2007年01月23日
リーガ第19節 勝つには勝った2強だが・・・
結果として今節終了時に、セビージャ、バルサ、レアルの3チームが勝ち点で並んだリーガ。 所謂、折り返し地点でのチャンピオンとも言える「冬のチャンピオン」は、ミッドウィークに順延試合が組まれているバルサになりそうな感じだ。 セビージャの低調ぶりについては1つ前の記事でも述べたが、残りの2チームバルサとレアルの試合はどうだったのか。 簡単に振り返りたい。 バルセロナ VS ジムナスティック まず、バルサはカンプ・ノウで最下位をひた走るジムナスティックの挑戦を受けた。 デコとテュラムが怪我から復帰し、絶好調のサビオラがスタメンに名を連ねた。 前節エスパニョール相手に守備が崩壊してしまったこともあり、オレゲールとザンブロッタという守備的なSBを起用しているところにライカールトの対策が伺い知れる。 ジムナスティックも冬の移籍マーケットで獲得したカルボとナバスを早速DFラインに起用し、ポルティージョを1人残し中盤を厚くしてクラブ史上初のカンプ・ノウでの決戦に備えていた。 そんなジムナスティックの守備的布陣とは裏腹に、前半はジムナスティックのがパスが繋がっていた。復調したデコには、ほとんどボールが集まらずロナウジーニョには徹底マークで前を向かせてもらえない。 サビオラまでボールを回せないバルサを尻目に、意外に健闘するジムナスティック。 そう、このチームはレアルとやったときもゴール一歩前までは沢山チャンスを作れていたのだ。 だが相変わらずの決定力不足と、テュラムとオレゲールを中心に安定したバルサの守備ラインを崩しきれない。 ほとんどノーチャンスだった前半のバルサだが、サビオラの蜂の一刺しとも言うべき一発で先制。 後半は持ち直し唯一前線で切れていたジュリと途中出場のイニエスタのゴールで終わってみれば3-0の大差であった。 しかしながら、私が見た限りでは到底トップパフォーマスとはほど遠いバルサだった。元々試合運びがスロースタートなのだが、ますますエンジンのかかりが遅くなっている。 中盤のプレスもデコがまだ本調子ではないこともあり、まだ不十分。 やはりDFライン一つで持っているという感じある。 幸いどれだけ悪くても一瞬のスーパーな個人技で突っ切れるタレントがバルサには存在しているので、組織的に崩すタイプのセビージャに比べると悪いときの勝ち点は拾える可能性は高い。 エトーとメッシの復帰までにどこまで調子を上げられるかであろう。 *** マジョルカ VS レアル・マドリー 前節セビージャをホームで粉砕したマジョルカ。 素晴らしい守備と途切れない集中力には驚いた。この試合もほぼ同じメンバーで二つ目の金星を狙いに行く。 対するレアルも出場停止明けのセルヒオ・ラモスを右SBに入れた以外は同じメンバー。 カペッロはよほど、ガゴ、ミゲル・トーレス、イグアインの若手が気に入ったようだ。 予想通り、マジョルカに試合を支配されるレアル。まぁ、これは今シーズンアウェーでは何度も見られた光景なので驚きはない。 グティが欠場している状態で、このチームでゲームを作れる選手はいない。 ガゴにその任が期待されているようだが、エメルソンほどベタに守備に力を削わけではないものの、効果的に前線には絡めない。 むしろこの日は、左SBのミゲル・トーレスが穴になっていた。 前のロビーニョが守備をサボりがちな事もあり、前節あまり上がらなかったことを反省してか不用意にポジションを上げて、その裏を悉くイバガサとマキシ・ロペスに突かれた。 ほとんど右から崩されていたこの日のレアル。 もう少し早く、選手交代で手を打つべきだったと思う。 攻撃面では、この日も激しかったマジョルカのプレスに手を焼いた。 ただ、前節のセビージャ戦よりもマジョルカのタックルがアフター気味でファール数が多くなったことが最終的な結果として表れたのがマジョルカとしては誤算だった。 お互い、決定機を迎えられぬまま後半残りわずかな時間で、ゴール前で倒されたレジェスが、自ら左足を振り抜いて決勝点を奪った。 