2009年12月20日
雑感:FIFA CWC
第1回のトヨタカップからずっと見てきたが、欧州からのチームが私の好きなチームでなかったり、南米からのチームがアルゼンチン以外の国からだったりだと、興味が薄れてしまう。今回の決勝は、バルセロナとエストゥディアンテスだったので、もちろん後者のプレーを楽しみに観た。 前半は完全にエストゥディアンテスのペースだった。これはいつものことで、欧州代表と南米代表では試合に臨む意気込みがぜんぜん違うためだ。エストゥディアンテスは、高い位置からのプレスでバルセロナが得意とするパス回しをさせなかった。ボールを奪うとロングキックでFWにボールを入れた。また、スペースがあるときは、ドリブルとパスで攻撃を組み立てた。この攻守の切り替えが素晴らしかったので、バルセロナは前半1本しかシュートを打てなかった。 ところが、前半37分に先制したため、エストゥディアンテスは後半から守りに入ってしまった。前半のサッカーを90分間やるのは体力的に難しいためだろうが、ゴール前を固めてカンターを狙った。そのため、バルセロナの攻撃のリズムが良くなり、カウンター対策もほぼ完璧だったので、徐々にバルセロナに得点が入りそうな雰囲気になった。結局、あとちょっとのところで、勝利が手からすり抜けてしまった。とても残念だが、気力と戦術が技術力を上回れなかったという結果になった。 今大会は、なつかしい顔がピッチで見られたのがよかった。それはアトランテのソラーリとエストゥディアンテスのベロンだ。マドリード時代のソラーリを見ていたので、ソラーリがペナルティーエリアの前で守備に奔走している姿は不思議に映った。パスを受けても、ドリブルをせずに簡単にパスを出すプレーにも一抹の寂しさを覚えた。一方、ベロンは素晴らしいプレーを見せてくれた。サンプドリアで初めてベロンを見たときは、いいプレーがある一方、雑なプレーも多かった。もう34才だが、あるレベルを維持し続けている姿に感動を覚えた。 メキシコのアトランテには、ソラーリを始めとしてアルゼンチンの選手が3人いた。同じスペイン語圏だからかもしれないが、どうしてメシキコにアルゼンチンの選手が多いのだろう。前大会で来日したパチューカにもアルゼンチンの選手が3人ぐらいいた。日本にも、もっとアルゼンチンから助っ人を呼んで欲しい。アトランテは、オークランドシティー戦はメキシコらしいパスを細かくつなぐサッカーをしたが、バルセロナは異なるサッカーをした。パスでバルセロナの守備を破るのは難しいと考えたのだろうか、ドリブルとロングパスで何度かチャンスを作った。 アジア王者の浦項と南米王者のエストゥディアンテスの力の差はいかんともしがたかったが、浦項の戦う姿勢はすごかった。昨年のマンチェスターと違い、エストゥディアンテスも全力でサッカーをしていた。試合はこうでなくては意味がない。ただ、浦項のプレーは熱くなりすぎていた。イエロー8枚(そのうちの4枚でレッド2枚)、レッド1枚。イタリアの主審のカードを出す基準が少し厳しすぎたと思うが、国際大会は各国のリーグより厳しい判定になる傾向が強い。 アフリカの黒人系のチームは、国際大会で非常に素晴らしいパフォーマンスをいつも見せてくれる。それは、勝敗より自分が持っているものをすべてピッチで表現しようとするからだ。コンゴのマゼンベも例外ではなかった。守備の最終ラインが異常に高く、裏を狙われて失点したが、そんなことはお構いなしというところが、日本人では考えられない感覚だ。裏を取られても、十分追いつけると考えているのかもしれない。もう1つの不思議は、いい選手がいるのにヨーロッパのクラブに呼ばれずに、コンゴでサッカーをやっていることだ。Jリーグに呼べば、エムボバのように活躍するかもしれない。 今回はなぜか解説者が気になった。解説者もいろいろいる。単純激情型、個人びいき型、何でも賞賛型、チーム偏向型、技術指向型、無反応型、全体把握型、情報通型などなど。どの解説者を指しているのかは、ご想像に任せる。私の身勝手な希望を言えば、サッカーに集中できる適度な解説とボールを扱っている選手の名前を正しく言ってくれる実況のコンビがいい。
posted by ボウヤ |21:28 |
CWC |
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