2008年10月10日

キャンプ1です(夕)

ナマステ

標高5800mのキャンプ1(C1)にいます。

アタック開始から2日目です。ここには人がほとんどいません。ジェットストリームを予測して、みんな下りたんだと思います。他のほとんどの隊もジェットストリーム前に登り終えています。

朝、起きて天気が良かったので登って行こうと思ったのですが、ロシア隊のシェルパが、雪崩が起こるので行かない方がいいと忠告、これを受けて行きませんでした。午後になるとそのロシア隊もいなくなってしまいました。下山したようです。

残っているのは僕だけです。

まぁ、初めから単独だったので当然ですが、独りはやはり寂しい気がします。

今日は1日待機だったので、本を読むことにしました。本のタイトルは「笑いの現場」、著者・ラサール石井です。なぜこの本を持ってきたのか僕にも意味がわかりません。たまたまこの本が僕の鞄の中に入っていました。

山に来る時にいつも思うのは、いくら好きな音楽とか山の本であっても、持ってくるといつも聞いているので飽きてしまいます。なので、普段聞かないものとか読まない物を持ってくるのが一番いいです。特に今回失敗したなと思うのは、山のDVDを5本くらいもってきてしまいました。山に来ていて、もう山なんかうんざりで見たくもないのに、なぜここでも山のDVDを見なきゃいけないのか!という最悪の状況になっています。

でも今、それはベースキャンプに置いてきたので見ることはないのですが、本とか音楽とかふだん聞かないものを山に持ってくるといいです。

体調は比較的いいです。

ここから先は誰もいません。人が通った後もすべて雪で消えてしまいました。ここから先、好天気が続くということで、そこに目がけて一気に登って行きます。

どこまで行けるか分かりませんが、必ず登れるようにがんばりたいと思います。そろそろ帰りたくなってきました。無線をしていると帰りたくなってくるので、これでブログの更新を終わりたいと思います。

頑張ります。

ナマステ


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          今朝はベースキャンプも雪が積もりました
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          荷物を運ぶポーター
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         ベースキャンプもガラガラ。寂しくなりました ●栗城プロモーションムービー公開中● ●現地レポートを毎日配信!メルマガ登録募集中!●  登録はこちら。 ●現地からの栗城生レポート更新中!●  第2日本テレビ


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2008年10月09日

キャンプ1です

10月9日朝

ナマステ
おはようございます。

昨日の夜はあまりの強風と大雪に、テントがつぶれるのではないかと思って心配していました。

このジェットストリームが何日間も続くのであれば厳しいなと思ったんですが、朝起きてみると空は青く光っていて風が全くありませんでした。

雪もきれいに光っていて、今日はC1からC2にかけて、マナスルの神様が今日は登っていいぞというサインをくれたような気がしました。このキャンプ1にはロシア隊と僕しかいないのですが、ロシア隊のシェルパから今日は登らない方がいいと言われました。

ちなみにそのロシア隊のシェルパはクサンさんといって、去年のチョオユーの時に僕の遠征のサポートをしてくれた人です。

ロシア隊も動かないですし、誰も上に登らないという状況。そして何よりも、雪崩が起きやすいという状況なので、今日は中止になりました。
せっかく天気がいいのに残念です。

明日はこのキャンプ1から、標高6900mのキャンプ3に一気に上がるつもりです。ほとんど人がいないので、ラッセル(ルート作り)は自分でやらなければならないのかなという感じです。

昨日くらいの深さなら何ともないのですけど、これ以上深くなるとちょっと厳しいと思っています。

ただ、スキーを滑るには最高のコンディションです。こんなに最高のコンディションはないと思います。でも登るには危険です。

今日はテントの中でゴロゴロしています。

ちなみに、食糧は予備の分をもってきていないので、今日は夜しか食べません。でも、そんなに食欲もないので、逆にいいんじゃないかなと思っています。

帰ってきたら5kgくらいはやせているかなと思います。

ナマステ


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朝のマナスル。夜は雪が降ったけど朝には晴れました ●栗城プロモーションムービー公開中● ●現地レポートを毎日配信!メルマガ登録募集中!●  登録はこちら。 ●現地からの栗城生レポート更新中!●  第2日本テレビ


