2008年11月20日
日本が勝てるとしたら、守備がどこまでカタールの攻撃を食い止められるかだと思っていた。特に、CBは中澤不在で非常に不安定なため、その前でカタールの攻撃をどのように抑えるかが鍵になるが、日本の守備はほぼ完璧だった。カタールのセバスチャンやモンテシンにほとんど仕事をさせなかった。カタールは、ウズベキスタン戦とバーレーン戦で、すばらしい攻撃力を見せた。しかし、それは相手の守備力が低いから、よく見えたに過ぎなかったようだ。一方、カタールの守備はバーレーン同様、基本ができていなかった。プレスやマークが非常に甘く、後手になって深いスライディングタックルをするという守備だった。さらに、ボール処理のまずさも目立った。日本の2点はカタールのミスから生まれた。日本戦のウズベキスタンの守備と比較しても、日本は非常に戦いやすかっただろう。
試合の立ち上がりは、ロングボールとセットプレーのせめぎ合いだった。前半19分に内田のロングボールがうまく抜けて、それを拾った田中がシュートしてキーパーの股を抜いてゴールを取った。非常にラッキーな点だったが、この時間帯が一番危なかった。CBの寺田が緊張からかミスパスをしたり、フリーキックをアブドゥルマジェドにフリーで合わせられたりした。しかし、日本の守備は時間とともに安定感が増し、バーレーン戦のような消極的なボール回しもせずに、90分間前線からプレスを掛け続けてカタールに攻撃をさせなかった。シュート数も12対5と圧倒した。
この試合で一番印象的だったのは、田中が1点目を入れたときに、長谷部がすぐに駆け寄って笑顔で田中に抱きついたシーンだった。長谷部は代表でプレーするごとに、いいパフォーマンスを見せている。また、得点を取ったFWの田中と玉田は、得点シーン以外でも攻撃で相手を脅かした。特に、田中のドリブルによる攻撃力はカタールの攻撃力を上回った。2点目は、玉田が長谷部のパスを豪快にダイレクトシュートして決めた。しかし、FWとMFの連係による攻撃は今一物足りなかった。岡田監督が、中村俊が出られないときの代わりに誰を指名するつもりなのか分からないが、この試合でその答えが暗示された。前線の4人は田中、玉田、松井、長谷部の組み合わせが最もよいだろう。全員ドリブルができ、攻撃の意識が高いからだ。この場合の守備的ミッドフィルダーは、両SBが若いことも考えて、守備重視で選ぶべきだろう。現有戦力から選ぶならば、阿部と今野だ。現有戦力外も考慮すると、今野に代わってガンバの明神を代表に復帰させる手もある。このチームなら、攻守に渡って、今より強く面白いゲームが展開されるだろう。
最後に、中国の主審はいかがなものか。カタールは危険なスライディングタックルをたびたびしたが、主審はイエローカードを出さなかった。ところが、試合が終わりかけた後半の44分から、立て続けに3枚のイエローカードを出した。まったく理解できない判定だった。
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2008年11月14日
日本は、左SBの長友の調子良さが光っていたが、右SBの内田の元気のなさが気になった。シリアとは、ジーコジャパンが2005年2月に埼玉で戦って3対0で勝っている。ただ、その試合はほとんど覚えていない。オリンピック代表が2007年3月にアジア2次予選で、やはり3対0で勝っている。そのときのシリアは「守備がざる」という印象だった。この試合も、シリアは前からプレスを掛けるわけでもなく、ボールを取られたらいち早く引いてゴール前を固めるわけでもない中途半端な守備に終始した。一方、攻撃はボールをつないでゴールまで運ぶサッカーだったが、日本の厳しいプレスに負けていた。それでも、プレスの中でボールをゴールに運ぶ力は日本より上回っていた。日本は前半、岡田監督になって一番いい攻撃をしたが、それはシリアの未熟な守備と長友の積極性から生まれたと言えるだろう。今後も、相手に関係なく、このようが攻撃的姿勢を見せて欲しい。
本番と異なるチームでシリアと戦っても、あまり意味がないと思っていたが、レギュラー組の怪我による離脱で、岡田監督の危機管理能力が試されることになった。今回の代表選考で一番驚いたのは、岡田監督が闘莉王を選んだことだ。最終予選の第1戦と第2戦の闘莉王のパフォーマンスは最悪だった。闘莉王はレッズでもCBではなく前線に上がっているらしい。つまり、闘莉王をCBとして使うのは非常に危険だ。だから、今回は闘莉王を寺田と代えて、中沢と組ますのが妥当な考え方である。ところが、中沢と楢崎が故障で離脱してしまった。結局、守備の要が全滅したのだ。このようなときに必要なのが危機管理である。一番いい方法は、リーグ最少失点を誇るクラブの守備陣を丸ごと代表に召集することだ。つまり、大分トリニータの下川(GK)、森重(CB)、上本(CB)に任せるのである。大分は3バックだが、この守備陣を日産スタジアムで見た限り、中沢、闘莉王、楢崎の組み合わせより劣るとは思えない。また、この新布陣が成功すれば、今後の日本代表の守備の強化につながるというメリットもある。岡田監督が選んだのは、川口、闘莉王、寺田だったが、現状を分析できない惰性による選出に過ぎない。
