2007年03月20日

小国の新たな船出~イビチャ・オシムは何を想う

さて、今年初めてのA代表の試合である3月24日のペルー戦に向けて、日本代表やオシム監督のニュースがサッカー界を賑わせています。

この試合にはオシム監督になってから初めて「海外組」が2人招集されました。
CLで輝きを放ち、SPLでMVPとの呼び声が高い中村俊輔、弱小フランクフルトでリーグ戦10ゴールを挙げる奮闘を続ける高原直泰の両名です。
日韓W杯にそれぞれの理由で出られずに苦汁を味わった2人が、キャリアを重ねた末にドイツW杯でついにW杯初出場を果たしましたが、攻撃の核として期待されながら、はっきり言っていいところなく大会を去ることになり、彼らのことを中には「戦犯」と呼ぶ声もあったほどです。
それ以来の代表招集に対する彼らのコメントを聞いていると、随分鬼気迫るものを感じます。中でもしきりに「責任」という言葉を連発する高原を見ると、あのドイツでの戦いで代表チームの重みと恐怖を知ったのかな、と感じます。
相手のペルーのメンバーを見ると、ファルファンこそ怪我で招集を辞退してしまいましたが、ピサロ、ゲレーロといった日本でもお馴染みの選手がメンバーに選ばれています。親善試合なので評価を下すのは難しいのですが、FIFAランク以上にいいチームであり、いいマッチアップになると思います。

この3月24日と続く3月28日は国際Aマッチデーということで、世界各地でナショナルチームの試合があります。中でもヨーロッパはEUROの予選もあるので、厳しい戦いが続くことになるでしょう。
今回の予選ではイングランド、スペインといった強豪が苦戦を強いられていますが、弱小国相手とは言え、怪我人続出のイングランド、ホームとは言え、デンマークを迎え撃つスペインにとっては予選前半の正念場とも言えそうです。

で、前置きが長くなりましたが、ヨーロッパの国でありながら、このEUROの予選に参加せず、しかも今回が初めての国際親善試合を行う国があります。

モンテネグロ共和国(現地語名:ツルナゴーナ)。
昨年6月、セルビアからの独立を果たしました。

ドイツW杯はセルビア・モンテネグロという連合国家で参加した最後の大会となりました。この大会後、両国のサッカー協会も2つに分離し、セルビア・モンテネグロの後継国家となった新生セルビアは、一足早く新しい船出を行いました。そのことはこのブログのかなり最初の方の記事でもご紹介させてもらいました。

過去ログ“プラーヴィ”が消える(2006.8/5)

モンテネグロは福島県ほどの面積の中に、わずか61万8000人程度の人口しか持たない小国ですが、これ程の小さな国から、デヤン・サビチェビッチプレトラグ・ミヤトビッチといったワールドクラスの選手を同時代に輩出したのは驚嘆の一言に尽きます。
かつてJリーグでもプレーしたゼリコ・ペトロビッチネナド・マスロバルといった選手もモンテネグロ出身です。
10年ちょっと前にもし「モンテネグロ代表」が存在したら、かなりやりそうな気がするんじゃないでしょうか。

現在のモンテネグロ代表でよく知られているのは、ASローマのミルコ・ヴチニッチくらいで、先のW杯でもほとんどの選手がセルビア出身でした。
ただ、両者の人口や経済規模には大きな差があるのですから、考えてみれば当たり前の話なんです。

そんなモンテネグロの初陣の相手はハンガリー。いきなりなかなかの相手と見るべきでしょう(追記:モンテネグロはホームのサポーターの後押しもあって見事に勝利しました!)。

80年代末から90年のイタリアW杯を経て、92年のEUROスウェーデン大会の直前まで、既に形骸化していた“ユーゴスラビア”サッカー界における民族の融和を図りながらも志半ばで代表監督の座を辞すことになった(この辺は「オシムの言葉」に詳しいです)イビチャ・オシム現日本代表監督は、モンテネグロ代表の新たな船出をどんな気持ちで見ているのでしょうか。

かつては「幻の優勝候補」と言われたユーゴスラビアも、数え唄にあるに6つの共和国全てが独立し、サッカー界でもそれぞれがしのぎを削っていくことになりました。
今後、EUROやW杯の予選、あるいは本大会でそれぞれが対戦することもあるでしょう。

願わくは、純粋に好勝負とならんことを。

イビチャ・オシムもおそらくそれを願っているはずです。

(2007.3/23追記)
やっぱりという感じですが、ペルーの「欧州組」である(日本人も知っている)ピサロなど4選手が来日しないそうです。
それにしても来日メンバー15人って……少なっ!