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2008年10月09日

C1へ

ナマステ

今、標高5800mのキャンプ1に着きました。今日からいよいよアタック開始です。

ジェットストリームだとか、雪崩だとかいろんな問題がありますが全部お友達になっていきたいなと思います。

今、キャンプ1についたのですが、ほとんどの隊がもう登り終えたり、諦めて下山したりして、キャンプ1に着くとロシア隊のメンバーしかいませんでした。

ベースから沢山の仲間に見送られて登っていくと、ほとんどルートがなくなっていてずっとラッセルでした。キャンプ1に着くとき、僕の知っている単独で来ていたペルー人が降りてきました。

彼は昨日まで7000mくらいまで上がっていたそうですが、雪が深く、ほとんど誰もいなく、登頂することをあきらめたそうです。12日には晴れる予報ですがそこに合わせてすべてをぶつけていきたいと思います。

体調もいいですし、食糧もあるので、あとはこの天気とどう向き合っていくかです。頑張ります。

ナマステ


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アタック用の荷物はザックにパンパンです
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普通、高所登山では高所靴を使用しますが、栗城君はスキー用の兼用靴で登ります
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ガスに包まれたBCを出発する栗城史多 ●現地レポートを毎日配信!メルマガ登録募集中!●  登録はこちら。 ●現地からの栗城生レポート更新中!●  第2日本テレビ


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2008年10月08日

いよいよアタック開始です

ナマステ
おはようございます。

10月8日です。

本当は今日からジェットストリームが来るはずなんですが、ベースキャンプは朝から天気がいいです。マナスルにはでっかい雲がかかっていて、これからあそこに突入するのかと思うと、不安もあり、ワクワクもしています。

体調もすごく良くて、タルチョが光輝いています。

朝から、登る前にお祈りをするのですが、煙がたかれていて、今日いよいよ出発なんだなと感じます。

この登山をするにあたっては大勢の方々に支えられ、本当に感謝しています。

ベースキャンプではテレマーカーのスキーヤー・藤川さんが、この1ヵ月間、ブログや映像の通信をやってくれています。

チェトさんは、相変わらずスパイのような活動で天候情報を聞きに行ってくれています。

山岳カメラマンの門谷君は、標高6600mのところでひたすらずっと僕を待って、僕が頂上から戻ってくるのを待ちます。

そして門谷君のために、2人のシェルパが門谷君の荷物を持って、6600mのところで行ったり来たりしています。

そして何より、この遠征でストレスを溜めないようにと毎日美味しい料理を作ってくれるアガムさん、そしてキッチンボーイの方。

そして日本では、このブログの更新や関係各所の連絡を取り合ってくれている事務局のみなさん。

そして講演やさまざまな機会で出会った支援者の方々。
本当に感謝しています。

今日は、アタックの日です。
最高の日になりました。

太陽も、輝いていて、寒いどころかすこし温かさも感じます。

今日から8163mの頂上に向かって出発します。登れるかどうかは山が決めることですが、全力をもって生きて帰ってきたいと思います。そしてみなさんに、希望というか楽しい冒険を伝えられたらなと思っています。

では、行ってきます。
ナマステ



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この写真は昨日の栗城です ●現地レポートを毎日配信!メルマガ登録募集中!●  登録はこちら。 ●現地からの栗城生レポート更新中!●  第2日本テレビ


posted by bt_nobukazu |11:52 | マナスル遠征 | コメント(14) | トラックバック(0)
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2008年10月07日

光を持ち続けて

なぜあの過酷な山頂を目指さなければいけないのか。

骨を裂くような風。肺を凍らせ、思考を奪っていく冷たい空気。もうここは人間が呼吸をして生きていられる世界ではない。

薄暗く、冷たい世界にヘッドランプ一つで暗闇の中に光を見つけなけなければ生きていくことはできない。

でも僕はその世界が好きだ。光に光があるだけではない、暗闇にも光あり、それは自分自身の光でもある。

寒ければ寒いほど暖かく、闇であれば闇であるほど光輝く。生きても、死んでもマナスルは僕がどれだけ光輝けるのかを試そうとしている。

なにも怖がることはない。ただ山に抱かれ、生きていること生かされていることに感謝し、光を見失わければいいのだ。

今、僕は光を灯し、生きている。

明日、午前11時にマナスル山頂に向けて出発します。

ナマステ

PS そうです。私はいっちゃいました。

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posted by bt_nobukazu |23:05 | マナスル遠征 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年10月07日

