2007年04月10日
Jリーグ規約第42条の是非とベストメンバーの定義について~ご意見お待ちしております
さてさて、ブログそのものもそうですが、すっかりサッカーの記事を書くのをご無沙汰しておりました。 欧州のフットボールシーズンはいよいよクライマックスを迎え、Jリーグも(そして負け続けること数年の私のtotoシーズンも)始まり、このスポナビ+にもサッカーの記事が溢れていますね。 totoを買っている立場上よくあるのですが、どうも週末に合わせて予想をするという固定観念があったりします。私はtotoの予想とファンサカのチーム編成を同時にやることが多いので、ついついミッドウィークにナビスコカップがあるのを忘れ、慌てて充分な下調べもせずに火曜日に予想するハメになることも多くあります。 ……個人的な前フリはこの辺にしましょう。 そのナビスコカップと言えば、先日の柏レイソルがちょっとした話題になっていますよね。 グループリーグ第3節、4月4日の大宮戦における「スタメン総とっかえ」についてです。 で、これをきっかけにさんざんお世話になっているJリーグ規約をまたしても見直してみることにしました。 記事の表題にもありますが、Jリーグ規約の第42条を見てみましょう。 第42条 1.Jクラブはその時点における最強チーム(ベストメンバー)をもって前条(管理人注:第40条に記載されているJリーグ主催の各種大会のこと)の試合に臨まなければならない。 第42条 2.第40条第1項第1号から第3号まで(管理人注:第1号→J1、第2号→J2、第3号→リーグカップを指す)の試合における先発メンバー11人は、当該試合直前のリーグ戦5試合の内、1試合以上先発したメンバー出場した選手を6人以上含まなければならず、詳細に関しては「Jリーグ規約第42条の補足基準」によるものとする。 レイソルはこの規約の2つ目にある「当該試合直前のリーグ戦5試合」の部分を逆手にとりました。 大宮戦以前に行われた今年のリーグ戦は4試合。そして「Jリーグ規約第42条の補足基準」には「当該試合直前のリーグ戦5試合」に前年度のリーグ戦は含まない、と書かれています。 よって、件のスタメン総とっかえが可能になったのです。 仮に明日のナビスコカップ第4節で、この「スタメン総とっかえ」をやってしまうと、これは明確なJリーグ規約42条違反になってしまうのですが、その際にはどんなペナルティがあるのでしょうか? 「Jリーグ規約第42条の補足基準」には、このように書かれています。 1.制裁金最高2000万円 2.リーグ戦で違反をやった場合→1件につき勝ち点マイナス3 3.リーグカップで違反をやった場合→翌年度のリーグカップ参加権剥奪 と、なかなかに厳しいペナルティが待っています。 結局この試合の結果は0-0の引き分けでしたが、もしこれで惨敗でも喫しようものなら、いくら今年は好調のレイソルとは言え、さんざん批判を受けたことでしょう。 そして、まあこうして規約を読んでいくうちに、いくつかの疑問が湧いてきたというわけです。 まず、この規約が必要なのかどうかということです。 これは、私の持論である「ナビスコカップグループリーグ不要論」の影響も多分にあると思います。 グループリーグ方式の場合、どうしても消化試合というものが産まれる可能性があるからです。 過去ログでもコメントを頂戴しましたが、Jリーグのカレンダーも、それなりに厳しくなっています。 長いシーズンをトータルで考えた時に、休めるべき時に休むのも、1つの手でしょう。 同時に、出場機会の少ない(特に若い)選手を試す絶好の機会にもなりますよね。 目先の1勝を求めるのか、シーズントータルでの成績を求めるのか、クラブによっても哲学が違うでしょうし、難しい判断だと思います。 結論から言うと、リーグ戦はともかく、ナビスコカップではこの規約は適用されなくてもいいのでは、とふと思いました。 ただ、グループリーグ突破を目指す他のチームからはブーイングものでしょうね。カップ戦ではありませんが、イングランドのプレミアシップでもあるクラブの監督が残留争いをする他のチームに対して同種の批判を展開していましたが、その辺の倫理性をクリアしなければいけないのでしょう。 もしナビスコカップが、目先の1勝をより強く求める形の単純なH&A方式のカップ戦ならば、このベストメンバー規定を設けることにもまだ納得がいくのですが……。 2つ目に思ったのは、そもそも「ベストメンバー」とは何者か、ということです。 これはJリーグ規約第42条に対する批判というよりは、Jリーグがこうした考え方、あるいは概念を持つということがそもそもおかしいのではないかと思ったわけです。 