シリア戦で一番大事なことは、90分間の戦いで守備の連携を高めることだ。ところが、岡田監督は後半にCBを代えてしまった。ここにも岡田監督の危機管理意識の低さが表れている。結局、後半6人の選手を交代してチームを壊して、シリアに1点を与えてしまった。岡田監督は試合前に「カタール戦に向けた重要なテスト。多くの選手にチャンスを与えたい」と話したが、この考え方は間違えで、監督の決断力の欠如を示している。現在考えられる最高のチームを編成してシリアと戦い、選手交代をなるべく少なくしてカタールと戦うべきである。
中盤に関しても問題だらけだ。レギュラー組の中村俊、遠藤、松井、長谷部は誰もシリア戦に出場できない。ところが、岡田監督が選んだ中盤の残りの選手は、香川以外の全員がすべて守備的ミッドフィルダーだ。この重要なポジションの控えに香川しかいないというのは、危機管理能力に問題がある。小笠原クラスの選手を攻撃的ミッドフィルダーとして選ばなければならない。結局、岡田監督はFWの大久保と岡崎にこのポジションを任せたが、残念ながらあまり機能しなかった。大久保がこのポジションに適していないことは、すでに分かっているはずなのに。監督は管理者なので、危機管理の欠如は監督として致命的だ。
posted by ボウヤ |03:02 |
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2008年11月07日
日本代表の目標は2つある。第1の目標はアジア予選を突破することだ。第2の目標は、ワールドカップ本戦で他の地域の代表といいサッカーをすることだ。岡田監督は「ベスト4」とか「世界を驚かす」とか大風呂敷を広げているが、今の日本のレベルでは無理だ。大事なことは、世界で繰り広げられているサッカーに少しでも近づくことだ。負けても仕方ないが、日本戦を観た世界の人が日本人もサッカーができると感じさせることだ。たとえば、ヨーロッパ各国の国内リーグでは、下位のチームがホームなら、上位の金満チーム相手にいい試合をすることがある。この場合のいい試合とは、強い相手に対してひるむことなく攻撃を仕掛けて何度かチャンスを作ることである。上位と下位のチームの守備力は攻撃力の差ほど大きくない。だらか、プレスを徹底して攻撃がうまくできれば、下位のチームが前掛りになる上位チームに勝つことがある。まずは、この程度の試合ができるようにならなければならない。
岡田監督が選んだメンバーなら、第1の目標は達成できるかもしれないが、第2の目標はほとんど無理だろう。どんな日本人選手を選んでも、第2の目標を達成することは容易ではないが、大事なことは、それにチャレンジする選手を選ぶことだ。ところが、現在の代表メンバーにはチャレンジしない選手がチームの中心にいる。それが、中村俊輔と遠藤保仁だ。中盤に中田英、小野、本山らが現れたときには、日本のサッカーが少し世界に近づけるかもしれないという期待感があったが、中村と遠藤のサッカーは別の方向に向かっている。
中村と遠藤のサッカーはよく似ている。この二人は非常に優れたサッカーセンスと技術を持っている。ボール扱い、周りを使う広い視野、精度の高いプレースキックなど、今の日本で一番優れているだろう。しかし、サッカーで一番大事なものが欠けている。それは、「相手を打ち負かす」という戦う姿勢が足りないことだ。二人がいいサッカーができるのは、相手からのプレッシャーがないときに限られる。しかし、相手からのプレッシャーが厳しいと逃げのサッカーになってしまうのだ。相手をかわして、前に行こうとするプレーがほとんどない。ウズベキスタン戦では、遠藤が2本、中村が7本前線にいいパスを送った。しかし、この攻撃は間接フリーキックのようなものだった。下がり目の位置またはサイドに開いて、比較的フリーでボールが蹴れる状態からパスを送るため、攻撃がどうしても単発になる。いいパスを入れたのだから、あとは受け手が何とかしてくれるだろうというサッカーである。これも1つの攻撃パターンだが、これだけで強豪と対戦して点が取れるほどサッカーは簡単ではない。攻撃の基本は、中盤の選手がパスやドリブルで押し上げることによって、相手にプレッシャーをかけることだ。