2007年11月21日
久々のアルペン講座です。
第6回目の今日は『レースの種類について』書いて行こうと思います。
アルペンスキーでは国際大会に出場する事が出来るのは15歳以上からです。
それまでは国内の地区レースや県選手権、選抜大会、全国大会などが主なレースとなります。
島国である日本は国際レースに出場出来る機会は少なく、プライベートで海外遠征するか、ナショナルチームに所属してチームで海外遠征するかしかありません。
もちろん国内でも国際レースのポイントがつくレースはありますが、事実上出場選手は日本人のみと、国内レースとほぼ変わりありません。
ですので、国際レースに出場するにはナショナルチームに選ばれる事が一番の近道となります。
15歳以上なら誰でも出場出来るはずのレースですが、島国と言う理由から海外に遠征する事すら難しいと言うのが日本の悩みですね。
ではレースについて話して行きたいと思います。
アルペンスキーは試合で順位を争うだけのスポーツではありません。
レベルの高い試合になればなれる程、世界ランキングが関って来て出場する事に制限がかかります。
ですので、上のレベルの試合に出場するにはまず世界ランキングを上げる事が第一ステップとなります。
アルペンスキーでは、オリンピック・世界選手権・ワールドカップ・ヨーロッパカップ・FISレースと5段階でレースがあります。
一般的に言ったらオリンピック・世界選手権が一番レベルが高いと思われがちですが、アルペンスキーではワールドカップで勝つ事が事実上の世界一です。
でもやっぱり称号的にはオリンピック・世界選手権の方が最勇姿されるのかな。
ではそのレースについて、
まずFISレース。
このレースは先にも言いましたが、15歳以上であれば誰でも出場する事の出来るレースです。
次にヨーロッパカップレース。
このレースは、世界ランキングにより個人に出場枠が設けられ、そのランキング以内に居なければ出場する事ができません。
それからこのレースは、各国のコンチネンタル(種目ごとの各国それぞれの前年の総合優勝者に設けられる出場権利)を持っている人、そして国枠があります。
次にワールドカップ。
ワールドカップもヨーロッパカップと同様です。
しかしその出場条件(世界ランキング)は更に難しいです。
そして、オリンピック・世界選手権。
このレースは一言に国枠です。
しかし、国枠の数だけの選手が出場出来ると言う訳ではありません。
日本チームでは、出場基準成績が設けられ、その設けられた基準の成績を満たさなければ、いくら国内一の実力があるとは言え、出場する事は出来ません。
そして、もう一つ。
コーチ推薦です。
出場基準が満たせなくても、それに近い成績があって将来有望視される選手が選ばれます。
そして、私達女子チームは今現在、ヨーロッパカップをメインとし、FISレースで調整したり、チャンスがあればワールドカップにも出場したりと幅広く活動しています。
ですが、いつか常にワールドカップで戦い続けられるような選手を目指して頑張って行きたいと思います。
posted by bt-mizue |18:47 |
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2007年10月22日
第5回目の今日は『世界ランキングについて』書いて行こうと思います。
アルペンスキーは試合で順位を争うだけのスポーツではありません。
レースで勝つことはもちろんですが、結果的には世界ランキングの決め手となるポイントを争うスポーツです。
アルペンスキーは出場する全てのレースにポイントが付きます。
その獲得ポイントによって世界ランキングが決まります。
そのポイントとは、各レースごとの10位までの選手の持ちポイントと、レースでのトップ選手とのタイム差から計算して出されるレースポイントの2つから計算して出されるものです。
そしてその計算されて出された大元のポイントに、レースポイントを足したものが自分の獲得ポイントになります。
アルペンスキー界のランキングは他の得点スポーツとは違い、獲得ポイント数が0点に近ければ近いほど良いのです。
ですので、最高点は0.00点となります。
トップ選手とのタイム差から計算されてはじき出されるポイントである為、トップ選手から遅れれば遅れるほどポイントが増えると言う仕組みなので、
いかにタイム差をなくし、0点に近いポイントを獲得出来るかが、他のスポーツとはまたちょっと違うアルペンスキー競技の面白さの1つだと思います。
アルペンスキーはシーズンを通して約50前後のレースに出場します。
その中から決めてのポイントとなるのは各種目2レースです。
世界ランキングを決めるポイントは、そのシーズン出場したレースの中で最も良いポイント2つを足して割ったものとなります。
そしてそのポイントが次シーズンの自分の持ちポイントとなります。
これだけのレースに出場して有効なのは2レースだけ?