正直、このメンバーであればこのようなセットプレーでしか得点機は生み出せないように思う。カウンターの迫力も昨年のがあったと思うし、守備の安定感も無失点で抑えたとはいえ、前述のようにサイドに大きな穴があった。 2連勝で首位に並んだが、なんとものど元に小骨が刺さっているような歯がやい感じである。 グティが復帰しイグアインとニステルローイあたりの連携が強化されれば、もう少し攻撃力は上がるかとは思うが、どうも先の見えない状況だと思われる。 というわけで、バルサとレアル、勝つには勝ったが決して内容を手放しで褒められる状況ではなかった。 バルサは順延のベティス戦でしっかり勝ち点を重ねて首位に立つことでモチベーションも上がるだろう。 現時点では6連勝で4位まで上がってきたバレンシアに注目したい。 手堅く勝つということを一番知っているチームだからだ。日程的にも詰まってくる2月。 どこが抜け出すか・・・・
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2007年01月21日
リーガ第19節 低調なセビージャの首位陥落は自明
リーガ前半戦最後の試合。 真の意味での首位ターンはどこかと気になる所だが、暫定首位を走るセビージャが一日目に試合をした。 ビジャレアル VS セビージャである。 前節、ホーム連勝記録が止まり年明けから絶不調のセビージャ。 この日のビジャレアル戦もその低調なパフォーマンスぶりは平行線を辿っていた。 ヘスス・ナバスとダビドを怪我で欠き、代わりに本来右SBのヒンケルと左SHのプエルタを起用。 ヒンケルが前回出場していたときは、アウベスが中盤に上がっていたのだがこの日はヒンケルが前だった。 この日もセビージャはサイドからの崩しを基本にした攻撃。 だが、ベストメンバーでない構成からもわかるように、迫力不足の感は否めない。つまらないパスミスも多く、ほとんどビジャレアル陣内深くまで攻め入ることができない。 1人気を吐く、左のアドリアーノまでも怪我で前半交代。 交代したデュダのアーリークロスに期待したが、一本良いのが上がっただけでその後は沈黙。 カヌーテ、チェバントンのペアの意気も未だ合わない。 特にチェバントンの動き出しが少ないので、カヌーテが上下動することになる。 カヌーテが下がった時に、全く前線に怖さがなくなってしまうのが厳しいところ。結局中央に起点が出来ず、相手のカウンターの餌食になる。マジョルカ戦よりもその傾向は強くなっていた。 幸い、相手のビジャレアルも迷走中だったのがスコアレス・ドローに持ち込めた最大の要因である。 リケルメを事実上戦力外とし、新たなチームをシーズン中に作りながらの戦いなので監督の苦労が伺い知れる。 守備ラインとピボーテの2人、特にセナからの展開が冴えていたが、右サイドのカニとFWのフォルラン、マティの動きがバラバラなのでセビージャのマーカーを混乱させるまでの攻撃が出来なかった。 ショートパスを駆使した南米出身選手の多い、おもしろい攻めの形のベースは出来ている。 前回ビジャレアルを見たのが確か第2節だったので、そこから比べるとだいぶチームのまとまりは良くなっているが、まだまだ上位に食い込むだけの力はない。 来シーズンに向けてどれだけ、残り試合で形ができるかである。 マジョルカほどの鋭いカウンターをビジャレアルには繰り出す力がなかったために、勝ち点1を拾ったセビージャだが、誰の目から見ても首位のチームのサッカーは出来ていない。 L.ファビアーノの出場停止が響いているとは思うが、チーム全体の士気とコンディションが悪いのは明白だ。 恐らく今夜の残り試合が終われば、セビージャは首位陥落するであろう。 ここで、どれだけ踏ん張れるかが強豪クラブへの試金石であると思われる。
posted by しんや |22:16 |
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2007年01月17日
リーが第18節 上位陣混沌
