2007年09月30日

ZOTTという名のチーム~つながり~

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絆。
心と心のつながりのことを人はそう呼ぶ。
フットサルは何が一番大事なのか?と聞かれれば、
僕は迷わず「絆」と応えるだろう。

バスケほどの小さいコートの中で、
手ではなく足を使うフットサルにおいて一人あたりのプレーエリアはとても狭い。
フィールドプレイヤーの4人が声を出し、位置を確認しながら、巧みに連動して動き、
一方でコースをつくり、他方でスペースを作らなければ、守備も攻撃も何も出来ない。
だから、信頼関係がもっとも大事なのである。
自己主張の強いスーパースターをただただかき集めたフットボールチームが
うまく回っていかないように、フットサルもまたしかりである。
もっとも、だからスポーツは面白い。

「絆」という糸は相手選手とも結ばれている。
マッチアップの相手と結ばれている糸をひっぱり、緩める。
離れすぎて切れた糸は相手の注意を引けず。近すぎて緩んだ糸ではボールを貰えない。
だから、絶妙の距離感を相手ととり、適度な緊張の必要がある。

その糸はやがて、好敵手と呼ばれる関係を築いた。
ZOTTとCAFURINGA東久留米だ。

昨季、東京都リーグから昇格した両チームの去年の対戦成績は
3戦1勝1敗1分(PK戦の末ZOTTの勝利)。
9月29日、取手で行われる関東フットサルリーグ2部第9日目は、そんな因縁の対決である。
付け加えれば、現在リーグを全勝で突き進むCAFURINGAと1分で追いかけるZOTTの試合である。
ZOTTはこれを東京ダービーと銘打ち、CAFURINGAは天王山と呼んだ。

試合前のミーティングで選抜メンバー発表する前に、試合の確認をする。
4つ目に――と言って、ZOTT代表の清野は言った。

『みんなを信じて戦おう。』

それに年長者の鵜飼は続いた。

『一つだけ、日記にも書いたけど、感謝が大事。この場に立てること、
こういった環境でフットサルをできること、普通じゃないよ。
だから、みんな、キヨ(清野)とみんなに感謝を持って試合に臨もう。
そして、負けたくない気持ちを出そう。』

試合前のアップは、体育館の2階にある空きスペースで行われた。
試合中ということもあり、いつもより声を潜めて。アップを終え、階段を降りてくる。
前の試合が終わるのをまっていると、応援に駆けつけた仲間たちが挨拶にやってくる。

『こういうのが嬉しいよね。』

清野はそうつぶやくと、体育館へと入っていった。

先発のメンバーはほぼ予想通り。
ZOTTは18安藤をゴレイロに、エースの2松田、キャプテン荒木、
3試合で5得点の6伊藤に加えて、低い位置で16清野が待ち構えている。

一方のCAFURINGAは、23角田をゴレイロに、4中沢、リーグ得点王の17原、
エースの垣本に、キャプテンの14橋田である。
補足説明をしよう。CAFURINGAはこの1stセットを攻撃とするなら、
次の2小宮山、3久島、6景山、7山本の2ndセットは守りのチームである。
寄せては返る波のようにそれを約3分ごとに入れ替えて戦う。
まずは1stでの先制を狙う。得点すれば相手はやっきになる。
そこを敢えて攻めさせながらも、2ndセットの守備でいなす。
同じベッキをつとめながらも、2小宮山がゴール前にいるのに対し、
小柄な14橋田が後ろからぐいぐいとボール回しに加わる違いはそこからくる。
相手の持久力を奪い、弱らせたところを1stセットで最後に息の根を止める戦い方をする。
セニョールとはまた違ったしたたかさをCAFURINGAは持っている。

試合開始、ZOTTのプレスが相手を襲う。
カフリンガ相手に後手に回ってはいけない。
僕が今季のリーグを見る中で、培われた唯一のカフリンガに対する経験則であったと思う。
『ファールのない、プレスはプレスじゃない』(4荒木)と言うにしても、
プレス以外の部分で用意にファールを出してしまったZOTTは、
2分間で三つのファールが出た。
するとその直後、右サイド17原の浮きパスを14橋田がボレーでゴール左隅へと流し込む
ビューティフルゴールで先制する。
もっとも、3分には6伊藤が警告を受けるも、その6伊藤が左サイドから、
混戦のゴール前に流し込むと9小笹が体ごと流し込み同点を追いついた。
気持ちのゴールだった。
しかし、前半15分を残しZOTTは5Fとなってしまう。
すると、9分、後ろからするすると上がってきた19垣本がミドルシュートを打つと、
18安藤のわきの下をするりと抜けた。
そして18分、14橋田がするりと抜けると、
するどい切り替えしでディフェンダーをかわし、トゥキックでゴールする。3-1だ。

