2012年01月27日
よく脚が開いていますね。180°を越えて200°くらい行っていますかね。
新体操ではそのようなジャンプが要求されています。
本来、脚を前後に開脚してジャンプする技ですので、骨盤から上の上半身は前脚の方へまっすぐに向いていなければなりません。
しかし、180°以上の開脚を要求されているとなると、そんなきれい事は言っていられません。骨盤がまっすぐ前を向いていたら、後ろ脚の股関節の可動域が出づらいので、骨盤を傾けて(開いて)、後ろ脚が骨盤に対して少し外側に開くような位置に持って行きます。
そうすると、後ろ脚は外旋(Turn out)させやすくもなるのですが、写真のように後ろ脚の膝を曲げて跳ぶ場合、後ろ脚が外旋していると、陸上のハードルの跳び方みたいになってしまいます。かかとがきれいに頭の方へ近づくようにするには、後ろ脚は上半身に対して前に向けなければならないのです。
しかし、そうすると、股関節の形状から、腸骨と大転子がぶつかって開きずらくなり・・・・・・
というわけで、
それは、股関節の柔軟性の問題だけではなく、骨の形の問題でもあるのです。
大腿骨の骨頭(股関節をなしている部分)から横に伸びる大腿骨頚の長さや、それに続く大転子の部分の大きさ。骨盤側の腸骨の大きさや形。坐骨、恥骨と大腿骨との距離。などなど、股関節周囲の骨の形状によって、可動範囲は大きく左右されます。
そして、骨の形は努力によって変えられるものではありませんので、素質が物を言うわけです。
股関節周囲の形状が新体操向きではない場合、腰、膝などの柔軟性でそれを補わなくてはなりません。それこそ、「バレエ的な基本が云々」とか、「ポジションがどうのこうの」などと言っている場合じゃないのです。
勝ちたかったら減点されない範囲でうまくやることです。
選手は華麗に舞っていますが、みんなそうやって頭を使って自分の欠点を補いながら過酷な練習を積んできているんですね。
posted by bigfield |17:19 |
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2012年01月13日
この写真は、おそらく離れ技をやったあと、バーをつかんだ場面だと思います。
いったいどこを見ているのか分からない、焦点があっていないような目をしています。
健常者のスポーツでは視線とか視力など、視覚に関わる能力も重要です。
視力にも通常の視力の他に、動体視力とか、深視力とか、周辺視野とか、色々な視力の尺度があり、種目によって求められるものが違ってきます。
また、視線をどこに置くかによって、身体のバランスや動きが違ってきますし、視線で対戦相手にフェイントをかけるなんていう技術もありますので、眼球の動きも重要な要素ですね。
ただ、何かをじっと凝視してしまうと、その周りの物が見えなくなってしまうという脳の働きもあります。
ですから、動きながらものを考え、次の動きを作っていくスポーツの世界では、あまり何かを凝視することは少ないと思います。
対象物だけでなく、その周りの刻々と変化する状況を常に把握しようとすると、写真のように遠くを見ているような“いっちゃってる”目になるわけです。
すごくノっている選手と対戦したときに「目が怖い」なんて言うことがありますが、その選手は競技に集中していて上記のような状況なのかもしれませんね。下手に相手を威圧しようとして怖い顔をするよりも効果があるかもしれません。
スポーツを観戦していて、選手の目の様子を見ることは難しいですが、スローVTRなんかの時には目を追って見るのも面白いかもしれません。
posted by bigfield |12:34 |
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2011年12月29日
バレエでよく「引き上げる」という言葉を聞きます。
体操でも倒立したときに、つま先を天井に向かって引き上げるようにと教えたりします。「締める」と言ったりもします。
その他、バレエの動きを基本とするアーティスティック系のスポーツでも引き上げは言われています。
この「引き上げる」とは、いったいなんでしょう?
「引き上げる」と言っても、自分で自分の身体を外から引っ張る訳にはいきません。頭のてっぺんの髪の毛を持って上に引っ張ったら、頭から首にかけては上に引っ張られますが、逆に腕から肩は同じ重量で下に押し下げられることになります。
人間が立っている状態で手で何かを「持ち上げる」とき、固定された地面に足を踏ん張って、身体全体に力を入れることによって、作用点である手が物を持ち上げます。持ち上げるものが重いほどよくわかる事だと思います。
要するに「引き上げる」とは、身体をできるだけ地面から遠いところへ「持ち上げる」ということです。それによって美しい姿勢を作り、バランスの良い緊張を作ろうということです。
なぜ「引き上げる」ことが求められるのか?
