2007年12月21日
南極フルマラソン
南極に着いて2日目。ここから西に200キロ離れたビンソンマシフに向かうのだが、悪天候のためセスナが飛ばない。 朝、いつもなら静かなパトリオットヒルズの基地に、いつからか歓声が聞こえはじめた。歓声のあるところに行くと、20人ほどの人達が完全装備で走り出している姿が見えた。 スタートの横断幕を見ると、「南極フルマラソン」と書いてあるではないか! 極寒の何もない雪原を、一生懸命走っている人達。まさにクレイジーであ る。しかも南極は値段も高く、足の力だけで来られるところではない。 雪原を走って雪煙の中に消えていく彼らの姿に、本当に感動してしまった。 「順位なんてどうでもいい。ただ、走ってみたから走っただけ」 そう語るのは日本から参加した大森敏生さん。しかも御歳67歳である。アベシ!! チリの砂漠やエベレストのベースキャンプなど、世界各地の辺境や極地を走り回っておられるそうだ。![]()
「なぜ、辺境を走るのですか?」と聞くと「道路は飽きた。走ってみたいから来ただけ」と一言だけだった。 走りたいから走る。山も登りたいから登る。シンプルで美しい。 しかも、「南極を走ってみていかがでしたか」と聞くと、「周りは真っ白でよく見えないよ」と満足そうに答えてくれた。 他にも100キロマラソンを560回走ったフランス人や唯一、車いすの参加だったシンガポール人など、とんでもない人達がたくさんいた。 でも僕は本当に胸が熱くなる思いをした。それは彼らが順位を競っているのではなく、本当に楽しそうに走り、南極という自然の中で自分との対話をしながら挑戦していることだった。 結果や競争ではなく、自分にチャレンジしている人たちは輝いていて、本当に楽しそうだった。 山登りも決して山に挑んでいるだけではない。山を通してどれだけ自分が純粋になれるのか。ただそれだけなのである。 僕もビンソンでどれだけ純粋になれるか、どれだけ成長できるのか楽しみだ。
posted by bt_nobukazu |15:55 |
南極大陸最高峰チャレンジ |
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