そうすれば、ペナルティエリア付近でワンツーをしたり、跳ね返られたボールを拾ってミドルシュートを打ったりできる。また、中央に敵と味方が集中すれば、外にボールを送ってゴールライン際に切れ込むようなプレーも可能になる。あるレベル以上の守備ができるチームと戦うとき、フリーな状態からパスを狙っても、パスを受ける味方がマークされているため、いい攻撃にはつながらない。一対一で相手を打ち負かそうとすれば、目前の相手だけでなく遠くにいる相手の意識も引き付けられるので、味方がフリーになれる可能性が増す。そして、そこにボールを入れることによってチャンスが生まれる。味方の距離が近いほど、精度とスピードが上がり連動した攻撃ができるようになる。しかし、中村と遠藤にこのようなプレーを期待してもできないだろう。結局、この二人が日本代表の中心にいると、静的なスルーパスかセットプレーでの得点しか期待できない。
また、中村と遠藤は精神的な部分でも似通っているようだ。それが端的に現れたのがバーレーン戦だった。残り24分で2対0で勝っていて、さらに相手が一人退場したのに、パスを後ろで回し始めた。格下の相手なのにどうして、このような状況で消極的になってしまうのだろう。今まで以上に攻め込んで、追加点が取れるチャンスと考えない精神構造では、残念ながら世界に通用しない。日本のサッカーを観ていると、不思議なことがある。「心」が強い選手は「技」が伴わない。「技」が優れている選手は「心」が弱い。普通は、「心技体」が揃った選手がプロになるはずなのに。
遠藤に関しては代表の試合しか観ていないので、中村について、もう少し詳しく述べたいと思う。私は横浜生まれなので、中村がマリノスに入団したときから、中村をずっと期待して見てきた。だから、イタリアでのパフォーマンス、グラスゴーダービーでのパフォーマンス、チャンピオンズリーグでのパフォーマンス、ワールドカップでのパフォーマンスを見ると、日本代表の仕事は、中村には荷が重すぎると感じてしまう。
多くのサッカーファンは、日本のメディアからの情報で、中村がスコットランドでも英雄扱いされていると思っているだろう。さらに、最優秀選手賞も取っている。しかし、BBCが中村に付けた形容詞は「フリーキックがトレードマークの」である。スコットランドのある新聞は中村を「止まっているボールの専門家」と呼んでいた。試合のレポートなどを読んでみても、中村の名前が出てくるのは、ほとんどがコーナーキックかフリーキックである。最近、中村が日本に戻りたいと言ったので、セルティックのファンの投稿を読んでみた。セルティックのファンは、中村が大事な試合でフリーキックで点を取ったことを認めている一方、「懸命さが足りない」という見方をしている。フリーキック以外の中村のプレーに物足りなさを感じているのだ。これは体を張ったプレーをしないだけでなく、ゴールを目指す姿勢が足りないのと、攻守でボールに対する執着心が弱いからだろう。たとえば、相手からプレッシャーを受けたときに、相手をかわしてからパスを前線に送り、走り込むようなプレーがほとんどない。また、ルーズボールを相手と取り合うときも、相手とボールの間に体を入れてボールを自分のものにするようなプレーもない。カウンターのチャンスで、ドリブルで駆け上がることもない。これらのプレーは、中村のデビュー当時からの課題だったが、残念ながら、中村は海外に出てもそれを乗り越えることができなかった。
中村がイタリアで通用しなかったのは、セリエAが守備重視でずる賢い反則が多いリーグだからだ。中村が所属したレッジーナは下位のチームなので、フリーでボールを持てる機会が少ない。いいプレーをするには、自分で突破してチャンスを作らなければならない。しかし、厳しいスライディングを受けると、それを嫌って逃げのサッカーになっていた。結局、レッジーナにいたときは、フリーキックの精度まで悪くなってしまった。ところが、スコットランドに移籍して状況が変わった。スコットランドのプレミアリーグは、セリエAと比べるとレベルが落ちる。また、レンジャーズとセルティックの2強で、その他のチームはレベルがさらに低い。セルティックはイングランドのプレミアリーグと同じように直線的なプレーが多いため、仲間が積極的に攻撃して相手を引き付けるため、中村はフリーでボールを扱える機会が増える。さらに、他の選手と違うリズムがいいアクセントにもなる。そして、何よりも大きいのはフリーキックである。空中戦でもセルティックは他のチームを圧倒するため、中村の正確なキックにより得点の機会が増える。このように、中村にとっていい条件が揃ったので、スコットランドでそこそこ活躍している。ところが、グラスゴーダービーやチャンピオンズリーグでは、状況がまったく異なる。相手が互角か格上のため、セルティックがボールを支配する時間が減り、相手のプレッシャーを受けながら90分間戦わなければならない。ボールを受けても判断が遅いため、簡単にボールを取られてしまう。その結果として、ボールを簡単にさばくだけのプレーになり、ボールに触れる機会が減り、流れの中で中村が活躍することがなくなってしまうのである。これがまさにワールドカップの戦いである。つまり、中村がワールドカップ本戦で活躍できることはまずありえない。中村は、フリーキックは超一流だが、その他のプレーは世界に通用するレベルに達することができなかったのだ。
