2008年04月11日
「アジア枠」でJは試される(後編)
日本サッカー協会は10日に開いた理事会で、アジア貢献事業の一環としてS級コーチの行徳浩二氏(43)をブータンに派遣することを決めた。2009年末まで、とのこと。 行徳さんアジアの為、日本の為に頑張ってくださいね。 で ここからは後編です。(前編を読んでない方はここをポチっと) 【アジア枠の使い方】 アジア枠を有効に使うために その条件というのが、 Jリーグがまず考えなければならないことは下記の2点だと思います。 1.アジアの枠組み 2.日本とアジアのサッカー文化の相互協調による発展 2002のワールドカップ招致を思い出してもらえばお分かりでしょうが、とにかく協会を始め日本人はスポーツ政治が不得手です。02では結果的に韓国にいいように扱われました。 あれの反省すべき点はアジアの中でも世界でも、日本の支援者を増やすことが出来なかった。特にアジアでしょう。もう少し政治上手なら、初期の構想通り単独開催も可能だったはずです。 もうアジア枠賛成か反対か言ってる場合ではないかもしれません。 いずれそうなるとしたら、という議論の方が大切でしょう。 日本としてこのグローバルルールを如何に活用するか、が大事になると思います。 騒霊が思うに、このアジア枠を上手く使えればアジア各国との交流を一層増やし深めるツールになりえるのではないかと思ってます。 私達が生きてる間に再び日本にワールドカップを招致できたらなんて素晴しいでしょう(妄想w)。 もちろん、その時は当然日本の単独開催ですが、。そんな時のためにももっと日本サッカー界の外交力等、アジアでの発言力を高める必要があるでしょう。この「アジア枠」はその力となる格好のルールであると思います。 【アジアの枠組み】 AFCはアラブの西アジアvs日本・韓国・中国の東アジアが主導権を争っています。経済力(使えるお金)からいえば圧倒的に西アジアの発言権が優位ともいえます。その中で東アジアは発言力は韓国が圧倒的に強く、リアルな政治力から中国、対して日本は東アジアの中でもけして強いとはいえない立場。日本が発言権を高めるにはやはり第三勢力である東南アジア(オーストラリア含めて)、南アジア各国の支持・協力が必要です。今までは彼らとの接点が少なく。というより韓国勢がスキル的にも文化的にも日本にフィットし過ぎたため、東南アジア勢の入り込む余地がなかったというのが正直なところ。 もちろん韓国・中国は日本にとって隣人で友好関係は引き続き維持していくべきですが、でも時に両国は自国のナショナリズムに煽られ、日本と有効的な距離感が保てない側面もある国々です。 そんなときに日本は孤立して自分の意見を主張できない通らないとしたら悲劇です。 ならばこそ、これからJは地域的、歴史的怨念度が低い東南アジア・南アジアとコミットメントをもっともっと深めてバランスのとれたサッカー外交を進めていくことができればなかなか明るいJの未来が築けるのではないかと思います。 【日本とアジアのサッカー文化の相互協調による発展 】 日本人選手がアジア枠で海外に移籍できるかと考えてみると、冷静に考えてみてアジアのクラブでも 「やっぱり日本人選手より韓国人、またはオーストラリア人にします」 っていわれるのが現実だと思います。個で見ればフィジカルが けして高くなく、賃金にしても安くないのが日本人選手ですから。普通にアジアに行く選手たちにとっても「アジア枠」あっても狭き門である可能性があります。 でもどうでしょうか。 例えばアルビのシンガポール。 まず最初にアルビSとして集団として現地で闘えたことが評価され、次のシーズンでは個人として日本人プレーヤーが現地のシンガポールチームからオファーを受けた事例もあります。 日本人の場合サッカーに限らず、まず集団が評価され、次に集団の中で力を発揮する個人の能力が評価されるのが海外のパターンです。 相手の文化も尊重できるし寛容の精神も高い人間性の部分なんか特に日本人のいいところです。そういう点から考えても東南アジア、南アジアでも「日本」を受け入れてくれる素地はあるはず。それにJリーグはアジアの中でトップレベルのスポーツマーケティングがなされ、選手をケアサポートシステムなど、彼らも取り入れたいと思う日本スタイルも多いはずですから。 日本らしく、集団でセットでJリーガーを売り込んでいけば、お互いに充分「アジア枠」を有効活用できるのではないでしょうか。 【日本のコミットメント】 結論です。 Jリーグは「アジア枠」を選手の移籍枠と捉えるのではなく、クラブ間の「交流枠」として考えるべき。 ・Jは積極的に「アジア枠」を地域(東南アジア・南アジア諸国等)を選択して特に 重点的に使う。 ・「交流枠」を使う前提として、Jクラブと現地クラブがウインウインな関係になれる ような友好協力の提携契約みたいなものをクラブ間で結ばせる。 まずJは早急に積極的にアジア各国の市場調査をすすめ、どの国との間で良好関係が結べるのか分析すべきでしょう。 で重点する国を決めたらその国のクラブとJクラブが友好提携関係を結べるように仲立ちし、Jとクラブと一体になりコミットしていくべきだと思います。 その中で相互に「アジア枠」を使って互いのレベルを上げていく。言ってみれば選手というよりクラブ版サッカー大使みたいな位置付けです。 もちろん選手だけでなく監督やトレーナー、フィジコ、マッサーなどなど人材も人事交流ができるような将来的関係を目指せれば、さらにJがプロクラブとしてレベルアップできるようになり、この「アジア枠」は多方面で有効的なメリットになるはずです。 長い目で見ればサッカーに関わる周辺の人たちの雇用にも繋がるだろうし、更に高い夢を見るチャンスの切っ掛けにもなるかもしれない。 交流が広く深く浸透するほど、Jにとってもクラブにとっても世界が広がりクラブの体力もつく。ひいては日本のサッカー政治力も発言力にも良い影響を与えるはず。 そう考えればこの「アジア枠」Jリーグが信念をもち積極的に取り組めば取り組む程、なかなか面白くて良い企画なのではないでしょうか。 実現した暁は、どんなに地方の弱小JクラブであったとしてもJの世界戦略っていうかアジア戦略の一員であること深く認識し「地方とアジア」が繋がるようなグローバルでローカルなクラブ運営が必要になるのかもしれません。 【「アジア枠」を活かすための留意事項】 やはり気になるのは韓国人選手でしょう。 ドイツWカップ以来日本人より韓国人といった評価された時期もありましたから、Jが何も考えずに野放図に「アジア枠」の窓を開けたら、結局アジアの一部の国(とうぜん韓国)にだけに好都合なルールになりかねません。 「アジア枠」は「交流枠」「アジア人の育成枠」「マイノリティー枠」でそれを通してアジアのレベルを上げるためという大義を掲げ、全てのJクラブの納得を得てJとクラブが一体となりチーム日本として邁進していく。そんな環境作りが必要でしょう。 もし、そのような志がなく、金もうけの為に中国・韓国向けのスポンサーをJリーグに引き付けたいだけの妄想しかもたない指導者がJにいたとしたら、この「アジア枠」を切っ掛けに日本サッカーの未来は相当暗くなるはずです。 騒霊は鬼武さんがそういう人ではないと思ってますが、、 なんの理念もなく日韓オールスターをやっちゃうチェアマンですからね。イマイチ不安です。 どうなるのでしょうか。 アジア枠、、、。 もっと、騒霊を読みたいという方はこちら↓ サッカーイラストの『A'schema(エスキマ)』
posted by 騒霊 |06:54 |
j-league |
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