山頂に

これは嵐の前の静けさだろうか。普段であれば、午後にはマナスルに雲がかかるが、今日は一日中ご機嫌な顔見せている。僕は、パイプイスに座り、マナスルを眺めながら暖かいミルクティーを飲み、「登りに来なかったら素敵な眺めなのに」とつい呟いてしまう。
 
この好天気は、木曜日から嵐に変わるそうだ。ジェットストリームという極寒強風が、このマナスルに舞い降りてくる。
 
すでに他の隊も同じ天気情報を得ている。他隊の情報は的確で、ほぼ100%に近いぐらい当たっている。なぜなら、他の隊はNASAや国家機関から日々天気情報を得ているからだ。

では、僕はどのように情報を得ているかというと、栗城隊のネパール人通訳チェトさんが、他の隊に行き盗み聞きしてくるだけだ。チェトさんは、笑顔で腰を低くしながら他の隊に近づき、絶対に聞くことのできない情報を得てくる優秀なスパイだ。

その情報によると、今週の木曜日にジェットストリーム来て、その後に好天になるというものだ。

ジェットストリームとは一体何者なのだろう。アイスクリームの機械に口を近づけて豪快に食べる。新型の入浴バス。そんなイメージだ。

経験者に聞くと、成層圏に近い気流が降りてきて、とても人間の生存できる風ではないらしいが、知らぬが仏である。おっと、仏になるのはまだ早い。

しかし、ジェットストリームは決して悪いものではない。ジェットストリームの後に快晴無風がくるからだ。今回はそこを登頂日として狙っていくわけだ。計算すると10月12日である。名付けて「地球鼻息の日」。その日僕は、地球の息吹を感じ取るのだ。

さて、ここで問題です。2008年マナスル単独無酸素&スキー滑降の登頂記念として、山頂に以下のうち一つだけが光輝く山頂に掲げられます。本来であれば北海道の旗が揚がるのですが、今回はそれがありません。

さて、マナスルサミッターになるのは一体どれでしょうか!?

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エントリーナンバー1番 ヒマラヤの雪男・イエティ人形  これは、僕がポカラの山岳博物館で見つけた人形です。ヒマラヤにはイエティとう雪男がいるようですが、まだだれも捕まえたことがありません。この人形は、イエティというよりただの雑巾の妖怪です。ただ、山頂に持っていけばネパール人は喜ぶと思います。
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エントリーナンバー2番 フリーチベット  これは特に政治的意味がありません。カトマンズでお土産として買ってきました。ただ、機動性と軽さが抜群です。
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エントリーナンバー3番 子ども達お手製のテルテル坊主 これは応援団長の香取さんが呼びかけ、千歳のラーメン屋「みのり」の大将が集めてくれたものです。本当にうれしいです。元気が出ます。ありがとう!でも山頂に一つだけ持っていくのはかわいそうです。
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エントリーナンバー4番 女性物の下着 これは盛大なお見送りをしてくれた「ラーメン みのり」の大将の奥様がくれたものです。使用済みでないので助かりました。パンツが無くなった時に履けるというメリットがあります。しかし、これを持っていき、マナスルの神様は微笑んでくれるのでしょうか。 以上の4つのうち一つが、山頂で輝くことができます。その前に栗城が山頂に行けるのかという問題もあります。でも安心して下さい。魂だけは昨日の夜に山頂に向けて出発しています。 ナマステ ●現地レポートを毎日配信!メルマガ登録募集中!●  登録はこちら。 ●現地からの栗城生レポート更新中!●  第2日本テレビ


posted by bt_nobukazu |19:59 | マナスル遠征 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年10月06日

今日は休養日

ナマステ

今日は朝から休養です。なんと悪いニュースで、ジェットストリームという極寒強風の低気圧が近づいているようです。明日からこちらも強風エリアに入るようです。

そんな中、僕は体調を整えてアタックします。

今日は、疲れがどっと出てきて、一日中休んでいました。本当は書きたいことがいっぱいあるんですけど、今日はお休みさせてください。そのかわり、今日は5枚の写真を載せたいと思います。


