欧州サッカーを紐解いていくブログ

後半修正も、フォイに泣いたスパーズ

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さて、ストーク対トッテナムの試合です。


例の主審についてはまた後で書くとして(笑)、とりあえず、トッテナムとストークがどう攻めようとしたかについてまずは見ていきましょう。

スタメン、フォーメーションはこちら↓(カブールがバソングになってます。申し訳ありません)
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●ストークの攻め● やはりはっきりしていました。プレスがかかりづらい深い位置からロングボール。狙いはクラウチが多いけど、ウォルターズだったり、ショットンだったり。何故ショットンが多いかというと、マッチアップするアス・エコトが対空戦に弱いから。 なのでストークはアス・エコトのいる右奥を狙って、何度もロングボールを蹴っていきます。クラウチも頻繁に右サイドに流れていました。 で、サイドを狙う利点はもう1つあるんじゃないかなと。それはスローインを得られるということ。まあ、普通はえっ?ってなるのですが、ストークのサッカーを知っている方なら分かると思います。はい、彼らには長距離ロングスローがあるんですね。この試合長距離ロングスローの代名詞ことデラップさんは出ていませんでしたが、代わりに弟子(?)のショットンがばしばし投げ込みます。 要約すると、右側へ向かうロングボール、ショットン砲でトッテナムの守備を打ち破ろうというのがストークの攻めでしたというわけです。とってもシンプルですね。 ●トッテナムは?● まず、組み立てから。 まず、ストークの守備は、深い位置でボールを失えばすぐにプレスをかけてカウンターをさせない。それ以外の時はリトリートして固める、というのが基本コンセプトでした。 モドリッチ、パーカーにプレスをかけるのは基本的にFWだったと思います。 でも、クラウチは運動量がなく守備がいまいち。なので、モドリッチとパーカーに対しウォルターズ1人という状況になりますね。また、ストークのCMF1人がプレスにきても、VDVが下がってくれば3対2の状況を作れる。VDVの代わりにベイルが中央に参加することもありましたね。 結論として、相手はリトリート意識が強い&プレスにあっても数的有利を作れるということで、トッテナムはビルドアップに苦労しません。加えてモドリッチなんか広範囲に動くしね。よって時間が経つにつれポゼッションを高めていき、33分には81%までいっていました。 ではそこから、ということになります。まず、左サイドですが、アデバヨルが頻繁に流れてボールを受けます。さらにアス・エコトも積極的に攻撃参加する。結果、ベイルははじきだされて中央でのプレーが多くなっていました。ビルドアップに絡んだり、最終ラインの裏狙ったり。まあ、別に悪くはないと思いましたが。 さらにトッテナムは左サイドでの攻撃が多いので、我慢しきれずレノンが左に顔を出すようになります。ベイルと被っているシーンもありました。なので、ベイルは右サイドにも移動するようになります。バランスとってるなあ、って印象。右からではカットインからのチャンスメイクが目立ちましたね。 また、アデバヨルが頻繁にサイドに流れるので、中央に人数が足りていないことも。誰もいない状況もありました。流石に前半途中からは修正してアデバヨルも中央でのプレーが多くなりましたけどね。 と、こんな感じで攻めていたスパーズですが、前半はストークを崩しきれませんでした。理由は色々あると思います。ストークのCBがアデバヨルにボールを上手く収めさせなかったり、ソーレンセンのファインセーブだったり。クロスは屈強なDF陣にことごとく跳ね返されるしね。あと一歩が足りず、といったところでしょう。 で、逆に前半点を入れたのはストーク。13分と43分にエザリントンが叩きこみます。どちらもハイボールからのごり押しでした。 ●トッテナムの修正~左右非対称になった後半~● ストークがらしさを発揮し、トッテナムは前半2点差をつけられます。さて、レドナップはどう動いたのか。後半こんな感じになりました。↓
blues225-289170.jpg
レノン、エコトを下げて、デフォーとバソングをイン。 エコトを下げたのは分かりやすいと思います。守備ではエアバトルに弱く、クロスを上げても跳ね返される。ならばバソングを投入しようということですね。 でも、そうすると、左サイドの攻撃力が弱まるのでは?その対策として、デフォーを投入したのではないのかな?と考えました。彼が中央にいることで、アデバヨルが左サイドに流れても、中央誰もいないなんてことはなくなる。 更にアデバヨルがサイドに流れることで、バソングが上がらなくても左から厚みのある攻撃ができますね。他にもアデバヨルがプレッシャーの少ない場所でボールを受けることで、タメを作ることにも成功するとか、ベイルを力の発揮しやすい左サイドで使えるとか。 右サイドはカイルがつらくなるかもしれないけど、まあ相手は基本ロングだしってことでしょう。むしろ前にレノンがいない分、どんどん上がってもらおうって意図が見られました。ビハインドだけあって攻撃的な采配だったと言えるでしょう。 ビルドアップに関しても先述したとおり。むしろVDVのポジションが少し下がり、よりボールを運びやすくなりました。モドリッチなんか左側に流れて何度もチャンスメイク行ってました。 ではその結果、どういう現象が起こったか? こうなりました↓
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まず、後半の修正でベイル、ウォーカーはマッチアップ相手が1人であるという状況が作り易くなりました。2人はコースが空くとどんどんクロスを打っていきます。 アデバヨルもそうですね。彼はウッドゲイトとマッチアップすることが多かったですが、終盤は彼を振り切ってチャンスを作り出していました。 ストークの守備についても。まずベイルに対し、ショットンがほぼべた付き状態になります。ショットンがベイルの位置にポジショニングする為、ストークはPA手前を3人で守るようになる。エザリントンもかなり中央によってきます。ボールを良く持つモドリッチが左側によることもあり、中央の3人は(トッテナムから見て)左側に注意が向いてしまう。 その結果右側が空くわけです。エザリントンがカイルをチェックしている場合もあったけど、そうなるとさらに中央の人数が減るわけだしね。左サイドから展開して、右の空いたスペースにボールを送るなんてシーンよくありました。65分にはその位置からパーカーが惜しいミドルシュート放っています。 さらに右サイドでは、パーカーがウィルソンの裏を狙う。上がってくるウォーカーに対し、ウィルソンが飛び出すことが多かったですから。そこをついた形ですね。 まとめると、左サイドは主にベイル、アデバヨルの個人技での打開。またアデバヨルはサイドに流れてボールを受けることでタメをつくる。さらに左サイドに人数を割きつつ、手薄になった右をつく。こんな形でトッテナムは後半スト―クを押し込んでいきました。 それが62分にPK獲得という形でやっと点に結びつきます。まあ、このジャッジにも疑問が残るわけですが…。とにかく、これでトッテナムが1点差に縮めました。 ●と、いうわけでさくっと結末を● その後も攻め続けるトッテナム。ストークもカイル・ウォーカーの裏をついてカウンター攻撃を行って対抗するが、疲れが徐々に濃くなり、やはりトッテナムに押し込まれる。しかし、トッテナムは攻めきれず。スコアは動かず、2-1でホームのストークが勝利するという結果に終わりました。内容は良かっただけに、トッテナムとしても悔しい敗戦でしょう。 ●みんな大好きクリス・フォイ● あ、もちろん好きなわけないですよ? チェルシー戦だけでは飽き足らないのか、この試合でも見事ツイッターのトレンドをかっさらったクリス・フォイ。ハンドの判定、退場してしまったカブールへの一枚目のイエロー、モドリッチのPKシーン、アデバヨルへのオフサイド(これは線審だけど)等々。今日も派手にやってのけました。トッテナム側にとって不利な判定が多かったですね。解説者のドワイト・ヨークも、「はっきり言って今日はレフェリーが酷い試合をした」とコメントしておりました。 と、いうわけで、最後にレドナップさんのコメントを紹介して、お別れしたいと思います。 「あからさまなハンド。主審はウチに何も与えないのを楽しんでたんじゃないか?監督歴30年で一度も判定に文句は言ってないが今日は言う。オフサイドの判定の線審も同じ。帰って奥さんの作るサンドイッチを食べつつビデオを見て、俺何やってんだ?って気づくはずさ」