と思う人もいるかもしれませんが、これだけのレースに出場してもなかなかポイントが取れないのが現実の厳しさです。
そして個人スポーツの難しさなのです。
さて、私の今シーズンのスタートランキングは以下の通りです。
先シーズン怪我で休戦していた為、自分の持ちポイントにFIS(国際スキー連盟)ルールによりペナルティーが加算されたポイントからのスタートとなります。
'・SL(回転競技) 19.21点 世界ランキング114位
・GS(大回転競技) 25.27点 世界ランキング208位
・SG(スーパー大回転) 68.55点 世界ランキング431位
・DH(滑降) 94.21点 世界ランキング391位'
まだまだ先にはたくさんの敵がいます。
この自分のポイントを少しでも多く減らし、一歩一歩確実にトップ選手に詰め寄って行きたいと思います。
posted by bt-mizue |21:12 |
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2007年10月17日
第四回目の今日は『スタート順』について書いていきたいと思います。
アルペンスキーは自然相手のスポーツです。
同じコースを出場選手全員が滑るスキーにとっては、刻々とコース状況が変化していく有利、不利のあるスポーツです。
そんな自然相手のスポーツですが、スキーはトップの選手ほどコース条件のいい所を滑ると言う、とてもシビアなスポーツでもあります。
アルペンスキーは、スピード系種目と技術系種目のスタート順では少し異なります。
それぞれ説明していきたいと思います。
☆技術系(回転・大回転)種目☆
アルペンスキーは1人ずつ順番に滑ります。
そのスタート順の決め方は、基本的には世界ランキングです。
そのレースの出場選手の世界ランキングの若い順に、ランキングが低い人ほど後に滑ると言うようになります。
そして、1本目と2本目のスタート順には異なったルールがあります。
1本目には、先に述べたスタート順の1番~15番までの人をくじ引きで決めます。
その15番までを第1シードと呼びます。
16番以降の第2シードはそのまま世界ランキング順になります。
2本目のスタート順は、1本目ゴールした時点での順位の1位から30位までの人をそっくりひっくり返します。
どう言う事かと言いますと、1本目1位だった人は2本目は30番目にスタートします。
2位だった人は29番スタートと言うように、順を追って1本目30位の人が1番スタートとなります。
31位以降の人はそのまま1本目のゴール順位順にスタートします。
そしてその2本の合計タイムで順位が決まります。
☆スピード系(スーパー大回転・滑降)種目☆
スピード系種目では技術系とは違い1本勝負になります。
そして基本的なルールは技術系種目と同じです。
スピード系のスタート順はランキングの1番から30番までの人をくじ引きで決めます。
後はランキング順です。
滑降の場合はちょっと違い、ランキング順に30番までに自分の滑りたい順番を選ぶ事が出来ます。
そして1本勝負なので全員がゴールした順位がそのまま成績になります。
以上が一般的なスタート順のルール・決め方ですが、アルペンスキーはオリンピック、世界選手権、ワールドカップ、ヨーロッパカップ、FISレースと5つのレベルに分けてレースが区切られています。
その中で、ワールドカップ(WC)と、ヨーロッパカップ(EC)では、また少し異なったルールがあります。
WC、ECではシーズンを通してシリーズ大会となっていて、1レースごと30位までに入った人にはポイントが与えられます。
2レース目以降はその獲得ポイントが優先されるため、30番以内のスタート順はランキング関係なく、ポイント獲得者が優先されてスタート順が決まります。
以前、私が、『開幕戦はとても重要』と言う話をしていたと思いますが、理由はそこにもあるのです。
なかなか複雑なルールですが、見方を変えれば、WC、ECに関しては世界ランキングが悪くても開幕戦でポイントを獲得する事が出来れば、次のレースからは大幅にスタート順を早める事が出来ると言う訳です。
アルペンスキーはスタート順がとても重要となり大きく勝敗に関係してきます。
そのスタート順をあげる為には後ろから頑張って頑張って、自分よりランキングのいい選手を追い越して行くと言う地道な努力しかないのです。
世界の頂点を目指すには誰もが通る茨の道です。
posted by bt-mizue |19:03 |
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2007年10月16日
第三回目の今日は『アルペンスキー競技のルール』について話して行きたいと思います。
もう何回も言っている事ですが、アルペンスキーは規制されたコースをいかに速く滑り降りてこれるか!?と言うタイムを競う競技です。
アルペンスキーは、まずインスペクションと呼ばれる試合コースの下見から始まります。
インスペクションは、競技審判から発表された時間以内に行わなければならなく、その時間を過ぎてからはコース中に入れなくなります。
その与えられた時間内に、設定されたコース全体を実際に滑る時をイメージしながら覚えて行きます。