(2007.3/24追記)
また追記してすいませんが、モンテネグロ共和国はどうやら6月のキリンカップで日本と対戦することが濃厚となったようです。
これもオシム・コネクションの一環だとは思いますが、向こうは代表チームを立ち上げたばかりです。国家のアピールのためにも真剣にやってくれるのではないかと思っています。

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posted by bunchousann |23:15 | サッカー | コメント(8) | トラックバック(0)
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Re:小国の新たな船出~イビチャ・オシムは何を想う

コメント投稿者ID :

 2ちゃんでは去年のWCのことでの週刊誌でのジーコのインタビューについて、ジーコがいってた腐ったみかんというのが、ちょっとした論争になってますね。

 2ちゃんでは小野が圧倒的で次の小笠原が批判されてます。

 小野に対する不満は昔からもっていましたが、いまさらいうまでもなく、彼ほどの選手が何故オシムさんに呼ばれないのか?

 ジーコさんの時代の反省から、今回は走るサッカーといってますが、それ以前のどれだけサッカーに対してストイックに考えて行動しているのか、ジーコさんのインタビュー記事を読んでそう思いました。

posted by ソクラテス | 2007-03-20 23:41

Re:小国の新たな船出~イビチャ・オシムは何を想う

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ソクラテスよ
日本語を書け。
文脈がめちゃくちゃだ。

posted by RA | 2007-03-20 23:50

Re:小国の新たな船出~イビチャ・オシムは何を想う

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 中村や高原、中田といった選手が何故腐らずに欧州で体を張って戦っているのか?

 中村はもともとキックの制度はスバ抜けて高かったのですが、試合後はトレーニングしているように、さらにACミランのカカを見て、さらに勉強になったのでしょう。

 勝負どころでゴール前、カカは倒されることなく侵入して、あっさりゴールを奪った。

 中村はパスを供給してもDFにはじかれるので、自分でゴール前に勝負に打って出た、しかし倒された。

 普段からゴール前で時にはフィジカルを使って勝負しなければならない状況がきた場合のことを想定するおいこみ方を学んだんでしょうか。

 高原にしても最初はおいしいポジションもとれず、フィジカルにおいて、おってたんですが、ドイツから帰ってきた後、日本代表に合流した時と体の厚みが大きくなっていました。そして腐らずに、チャンスが来るまで弱小チームに移籍してもいつでもベストの状態で戦う準備はしておいた。

 普段の積み重ねのストイック差がなんでしょうか。

posted by ソクラテス | 2007-03-20 23:53

Re:小国の新たな船出~イビチャ・オシムは何を想う

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ソクラテス先生、

すでに毒をお飲みになったんですか。

書かれてることが、もつれてます。

お気を確かに。

posted by プラトン | 2007-03-21 00:39

Re:小国の新たな船出~イビチャ・オシムは何を想う

コメント投稿者ID :

>中村はもともとキックの制度はスバ抜けて高かったのですが、試合後はトレーニングしているように、さらにACミランのカカを見て、さらに勉強になったのでしょう。

文法が間違いだらけでつっこむ気も失せるな。

posted by 釜井 | 2007-03-21 17:20

管理人より

コメント投稿者ID :

RAさん、プラトンさん、釜井さんへ
まあまあ……基本的に荒らし以外のコメントならOKですし、文法ということでは私も完全というわけではありませんし……。

ソクラテスさんへ
中村も高原も、あのW杯以降大きく意識が変わったから、ああいうストイックな態度になるんだと思います。
親善試合ではありますが、大いに期待しましょう。

posted by bunchousann | 2007-03-21 19:17

Re:小国の新たな船出~イビチャ・オシムは何を想う

コメント投稿者ID :

中村は「ファンタジスタ」な部分しか見せられないなら、例え得点に絡もうが今後オシム監督の構想からは外れていくのでは、と思います。
いかに泥臭く球を追えるか、しっかり守備ができるか、が今回の鍵ではないでしょうか。

高原が移籍して好調になったのは、もちろん悔しさをばねに、という部分もあるでしょうが、ゴール前での楔役に徹することなく自由にポジショニングできるようになったのが大きいとインタビューで答えていたように記憶しています。
代表での彼の役割はどうなるんでしょうか。

と、なんとなく批判的なニュアンスになってしまいましたが、代表としては悔しい思いばかりしてきた彼らにはなんとか活躍して欲しいんです。
24日楽しみです。

posted by hiezo | 2007-03-23 01:33

管理人より

コメント投稿者ID :

hiezoさんへ
俊輔は昔にくらべ随分と走るようになりました。
ファンタジスタ的な部分だけしか見せられないなら、オシム監督も代表に呼ばないというのは同意見ですが、時差や移動によるコンディションの良し悪しだけが若干心配です。

それは高原にも言えますね。
彼は日本のFWの中では「万能」タイプだと思うので、2トップの場合はコンビを組む相手によって役割が試合ごとに異なってくるのではないでしょうか。

24日、ペルーがメンバーを「落として」きたので、もうこうなったらチンチンにしてやるしかないですね。

posted by bunchousann | 2007-03-23 06:31

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