バルサに引き続いてセビージャまでもが敗戦を喫した今節。 荒れに荒れまくっているチーム状態のレアルが勝ち点でバルサに並び、バレンシアもCL圏内まで浮上してきた。 7位サラゴサまで勝ち点差8。 第9節の段階で本ブログで「いまだ本命現れず」と書いたが、あれから2ヶ月たった18節時点でも本命は見えない・・・ 簡単に2試合を見ていく。 セビージャ VS マジョルカ ホームでは今シーズン全勝という圧倒的なアドバンテージを誇るセビージャだが、この日は17位マジョルカに完全に封じられた。 前節のサラゴサ同様に、マジョルカも徹底的なセビージャシフトを敷いてきた。 アランゴとヤンコビッチという攻撃の柱をベンチに置いて、守備の得意なSB出身のビケイラとグティエレスを両翼に配置した4-2-3-1でマキシ・ロペスを残して3ラインでしっかりと守る。 特にアウベストとナバスの右サイドはピボーテを絡めて3人以上で徹底的にスペースをつぶしにかかった。 それでも何とかしてしまうのが今シーズンのセビージャだが、今年に入り明らかに調子は下降線を辿っている。 まったくサイドで起点を作れないために、トップへの放り込みを開始するがカヌーテもCB二枚はさまれて思うようにポストになれない。 苛立ちからか、つまらないパスミスも多くまったく打つ手のない90分間だった。 それだけマジョルカの一試合を通しての集中力の高さが素晴らしかったとも言える。微妙な判定でPKを献上してからも、決して組織を崩さずカウンターを主体に耐え抜いていた。 相手をほめるべきなのかもしれないが、一時の勢いはセビージャには感じられなかった試合であった。 ホーム全勝記録がいとも簡単に途絶えてしまったことは、今後のリーガ全体に影響しそうである。 L.ファビアーノの長期にわたる出場停止がそこまで影響を及ぼしているようには思えないが、攻撃のバリエーションが乏しかった。 サイドを深くまで崩しきれなくとも、アーリークロスのこぼれだまを拾って展開できるような打開策を模索するべきであろう。 首位陥落しなかったことをプラスとして、次節以降の建て直しに注目である。 *** さて、問題のレアル・マドリード レアル・マドリード VS サラゴサ 難敵サラゴサをホームに迎える。 カペッロの粛清の嵐が吹き荒れ、ベッカム、カッサーノ、ロナウドは完全に戦力外。一部ではラウルの移籍話まで出始めた。 イレブンの若返りを図り、自らの哲学に沿うことができる選手を起用する方針を打ち出したようだ。 走って守れる選手。 この日は、三試合目となるガゴをピボーテに置き、カンテラ上がりのM.トーレスを右SBに。 こちらも冬の補強の目玉であるイグアインをトップ下に置くという新生レアルの船出とも言う布陣を見せた。 サラゴサは乱闘事件で長期出場停止となったディオゴの位置にピケを入れた以外は不動のイレブンである。 混乱を極めるレアルを叩くのには絶好の機会である。 しかし、この試合はまさにカペッロの手腕を知らしめる結果となった。 驚いたのは全体的な守備意識の向上である。 レアルの慢性的な短所であった、前線の守備放棄はニステルローイのチェイシングに代表されるように解消されていた。 イグアイン、レジェスと言った面々もサラゴサの司令塔アイマールとダレッサンドロにしっかりマークに行っていた。 ガゴも試合を重ねるたびに少しずつであるがよくなっているようである。 局面局面で数的有利を作り、サイドに追い込みボールを奪取するという戦術が浸透してきているような試合であった。 若い選手たちのハツラツとしたプレーが試合に規律と躍動感を生み出している久しぶりに「やる気」のあるレアルのサッカーを見ることが出来た。うまくCKから先制できたのも大きい。 まったく派手さはなく、一人の個人技でどうにかするという攻撃でもない。 しかしカペッロの好む堅実で守備意識の高いサッカーを目指す意図が感じられた。 シーズン当初から戦術の路線は決して変わってはいないが、選手起用を含めてカペッロのやりたいように出来なかった前半戦だったのだろう。 粛清の大鉈を切った英断は、まず緒戦で吉と出た。 上位が躓く幸運も重なり、まだまだ優勝の行方がわからなくなったことは大きい。 次節はセビージャを破ったマジョルカのホームでの一戦。 真価が問われる試合である。