スタート時のルールとしては、種目によってはスタートインターバルが設けられ、そのスタートインターバルが定められているレースでは、選手はスタート審判の合図でスタートしなければいけません。
そして、その合図(公式スタート時刻)の前後5秒以内という限度内でスタートすれば有効となり、この限度時間内にスタートしなければ、その競技者は失格となります。
次に競技中のルールです。
アルペンスキーは設定されたコースにはアウトポールとインポールと言うものがあります。
そのアウトポールとインポールの間を必ず両足で通過しなければなりません。
どの選手もタイムを少しでも縮めるために、ギリギリのコースを通って来ます。
ですので、非常にコースアウト(途中棄権)が多いのがアルペンスキーの特徴です。
いくら最短距離を通るとは言え、ポールを跨いでしまったり、アウトポールとインポールの間を通らなければもちろん失格となります。
ゴール時には、フィニッシュラインを両足のスキーもしくは片方のスキーを付けて通過しなければ有効になりません。
また、フィニッシュライン目前で転倒した場合は、両足で横切ったときに認められます。
フィニッシュ後複数が同タイムだった場合には、順位は同順位とし、公式成績表にはスタート番号の大きい競技者から記名することになっています。
以上が競技中のルールとなります。
このルールを守らなかったものには罰則が与えられ、時にはレース出場停止となる事もあります。
もちろん私は、今までにスタートに遅れた事もないし、ルール違反もしたことありませんょ(笑)
でも途中棄権した事はいっぱいあります(笑)
posted by bt-mizue |19:26 |
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2007年10月15日
第二回目の今日は『アルペンスキーの競技種目』についてお話していきたいと思います。
アルペンスキーってどんなスポーツか知ってる?
と聞くと、『あの棒みたいなやつをくぐりながら滑ってくるやつでしょ~』なんて答えが返って来ますが、まさにその通りです。
コースに設定された旗門をくぐりながら滑り降りてくると言うタイムを競う競技です。
そのアルペンスキー競技の中でも5種目に分けることが出来ます。
●●●Downhill/滑降競技●●●
アルペンスキー4種目(滑降、回転、大回転、スーパー大回転)の中で、もっとも高速で行われる競技です。
スピードは100Kmを越え、全長3kmにも及ぶコースを1本滑ってタイムを競います。
選手にとって強い脚力、敏しょう性、耐久力が求められ、勇気や一瞬の判断力も必要となり、技術、体力、そしてワックス、スキーといった身体能力とマテリアルがマッチングしなければ制覇できない最も過酷で厳しい競技です。
また、選手には3日間の公式トレーニングが義務づけられています。
●●●Slalom/回転競技●●●
旗門の間隔が4種目中もっとも短く、小さめのターンを連続して行う技術系種目の競技です。
異なる旗門セッティングのコースを2本滑ってその合計タイムで競います。
正確なターン技術とバランス能力が問われ、高度なテクニックが要求される競技です。
●●●Giant Slalom/大回転競技●●●
回転競技とともに技術系種目と呼ばれています。
リズム変化等のコースの状況を読み取り適切なライン取りをする作戦能力と、ロスの少ないターン技術を要求される奥の深い競技です。
アルペン4種目の中ではもっともポピュラーで、草レースも数多く行われています。
回転競技と同様、異なる旗門セッティングのコースを2本滑りその合計タイムで競います。
回転競技と違うのは、旗門間のインターバルが長く、回転よりターン弧が大きくスピードも出ます。
●●●Super-G/スーパー大回転競技●●●
82~83シーズンに初めて登場した、アルペン4種目中最も新しい競技で、滑降競技とともにスピード系種目と呼ばれます。
旗門のセット次第で滑降にも大回転にも近くなり、多彩な技術が要求されます。
滑降の直線的スピードと、スピードの中でのターン技術を競う競技で、1本のタイムレースで競います。
●●●Alpine Combined/複合競技●●●
滑降と回転の異なる2種目を行い、その合計タイムを競います。
スピードとターンのオールラウンドなテクニックが要求されます。
以上5種目です。
アルペンスキー競技をやっているからと言ってこの5種目全てをやっている人はそうそういないです。
スキーの中でもやはり得意、不得意があり、スピード系に強い人、技術系に強い人、それぞれ自分が得意とする種目をメインとして活動しています。
私は、この5種目の中でも技術系と呼ばれる回転・大回転競技をメインとして活動しています。
もちろんスピード系にもトレーニングの一環としてレースに出場する事もあります。
私、昔はスピード強だったのですが、今ではめっきり技術系です。
中・高生の時はスピードを出すのが楽しくて楽しくてしょうがなかったのに、今では…。
今は、逆に技術系が楽しくて楽しくてしょうがない私です(笑)。
でもいつか複合をやってみたいと言う気持ちも…(笑)
posted by bt-mizue |19:46 |
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