サッカーで戦う姿勢は当たり前のことで、当たり前のことが当たり前にできないことは、日本のサッカーが次のステップに進めないことを意味している。次のステップとは、静的な技術ではなく、動きや戦いの中で技術を見せることである。だから、第2の目標を達成するためには、中村と遠藤より技術が多少劣っていても、戦う姿勢を見せる選手を選ばなければならない。私は、第2の目標を達成できないなら、ワールドカップ本戦に出ないほうがましだと思っている。ワールドカップで戦えるレベルになることが先決である。サッカーの頂点を競うワールドカップでレベルの低い試合は見たくない。
<追伸>
中村は、ファンだけでなくメディアにとってもアイドルらしい。だから、メディアへの露出度が多くなるが、インタビューでの言葉はピッチ上のプレーより奇々怪々だ。UAE戦に臨むにあたって「負けてもいい」「フリーキックも蹴らない」などと言った記事を読んで、非常にがっかりさせられた。カテゴリー3のシートで3千円、プレミアムシートは1万5千円もする試合なのに、体力の温存と手の内を見せないために手抜きをするらしい。ところが、試合の直前になって「負けていい試合などない」と心変わりした。誰かにたしなめられたのだろうか。プロとして目覚めたのだと思ったら、試合後に再び「いいパスを出すチャンスがあったが、あえて出さなかった」と、元に戻ってしまった。手の内を見せないためのようだが、もう呆れた口がふさがらない。このように、プロ意識に欠ける選手が日本代表の中心にいて、世界と戦えるのだろうか。もっと奇妙なのは、この種のコメントに何も感じないマスコミである。マスコミのていたらくは底なしのようだ。
posted by ボウヤ |05:04 |
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2008年10月16日
ワールドカップ予選は、こんな試合もありなのだろう。今まで見たグループAの5試合で最低の試合だった。両チームとも守備的で、見るべきものが何もなかった。日本と戦うと、どうしてつまらない試合になってしまうのだろう。ウズベキスタンはロングボールを蹴るだけ、日本はセットプレーと一発のパスに頼るだけ。パスとドリブルで相手の守備を崩すような攻撃は、両チームとも皆無だった。これでもサッカーなのだろうか。
ウズベキスタンはテクニックがあるチームだが、日本の固い守備を崩すのは難しいだろうと思っていた。結局、パスやドリブルでゴールに向かうことを諦めて、守備に徹していた。後半27分にシャツキフに代わってゲインリフが出てきたが、押し上げがなく孤立してしまったので、ほとんど意味がなかった。
日本は、ホームなのに、1点を先行されたのに、積極的に攻撃を仕掛けなかった。唯一の例外が闘莉王だった。危なっかしい守備を繰り返しているなと思っていたら、前半の終わり間際と後半35分頃からフォワードに変身した。後半37分に、UAE戦で日本代表の雰囲気を変えた興梠が出てきたが、闘莉王の頭狙いの攻撃では興梠が活躍する場はなかった。攻守とも、ちぐはぐのまま終わってしまったが、日本のサッカーはどこに向かっているのだろう。ワールドカップの本戦でやるサッカーでないことは明らかだ。
posted by ボウヤ |03:42 |
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2008年10月10日
何らかの事情でこの試合で出られない選手を除けば、バーレーン戦のメンバーで試合に入った。しかし、5人も代わってしまったせいか、前半の内容はあまり良くなかった。むしろ、前線をオリンピック世代に代えた後半のほうが躍動感があった。
ボールを圧倒的に支配しているのに、前線からプレスにいってボールが取れるのに、運動量で相手をはるかに上回るのに、シュートがフリーで打てるのに、点がなかなか取れなかった。これは、サッカーで一番大切なものが欠けているからだ。
UAEは、10番のマタル以外あまりいい選手がいなかった。ところが、後半30分に入った15番のアルハマディが個人技で日本のゴールを切り裂いた。この試合を見る限り、UAEが同じグループに入っていたら、日本は少し楽になったかもしれない。
