2009年01月30日

若き日本代表のイエメン・バーレーン戦

本来なら、ドイツワールドカップ後に監督に指名されたオシム氏が若手でチームを作らなければいけなかったが、オシム監督はドイツ組にジェフ組を加えただけの代表チームを作ってしまった。1994年のアメリカワールドカップのベスト16で敗退したアルゼンチンは、パサレラが監督になり、最初は国内の優秀な若手でチームを編成し、徐々に中堅とベテランを合流させる方式を取った。これが一番妥当なチーム作りだろう。このときに選ばれたサネッティは、今でもインテルで活躍している。

ともあれ、オシム時代にアジアカップで4位に終わったために、日本は予選からの出場になった。それが結果的に、若い選手に真剣勝負の場を経験させながらアピールさせるよい機会になった。若い選手がどんなサッカーを見せてくれるか非常に楽しみにしたが、レギュラー組を脅かすような選手は出現しなかった。中田英が代表で初めて試合に出たときの感動は未だに忘れない。中田英は、プレーで代表チームの雰囲気をがらっと変えてしまった。そんな若手がいつ現れるのだろう。次から次へと、才能ある若い選手が出てくる国との差は大きすぎる。

<イエメン戦(ホーム)>

レギュラー組のある選手が以前に「ボールを簡単に回して点を取る」と言っていたが、この試合はまさにその言葉通りのサッカーだった。ボール支配率が75%のポジションサッカー。しかし、ボールを回して点を取ることはできなかった。日本の2点は恒例のセットプレーからだった。

どうして流れから点が取れないのだろう。理由は簡単だ。サッカーは戦いなので、相手と戦わずして点を取ることは、ミスなどを除けば、ほとんどないからだ。ボールを回すだけでは点が取れないのだ。日本は、相手を抜いたりかわしたりするシーンがほとんどなかった。つまり、相手が近寄る前にパスを出すという悪いパターンだ。両サイドバックがそれぞれ1回だけ相手を抜いてクロスを上げた。このときは両方ともチャンスになったが、このようなプレーをもっと増やさないと、日本のサッカーが成長することはありえない。日本の成長を止めているのは、選手自身なのだろうか、それとも監督とコーチなのだろうか。

この試合で一番良かったのは、後半34分に入った乾貴士だった。積極的に動いて相手を崩そうとしていた。セレッソで一緒にやっている乾が入って香川の動きがよくなったと思ったら、金崎に代えられてしまった。岡田監督はチームメートの重要さを理解していないようだ。

<バーレーン戦(アウェー)>

放映権料の問題で試合が観られないと思っていたら、ライブスポーツが無料で録画を提供していた。これもインターネットのお陰だ。いいプレーをした選手が誰なのか特定できないときを除けば、実況や解説のない試合もいいものだ。

この試合はバーレーンのコンディションのよさが光った。守備でも攻撃でも非常によく動き回っていた。今までの試合を観た限り、守備に問題があると感じていたが、この試合はまったく違っていた。イエローカードを貰うことなく、90分間プレスをかけ続けた。このようないい守備をされると、日本の攻め手はほとんどなくなる。これはレギュラー組が入っても同じだ。

攻撃力では、バーレーンがはるかに上回っていた。得点はフリーキックからだったが、得点チャンスを何度も作った。日本のプレスがきついときはロングボールを蹴り、攻撃するスペースができると、ドリブルと素早いパスでゴールに向かった。この戦略が非常にうまくはまった。守備ができれば日本より上であることが明らかになった。

反対に、日本の攻撃陣は何もすることができなかった。相手の守備がいいと、攻め手がまったくなくなるのが今の日本の実力だ。縦パスを入れても、受けた選手は後ろにはたくだけのプレーを繰り返したいた。また、ドリブルの方向を間違えている選手もいた。ゴールと反対に向かってのドリブルに何の意味があるのだろう。プレスをかけてくる相手をどうやって抜こうと考えているプレーヤーはゼロだった。これで世界と戦えるのだろうか。

若手で先発メンバーに入ったのは岡崎と本田圭だけだった。岡田監督がどうして岡崎を高く買っているのか分からないが、動きの質ではなくボールとの付き合い方をもっと向上させないといけないだろう。本田圭はボールを持つと何かをしてくれそうだが、結局無難なプレーで終わってしまう。もっとエゴを出して、自分が何とかするから付いて来いというプレーをして欲しい。途中から香川と興梠が入ったが、ムードを変えるようなプレーはできなかった。

posted by ボウヤ |03:02 | アジアカップ最終予選 | コメント(12) | トラックバック(0)
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