2008年06月24日
【水を運ぶ人】のいないバーレーン戦:「型」に嵌めた反動
オシムのサッカーは『考えて走る』がコンセプトだったから、羽生・山岸といった いわ ゆる『水を運ぶ人』たちがいて、彼らがある種ゲームの潤滑剤としても評価されてたし その意味もあった。勝負にもしもはないが、 もしあの試合に羽生がいたらどうだっただろう、と試合終了後ふと騒霊は思った。 先日の埼スタ・バーレーン戦。 スタッツデータがないので数字的説明は出来ないが、たぶん日本が圧倒的にボールを保持してる時間が多かったと思う。前半その多くは相手陣内でサッカーをしていた。当然相手は守備的になりゴール前を固めている。でもそんな時でも日本が何とかしてきたのが最大の武器・セットプレーだ。日本はセットプレーによってリズムを作るチームと言い換えてもいいくらいの必殺兵器なのだ。 でも今回の試合だけは違った。 そのセットプレーでも得点できない。惜しい場面も多いが紙一重でゴールの中に入らない。 こんな時に限って大久保・松井といった相手ゴール前で相手DF陣を混乱に陥れることができるタイプの選手もいない。佐藤寿も本田圭もいるが一人で何とかするタイプではないし。 となると あのメンバーではパスワークで相手を崩していくことが主となる。 それと安田・内田といった攻撃的SBによるサイド攻撃もある。 ただサイド攻撃は機能してた時間もあるが、逆にやられて時間もあり、あのようなタテの 動きだけではキツイ。最後の最後で内田が中に入って巻のエアヘッドが決まったが あの シーンでも分かるようにもっともっとサイドは中に入って相手の混乱を引き出すべきで はなかったか。 そして日本のパスワークだが、確かにポゼッションはできてるが、常に相手のマークを背負いながらボールを受けてた感じで、なにか憤詰まり感があった。たぶんボールをパスしたらまたパスを受けるスペースに動く、もしくはボールを持っていなくても相手を剥がす動き、動くことでスペースを作る動き をする、いわゆる「無駄走り」の選手が少なかったからではないか。それが出来ないため逆にバーレーンに中盤でインターセプトを狙われてた感じで、バーレーンの罠にみすみす嵌ってしまった感を日本の攻撃に感じたのだと思う。 岡ちゃんは2月敗戦の後、守備からチームを作って立て直した。その結果、オシムジャパンで重宝されてた「水を運ぶ人」たちはその働き場自体がなくなる。 オシムは「上手い人を走らせる人より、走る人を上手くするほうが簡単だ」と信念をもっていたからたっぷり彼らにも時間があったが、でも岡ちゃんには「水を運ぶ人」たちが上手くなるまで待てなかったらしい。「上手い人を走らせる」ほうを選んだ。 だとしたら、 遠藤、俊輔、憲剛の中盤はもちろん。本田圭、安田、内田たちももっと「水を運ぶ人」のように「考えて走る」必要性があったのではないか。 効果的な走りという点で タイ戦で上手くいったと思われてた岡ちゃんのサッカーもその内実は大久保・玉田・松井らの個人技が生んだ前への推進力が攻撃の流動性を作っていただけで、今回2人がいないだけであの時の魔法は消えていた。 岡ちゃんもけして走ることを否定してる訳ではないのは分かるが、そのプライオリティーはオシムに比べ遥かに低い。 確かに岡田ジャパンになってまず各々の守備・ポジジョンの方法を型に嵌めたことで守備はオシムジャパンの時より安定してきてると思う。 しかしその反作用として岡ちゃんが当て嵌めた「型」が拘束具として、その反動が「走る質」というところに影響してるとも感じる。もしそうなら、これはもう個人のスキルの問題ではなく戦術の欠陥ともいえるはず。 岡ちゃんは、のほほんとユーロを見てる場合ではなかろうに。 match record: 2008.06.22 2010 FIFAワールドカップ南アフリカ アジア3次予選 日本代表 1 - 0 バーレーン代表 venue: 埼スタ watch: テレ朝系 ↓ランキング参加中です↓よろしかったら下のテキストバナーにクリックを サッカーブログランキング![]()
posted by 騒霊 |06:06 |
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