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2007年01月16日
リーガ第18節 バルサ守備陣の不安
18節注目のバルセロナ・ダービー。 エスパニョール VS バルセロナ データによれば、ホームのエスパニョールはここ4年ダービーで勝っていないらしい。 ここ数試合はバルサは攻撃陣が不発気味。グジョンセンの限界説やロナウジーニョ、デコの不調などがその原因とされている。 ロナウジーニョがこの試合が新年初お目見えとなったが、デコは欠場。 好調のサビオラはベンチから。 だが、試合はそのバルサ攻撃陣の不安よりも守備陣の脆さがありありと露呈された結果となってしまった。 エスパニョールの布陣はスペインリーグではベーシックな4-2-3-1 攻撃の起点はデ・ラ・ペーニャ。 前回観戦したときよりも彼自身の調子もチームとしてのまとまりも出てきている。 彼から直接DFラインの裏やサイドの深い位置へのスルーパス。タムードやルイス・ガルシアと言った万能型FWが走り込む。 もしくは、一度彼らFW陣に当ててサイドのルフェテやリエラに展開といった攻撃も少なくない。 つまり、デ・ラ・ペーニャを止められるかどうかがバルサ守備陣のテーマであることは明白であった。 だが、今シーズンのバルサ守備陣はどうも安定感がない。 序盤こそエスパニョールに押し込められたが、ゲームを通じて6割以上のポゼッションをキープするバルサ。次第にラインは高めになるのはいつもの事。 ここで、前線でパスをカットされたときのファーストDFが全体を通して遅いことが目立った。 奪われたボールが簡単にデ・ラ・ペーニャや前線にいる選手まで渡ってしまっている。 前述のようにバルサの守備ラインは高いのでその縦パス一本で裏を狙われやすく、あっという間にDFラインが1対1の状況になってしまう。 プジョルとマルケスの2バック状態の時が多々あるため、中盤でしっかりプレスがかかり、守備陣形を整える時間を作れないと非常にリスキーである。 昨シーズンはそういった意味で、前線~中盤のプレスの意図が明確であった。 今シーズン、特にこのエスパニョール戦は顕著に中盤のマークが甘かった。 結果、2列目からの飛び出しを中盤で捕まえきれず、そこをカバーにいったDFラインのセンターにスペースを与えてしまっているのである。 エスパニョール先制点のシーンの直前のプレー。 中盤で前を向いて悠々とパスコースを探りながらドリブルするデ・ラ・ペーニャにプレスはかからない。 サイドに間延びしたDFラインの隙間に、スルーパスが通りルフェテが抜け出しあわやのシーンであった。 このワンプレーでバルサの押し気味だった流れがエスパニョールに変わった。 先制点のシーンでは、タムードに右のベレッチの裏を取られプジョルが引っ張り出され中央はマルケス一枚。 ジオとエジミウソンのカバーは遅れている。 そこにルイス・ガルシアが2列目からエジミウソンのマークを振り切って飛び込んだ場面であった。 総じてエジミウソンのDFラインのカバーと逆サイドバックの絞りが甘い。 後半サビオラのファインゴールで追いついた直後の痛い逆転シーンでも明かである。 左サイドをルフェテとセルヒオ・サンチェスに崩されてセンタリング。 中はルイス・ガルシアとタムードの二枚。 ここで両CBはニアのルイス・ガルシアをつぶしに行ってしまった。 ここで逆サイドからは誰も上がってきておらず。 タムードがファーで一枚残っているのみ。 ベレッチは更に後方でボールウォッチャー。 難なくタムードのヘッド。 同点に追いついた直後の失点というのはバルサにしては珍しく、ライカールトがベンチで激怒して壁を破壊するのも無理はない。 それくらいこの一点は大きかった。 ただでさえ、後半に入りロナウジーニョのパフォーマンスは落ちサビオラ頼みの攻撃になっていただけに、バルサの意気消沈ぶりは大きかった。 エトーやメッシが帰ってくる来月まで、今の戦力で耐えるしかないバルサ。 