ジョルディのバルセロナ通信

依然として決まらないバルセロナの新監督とその背景

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バルセロナの後任監督がまだ決まりません。

先週末の時点でアスレティック・ビルバオのウッルティア会長が5月4日に会見すると公表したことで5月4日にXデーになるかと思われましたが、昨日行われた同会長の会見では現状認識の確認に止まり新情報は発表されませんでした。

ウッルティア会長のコメント 「バルベルデは現時点でクラブにとってベストの監督であり、我々は彼との契約延長を望んでいるから他の監督とはコンタクトを取っていない。しかし明日のことは誰にも分からない」

おそらくウッルティア会長としては5月4日にバルベルデとの契約延長、もしくは退団をハッキリさせる意図があったのでしょうが、同監督を取り巻く状況がそれを許さなかったのでしょう。

バルセロナで選手としても活躍したバルベルデはここまでリーガ・エスパニョーラの中堅クラブで結果を残してきており、ザッケローニが日本代表監督に就任する直前まで日本協会が招聘オファーを送っていたとも報道されていました。バルセロナの来季以降の監督として名前が挙がるバルベルデは、同時にアルゼンチン代表監督就任の可能性があるサンパオリの後釜としてセビージャに招聘される可能性も残しています。

バルセロナの後任監督として現地メディアは以下の候補者を挙げています。

ウンスエ(現副監督) バルベルデ(アスレチック) エウゼビオ(ソシエダ) クーマン(エバートン) オスカル・ガルシア(ザルツブルグ) ピッツィ(チリ代表)

これらの候補者の内、数人は本人、もしくは近親者がバルセロナの監督就任に前向きな発言をしています。ウンスエは兄が「弟は(副監督ではなく)監督として活動できることを望んでいる」とコメントし、クーマンは「いつかバルセロナの監督になりたい」と語り、オスカル・ガルシアは「世界一のバルセロナの監督になれる日が来れば素晴らしい」と発言しています。しかし一方でオスカル・ガルシアは「ただ現時点でオファーはない。機会があればぜひ検討したいが、今はオーストリアリーグの制覇が最優先だ」とコメントしています。

副監督を昇格させる異例の人事は2012年のグアルディオラ→ティト・ビラノバの前例がありますが、この時はリーガ優勝は成し遂げたもののビラノバが癌を再発させ指揮を十分に採れなかったためにチームはグアルディオラの遺産で戦っていた感が否めませんでした。この人事を決定したロセル前会長とバルトロメウ現会長は同じ執行部の系譜なので再び副監督を昇格させる可能性もありますが、グアルディオラの時と違うのは退任するエンリケがウンスエの昇格を望み会長に進言していると報道されていることでしょうか。その真偽は定かではありませんが。

バルセロナというクラブを知りリーガ(スペイン1部)でも揉まれている点を重視するのであればバルベルデとエウゼビオが最有力ですが、元選手でもありバルセロナB(当時2部)の監督も務めたエウゼビオは2015年に成績不振で解任されている経緯もあるので、自分を解任した現首脳陣からのオファーを受けるのか、またバルセロナの首脳陣も彼にオファーを出すのかは難しいところです。

バルセロナの欧州初制覇(1992)の立て役者であるクーマンはプレミアリーグでバルセロナを思わせるパスワークを重視したサッカーを展開していますが、リーガでの指揮歴がバレンシアでの短期のものだけなので、その点はもう少し保険が欲しいところでしょう。

前述のオスカル・ガルシアはバルセロナのユースAの監督に就いた後、クライフの息子ジョルディがディレクターを務めるマッカビ・テルアビブなど欧州の第2線級リーグで活躍しており現在はザルツブルグ(オーストリア)を率いて優勝争いをしています。監督歴としてはクーマンよりもさらに保険が少ないですが、ヨハン・クライフがカタルーニャ選抜を率いた際の副監督を務めており、ジョルディとの関係も含めてバルセロナで重視されるクライフイズムという点では評価点が高い候補です。

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記事カテゴリ:
FCバルセロナ
リーガ・エスパニョーラ
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