BOAT RACE ビッグレース現場レポート

THEピット@シリーズ――仲間と分かち合う勝利

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アリーナ席で観戦していた関東勢のテンションが一気に上がった。もちろん、同じ東京支部の平田さやかが特に激しく飛び跳ねる。1マークをまくって先頭に躍り出た廣中智紗衣は、もともと愛知支部である。結婚を機に支部移籍、言ってみれば東京支部の“生え抜き”ではない。だが、そんなことはまったくどうでもいいことだろう。同支部の仲間が、激勝を見せたのだ。平田も藤原菜希も、心から嬉しそうに廣中に手を振っていた。群馬の松本晶恵も、同じ関東勢としてとびきりの笑顔でレースを見つめていた。  ピットに凱旋した廣中は、そんな仲間に囲まれて穏やかな笑顔を見せていた。「27%のモーターとは思えないほど、最初から動いてくれました」と相棒のおかげで勝てたと語った廣中だが、もうひとつはこうした心強い仲間たちの存在も大きかっただろう。シリーズとはいえ、全国的に注目の集まる舞台で仲間とともに掴んだ勝利。来期は一気にA1級に昇級する廣中にとって、いろんな意味で今後に弾みのつく勝利だったに違いない。  それにしても、グレートマザーは本当にすごい。枠なり6コースは驚きではあったが、それで2着に突っ込んでくるのだから強すぎる。そして、レース後に悔しさを噛み締めるように無表情でいたのもすごかった。6コースでも勝つ気持ちしかなかったとしか思えないその姿には、ただただ感服するしかない。今節の圧倒的な最年長となっても、その勝負への執念やレースへの取り組みもまた圧倒的である。来年、クライマックスのほうにあっさりと出場を果たしても何の不思議もないし、それが自然のような気もしてくる。  竹井奈美にとっては、ひたすら悔しい年の瀬となってしまった。昨年のクイクラ準Vでありながら、今年はシリーズに回り、優勝戦で意地を示したものの、まくられてしまった。レース後はやはり表情がカタかったし、モーターの潮抜き(海水のレース場では、最終日のレースが終わると真水の水槽でモーターを始動したり、ジェット水流を吹きかけることで塩分を洗い落とす作業をする)をしている間は、呆然としているようなところもあった。今日は世代を同じくする身近な仲間が、ティアラを手にした。それに刺激を受けつつ、今日の悔恨をがっしりと受け止めて、来年はまた上の舞台で輝く走りを見せてほしい。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)



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2017クイーンズクライマックス
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