例え彼らが帰ってきても今の守備内容では連覇は難しいと思われる。 前線のスーパーなプレーばかりに目が行きがちだが、昨年までのバルサの攻撃力は高いラインとそれを維持する中盤の守備によって支えられていた。 今、この基盤が揺らぎつつある。 どう次節立て直すか。ホームで最下位ジムナステッィク戦であることが救いである。 エスパニョールについても一言。 5年ぶりのダービー勝利で自信もついて、ストイックにデ・ラ・ペーニャ主体のカウンターサッカーがハマって来ている。 UEFA杯を含めておもしろい存在になってきた。
posted by しんや |11:35 |
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2007年01月13日
'07のガンバ大阪,覇権奪回に向けて~対策編~
前回の「'07のガンバ大阪,覇権奪回に向けて~課題編~」に続いて、今回は予告通り~対策編~と題して、自分なりの'07シーズンのガンバの戦術&システムを提案していこうと思う。 ~課題編~で頂いたみなさんからのコメントも考慮していきたいと思う。 もう少しお付き合いあれ。 まず、前回のおさらいをば。 前シーズンまでのガンバの戦い方から見つかった大きな課題を 「チャンピオンチームらしからぬ勝負弱さ」とした。 その上で、勝負弱さを構成する三つのファクターを挙げた。 a) 攻撃のバリエーションの少なさ b) 守備時における「高さとサイドの弱さ」 c) ベンチワークの拙さ である。 では、まずそれぞれのファクターに対しての具体的な対策を挙げていく。 □ 両サイドの充実 現代サッカーにおいて、相手の守備を崩すとき速攻以外の手段としては「サイドから」が基本である。 具体的にはボランチやDFラインか、両サイドの選手に有利な形でボールを展開し、数的優位を作りながら相手DFラインのサイドを抉る。 そうすることにより、相手CBやボランチがサイドに引っ張り出され、センターや逆サイドにスペースが生まれるといった理論である。 しかし、ガンバがここ数年行ってきた攻撃は徹底的に横パス、ショートパスを駆使しサイドに拘らず中央からDFラインを割っていくものであった。 Jリーグにおいても、世界の主流からも極めて希有な例である。 それを「らしさ」として、続けていくことにはファンとして何の反対意見もない。 その中央突破に拘りすぎて欲しくないということが一つの提案なのである。 ガンバには現在、家長と加地という両サイドにタレントを揃えている。 彼らがサイドの高い位置を取り、DFラインを抉ると高確率でチャンスを迎える。その数を増やして欲しいのである。 具体的には、サイドで彼らが数的優位になるようなサポートである。 左であれば、FWとMFが最低1人はサイドに流れて絡むことで、家長の独特のリズムのドリブルが生きてくる。 右であれば、高い位置でタメを作れば加地の長距離ランニングのオーバーラップもスムーズにできるはずだ。 そして、サイドを抉った後のクロスの精度。 これはまだまだ改善の余地がある。 マグノと播戸は高さがないので、低くて早いピンポイントクロスか、グラウンダーでDFとGKの間に流し入れるクロスが有効である。 (バレーの加入で少し変わってくるが・・・) バルサを例にとっても、ショートパスを駆使してはいるがロナウジーニョは左に流れSBが積極的に上がりデコやシャビとのワンツーでサイドを崩している。 決してスルーパス狙いの一辺倒な攻めに終始していない。 ここを見習って欲しい。 守備面でも同様である。3バックが主となる守備戦術であったこともあり、殊更にサイドの崩しに弱かった。 4バックにすることで、SBの守備意識を統一させMFやFWからの追い込みによりサイドでボール奪取する戦術を徹底させれば、サイドからの攻撃にもつなげやすいのではないだろうか。 □ 高さの充実 ガンバは平均身長が低いチームである。 数年前のチームは長身FWマグロンを擁し、彼へのハイボールの放り込みに終始する戦術を取っていた。 