3-1。カフリンガは、パラの動きで相手をうまくおびき寄せ、サイドに集めることで、
3対1の陣形(両チームで6対2)の構図を作り、
ボールを持つ前にフォーメーションで崩しシンプルに攻める。

そのまま前半は終了する。ZOTTは第2PKを与えることなく、事なきを得た。
抜かれたときに無理をせず、後ろの仲間を信じた結果であったと思う。

『余裕、余裕!!』

ハーフタイムの直前に19垣本は自分に言い聞かせるように叫んだ。
そうせざるをえなかったのは、
3-0から試合をひっくり返えされた全日本選手権を覚えているからに違いなかった。

後半が始まる。
22分、4荒木のキックインがゴール前にふわりときたのを、首だけで2松田が押し込んだ。
すると、そのすぐ後には、相手のミスから抜け出した9小笹が
ゴレイロの23角田を冷静にかわし同点とする。会場は一気にヒートアップした。
25分に9小笹が警告を受けるも、その後約十分間はノーゴール。

張り詰めた空気流れた。

均衡を破ったのはCAFURINGA、パラの動きから抜け出した17原が5丸山をかわすと、
ゴールを決めた。
その一分後、右サイドから17原のパスをファーサイドで14橋田が詰め、
この試合のハットトリックを達成する。
両チームに4つと溜まっていたファールは先にZOTTがオーバーする。
まだ試合終了まで6分ある。

『じゅんペー(荒木)の交代考えて!』と叫ぶ17中野。

34分、14橋田の第2PKは18安藤がセーブする。
その後、初めて見せる4荒木のパワープレーもむなしく、
36分に17原の第2PKを皮切りに、19垣本のロングシュート、
コーナーキックから17原、最後に第2PKを19垣本に決められ、
9-3で試合は終了した。 

点差ほどの力の差はない。
どこに勝敗をわけた差があったのかと聞かれれば、それはやはり、絆の差ではなかったか。
3-3になった後、その10分間にはどちらにもチャンスがあった。
でも集中の糸が切れたとき、バラバラになったのはZOTTの方であったと思う。
前半15分をノーファールで文字通り“戦った”ZOTTの姿を
後半の最後には見られなかったのが残念ではある。

試合終了後、一枚の仕切りを隔てることで大きな部屋を二分した研修室の雰囲気は対照的だった。

それでもまだリーグは続く。

ZOTT3(1-3)9CAFURINGA東久留米

得点経過:1分14橋田、3分9小笹、10分19垣本、17分14橋田、22分2松田、22分9小笹、30分17原、31分14橋田、36分17原(2PK)、37分19垣本 

警告:6伊藤9小笹16清野
退場:16清野

コメント(MTG内含む)
4主将 荒木
難しくはなったけど、道は閉ざされたわけじゃない。
中々、気持ちは切り替えられないだろうけど、点を取られた時にチャンスもあった。
今日と同じ気持ちで、来週も、これからも試合に臨もう。

18副将 安藤
これで終わりじゃない。また、来週勝つだけ。いつもの練習から各自がんばりましょう。

12 鵜飼
これで終わりじゃない。でも、これからは引き分けでも終わりだから、
引き締めよう。勝負だから、勝ち負けはつくけど、下を向かないで、次につなげよう。

16 清野
審判がファールをとるとわかっているのに、頭を切り替えられなくて申し訳ない。
来週もあるから、落ちるとこまで落ちスパっと切り替えましょう。
次は出場停止なので、みんなの爆発を見ています。

6 伊藤
初めてのカフリンガで緊張した。空回りと言うか、地に足が着いていなかった。
久々にびびった。
その緊張もあってか、前半に凄く疲れてしまった。
最初にリズムをつかめなかったのは残念。

選手のコメントやZOTTの歴史がわかるZOTT公式HPはコチラ

さらに深い選手の気持ちを知ることができる。
ZOTT16番で代表の清野潤選手のブログはコチラ

取材・編集 篠雄也
*写真などは随時更新していきます。

参照:関東リーグ公式HP


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posted by brandnew |15:50 | 試合レポート | コメント(0) | トラックバック(1)
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ハヤシライスではなくカレーライス 【何でもスポーツ】

今日フットサルをしてきました。 プロリーグも始まったからなのか人が多いこと多いこと。 プロ化はやはり+に働いていると思います。

2007-09-30 23:26 | 続きを読む
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