラムを書いていました。 そして結果は、というと、まさにその通り! ってな感じになったわけで……。 いや、別に疚しいことは何もないんでしょう。 ミランはCL明けで、しかもカンピオナートではCL予備戦からの出場が決まり、はっきりした目標がない試合で、さらにCL疲れの主力はお休みだったわけですから、こういう結果もあり得るのでしょう。 それに、勝ったレッジーナ。もしかしたら今季のイタリア、あるいは欧州の中でも最も健闘したクラブと言ってもいいのではないでしょうか。 かつて中村俊輔も所属したので日本人にもお馴染みのクラブですし、そのクラブがセリエAで毎シーズン残留争いの渦中に身を置くことになることもご存知でしょう。 そんなクラブが例の「カルチョ・スキャンダル」の余波を受けてポイントを大幅に減点(マイナス11ポイント)された状態でシーズンに入らなければならなかったわけですから、これはもう降格は必然だと誰もが思ったはずです。 それが、シーズン通して大健闘の末、最終節で名ばかりとは言え、欧州王者を破っての残留ですから、これは単純に賞賛すべきことなのかもしれません。 ということで、カルチョの国ではこんな感じですが、現在、熾烈な優勝争いの続くスペインにも、“噂”はあるところにはあるようです。 先程のイタリアのエピソードにも似たこんなものもあるのですが、ここで気になったのはこちらの話とそれとよく似たこの話の方ですね。
ただ、後者の場合、イタリアとはちょっと性格が異なりますよね。 それでも、ライバルチームの対戦相手に対して勝利ボーナスを設定するという考え方は、日本ではちょっと考えられないものです。あるとしても、せいぜいサポが一時的に応援するくらいではないでしょうか。 まあこれは……この際はっきり言うと「八百長」とは考え方が違うもので、あくまで当該チームの勝利に対する第3者からのボーナスですから、イカサマとは言いづらいものはありますが、結局のところ「投資」に対する効果の期待ということでは同じ本質を持っていると言えるのではないでしょうか。 スペインでは2部の成績でバルサBが3部に降格となりましたが、これでは困るということで「2部に残留する権利」を他のチームから金銭で買おうとしているという噂があります。買う側がいるということは、要するに売る(すなわち金銭を得る)側もいるというわけですが、こうしたことはスペインではさほど珍しくはないそうなので、第3者ボーナスのような“ライトな”ものであれば、それを受け取ることに対する抵抗感のようなものがないお国柄なのかもしれません。 これが日本だったら、どうなんでしょう。 例えば、優勝争いからも残留争いからも遠く外れ、淡々と試合を消化する我が愛するJクラブが、次節優勝争いをしているチームとの対戦を控えていたとして、その対戦相手のライバルチームから勝利ボーナスを持ちかけられたら……日本人的感覚ではこうした第3者からの勝利ボーナスなど屈辱的としか思えないでしょう。 なりふり構わず目標に突き進む、ラテンの図太さを感じるエピソードだと思う今日この頃でした(歯切れ悪いな、今回は)。
(6月1日:追記)
レッジーナは早速監督のワルテル・マッツァーリがサンプドリアに引き抜かれました。今後は選手たちですね。これもプロビンチャの宿命というやつでしょう。
posted by bunchousann |13:30 |
サッカー |
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Re:予定調和と言うべきか、それとも単なる偶然なのか~「崖っぷち」の争いの中で
レッジーナの残留は本当に凄いですよね。シーズンが始まった頃は
もしこのクラブがセリエAの残留に成功すればそれはまぎれもなく奇跡である、みたいな論調で語られてましたし。
でも日本での扱いは小さいんですよね。あくまで他の国の小クラブの話なんだから当たり前ですけど…。
ただ、もしまだこのクラブに中村俊輔がいたら日本ではどういう風に報道されていたんだろう…なんて時々妄想したりするのですが。
『俊輔、減点処分にも負けず残留に貢献!』とか報道されてお祭り騒ぎになっていたんでしょうかね(苦笑)。
posted by ken1116 | 2007-05-29 16:04
管理人より
ken1116さんへ
そうなんです。日本のメディアが取り上げるのはビッグクラブと日本人が所属するクラブばかりですよね。
杉山茂樹さんも指摘されてましたが、世界の中の日本の立ち位置を考えると、今後の参考になるのはむしろこうした「成功したプロビンチャ」になると思うんです。日本人(や日本代表、Jのクラブ)にはビッグクラブ(やその所属選手の個人スキルなども含め)の真似はできないのですから。
弱者がいかに強者に立ち向かって行ったか、そういう視点も大事だと思うんですけどね。
ただレッジーナ、いかんせん頑張りすぎました。
プロビンチャの宿命として、来季に向けてマッツァーリ監督以下、主力選手(特に2トップで35ゴールはスゴイ!)は格上のクラブからは引く手数多でしょうね。悲しいことですが、チームは解体し、来季はまたお馴染みの残留争いに身を投じるのでしょう。
posted by bunchousann | 2007-05-30 02:58
Re:予定調和と言うべきか、それとも単なる偶然なのか~「崖っぷち」の争いの中で
まぁ華やかなビッククラブを前面に押し出した方がTV的にも画になるし、新聞や雑誌も売れますからね。
今のメディア報道には“そのような”視点は皆無でしょうから仕方ないと思います。
でもどこか一つぐらい、せめてサッカー専門誌くらいはそういう視点で大々的に記事を作ってほしいんですけどね。
(まぁ自分が知らないだけでもうあるのかもしれませんけど)
posted by ken1116 | 2007-05-30 12:58
管理人より
ken1116さんへ
レッジーナの話は確かライブドアスポーツの海外サッカーのところで見られるはずです。
“こういった”視点での報道は専門誌もそうですし、Webでならできそうな気がしますけどね。それもできれば海外の記者さんではなく、日本人の記者さんに書いて欲しいですね。
posted by bunchousann | 2007-05-30 13:24


