2007年10月08日
ZOTTという名のチーム~青春~
敗戦から1週間。 たったの1週間なのか、もう1週間も経つのか。感想の持ち方は人それぞれであると思うが、 ゆるぎない事実として1週間、時間にすれば168時間が経過したことになる。 もっとも、その間も彼らの生活は続いている。 現代社会の中で季節感というのは、もはや気温差以外の何ものでしかないが、 10月は新しい季節の始まりである。 スーツを厚手のものに替えるもの、再開した大学に通うもの、新たな仕事につくもの。 色々な1週間があったはずである。そんな中、彼らはどのような時間を選択したのだろうか。 ある者は、こんな時はお酒でも飲んで、騒ぐだけ騒げばいいと言った。かもしれない。 またある者は、バイクにでもまたがって、どこか峠へと行っただろうか。 もしくは、ただただ家の中で目をつぶるというのも一つの方法であろう。 『たかがフットサルだよ。』 など思ってもいないことを心の中で口にすれば、 その苦い記憶の濃度を薄めることはできたのかもしれない。 でも、それはこのリーグに所属する誰にとってもそれは想像の話でしかない。 それを口にするのは、プレイヤーをやめる時だろう。 だから、息抜きは中々うまくはいかない。 それはまるで、ねむるという無意識の中へ意識的に落ちようとする行為と同じだ。 眠ろうと思えば思うほど、 ますます目が冴えてしまうその行為にはどこかパラドックスを孕んでいる。 同様に、嫌な記憶を頭の中から追い出す試みは、その記憶を濃くすることでしかない。 もっとも気分転換というその行動自体がナンセンスであると思わなくもない。 恋愛が順調にいかないことを理由に、仕事に打ち込むしかなくなってしまった 女性の姿ははかない。 つまり、世の中にそんなに都合よく代用品になってくれるものはないということだ。 フットサルでの借りはフットサルでしか返せない。 前口上が長くなったが、今節のZOTTのプレーは僕にはそう見えた。 試合の話をしよう。
前節のカフリンガ戦で退場処分を受けた代表の16清野がスタンドから見守る中、 ZOTTは開始10秒で失点した。 一人ZOTTの裏へと抜け出した4加藤後方からのフィードを受け、 ゴレイロとの1対1を交わし、まさにゴールへと流し込む。 もっとも、一点差ぐらいを背負った方がZOTTはちょうどいいのかもしれない。 というのは結果論である。 例えば、真横にいるフリーの選手にゴール前でパスをしてしまう、 得点できなかった時、『何故自分でシュートを打たないんだ』という。 これが結果論である。 現在進行形ではその先にどうなるかはわからない。 選手はどう思ったであろうか。 後から聞いた話によれば、『先制点をとろう』といっていたという。 そこへきてのこれだ。 『またかよ?みたいな入り方だった』(12鵜飼)というのが率直な感想であろう。 もっとも、ボール回しはまったくもってZOTTのペースだった。 でも、次のワンプレーが空気を変えた。 7分、12鵜飼は後方からドリブルをしかける、ハーフよりも手前だったと思う。 あれよあれよと相手DFを交わし、最後はゴレイロまで交わし、得点した。 これは個人プレーではない。 フィニッシュの場面で12鵜飼にはゴレイロがパスを警戒するのが完全に見えていた。 そんなプレーである。 と、同時に『いけるところまで行こう』というメッセージだ。 10分、混戦から2松田が決め、 12分にはこの日コートの中で誰よりも早かった4荒木のお膳立てから10小林が得点する。 3-1のまま試合を折り返すと、23分。 カウンターから走り抜けた2松田の横パスを9小笹が決める。 33分には、13垂脇がドリブルでしかけシュートすると、 5奈良崎がハンドで止め、一発退場。そのPKを5丸山が思い切りよく決めた。 34分には、前半10秒のお返しとばかりに、 9小笹の後ろからのフォードを人抜け出した2松田がゴレイロをかわし、この日2点目。 松田のトラップで勝負は決まっていた。 