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キャンプ1からキャンプ2に行く時に、クレパスをハシゴで渡ります。僕はハシゴが大の苦手です。ハシゴよりジャンプして渡るほうがいいくらいです。でも、山にハシゴがあると、そのハシゴを渡らなければならないのかと思います。このハシゴを渡るのに、僕は10分以上かかってしまいました
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下山中にトンボがいるのを発見しました。なぜトンボがこんなところにいるのか、意味が分かりません。手でトンボを捕まえてザックの上で休ませていると、体力を回復したのかバタバタバタと飛んで行きました。 幸運のトンボだといいな。
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6900mのキャンプ3からマナスルのピナクルをのぞきました。これが僕のテントです。この中でずっと生活していきます。
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キャンプ3です。この時までは調子が良かったのですが、ここからだんだんと血中酸素濃度が下がって行きました。周りの景色は本当にきれいで最高です。
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これは、キャンプ2からキャンプ1に下山してくるときの雪崩の跡です。本当はここにルートがあったんですが、すべて雪崩でなくなりました。マナスルは雪崩が多く、こういう所がいくつもあります。 今日は1日休みまして、ずっと瞑想します。そして明日に元気よく、再び復活したいと思います。 そして明後日には登ろうとしているんですけど、やはりそのジェットストリームが気になります。それが来ることによって、ほとんどの隊が降りてしまい、そしてみんなどんどんいなくなっていくようです。 もしかすると、僕は頂上までだれにも会うことなく、行くのかもしれません。 ナマステ ●現地レポートを毎日配信!メルマガ登録募集中!●  登録はこちら。 ●現地からの栗城生レポート更新中!●  第2日本テレビ


posted by bt_nobukazu |23:35 | マナスル遠征 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年10月05日

マナスルの神様は溶けました

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生きてます!!生きてるって素晴らしい!空気がうまい!大好きな卵丼にレッドブル。生きていること、生かされていることに感謝です。例のバケツ一杯分の風呂にも入りました。そして、急激な気圧の変化なのか、ここにきて初めて切れ痔にもなりました。最高です。この一週間、標高7100mまでの生活は悪夢の連続でした。 でも、希望を見捨てず、天高く登ってきました。結果的には7100mまでしか行けませんでしたが・・・   体の不調は、序盤からでした。いつもはあるはずの食欲が、今回は不思議とありませんでした。高所では、お湯を入れるだけで御飯ができるアルファ米やラーメンを食べるのですが、全く食欲がなく、毎日レーズンとアミノバイタルクッキーだけを食べていました。でも最終キャンプでは、初めてハヤシライスを食べました!しかし、徐々に体力がなくなっていき、最終的には酷い高山病に苦しめられました。 ベースキャンプに降りてからの反省会で、なぜ食欲がなくなったのかという議論になり、結果的にはアルファ米とラーメンにあきた!という結果でした。次からは生ものを持っていきます。   今年のマナスルはとても危険だそうです。僕がキャンプ3にいた時に、一回目アタックで各国の登山隊がアタックをしていましたが、あまりの雪の深さにラッセル(雪をかき分けて前に進む)に苦しめられ、時間がかかり、凍傷になっている人や脳浮種で亡くなってしまったフランス人など、修羅場が繰り広げられていたようです。そのころ僕は、キャンプ3のテントの中で寒さと格闘しておりました。 なぜ寒いのかというと、軽量化のために用意した夏山用の薄いシュラフ(マイナス5度までの寝袋)で寝ていたためです。あまりにも薄く、熱が寝袋を通して雪を溶かし、テントを撤収しようとすると雪の地面が人型になっていました。 今年のヒマラヤは雪が非常に多いです。6900mでク―ラ・カンリの雪崩の件を聞きました。そのうち2名がお世話になっていた人だっただけに、かなりショックを受けました。確かに今年のマナスルは、1日で雪積が50センチ以上も積もったりと、異常なくらい雪が多いです。そして、何度も雪崩を目撃しました。   キャンプ3からベースに下山する時に、ルート上に巨大な雪崩の跡があり、道が無くなっていました。車1台分の氷の塊がゴロゴロと落ちていたのです。タイミングが悪ければ僕も飲み込まれていました。全ては時の運です。 雪崩の事故を聞き、それからは自分の置かれている状況が怖くなってきました。標高6900mの小さなテントの中で、自分の体が弱くなっていくのを感じていました。高所では大量の水を作り、水分補給をしなければいけないのですが、それすらもやる気がなくなり、最終的には標高7400mのキャンプ4に行くことをやめました。 無酸素で8000m峰を登るには、必ず標高7500mにタッチしなければいけません。でも、高所に対する順応がうまくいかなく、体力がなくなる一方でした。 10月4日、一睡もできない中、僕は下山を決意しました。テントに柔らかい光が射し、凍っているテントの窓を開けると、マナスルに太陽の光が刺さり、地平線の向こうまで青い光が届いていくところを見ました。その青い光が広がっていく瞬間を見た時に、もう一歩踏み出したいと思い、標高7100mの巨大なセラックの上まで登り、そこからスキーで滑りました。 ちくしょー!とマナスルの雪面に屁をかけながら滑りました。さすがに7000m、めちゃくちゃ苦しかったです。 そして、生きて下山したわけです。でもなぜあれだけ何も食べず、酸素濃度も低いのにスキーができたのでしょうか。もしかしたら最後に、うまく高所順応ができてきたのかもしれません。 最後に、なぜスキーができるのに下山したの?と聞かれましたが、理由は僕のiPodの充電が切れ、音楽が聴けなくなったから。それだけです。 bt_nobukazu-50233.jpg bt_nobukazu-50234.jpg 7100mからスキー滑降。これはまだリハーサル。次は山頂からです bt_nobukazu-50235.jpg あ!!マナスルの神様が・・・さらば きょにゅう 今日、明日はベースでゆっくり休養します。そして、アタックに向けて動きだします。ここからが本番です。体とiPodの充電をして、再びマナスルの頂上に向けて出発します。 生きている。ありがとう。 ナマステ! ●現地レポートを毎日配信!メルマガ登録募集中!●  登録はこちら。 ●現地からの栗城生レポート更新中!●  第2日本テレビ


