2008年07月15日
日本代表監督の今と昔
ブラジルに勝利したアトランタ五輪の西野監督は英雄扱いされたが、私は当時、非常に大きな問題を感じていた。北京五輪の反町監督はOA枠で非常に悩んだようだが、西野監督はOA枠どころか、当時Jリーグで頭角を現してきた23才以下の有能な選手さえも使わなかった。1試合または2試合試したが、最終的に「若い年代から一緒にやってきた仲間で五輪に臨む」という結論を出した。おそらく、最初から新しい有望な選手を使う気はなかったのだろう。レギュラーの中には、プロでやっていけるのだろうかと思わせる選手も入っていた。 それまで一緒に代表でやってきた選手を外すことは、敗者のレッテルを貼ってしまうと考えたのだろう。また、戦術面でも長く一緒にやってきた選手のほうが徹底しやすい。しかし、西野監督のやり方は、一度得た権益は他人には渡さないという身勝手な考えに通じる。旬の選手を選んで、うまくまとめるのが代表監督の務めだ。 反町監督は非常に優柔不断だ。プロになってからプレーに精彩を欠くある大型FWを代表を背負う選手と持ち上げた。ところが、調子の悪いときに代表に呼んで、調子が上向いてきたら代表に呼ばなくなった。OA枠でも、選んだ二人が出られないと、「足りない部分の補強が必要」から「U-23の選手だけで十分」と発言を変えた。トゥーロン国際大会後には、「アジアレベル」から「世界レベル」への変更を宣言。スペインで修行した人がどうして初めから「世界を目指す」サッカーをしないのだろう。サッカーに対する自分なりの信念を持っていないのだろうか。クラブの監督ができたからといって、代表の監督ができるとは限らない。選手と接する時間が著しく短い代表の監督は、クラブの監督とは発想を変えなければ務まらない。 14日に発表した五輪代表メンバーにしても、選ばれた選手が落ちた選手より、代表でいいパフォーマンスを示したか非常に疑問だ。反町監督は期待値だけで選んでしまったらしい。監督はもっと冷静に選手を分析できなければならない。 病気で代表監督を辞めたオシム氏は、クラブでの実績とユニークなコメントで神格化されてしまった。だが、本人はそれを望まないだろう。私は、オシム監督の約1年半の代表作りに疑問を感じていた。その1つがポリバレントだ。2人のレギュラーCBの控えがポリバレントなミッドフィルダーだった。どうして、控えとしてCB専門の選手を選ばなかったのだろう。結局、CBの一方が出場できない試合は、守備が非常に不安定になった。この問題はSBでも露呈した。頼りないレギュラーを脅かすような選手を控えとして選ぶ必要があったが、ポリバレントがそれを邪魔した。 オシム監督のもう1つの問題は消極さだ。監督に就任したドイツ・ワールドカップ直後は新鮮な選手を使ったが、約1年後のメンバーにはドイツ組を10人も選んだ。彼らが成長したのならともかく、ほとんど成長していないにもかかわらずだ。一番がっかりしたのは、アジアカップの準決勝でサウジに負けたあとに、フレッシュな選手を考えていると言ったが、結局実現しなかったことだ。さらに、アジアカップでは、同点で1人多い状況が約120分もあったのに、積極的に選手を交代して攻めの姿勢を示さなかった。監督の消極的さは選手に伝染する。 非常に気楽な状況で試合に臨めたにもかかわらず、オシム監督が指揮した代表が面白い試合をすることは、残念ながらほとんどなかった。 岡田氏は、途中からオシム監督を引き継ぐという難しい状況で監督を引き受けた。そのため、ある程度の混乱は仕方ないかもしれない。気に掛かるのは、どのようなチームを作りたいかである。選ばれた代表メンバーを見ると、二つの方向がある。1つは、ボールを取ったら積極的に仕掛けるチームだ。もう1つは常にゆっくりと攻撃を組み立てるチームだ。この2つが同居すると、チーム内に混乱が起こる可能性がある。 もう1つ岡田監督で気に掛かることがある。それは選手へのおべっかだ。「いいサッカーをするし、うまい選手も多い。頑張ってもいる」「私にとってはこれだけうまい、スマートな選手たちが、泥臭く点を取ってくれたことがうれしく思います」。これは岡田監督の選手掌握術なのかもしれない。しかし、ちょっと間違えると、選手の油断につながる。また、単なるマスコミ対応かもしれないが、サッカーについてきちんと話して欲しい。最近、監督と選手の間に「内容ではなく勝てばいい」という雰囲気が強くなっている。しかし、このような考え方でアジア予選を突破しても、南アフリカでの本戦では、惨めな思いを繰り返すだけだ。 岡田監督のいいところは若い選手の登用だ。彼らのプレーはちょっと心もとないところもあるが、代表を経験して成長することを期待している。 私が代表監督で覚えているのは、マスコミが取り上げ始めたオランダ人のオフト監督からだ。ただ、あまり興味がわかなかった監督は評価できないので、ここでは取り上げなかった。監督が管理者だという意識がまったくないジーコ監督は、監督以前の問題なので取り上げなかった。トルシエ監督は選手に恵まれていた。当時はいろいろ感じたかもしれないが、特に批判するようなことを覚えていない。今振り返ってみると、トルシエ監督が一番よかったかもしれない。