「ベストメンバー」を決めるのは、少なくともそのチームの監督のはず。 それをメディアやサポーターが評価するわけで、リーグが定めるのはちょっとおかしいような気がします。 しかもJリーグのクラブにせよ、欧州のクラブにせよ、あるいは日本を含めた各国の代表にせよ、ベストメンバーというものは相手によって変わってくるものですよね。毎試合同じメンバーで戦うチームなど、この世のどこにも存在しません。 上手く定義付けられればいいんですが……皆様はどうやって定義付けているんでしょうか? ということで、過去ログを読み返してインスパイアされたのか、久々に皆様のご意見、ご感想を頂戴しようかと思い立ちました。 上手にレスを返せるか、ちょっと心配ですが、特にレイソルサポの方などのご意見などいただければ嬉しいですね。
(追記)ちなみにレイソル、4節では規定ギリギリのスタメン5人入れ替えだそうです……。
posted by bunchousann |23:55 |
サッカー |
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通称「ベストメンバー規定」がナビスコカップに及ぼすものは 【サッカーへのひとり言】
私がよく見るブログ で、ベストメンバー規定の定義?と是非を問う記事 や その他のブログでも、同様の問題を問う意見が出されておりました。 コメントを書いてその後に、悪いクセなのですが、最後にこう書きました。 少し調べて一稿 起こした方がいいですかね? 長くなりそうだし^^; この安請け合いの一言が(当然興味もあり)、この記事のモチベーションです^^; ただ、他のブログでもたくさん取り上げておられるように思う話題ですので、 基本は「記事リンク」で、個人的にムリ目で苦手な「判り易い短文」 を心がけます。
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Re:Jリーグ規約第42条の是非とベストメンバーの定義について~ご意見お待ちしております
Jリーグ側は、試合の質の低下を懸念して42条のような規約を定めたのだと思いますが、良い規約とは思えません。必要とは思えないです。
第一項の最強のメンバー(ベストメンバー)は、どのようにも定義できるのでは。柏の石崎監督のように、11人を入れ替えても、監督がベストだと思い出場させたのですから、そのチームは“ベストメンバー”と呼べそうです。
posted by A | 2007-04-11 06:33
Re:Jリーグ規約第42条の是非とベストメンバーの定義について~ご意見お待ちしております
私はこの規約は必要ないものと思います。
そもそも各クラブによって選手層や財政面にばらつきがある中で、リーグを統括するJリーグが強引に公平な戦力となるような規定を定めないのであれば、それをどう工夫し、長期的視野に立ってどうチームを作り上げていくかが、クラブの総合的な能力が問われる部分であり、醍醐味であると思います。
この「Jリーグ規約第42条」は、そういった各クラブ独自のチーム作り、あらゆる手法に規制をかけるものであると思います。
ベストメンバーの定義も各クラブの方針によって変わるものであり、それに対する反応はそれぞれのクラブとファンが対話によって解決するべきものと思います。会場に足を運ぶファン側が「クラブの顔である○○選手には疲弊していても毎試合出場して貰いたい」という要求をし、出場しないことで観客動員等で経営的に大打撃を受けるというのであれば出場させるべきでしょう。逆にファン側が「クラブの方針であればどの選手を使っても支持する」というものであれば、クラブ側は独自プランによる最善の強化策を推し進めればいいだけです。
ファンあってのクラブですから、ファンの要望とクラブの強化方針をすり合わせて、クラブの繁栄のために最善の方法を導き出すことも、クラブの総合的な能力と思います。毎試合チームの顔である選手を出場させるのも1つのチームカラーであり、若手育成に重点を置くことも1つのチームカラーです。何がベストかはクラブ事情によって全く違うと思います。
クラブ運営や強化を直接手助けしてくれるわけでないリーグ側が口を挟む問題ではないと思います。
posted by てっく | 2007-04-11 07:39
Re:Jリーグ規約第42条の是非とベストメンバーの定義について~ご意見お待ちしております
サポあってのクラブ・・・
と言う点では「てっく」さんの意見に同じですね。Jリーグではなくそれぞれのサポが判断をすべきです。
