2007年12月17日

はじめまして

 プンタ・アレナスの町には、真夏だというのにまだ冷たい強風が吹き荒れています。強風が海面に当たり、青い海に白い水飛沫が上がっています。

 プンタ・アレナスが面したマゼラン海峡は、1520年にマゼラン率いる船隊が大西洋と太平洋をつなぐ海峡を探すため南下する過程で発見されました。

 以来、大型船がこのマゼラン海峡を往来することになったのですが、数多くの船が海峡の激しい風と大きな波に飲み込まれてきました。

 そして、この海峡の先に、まだマゼランも見たことのない南極大陸があります。
 
 プンタ・アレナスに着いて2日目、ようやく落ち着いたところで、自己紹介をしたいと思います。



 改めまして、皆さんナマステ(こんにちは)!なんちゃって登山家の栗城史多(クリキ ノブカズ)と申します。

栗城です

 なかなか読めない名前でしょう?「なんちゃって」と自分では言っていますが、実は僕には大きな夢があって、それは世界7大陸の最高峰を単独でしかも無酸素で登ろうとしております。ちなみに年齢は25歳であります。

 地球上には7つの大陸があり、北米最高峰マッキンリー、南米最高峰アコンカグア、ヨーロッパ最高峰エルブルース、アフリカ最高峰のキリマンジャロ、オセアニア最高峰カルステンツピラミッド、そして、南極最高峰ビンソンマシフとアジア最高峰エベレストがあります。

 僕は今まで、単独でその7つのうち5大陸の最高峰を登り、残るは南極最高峰のビンソンマシフと世界最高峰のエベレストなのです。

 なぜ「なんちゃって」と言っているかというと、実は僕の登山歴はまだ5年目でありまして、大学1年生から始め、3年生の時には初めての海外渡航で北米最高峰のマッキンリー(6194m)を2週間かけて登りました。初めての外国、初めての高山病、初めての世界の高峰という中で無事に登りきり、海外初遠征で北米大陸最高峰マッキンリー単独登頂をしたのです。

 その後は就職しないで、子ども達向けの冒険教育や講演などをやりながら遠征費を工面して海外の山に向かっています。

 ちなみに英語、スペイン語、ロシア語、フランス語、スワヒリ語、ネパール語、チベット語は全て「アハ~ン」と「エヘ~ン」しか喋れません。

 それでも一人で海外に行き、何とかなるなのだなと我ながら感心しております。

 なぜ単独で登るのか、なぜ7大陸なのかは改めてご説明するとして、今回は南緯85度に位置する南極最高峰ビンソンマシフ(4,897m)に向かうため、ここプンタ・アレナスの町に来ております。

 これから約1ヶ月間、南極大陸の冒険を現地から写真付きでお送りいたします。登れるか登れないかはわかりませんが、全力で頑張ってきます!!
そして出来れば皆さんからの応援メッセージを宜しくお願いいたします。
一人だと寂しいので・・・

 頑張ります!!

今日の報告。

 今日は装備と食糧の買い出しに街に出かけました。

 小さな街ですが活気はあり、南極で生活するためのほとんどの食料が手に入ります。

プンタアレナス
 スーパーには豊富な魚と、日本では考えられないほど巨大なケーキがたくさん並んでいました。醤油もありますが、肝心な味噌がありません。  極地での長い遠征で重要なのは食料です。日本から遠く離れた地で体と心を温めるのが味噌汁で、その肝心な味噌がどこを探してもありません。味噌汁が味わえないと分かり、若干落ち込んでいます。  登山の装備は、ほとんどが日本から持ち込んだもので、極寒の南極でも耐えられるものを揃えたのですが、必ず何かを忘れて現地で工夫するのが栗城流の登山です。今回も何を忘れたのか、今はまだわからないのですがそれが何かは南極についてからのお楽しみです。  南極本土に飛ぶ軍用機は、16日に飛ぶことになっています。少し時間があるので明日はペンギンにでもあいさつに行ってきます。


posted by bt_nobukazu |15:20 | 南極大陸最高峰チャレンジ | コメント(11) | トラックバック(0)
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