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トーレスは永遠のヒーローさんへ

スパーズ戦では第4審判にクリス・フォイが入るとかで…。面白くなってまいりました。

正直またやる確率は少ないですが、こちらこそ今までありがとうございました。やってみて良かったです。色んな人と意見かわせたしね。有意義でした。

後半修正も、フォイに泣いたスパーズ

お疲れ様です〜!スパーズも好調を保っていたのに、チェルシー同様に審判の運が悪い試合に当たっちゃいましたね。
ニコ生配信本当にお疲れ様でした。週末の楽しみが減ってしまい、非常に残念ですが、スポーツライターになれるように頑張ってください!(^-^)/陰ながら応援させて頂きます!また時間に余裕があれば、配信してくださいね!待ってます!\(^o^)/



スパさんへ

ストークは難しい相手だと思いました。トッテナムは十分よかったんですけどね。やっぱモドリッチ羨ましいw

フォイはやっぱりおかしいですね。ひどい審判でした。

後半修正も、フォイに泣いたスパーズ

久々に負けてしまいましたよ。ロングスローにクラウチとかずるい。おまけに控えにジョーンズやジェロームとか・・・
後半は結構持ち直してましてチャンスは作ったんですが、クリスフォイは強豪潰しが好きなのかな?前のチェルシーと言い今回と言いなんなんでしょうか。レドナップさんが珍しく怒ってましたし。


あと、スタメンがカブールでなく、バソングになってます。

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チェルシーとジョー・コールが大好きな新社会人。

サッカーライターを目指していたのだけれど、色々考えるところもあり今はIT系の会社で働いております。
社会人になってサッカーに割く時間が減ってしまいましたが、何とかチェルシーと日本代表は追っていきたいなあと考えているところです。


なお、こちら気まぐれブログとなっております。ご了承ください。
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