後、ナビスコカップ不要論にも1票!天皇杯で十分です。ナビスコが駄々捏ねるなら開催方法を変更することを検討して欲しいです。代表の日程も多くなってきてるし、クラブではACLがあるチームが存在する、Jも15年経過したんだから変えるとこは変えましょう。
posted by DGS | 2007-04-11 09:15
管理人より
Aさんへ
例えば相手のサイドバックが俊足なので、攻撃参加を封じるために、この試合ではフィジカルがやや弱く、ロングフィードもあまり正確ではないが、スピードはあるという選手を投入する、といった選択肢はどのチームにもあるわけですよね。
「その試合でのベストメンバー」なのであって、「オールタイムベストメンバー」なんて、現代サッカーではまずあり得ませんものね。
てっくさんへ
丁寧なコメント、ありがとうございます。
石崎監督のコメントを聞いていると、レイソルを長期的に強くするために、なるべく多くの選手に実戦経験を積ませたいという意思を感じました。
カップ戦とは言え、タイトルのかかった試合ですし、リーグ戦と変わらないメンバーで望む他チームも多いのですから、サテライトの試合に出るよりもはるかに多くの経験値を得ることができるでしょう。
レイソルは潤沢な資金を持っているわけではないクラブですから、現有戦力の底上げこそが第一と考えているのだと思います。
それに対するレイソルサポの批判の声は、少なくとも私の知る限り、聞こえてはきません。
ファンあってのクラブ、至極同感です。
J2降格という苦しみを体験しただけに、こうした試みが、長期的に結果を出すための哲学なのだとしたら、それはそれで評価すべきことなのだと思います。
DGSさんへ
カップ戦を2つもやっている国はそう多くはありません。
こうした現状は、イングランドがモデルになっているということと、アマチュア(学生)スポーツの大会がほとんどトーナメント方式であるわが国のスポーツ事情とも関連しているのではないかと思っています。
ナビスコですが、グループリーグをやるのなら、23歳以下の選手をスタメンの半分以上起用しなければいけないなど、何らかの改革をして欲しいですよね。現状では、この42条規定によって主力選手の負担があまりにも大き過ぎる日程になっています。
そうでなければグループリーグを廃止して、J1の18チームとJ2の13チームに前年度のJFL王者でも加えて32チームによるシンプルなカップ戦にでもした方がいいのではないかと思います。
posted by bunchousann | 2007-04-11 13:11
Re:Jリーグ規約第42条の是非とベストメンバーの定義について~ご意見お待ちしております
自分は代表になれる選手以外の実戦経験を積める機会を与えるという意味でも
ナビスコカップはあってもいいとは思っています。ただ現状がそのままでいい、というわけではなく
この記事で指摘されてるベストメンバー規定は要らないと思うし、単純なノックアウト方式の大会に変更するとか
色々問題点はあるとは思っています。
ところで他国のリーグでこういうベストメンバー規定みたいなルールはあるんですかね?
少なくとも自分は聞いた事はないのですが。Jリーグも立ち上げ当初からこんな決まりごとはなかったような気はするのですけど。
でも誰かがリーグ戦とカップ船のメンバーを大幅に入れ替えようとしたからこんなルールができたんですよね?きっと。
Jリーグの黎明期はたぶんスター選手が欠場する事での観客動員減や世間の批判を相当気にしていたと思うし。
この辺の話は全部自分の推測だからあまりいい加減なことは言えませんが。
posted by ken1116 | 2007-04-11 14:05
管理人より
ken1116さんへ
実戦経験を積むということの重要性を考えた時に、やはりナビスコカップの存在は有難いと思います。それゆえ、私も廃止するべきとまでは思いません。
問題はそのやり方にあると思います。
ところで他国のリーグで同様の規定があるという話は、私も寡聞にして知りません。
こういう規定が出来た背景にはご指摘の通り、どこかのクラブがリーグ戦とカップ戦のメンバーを大幅に変えようとしたからなのかもしれませんが、重要な事実として、リーグカップには「ヤマザキナビスコ」というスポンサーがついていることも見逃せないと思います。
スポンサーサイドとしては、世間的にある程度注目がないとスポンサードの意味が乏しくなります。
もしかしたら、スポンサーになる条件として、Jリーグ側に規約42条の制定を求めたのかもしれませんね。
詳しい経緯をご存知の方がいらっしゃれば是非教えて頂きたいものです。
