2008年04月27日

好試合連発!全日本キック4.26を振り返る

期待を裏切らないどころか、さらに上回っていた昨日の全日本。最終的な客入りは8割ほど?空席があったのが実に勿体ない。あなたも見に来ればよかったのに。まあ代わりにといっては何ですが、こんな観戦記でも読んでみて頂ければと。

オープニングファイトについては割愛。印象に残ったのは第1試合に出た布施選手。デビュー戦ですが、確かな技術を見せてくれました。

第1試合 ×ハリィ永田vs原岡武志
ハイキックとローキックで2度のスタンディングダウンを奪った原岡選手の快勝。
この日の印象として、3回戦ではスタンディングダウンをとるタイミングがかなり早くなっていたなと。パンチ連打状態ならよく見かけるのですが、ハイやローでというのは珍しいのでは。まあ3回戦なんで倒れるまでやるよりは早めに止めて正解でしょう。

第2試合 ×遠藤智久vs九島亮
2Rに右ストレートでダウンを奪った九島選手の判定勝ち。ダウンシーン以外はほぼ互角の展開。
九島選手そろそろランキング入りが見えてきた?

第3試合 ベルナール・アッカvs西脇恵一×(K-1ルール)
いや、正直アッカ選手を見くびってました。スミマセン。
左のジャブとアッパーが西脇選手のガードをすり抜けて当たる当たる。さすがヘビー級のパンチだけあって、ビッグヒットはないものの西脇選手の顔面からは夥しい鼻血が。西脇選手も終盤は前に出て手数を出すものの、結局有効打の数でアッカ選手の勝利。
アッカ選手はジャブの的確さにその風貌も相まって"キック界のレノックス・ルイス"なんて呼びたくなります。言い過ぎ?

第4試合 海戸淳vs寺崎直樹×
1R終盤、海戸選手がバックキックのクリーンヒットを契機にミドルにヒザにパンチ連打と一気に攻勢を仕掛け、合計3つのダウンを奪って堂々の1RKO勝利。
テコンドー王者の肩書きを引っさげてキックに転向して早5年、気がつけば上には大月選手しかいなくなっていた海戸選手。いよいよタイトルが見えてきたのでは。

第5試合 ×ソルデティグレ・ヨースケvs上松大輔(K-1ルール)
上松選手の上手さが際立った試合。パンチとハイでダウンを奪い、試合を終始コントロールしての完勝。
ヨースケ選手も根性見せました。上松選手相手に見せ場を作れるのはなかなかのもの。トッポいキャラクターも見ていておもしろい。しかしまだ上で試合をするのは早いかな、という気も。

第6試合 ×望月竜介vs江口真吾
江口選手の入場。あれ?この入場テーマついさっき聴いたような…?
そう、上松選手と江口選手はまったく同じ入場テーマを使用しているのです(ちなみにLINKIN PARKのFAINTって曲です。私もLINKIN好きなんですが、これは入場テーマ向きのカッコいい曲ですよ)。いわゆる「ネタがカブってしまった」状況。それもまさかの2試合連続。これは後から出てくるほうは恥ずかしい。

まあそれはそれとして試合なんですが、さらにまさかの番狂わせ。劣勢と思われた江口選手の、5Rヒジでのカットによる見事なTKO勝ち。4Rにダウンを奪った上でのものなので、これも完勝といっていいでしょう。そして流れる勝利時テーマも2試合続けてLINKIN PARKと。

いよいよ混沌としてきた全日本の中量級戦線。今年に入ってから、絶対王者だったはずの山内選手が白虎選手に敗れ、白虎選手は望月選手に敗れ、望月選手は江口選手に…誰が強いのやらもうわかりません。
今後期待されるマッチメイクとしては江口vs白虎、江口vs優弥といったところでしょうか。山内vs望月はちょっと旬を外しちゃいましたね。

第7試合 藤原あらしvsロームラン・オー・ベンジャマー×
ロームラン選手はセコンドを見る限りWSRルートの模様。
試合展開はというと、完全にあらし選手の圧勝。最終的にはローでのKOでしたが、序盤からミドルの蹴り合いでも優位に立ち、パンチやハイもヒット、ロームラン選手は何も出来ませんでした。

そしてあらし選手は試合後のマイクアピール。「周りはK-1、K-1っていってますけど、ムエタイも面白いでしょ?キックボクシング最高!」いいことゆうなあ。

第8試合 石川直生vs山本元気×
セミファイナルまでとは違う、独特の緊張感の中での試合。特に石川選手がヒジを振るうたびに会場が小さくどよめいていたのが印象的でした。
展開を振り返ると、1-2Rはやや元気選手のペース。特に2Rには右ストレートでぐらつかせる場面も。しかし3Rになるとやや両者の距離が開き、元気選手が中に入れなくなる一方、石川選手の左ミドルがバンバン当たるように。そんな展開の中、元気選手が若干強引に距離を詰めたところにカウンターの右ヒジ一閃。この一撃でTKO。石川選手の完勝。

試合後のマイクアピールで石川選手は「チャンピオンになって2年、これでやっと自分がチャンピオンだって胸を張れます」。確かに正直、これまでは肩書きが先行している印象があったのですが、今ならどこに出しても恥ずかしくない、本物のチャンピオンになったと思います。
そして前田選手に続き元気選手にもリベンジ。石川選手の軌跡はホント絵になるというか語り甲斐があるというか、つくづくドラマチックな選手だと感じました。


さてさて、この日の大会ではK-1ルールの試合が2試合組まれており、さらに次回大会は全試合K-1ルールと、ボーダーレス化が進む全日本キック。このことの是非はまた別の機会に振れたいと思いますが、そんな中で後半3試合中2試合がヒジ打ちによる決着、残る1試合もあらし選手のマイクアピールで、あくまでも「キックボクシング」の魅力が伝わった大会だったように思います。このことが今後のマッチメイクや団体の方針に影響を与えるのでしょうか。

ちなみに予想のほうは8試合中5勝3敗の結果に。いや当たらないものですね。

posted by bjkf |11:30 | コメント(0) | トラックバック(0)
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