頭をできるだけ高い位置に持ち上げようとするということは、体重を支える構造体(足、骨盤、背骨)が一番長くなる姿勢にするということです。
どこかに偏った力を入れてその姿勢を作ろうとしても、手で髪を引っ張る時と同様に、その力と同じだけ逆向きの力が働いてしまいますので、身体が「引き上がった」ことにはなりません。
引き上げた姿勢を維持するためには、体重を支える構造体の周辺にある前後左右の筋肉が均等に緊張している必要があるのです。
体重を支える構造体の周辺にある前後左右の筋肉が均等に緊張しているということは、姿勢の乱れをいち早く察知し、修正できるということです。
体操の倒立や、バレエのつま先立ちなどのとき、バランスが大きく崩れてしまってからでは、それをもとに戻すのは非常に難しくなります。ほんの小さな乱れのうちに感知し、修正するから長い時間立っていられるのです。
外からはきれいにスッと立っているように見えて、身体の中では小さな姿勢の乱れと修正の連続が絶え間なく行われているのです。
もうひとつ、重要なことがあります。
身体を動かそうとする時、その作用点は、固定された部分(地面など)に接する体の部分(足とか手など)になります。
ですから、立って、身体を引き上げて動くということは、地面に対して足が作用して生じた反作用の力を、身体の隅々まで届かせる技術でもあります。
例えば助走から右脚を前に振り上げて、両足を前後に開いたジャンプをするとき、地面を蹴る左足への反作用の力が右脚にも、上半身にも、腕にも、頭のてっぺんにまで届くから、きれいな姿勢で跳べるのであって、腰のあたりで引き上がっていなければ(力が途切れてしまっては)猫背になったり反り過ぎたり肩が上がったりと、見た目の悪いジャンプになってしまいます。
以上のように「引き上げる」ということには、とても重要な意味があるのですが、それだけにとっても難しくもあります。頭で分かってもそう簡単に身体で表現できることではありません。
とにかく引き上げる(持ち上げる?)意識を持って続けることで、次第に身につくことと思いますので、頑張りましょう。
posted by bigfield |13:41 |
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2011年11月18日
上半身が前傾して、ボールに体重を乗せてスパイクできる体勢になっています。 おそらく強烈なスパイクがブロックの壁を破ったことでしょう。
バレーボールのスパイクは、空中でボールを叩くので、地に足をつけて行うことよりも、より体重の重さが影響します。
質量の重いものが高いところに上がれば、それだけ位置エネルギーが大きくなりますから、それを充分に活かしてスパイクを打てば、それだけ強力なスパイクになるということです。
ただ、重いということはジャンプするのも大変ということですし、軽い人は同じ筋力で高く跳べるということですから、身体組成や筋力とか持久力との兼ね合いなどから、ちょうどいいバランスというのはあるでしょう。それに、選手はスパイクだけするわけではなく、レシーブで前後左右に跳んで転がってもあるわけですから、バレーボールの総合力として良いバランスというのもあるでしょう。
体重に関しては単純な物理的な話で、実際には技術的なことの占める割合が大変大きいわけです。
体重が軽くても、この写真のように空中で充分に前傾していればボールに体重をぶつけやすいですし、真上じゃなくて少し前に跳んでいれば、前に移動するエネルギーもボールに乗せられるということになります。
ただ、そういういい状態の所でスパイクを打てるように跳ぶことも、そういう所にボールを上げることも、そりゃ並大抵のことじゃありません。
たくさん練習して、いろんな場面を体験して身につくものですね。
日本女子は今、もう少しでロンドン・オリンピック出場権を得られそうなところです。
「最後のひと踏ん張りが足りない」と言われないように、たくさん練習してきた成果をすべてぶつけて欲しいと願います。
posted by bigfield |14:08 |
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2011年11月04日
確か体操や新体操はダメだったと思いますが、シンクロナイズドスイミングは衣装に字を書いていいんですね。外国のチームが「勇」とか「忍者(?)」と書いてある水着を着ているっていうのも面白いです。
それにしても、潜ったり跳んだり、まるでイルカのようです。
プールじゃなくて海だったら、さらに浮力が大きくなるから、もっと跳べるんでしょうね。波が邪魔でしょうけど・・・
陸上でのアーティスティック系のスポーツでは、高度な技をやるためには体脂肪が少ないほうが良いのですが、水中では真逆で、浮力をつけるためには、醜くならない程度に体脂肪があったほうが良いそうです。
選手たちは朝から晩まで水に入って練習しているので、アザラシのように体温を守るための皮下脂肪が厚くなる傾向があると思います。
ただ、エネルギー消費も激しいので、ある程度の脂肪量を維持するのも大変でしょう。
痩せる苦労をする人もいれば、太る苦労をする人もいる。種目によってそれぞれ大変なんですね。
私は昔から水泳が苦手で、足のつかないところでは身体が固まってしまいます。
だから、シンクロナイズドスイミングの選手たちを見ると、信じられない思いでいっぱいです。あんなふうに水の中を自由自在に泳げたら気持ちいいだろうなぁと、羨ましくて仕方がないのです。
posted by bigfield |14:04 |
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