ただし、もう一度やって、うまくいくとは限らない。 日本代表監督には、勝つことではなくいい試合を見せて欲しい。つまり、将来を担う子供たちにサッカーとはどういうものかを表現できる選手を選んで、面白い試合をやって欲しい。当然、監督の役目はワールドカップや五輪に出場することだし、代表監督が日本のサッカーを大幅に変えることは無理だ。それでも、目先の目標ではなく日本のサッカー文化を変えるぐらいの気持ちで監督を務めてもらいたい。これには相当な勇気が必要なので、日本人監督には無理かもしれない。将来、協会の役員になる踏み台と考えているような人は、当然御免だ。 追伸 日本サッカー協会会長が川淵氏から犬飼氏に代わった。川淵氏は名誉会長になったが、協会から潔く身を引くべきだ。居座れば目の上のたんこぶになるだけだ。川淵氏がサッカーにもっと貢献したいのなら、自分の財産を注ぎ込んでサッカーに係わればいい。 犬飼会長は、日本代表戦の入場料収入が落ち込んでいることに対し、ドイツを例にして「選手は積極的にテレビ出演などしてアピールすべき」と述べたらしい。これは「代表選手が協会の宣伝マンになって、協会にもっと金をもたらせ」と言っているに等しい。テレビと協会の利益のための暴走が心配だ。
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posted by ボウヤ |18:02 |
日本代表監督 |
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日本代表監督の今と昔
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凄く長いボヤキですね。
posted by ひで | 2008-07-15 19:04
日本代表監督の今と昔
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1回、日本代表はWCの予選で負ければいいんですよ。勝てない、おもしろくないチームがWCとかオリンピック出てる事こそこの世の悲劇ってもんじゃありませんか?
posted by gori | 2008-07-15 20:13
日本代表監督の今と昔
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ドイツのいいところは、試合時間が毎週土曜日15:30-17:30と決まっており、19:00からの国営放送で全試合ダイジェストで見れる。翌日09:30(かな?)からの再放送も有り。これは子供は(大人も)本当に喜ぶ。
Jリーグを長期的な価値のあるコンテンツと考えるテレビ局があるかどうか。
posted by ドイツ | 2008-07-15 20:21
日本代表監督の今と昔
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素人のいい方にしてはえらすぎる
納得いかず
posted by しょ | 2008-07-15 22:19
日本代表監督の今と昔
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吠えるだけなら犬と一緒やな
posted by にんげん | 2008-07-16 12:10
日本代表監督の今と昔
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一言で言うと
「代表に面白いサッカーをする外国人監督を希望」
ってことですかね?
うーん、文章が長いわりに論点が見えてこない…
posted by ??? | 2008-07-16 20:17
日本代表監督の今と昔
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批判というよりはただの悪口に近いな。
結局、どうしたいのかが分からん。
論理的にどうしたいかをまず言って、その上で、個々の監督の欠点を述べて、それを改善するには、どうすれば良いかを述べる。
そうでなけりゃ、ただの悪口。後出しジャンケン。
ジーコも岡田も反町もあんたよりはサッカーをよく知ってんじゃないの?日本のサッカーの問題は監督どうこうよりも選手のレベル。
こんなブログは長くは続かないだろうけどね。
ブログ主だって嫌になるだろ?
posted by スティービー爺 | 2008-07-18 21:51
日本代表監督の今と昔
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管理人さん
↑必ずこういう人が出てきますが、こういうのは百害あって一利なし。でも、管理人さんは、この程度の事はあっさりとスルー出来る方であると御見それします。それを↑のような方は、どうやら、良く理解されていないようですが・・・嫌がらせのつもりなのでしょうかねw。
posted by スティービー・G | 2008-07-20 08:47
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