これが悪いとは思わないが、このハイボール一辺倒はモダンサッカーと相反する。 しかしながら、中盤やサイドのスペースを消されなかなか相手陣内深くまでボールが運べないケースが昨シーズンも多々あった。 単に相手がガンバ対策用のシフトを敷いてきたことによる。 ゲーム終盤などでも、リードした相手の厚い守備ラインを崩し切れなかったこともある。そういった場合にも、このハイボール策は有効である。 課題c)とも絡むのだが、ベンチにハイボール要員を入れておくことで明確なメッセージとなり、相手のDFラインを押し下げゴール前に張り付かせスペースを生むことができる。 ハイボール一辺倒は困るが、決して悪いカードではないと思うのである。 その場合にはDFラインからの正確なフィードが重要になる。 宮本のいない状況で、誰がその役を担うかである。 この「高さ」は前述のように攻めにも必須だが、殊更に守備でも補強しなければならない。中澤の加入により、フロントもガンバ守備陣の高さ不足の補強に乗り出したのは良いことだが、ただ背が高ければそれでいいわけでもない。 競り合った後のこぼれ球奪取。 ここにも気を使って欲しい。 □ 明確なベンチ要員 今までにも述べてきたが、先発11人以外のベンチ要員の充実ぶりも必要なポイントである。 高さ要員、守備固め要員、流れを変えるジョーカー的な選手、どこでも守れるユーティリティープレーヤ、早さで引っかき回せる選手などなど。 その選手が入ることで、ベンチが監督がこれからどう試合を進めるのかを明確にすることもできる。 以上、前回で導き出された課題からの対策法を述べた。 ここから、現在わかっている補強選手、そして既存選手の起用法を踏まえた、理想のフォーメーションを提案したいと思う。 「両サイドの充実」を図るために、4-3-3を主フォーメーションにする。 ============================== FW 播戸 マグノ バレー(家長) MF 遠藤 二川(寺田) 明神(橋本) DF 山口 加地 シジクレイ 中澤 GK 松代(藤ヶ谷) ============================== まず、FWだがバルサのように流動的に3人がポジションチェンジを行える戦術をとるべきである。 マグノもバレーもガッチリとセンターに張るタイプではない。 バレーの高さを活かすのであれば、彼をセンターに張らせる時間帯を作るだけでいい。 家長の控えは苦渋の決断である。彼をどうしてもSBで出場させたくはない。 そこが穴になるし、彼の良さは生きない。 できれば、メッシのように左利きの右Wとして開花させたい。 西野監督も天皇杯決勝後、彼の右W起用をやろうとしたことを明言しているだけに現実味は高い。 FW3人とのハイレベルな競争を望みたい。 MFは橋本と寺田(前田は微妙)をバックアッパーとした不動の陣容。 遠藤と二川のダブル司令塔を活かす為にも、明神(橋本)のアンカーとしての働きが求められる。 DFライン。 こちらも山口の左SBは仮だと思って頂きたい。 つまるところの人材不足なのである。 山口はDFリーダーとしても中央で使いたい。 中澤の加入でセンターのバックアップに目処は立ったものの、右サイドも加地頼みである。 フロントには、左SBのスペシャリストと両サイドがこなせる選手を何としてでも補強していただきたい。 控え要員としては昨シーズンほとんど出番がなかった、ユース上がりの選手たちの飛躍を願っている。 三木や丹羽のようにレンタルで出されなかったということは、それだけ首脳陣の期待があるからであろう。 青木や安田を筆頭に、寺田や家長のようにトップチームに定着してくれる選手が出てきて欲しい。 以上、二回に分けて07シーズンのガンバへの提案をしてみた。 おそらく異論反論はあることと思う。 どんどんコメントを寄せていただければ幸いである。 ガンバがもう一度、順位表の一番上に来てシーズンを終える為に・・・
posted by しんや |12:52 |
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