posted by bunchousann | 2007-04-11 18:05
Re:Jリーグ規約第42条の是非とベストメンバーの定義について~ご意見お待ちしております
おじゃまします。
↓こちらのブログで、ベストメンバー規定に至った経緯詳細が書かれています。
http://certo-oita.from.tv/modules/news/article.php?storyid=497
Jリーグ側(当時の川淵チェアマン)が懸念した点は、bunchousann さんがコメントに書かれたような事になると個人的には思います。スポンサーの意向までは知りませんが。
ただ、その懸念は、サポーターが「選手よりチームを日常的に支援する」という欧州スタイルに現在近づきつつある為か、他の理由かは判りませんが、他の方が思うように、形骸化している気もしています。
ナビスコカップの意義・精神について、Jリーグの合同実行委員会で確認したという記事が各新聞社サイトで出ておりますが、その内容までは記載がありませんね。
意義として考えられるのは、ウィキペディアの「Jリーグカップ」の項にあるように、
1)Jリーグ発足の前年(その前のJFL時代も)に、コニカカップと称していた、
当初Jリーグ参加(予定)の(10)チームでの総当りカップ戦が行われた記念碑
2)他国のプロクラブ・カップ戦の真似
3)リーグ戦だけでは観客動員収入が少ないという、経営上の問題
4)(今は違いますが)代表戦等のスキマを埋める的な意味合い
などかな、と思います。個人的には、ベストメンバー規定を廃した上で(他国にこういう規定が見られない気がするので)、カップ戦継続を望む立場なのですが・・・
少し調べて一稿 起こした方がいいですかね? 長くなりそうだし^^;
posted by UJ | 2007-04-11 19:07
管理人より
UJさんへ
いつも貴重な情報ありがとうございます。
件のブログ、さっそく見てまいりました。
アビスパ福岡のことは正直に言って全然知りませんでした。ですが、残留を争うクラブにとっては当たり前のことですし、今となっては大した驚きのない話だと思います。
限られた戦力をリーグ戦に傾注する、サポから見ても至極妥当なやり方だと思います。クラブとしても、カップ戦の優勝で得られる賞金と名誉よりも、リーグ降格によって失われる分配金、放映権料、入場料収入、スポンサー料、グッズなどの売り上げなどの方がはるかに巨額であることを考えると、どうしてもカップ戦よりもリーグ戦にプライオリティを置くのは致し方ないとも言えます。
よく「日本人選手は真面目すぎる(ペースや効率を考えずに試合中ただひたすら動き回ることの例え)」などという指摘を海外から受けたりすることが多いのですが、それは日本人のサッカーのゲーム内容のみならず、こうした42条のような規定にも表れているのかな、とふと思いました。
>少し調べて一稿 起こした方がいいですかね? 長くなりそうだし^^;
是非。期待しております。
posted by bunchousann | 2007-04-11 19:59
Re:Jリーグ規約第42条の是非とベストメンバーの定義について~ご意見お待ちしております
そのアビスパの内容見させて頂きました。
日本はまず第一にビジネス優先だという事が前面に出すぎな感じがします。
海外のクラブでは確かにビジネス面もありますが、それよりも個人の意向のほうが尊重されているように感じます。
選手個人の移籍や起用法にもあると。
だからいくらプロリーグだといっても結局はビジネスとして見たらサッカーでも野球でも結局は金を稼ぐ商品だとしか見ないですね。
ベストメンバーに関しては少なくとも固定11人ではないと思ってます。
90分使えないがここぞとばかりに起用される選手、スーパーサブ、対戦相手によって変更されるフォーメーションで起用が変わる選手など、それらを含めると15、6人が常にベストメンバーじゃないかなと思います。
posted by tiny punx | 2007-04-11 22:52
管理人より
tiny punxさんへ
>日本はまず第一にビジネス優先だという事が前面に出すぎな感じがします。
そうなんですが、日本の場合、肝心の「稼ぐ」やり方が稚拙だということを、今読んでいる本で痛感している次第です。また機会があればこのブログでも紹介したいと思います。
ベストメンバー、確かにオプションとして数人の選手の存在は認めてもいいでしょうね。
posted by bunchousann | 2007-04-12 00:12


