2010年03月15日
本当にJリーグはガラパゴス化してるのか【秋春制より富国強兵】
W杯のためのJリーグで良いのか?【金子達仁】2010年03月12日(スポニチ) 秋春制を考えるときには、なぜJリーグができたかも考えなければいけません。 説明する必要もないでしょうが、「すべてはW杯のため」なのだけれど、もう少し細かくいうと「W杯に出場するためにJリーグを作った」と言うべきなんですよね。 それまでアジアの壁だった韓国を越えるため、先に作られていた韓国のプロ化に追いつけ追い越せでJリーグを作ったと、昔に川淵さんがTVでいってました。 その目的通りJリーグはアジアのトップリーグになり、日本は4期16年連続でW杯出場を果たしています。 で四回連続ともなるとやっぱり日本人は妙な自信を持ちはじめるんですよね。 「日本は経済大国だから」「サムライだから」とか言い出し、今度は「ベスト4」「優勝」とか言い出しかねない始末。 いつの間にか「Jリーグができたのに何故W杯で勝てないのか」という話になる。 しまいには「Jリーグはガラパゴス化」してるとか言い出す人も出てきたりする。 もともとJリーグは「出場することが悲願だった時期」の目的では飽き足らなくなり「世界で勝つための」に目的がすり替わっちゃったんですね。 ここらへんはワザとマスコミがお得意のレトリックで「危機感を煽る」言葉に変質させ多くの人を勘違いさせたのが原因のような気がします。もちろん市井の声なき声の欲求ともいえるのでマスコミばかりが悪い訳ではないのですが。。。 結局のところW杯のアジア常連国となった日本が次にどうするのか、そういう絵が描けてないことが問われているのだと思います。当初の目的は達成できたのだから、当然 協会とJリーグは次のJリーグの目標を立てなければならなかったのに、そこの説明が上手くできてない。 今秋春制で協会とJリーグがやり合っていることは『これからのJリーグはどこに進むのか』についてで本質的な問題はきっとそこら辺にあるのでしょう。 進むべき方向は2つあると思います。 「富国」と「強兵」です。 もちろん長期的にみればどちらも同じくらい必要で重要なのですが、今この時期にどちらにウエイトを置くのが将来の日本にとっていいのかの問題です。 お隣の韓国は「強兵政策」ですよね。才能のある選手を見つけ出し集中強化して自国「Kリーグ」をカットしても「Jリーグ」や「欧州のトップリーグ」へ送り出し他国で育成成長させようとしてます(容認してるって言い方の方が正しいかも)。パクチソンのような「Jリーグ」→「エールディビジ」→「プレミア」ステップバイステップの形がスタンダード。 でも最近は欧州の主流が変わってきてるようですね。欧州は将来有望なタレントを若いうちから見て自国で育てる。下部組織で育てる。メッシなんかいい例です。メッシは13歳、シャビは11歳でカンテラに入団したとか。世界のトップの選手は少年期から育成する。もはや当然のことなのでしょう。 だとしたら日本が本当に世界で競えるくらい強くなりたいのなら、いちはやく素材となるタレントを見つけ出し早い時期から欧州クラブの育成に委ねたほうがより早く結果が出るはず。 現在JFAは「普及・育成・強化」に力を入れてるとアピールしてますが、それが日本だけで完結するのではなく、欧州クラブで育成させるなど含めてプログラムを組んでいかないと日本は強くなれないのではないでしょうか。Jリーグも高校サッカーもショートカットし欧州で育てる。簡単に言うとスペインジローナの指宿くん1*のパターンです。 たとえば一年に10人くらいずつ欧州に優秀な子供たちをエリートとして送り込む。10年したらたぶん数人くらいは日本代表に選ばれるくらいのトップエリートに育つと思うのです。挫折や失敗もあるでしょうが早く結果を出したいのならそのくらいやらないとダメなのだと思います。 もう一つのアプローチは「富国」です。 これは「強化」からこぼれ落ちた準エリートたちのための日本で成長できる仕組みです。それがJリーグの新しい目的といえるはず。日本の中で切磋琢磨し同時にアジアの他のリーグとの競争に勝つ。その中で成長していくモデルです。将来海外に移籍したいという選手は移籍すればいいですが、たぶん年齢的に日本代表の強化から外れた選手ということになるはずです。 できればJリーグが「W杯で勝つための仕組みが整えられたリーグ」になれればいいのですが、別の言い方をすれば欧州に劣らないくらいの世界レベルのリーグにJリーグがなること、でもこれはあまりにも時間がかかりすぎる。たぶん騒霊も皆さんも生きているうちには結果が見れないと思います。 それでもやっていかなければならない。。。 たとえば
- 世界のタレント選手を呼べるような経済的にも成功するJクラブができること。
- 東アジア東南アジアの地域で他国リーグと切磋琢磨できるような仕組み。
このくらいできればJリーグはスペシャルです。 思うに「富国」は日本だけが強くなることはありえないのですよね。韓国やオーストラリア等含めアジアという地域として全体で強くなっていかなければ、たぶんJリーグが単独で世界レベルになるなんてどう考えてもありえないですよ。 とどのつまり、 秋春制に移行すれば日本は強くなるなんてのは大所高所で見ればでたらめな話だと思いますよ。 秋春制にして強くなれるんだったら、北欧だってロシアだってとっくの昔にやってますよ。もちろん韓国や中国も。 そうじゃないからヨーロッパもアジアも秋春制・春秋制混在してるんです。 本当にいま日本が考えなければならないことはどういう成長のビジネスモデルをJリーグで作れるかが一番大切なはずなんです。「富国」と「強兵」。そのバランスはどのくらいにするか。エリートと準エリートの中間はどうするか。いつまでそれを続けていくか。まずそこの話から始めないと、いきなり「秋春制」はありえないと騒霊は思いますけど。。。 関連記事
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posted by 騒霊 |20:46 |
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