この試合で一番理解できないのは、二列目に下がった大久保だ。今までの代表の試合で、いいパスを出したこともあったが、全体的に見ると、大久保はMFのポジションであまり機能していない。大久保を出すなら、ストライカーとしてのプレーに集中させるほうがよいと思うが。
この試合で一番目立ったのは興梠だった。ウズベキスタン戦は田中が出られそうにないので、玉田と興梠の2トップがいいと思う。左MFは、大久保ではなく香川のほうがいい。
最後に、この試合で明らかになったのは、もろさがあるかもしれないが、若手のほうが明らかにいいサッカーをするということだろう。
posted by ボウヤ |03:44 |
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2008年10月07日
UAE戦をウルグアイ戦のような無意味な練習試合にしてはいけない。10月15日に日本がウズベキスタンに勝ち、11月19日にオーストラリアがバーレーンに勝てば、ウズベキスタンとバーレーンの2位以内の可能性がほとんど消える。逆に、日本がウズベキスタンに負けると、非常に厳しい状況に置かれる。だから、ウズベキスタン戦の準備であるUAE戦の戦い方が非常に重要になる。
ウルグアイは、南米予選の前に遠い日本にわざわざ来て、きちんとサッカーをやった。メンバーも、ほぼベストメンバーだった。格下相手でも、ベストを尽くという手本を見せてくれた。本番の試合だけでなく、このような準備の試合でも手を抜かずに自分たちのプレーをやって勝とうとする姿に本物のサッカーを感じた。国の代表チームは一緒に試合をやる時間が少ないので、その機会を最大限に生かさなければならない。こんなところにも、サッカー後進国と伝統国の差が出てしまうようだ。
だから、UAE戦は、ベストの布陣でベストを尽くさなければならない。選手を試す試合でも、ウズベキスタンに手の内を見せない試合でもない。前回のバーレーン戦のメンバーが岡田監督の理想なら、今回は、出場停止の松井と怪我の田中に代えて誰を出すかだけ考えればいい。
ところが、AFC(アジアサッカー連盟)のスケジュールに疑問がある。10月6日(月)から10月17日(金)までの期間(国際Aマッチデー)は、ワールドカップ予選のために確保されている。だから、11日と15日にワールカップの予選が行われる。ところが、AFCはこの期間中の8日にチャンピオンズリーグの試合を設定している。日本のようにUAE戦を9日に設定しても、チャンピオンズリーグでベスト4に残ったレッズとガンバの選手は試合に出られない。この辺について、JFAは問題視していないのだろうか。結局、新潟のサッカーファンは本番と違う日本代表を見ることになりそうだ。一方、15日に対戦するウズベキスタンも11日に韓国と準備の試合をするが、クルヴチ(ブニョドコル)というチームが8日にチャンピオンズリーグの試合をする。このチームには代表がたくさん(7人ぐらい)いるようだ。ウズベキスタも日本と同じ問題を抱えてしまったが、逆に、真剣勝負が2戦続けられるというメリットがあるかもしれない。
posted by ボウヤ |01:15 |
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2008年09月19日
サッカー解説者が、ヨーロッパで活躍する日本人プレーヤーの肩を持つのは不思議なことではないのかもしれない。しかし、この種の解説者は最悪だ。公共の電波を通じて、真実を曲げていいはずがない。
風間八宏氏がフジテレビでサッカーの解説を始めた頃は、ピッチ上のプレーを自分なりに分析して、それを分かりやすく説明していた。当時は、私も解説者として立派だと思っていた。ところが、ある時期から風間氏の解説内容が変わってしまった。日本人プレーヤーや日本代表チームを、ただ褒めるだけの解説者になってしまったのだ。
風間氏は、前々回のチャンピオンズ・リーグに初めて日本人選手として出場した中村を、フリーキック以外はさしていいプレーもしていないのに褒めちぎった。また、昨年2月のインバネス戦でも、風間氏は90分間ずっと、中村のプレーを絶賛した。当の中村といえば、横パスをインターセプトされたり、イージーなパス交換を狙われてボールを取られたりして、いいところがほとんどなかった。挙句の果てに、うまくいかない中村のプレーをすべて、セルティックの他のプレーヤーのせいにしていた。今年の6月に、五輪日本代表がカメルーンと練習試合をした。このときのテレビ解説者も風間氏だった。中村だけだと思っていたら、日本代表チームも90分間褒めまくっていた。
