2009年03月05日

変えることよりもっと大事なこと

J国内移籍が来年度から完全自由化へ(日刊ス)
国内移籍自由化は、今月10日のJ実行委員会で各クラブの意見を募り、6月の理事会で承認される見込み。アジアを超え、世界を目指すJが、ようやくルール上も世界と同じ土俵に立つことになる。(略)


世界がそうだから日本がそうする必要はないと騒霊は思う。
だが現在のルールがすべていいとは思っていない。
特に移籍係数0となるのは30歳以上。
せめて24とか25歳くらいで0になるようなルールだったら
選手会の方も世界基準に合わせなきゃいけないとかい言わなかったと思うのだが、
こうなる状態までほっておいたクラブもJリーグも悪い気がする。
なのである意味自由化は時の流れとして導入せざる負えないことだと思う。

ただこれは諸刃の剣で、
利益を受けるのは名前の売れた限られた選手と資金力のあるクラブしかメリットがない。
あとはその他の普通の選手と資金力のないクラブは今よりもっとドラスティックな道が待ってる可能性が高いと思う。
もちろんそんなことは十分承知の上で選手会は導入を迫ったはずなのだから、なんとも言いようがないのだが、プレーヤーズファーストという皮肉な意味も含めて、それを望んだ選手たちの総意と言う自己責任なんだろうなと思うしかない。たぶん。



このルール変更で一番メリットを受けるのが「代理人」。
この制度が導入されると
欧米みたいに代理人が移籍手数料を稼ぐために移籍させるのではないかと陰口を叩かれる状態がいずれ日本にも来てしまうのかな。
今までもクラブと代理人の関係が険悪になるような痛い事件は少なくなかった。
たぶんクラブは代理人に対して言いたいことが山ほどあると思われる。
それを考えると
代理人については日本で活動する限り何かしらの紳士協定みたいなものがあってもいい気がする。
このままなし崩し的に導入してサッカーがゴシップネタになり代理人も悪の権化扱いされたとしたら双方にとっても良くない事態でもある。
選手が麻薬の運び屋にされるのはもってのほかだが
この複雑化した世の中で代理人を排除することなんてありえない。もはや代理人と選手とは切り離せないものだろうから、ならばこの機会に胸襟を開いてクラブ・代理人双方がサッカーファミリーとしてきちっとした関係作りをすべきだろうな。たぶん。



それとは別にJリーグの理念としての話。
今協会もJリーグも信念を持って変化を指向するのなら、それはそれで時代の流れだと諦めようもあるが、そもそもJリーグ導入当初、川淵チェアマン(当時)はNFLのようなリーグを目指すと言ってたはずだ。
戦力を均衡させどこのクラブにも優勝のチャンスがある。機会の平等を根本に置いた理念だったはずだ。
しかし、15年もたつともはやそんな悠長なことを言ってられない状態なのか。

移籍制をかえれば長い目でみれば、確実に強豪クラブ、中位クラブ、降格争いクラブとヒエラルヒーが固まっていく。現実今もそう言う状態だが、もはや一過性のことではなくなりそうだ。

考えてみれば秋春制だって導入すれば確実に地域密着、百年構想が変容していくはず。
だとしたら尚更だ。
今までの『Jリーグの理念』を再吟味し、当初と変わるのであれば変わるでしっかりとファンサポーター、ステークホルダーたちに説明すべきではないのか、と騒霊は思う。
はたしてこのままなし崩し的に変えていくのなら、これからどんどんJリーグについていけない地域やこぼれ落ちていく人たちが出てくるはずだ。
はたしてそれでいいのか。

新自由主義はグローバルルールの名の下でどんどんお金やモノの流動化させ、「消費者に良いものをより安く」を口当たりのいい言葉で消費者を踊らせ、どんどん利便化されていった。結果表面的には消費者は安くいい商品を手に入れ、企業は増収増益でいうことなしだった。
しかしバブルが弾けてみて分かったことは、社員は正規と非正規に峻別され格差をつけられ、脱落者は人としての権利だけでなく仲間たちの信頼も尽く土台ごと崩壊させられていた。


今回の移籍自由化はそれとは関係なくとるに足らないことかもしれない。
でもできれば
そういうところの【安心】とか【信頼】とかを
中長期のシュミレーションなど、Jのあるべきアドバンスデザインを描いた上で今一度説明してくれるといいと思うのだが、、、。

犬飼はそういうタイプの人間ではないと分かってはいるが
とりあえず言ってみたかったので言ってみた(笑)。






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posted by 騒霊 |21:52 | j-league | コメント(2) | トラックバック(0)
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