ラグビー冥利

ブルズ戦での遠吠えについて。

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 南半球最高峰リーグ「スーパーラグビー」に参戦中の日本チーム・サンウルブズが、4月8日、東京・秩父宮ラグビー場で行われた第7節でブルズ(南アフリカ)を21-20で下し、今季6戦目にして待望の初勝利を挙げた。    開幕5連敗から一転、桜満開の秩父宮で遂げた初白星のハイライトは、南アフリカのフィジカルモンスター集団へタックルを見舞い続けた80分間のすべて、だったかもしれない。小雨の影響もあってボールをテンポよく動かせないブルズは、南アフリカらしいシンプルな突進を繰り返してきた。しかし時に弾かれながらも一人目が足元へ刺さるタックルは最後まで止まず、迎えた後半34分、途中出場のSO田村優が逆転のペナルティーゴール(PG)を決めて21-20。観客のボルテージは最高潮に達した。

 しかしその直後、けっして無視できないほど印象的な、この試合の“裏ハイライト”とも呼べるシーンは訪れた。

 後半36分、1点リードのサンウルブズは自陣10メートル付近でノットロールアウェイの反則を犯す。ここでブルズは再逆転を狙ってショットを選択。Hポールまでの距離は約40メートル。2分前の歓喜は跡形もなく、決まれば再逆転を許す窮地に会場は静まり返っていた。

 と、22番をつけた相手SOフランソワ・ブランマーがHポールに狙いを定めた時だった。ペナルティーゴールやトライ後のコンバージョンキック時は沈黙するという観戦マナーを知るはずのラグビーファン、約1万3000人が集った秩父宮に、サンウルブズ恒例の声援となった“遠吠え”が響いた。さらに四方八方から無数の遠吠えが折り重なり、それは明確な“妨害”に膨らんだ。

 スーパーラグビー参戦1年目の昨シーズンにファンの間で自然発生していた遠吠えエールは、スクラム時の声援としてすっかり定着している。しかし記憶の限り、相手PGに対する妨害の意図をもって使われたのは、2シーズン通して今回が初めてだ。

 実はスーパーラグビーではこうした状況でのブーイングはそれほど珍しくはない。ブーイングの音量で言えば、同日に南アフリカ・ケープタウンで行われたチーフス(ニュージーランド)戦で、ホームのストーマーズのファンが起こしたノイズの方が遥かに大きい。ハイランダーズ(ニュージーランド)の本拠地、フォーサイス・バー・スタジアムのゴール裏にいる若者たちも騒音が大好きだ。

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ブルズ戦での遠吠えについて。

仰る通りだと思います。紳士的であるほうが嬉しいですよね。たとえば2015年W杯の南アフリカ戦で、試合後に南アファンにに勝利を称えられたとか、そういうエピソードから多くのファンがラグビーファンであることに誇りを感じてきたはずです。ラグビー場でのブーイングに慣れていないこともありますが、個人的には秩父宮でブーイングはあまり聞きたくないですね。でも今回のことはいわば緊急事態で、とても稀なことだったとも思います。次回の秩父宮でファンのみなさんがどう対応するかは、個人的に注目したいです。

ブルズ戦での遠吠えについて。

ファンも紳士にならないとと思います。しかし北半休の文化らしいですね。PGの時に静粛するのは。
スーパーラグビークラスは少々うるさくてもキックは外さないと聞いた事があります。フランスでもそうでした。しかし、いいところは見習っていけばいいと思います。二年後はラグビーのワールドカップがあるんだからね。

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ラグビー経験:高校~大学。U19日本代表候補(大学1年時)。2015年にNZ(ウェリントン)にラグビー留学。ラグビーW杯2015日本戦全4試合を現地取材。
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