今回のセルティック対オールボー戦でも、上述した試合ほどひどくなかったが迷解説が繰り返されたので、参考のためにいくつか掲載しておく。
■中村は相手が分かりますよね。見ながら相手の何を崩していくとよいのか、誰を崩していくとよいのか。いろいろなことを立ち上がりから、自分でボールを動かしながら見てますね。
■中村って、すごくゆっくりに見えますが、丁寧なので、その分本当は速いんです。判断も速いし、止めてから蹴るまで、そのスピードが正確ですごく速いんです。
■中村がボールを持ってトップスピードに入っていこうとしたときに、そこでパスをもらった選手が切ってしまんです。
■今も、マクドナルドは俊輔のパスによって動かされているんですよ。逆に、ここで俊輔が持ったときに、自分が相手を外して動けば、俊輔からパスが出てくるんですけど、俊輔はパスで動かしているんですね。だから、逆になっているんです。
■これもね、中村がうまいんですけど。このときに(サマラスが)いい動きをしたんですけど。ただ、角度を作る動きができていなかった。もうちょっと離れれば、ディフェンダーからちょっと離れて待つかすれば、中村も出しやすいですよ。タイミングはよかったんですけど、動き出しの質の部分でしたね。
■中村にもう少しボールを集めたいですね。今のところ、彼のアイデアだけが突破口になっていると思いますね。中村のアイデアだけが、オールボーのディフェンダーが分からないですね。ですから、彼をどんどん使って彼のアイデアに皆が反応していく。そうなったときに決定機がくるでしょうね。
風間氏は以前、日本サッカー協会の特任理事だった。今年、会長が川淵氏から犬飼氏に代わったときに、特任理事から理事に昇格した。私は、風間氏がサッカーに情熱を持って取り組んでいると思うが、どうして特定の選手の宣伝マンになるのか理解できない。テレビやサッカー協会という大きな組織の中で生き抜くための手段だと割り切ったのだろうか。それとも、心情的にこのような解説になってしまうのだろうか。どちらにしろ、解説者として問題がある。誰かが風間氏に注意していただければと思う。多くの人はテレビでサッカーを観て、いろいろなことに影響されるが、そのテレビがサッカーに対して真摯に取り組んでいないということは、日本人にとって非常に悲劇である。この問題はテレビだけでなく、新聞も同じである。ボールをただはたいただけなのに、そこから数回のプレーで得点が入ると、ゴールの起点になったという記事がしばしば掲載される。これは真実ではない。マスコミが選手を持ち上げて、一体何の意味があるのだろう。
posted by ボウヤ |03:42 |
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2008年09月14日
アジア最終予選グループAの試合を一通り観た。そこで、各チームの印象を簡単に述べたいと思う。4試合が終わって、ホームチームが1勝2敗1分と成績が悪い。早くも、ホームで負けたチームがそのまま敗退しそうな雰囲気になってきた。
■ カタール(1勝1分)
カタールはセバスチャン(FIFAに登録されている名前:キンターナ)のチームだ。セバスチャンは、自分で点を取ることも味方を使うこともできる非常に優れたウルグアイ人だ。セバスチャンがいい場所でボールを受けると、必ず何かが起きそうな雰囲気になる。ウズベキスタン戦は3点取って勝利したが、内容的には少し押され気味だった。しかし、セットプレーとカウンターがうまく決まった。バーレーン戦に関しては、前半非常に良かったのに1点しか取れず、後半足が止まって同点にされた。両試合とも、後半26分と13分に、ハッサンが入ってドリブルで相手の守備を崩した。これがカタールの1つの作戦かもしれない。他にも、ドリブラーが多いので、調子に乗せると非常に厄介なチームだ。去年のアジアカップと比べると、見違えるほどいいチームになっている。日本は今までカタールに勝っていないが、勝つのは今まで以上に難しそうだ。
■ 日本(1勝)
日本の攻撃力はボトムだが守備力はトップだ。さらに、セットプレーというプラスアルファがある。監督と選手の当面の目標はワールドカップ本戦出場なので、この最終予選では守備重視でいくしかないようだ。同じぐらいのレベルなら、守備がしっかりしているチームのほうが勝ち抜く可能性が高いからだ。日本は、攻撃でリスクを犯さないことによって、守備の組織を崩さないように注意している。このやり方をすべての試合で貫くことになるだろう。ただ、先取点を取られて日本が攻めなければならないのに、攻撃ができないという状況にならなければいいが。ワールドカップ本戦を見据えると、攻撃力のアップは欠かせないが、現状でそれを試す余裕はまったくありそうにない。