posted by bt_nobukazu |23:26 | マナスル遠征 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年10月04日

10月4日です

ナマステ


生きてベースキャンプに帰ってこれました。

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ベースキャンプに無事、帰還

食事は、コーラと僕の大好きなたまご丼を食べているところです。ベースキャンプは暖かくて、春のようなところです。

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今日は朝からSPO2は60台で、体調悪かったんですけど、下りる時にテントの外を見た時に、ちょっとでもいいから上に上がってみたいと思い、7100mまであがってスキーを滑ってみました。

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栗城スキー滑走ライン


ずっと、朝食は食べていなくて、お菓子とレーズンばっかりだけだったんですけど、ここにきてようやくほっとしたというか、戻ってきて良かったなと思いました。

今日は疲れたので、これだけですけども、明日から今までこの1週間何があったかという事をかいていきたいと思います。

無事に帰れて良かったです。

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posted by bt_nobukazu |23:01 | マナスル遠征 | コメント(7) | トラックバック(0)
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2008年10月03日

早く生きて帰りたい【10月3日】

ナマステ

今日は朝から精神的にも体力的にもかなり低下していました。

朝の8時から,昨日雪崩で亡くなった3人のために黙祷を捧げていました。体調はSPO2(酸素血中飽和度)が朝からずーっと60台で、55を切ると体に重大な障害がでるので、非常に危険な状態です。

もし、このSPO2がずっと下がり続けると危険なので、もしかすると明日は7000mまで上がらないで下山するかもしれません。やっぱり、体と精神的な物は一緒なんだなという気がしました。

もし、明日マナスルの神様がエネルギーをくれたら、7400まで登ってみたいと思いますし、このままSPO2が下がり続けるのであれば、いったん下山して、気持的にも体的にも立て直していきたいなと思っています。

やはり、6900mはきついです。

ここから先は、自分の力ではどうしようもない世界だなという気がします。今日は天気が良くて、風もなくて最高のコンディションですが、テントからは一回も出ることもなく、ひたすら横になっていました。

一つだけ嬉しかったのが、門谷君のチームの荷揚げに上がってきたシェルパのサンタさんが、ねぎらいを兼ねてコーラを僕に一本くれました。それを飲んで少し元気をつけたいなと思っています。

今日も寝ないで、すこしスイッチを上げるように腹式呼吸をしながらがんばりたいと思います。

ナマステ

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ここ数日の好天で、ベースキャンプの雪は解け始めています

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※このブログは栗城隊通信担当がBCから無線交信してアップしています。

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posted by bt_nobukazu |23:39 | マナスル遠征 | コメント(0) | トラックバック(0)
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