そして、36分には右サイドを駆け抜ける4荒木のパスを ファーサイドど受けた10小林が決め、ダメ押しの7点目である。 終始ボールを支配し、カウンターを含め緩急のつく試合展開をしたZOTTの完勝である。 もっとも、僕は6点差というのがどこか因縁めいた気がしてはいる。 リーグは残すところ、あと2試合。時間は戻らない。 ZOTT7(3-1)1N.U.FantarsSALL-TRAP 得点経過:1分4加藤、7分12鵜飼、10分2松田、12分10小林、23分9小笹、33分5丸山、34分2松田、36分10小林 警告: 退場:5奈良崎 コメント(MTG内含む) 4主将 荒木 先制点をとられないようにしようと言っていて先制点が取られてしまったのは残念。 でも、その後は鵜飼さんが点をとってくれてからは、いいプレーが出来た。 相手は元気なかったけど、こっちは気持ちが入っていた。 間に選手権が入るけど、まだ、続いているから、がんばりましょう。 18副将 安藤 後ろから見ていてもいいDFだったから、恐くなかった。 朝1の試合だし、色々と難しい試合だったけど、いい試合ができたと思う。 この一ヶ月のあいだで、いいところは伸ばして、悪いところは直していきましょう。 12 鵜飼 いい形で点をとれている。悪かったのは裏をとられた失点の一本だけ。 でも、裏をとられて声を出さないのはダメ、黙ってちゃ勝てない。 俺らは部活じゃない、勝つためにやっているんでしょ。 キヨ(清野)におんぶにだっこじゃダメだよ。 意見ぶつけ合って、話し合って、いい試合をしよう。 16 清野 凄いいい試合だった。ゴリゴリプレーするんじゃなくて、得点のカタチがよかった。 点差がついても、カードもなかったし、油断のない試合だった。 次は11月10日(選手権)まであくから、気持ち休めましょう。 9試合終わって、7勝1敗1分。悲観的な結果じゃない。 今日みたいなフットサルをしよう。 <総括 背中にしょうもの> 昨季、10月28日、全日本選手権東京都予選2日目の第一試合、 警告の判定に抗議した清野は退場処分を受けた。 だから、二試合目の小金井ジュール戦には出ていない。 しかし、次の試合で奮起したZOTTを僕は見た。 今日のシチュエーションはまさにそれと同じだ。 ZOTTはまぎれもなく清野のチームである。 でも、この日もいつもは清野が抱えているものをみんなでそっと分け合った。 それはDFかもしれない。清野はDFの人だ。 清野がいないDFは、慣れていないというのもあるが、 全員がマークを確認する声を出し合った。(鵜飼はまだ足りないというが) 攻撃で実践するものもいた、俺が決めてやると言わんばかりに全員が攻めた。 『ZOTTのフットサルが変わってきていて、昔みたいに僕がゴリゴリやるんじゃなくて、 みんながボールを回しながら、点をとっていくスタイルになったんだと思う。』 というのはみつわ台戦後の松田の言葉だが、 この日ZOTTに見たのは、一年前都リーグで戦うZOTTの姿だ。 カウンターの時にはみんが走った。 仲間を待つではなく、無理をするでもなく、いけるとこまで自分で進んだ。 “気持ち”がゴリゴリと出たフットサルであった。 気負うでもなく、物怖じするでもなく、ほどよい緊張感の中で、 みんながみな1週間前の借りと、清野の抜けた穴を埋めるように戦う。 そんな時、最高のプレーは生まれる。 選手のコメントやZOTTの歴史がわかるZOTT公式HPはコチラ さらに深い選手の気持ちを知ることができる。 ZOTT16番で代表の清野潤選手のブログはコチラ 取材・編集 篠雄也 *写真などは随時更新していきます。 参照:関東リーグ公式HP 以下、写真![]()
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posted by brandnew |19:25 |
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