■ オーストラリア(1勝)
ウズベキスタン戦の前半を見る限り、オーストラリアは攻守とも抜きん出ている。ただ、先取点を取ってから守備的になってしまった。特に、後半は1点を守り抜くサッカーを選んだようだ。カウンターで追加点を取るチャンスも少しあったが、カウンターに鋭さが欠けていた。キューウェルは、リーズ(現在リーグ・ワン)で活躍していた頃と比べると、かなち落ちてしまった。そんなキューウェルを観るのはとても寂しい。オーストラリアの問題点は、ほとんどの選手がヨーロッパでやっているようなので、各試合前の準備という点で日本同様苦しい状況に置かれることだ。日本は、最終戦のアウェーでオーストラリアと戦うため、その前までに2位以内を確定しないと、非常に苦しむことになる。
■ バーレーン(1敗1分)
バーレーンは不思議なチームだ。日本戦でもカタール戦でも、退場者を出して1人少ない状況で得点を取った。ただ、その質は日本戦とカタール戦では異なっていた。日本戦は日本の自滅だったが、カタール戦は素晴らしいカウンターから得点した。その原動力が、日本戦に途中出場したジョンと日本戦に出場しなかったファタディだった。この2人の調子がいいと、日本はホームの試合で苦しむことになるかもしれない。バーレーンの問題は前にも述べたが守備だ。2試合とも、イエローカード2枚で退場者を出した。マークやプレスに対する訓練が足りないため、守備が遅れ気味になり反則が多くなる。日本戦はイエロー4枚、カタール戦はイエロー5枚だったが、実際には、もっとイエローカードが出されても文句が言えないプレーをしていた。
■ ウズベキスタン(2敗)
ウズベキスタンのサッカーは、アウェーのカタール戦でよく見えたが、ホームのオーストラリア戦ではよく見えなかった。これは、カタールとオーストラリアの守備力の差だろう。ウズベキスタンはうまさを見せたが、ドリブル・パスとも、オーストラリアの守備を脅かすまでには至らなかった。1点リードされた後半、一気呵成に攻撃をしかけたが、シュートまでのチャンスはほとんど作れなかった。カタール戦で後半から出場して活躍したゲインリフの出場停止が痛かったかもしれない。また、FWのシャツキフも、カタールのセバスチャンと比べるとすべての面で劣っていた。日本は、組織的な守備ならオーストラリアより上なので、ウズベキスタンを0点に抑えられそうだが、一対一の状況を多く作られると、攻撃力に優るウズベキスタンに得点を許すことになりそうだ。さらに、ウズベキスタンはこれ以上負けられないので、必死でやってくるだろう。それをうまくかわせるかが鍵になるだろう。
posted by ボウヤ |22:25 |
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2008年09月08日
岡田監督のチーム作りでは、勝つのが難しいだろうと思っていたが、完全に予想が外れた。日本の勝因はバーレーンのマチャラ監督の作戦ミスだ。攻撃力で日本を上回るのに、1点を先行されるまで、ロングボールを多用してあまり積極的に攻めなかった。その結果として、前半18分に先制されてしまった。後半17分に代わったジョンは素晴らしい能力を見せたが、どうして最初から使わなかったのだろう。また、バーレーンは守備の練習をまったくしないようだ。マークやプレスをほとんどせず、危ないと思ったときだけ、相手に体からぶつかっていくような守備ではサッカーにならない。バーレーンの事情は分からないが、マチャラ監督が選手の能力を十分に発揮できたかどうか、非常に疑問が残る試合だった。守備ができない分を攻撃でカバーするという方法が、バーレーンには一番よいだろうと感じた。
日本に奪われた得点は、日本のトレードマークであるセットプレーだった。1点目は、フリーキックに対する壁の位置に問題があった。低い弾道の速いボールが壁の左端をかすめてゴールに吸い込まれてしまった。2点目のセットプレーでは、ゴール前で中村俊を完全にフリーにしてしまった。つまり、マークの甘さからの失点だった。3点目も、気が抜けた状態でだれもボールを持っている選手にプレスにいかないときに、ミドルシュートを打たれて得点された。すべて、守備の基本ができていないための失点だった。バーレーンはこのグループの最下位候補のようだ。
この勝利で多くの関係者がほっとしているだろうが、内容はウルグアイ戦より悪かったことを忘れてはならない。前半18分の先取点までは、日本の攻撃はいつもよりボールを多く縦に入れて、それなりの攻撃をしていた。ところが、2点目を取ってからの日本のボール回しには閉口せざるを得ない。特に、後半21分にモハメド・ハサンが退場になってからのサッカーは最悪だった。ボールを後ろで回して隙をうかがって攻撃するという方法が、世界に通用しないことは分かっているはずなのに。その付けが終了間際の2失点につながったと考えるべきだろう。つまり、きちんとサッカーをしないと、集中力が持続できないのだ。さらに、カウンターのチャンスがたくさんあったのに、誰もカウンターを仕掛けようとしなかった。カウンターの効果を理解していないのだろうか。
この試合でやっと岡田監督の考えるチームが明らかになった。左SBとFWは変わるかもしれないが、その他のメンバーは決まりのようだ。日本の唯一の救いは、松井、田中、玉田の3人がうまく絡めば、攻撃の形が作れそうだったことだ。まだ連携不足だが何度か一緒にやれば、いいサッカーができるかもしれない。ただ、田中と玉田のシュートを打つタイミングが遅い。前に相手がいても、フォワードならもっと強引にシュートを打つべきだ。また、次回のウズベキスタン戦に、松井がイエローカードの累積で出られないのが非常に残念だ。代表の試合を観る楽しみが1つ減ってしまう。
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2008年08月30日
今年はJリーグが始まって16年目だ。当時、5才でサッカーを始めた子供は20才になる。ところが、この年代でヨーロッパで活躍している選手はいない。協会はこの現状をどのように捉えているのだろう。他国を眺めると、アフリカの国々からは多くの選手がヨーロッパで活躍するようになり、国の代表も非常にいいサッカーをするようになった。ギリシャは2004年のヨーロッパ選手権で優勝した。トルコはEUに加盟できないが、サッカーではEUの強豪国と対等に戦っている。南米でも、サッカーがあまり強くなかったエクアドルが力をつけて、強豪ひしめく南米からワールドカップに出場できるようになった。日本は世界に近づくどころか、多くの国々に差を付けられているのだ。結局、Jの効果がまったく現れていないといってよい。
アフリカのサッカー環境は良いとはいえない。にもかかわらず、ヨーロッパのクラブはアフリカから選手を連れていく。成功するのは一部かも知れないが、同じことがどうして日本でも起きないのだろう。
Jリーグの理念の1つに「日本サッカーの水準向上」がある。協会は25年も前からトレセン制度で、日本のサッカーを強化している。トレセン制度の目的は「チーム」ではなく「個々の選手」のレベルアップである。このような理念や育成システムは、きちんと機能しているのだろうか。
私の地元のマリノスは、幼稚園の年少からサッカーを教えている。マリノスの選手育成システムは、今年で23年目を迎えるらしい。ところが、マリノスで育った選手が海外で活躍していない。JリーグはJ1とJ2を合わせると33チームもある。これらのチームがすべて育成システムを持っているか知らないが、持っているとすれば非常の多くの子供たちが最高の環境でサッカーをしていることになる。クラブは優秀な若い選手を海外に出すより、自分のチームで活躍して欲しいという気持ちが強いかもしれないが、Jリーグはトップレベルではないので、若い選手にとっては上のリーグでサッカーをやるほうがよい。クラブが、可能性のある若い選手をヨーロッパに売り込むことぐらい簡単なことだと思うが。日本のクラブが閉鎖的でそれをしないのだろうか、それともヨーロッパのクラブが興味をまったく示さないのだろうか。どちらにしろ、Jの理念である「地域のクラブ」という狭い枠で考えていたら、日本の選手の成長は期待できそうにない。
日本にはサッカーの伝統がないという人がいるが、日本人がサッカーというスポーツを知ってから約140年、全国高校サッカー選手権が始まってから90年、サッカー協会が設立されてから88年も経つ。たしかに、Jリーグが発足するまではマイナースポーツだったかも知れないが、この長い間に、間違ったサッカー風土を作ってしまったのかもしれない。たとえば「ドリブルは自己中心的なプレーではない」のだ。特効薬は意識改革だが、保守的な関係者は誰もこの薬を飲まないだろう。
まごまごしていると、現在日本より下位にいるアジアの国々にも追い越されかねない。Jが世界に通用する選手を育てることができないのなら、海外に育ててもらうしかない。各クラブが可能性を秘めた子供をたくさん集め、協会がまとめ役になって、子供たちをヨーロッパのクラブに送るしかないだろう。今の日本のレベルで、ヨーロッパのクラブが受け入れてくれるかどうか分からないが、子供のレベルなら、日本のサッカー少年はヨーロッパで通用するはずだ。
posted by ボウヤ |04:09 |
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