2013年04月27日
トッテナム・ホットスパーのMFルイス・ホルトビーは26日、アウェーのウィガン戦に向けて、「メンタリティーが勝敗のカギを握る」と意気込みを語った。クラブ公式サイトが伝えている。
ウィガン戦に勝てば、3位浮上の可能性があるトッテナム。現在の順位表は、3位アーセナル(勝ち点63)、4位チェルシー(勝ち点62)、5位トッテナム(勝ち点61)の並び。トッテナムは、得失点差が開いているが、消化試合数はアーセナルより1試合少ない。チェルシーとの大一番も控えており、ウィガン戦で躓くわけにはいかない。
ただ、ウィガンは決して侮れないチームだ。マンチェスター・シティとウェストハムに連敗し、降格圏の18位に沈んでいるとはいえ、逆転残留は十分可能な状況。2005-06シーズンのプレミアリーグ昇格以来、ギリギリで踏み止まっている歴史もある。そして何より今シーズンはホワイト・ハート・レーンでトッテナムを0対1で破っている。
トッテナムは前節のシティ戦で劇的な逆転勝利を収めた。途中出場でデフォーの決勝点をアシストしたホルトビーは、重要な一戦の戦い方を以下のように述べている。
「シティ戦のメンタリティーをアウェーのウィガン戦も発揮しなければならない。ウィガンはなんとか勝ち点を奪おうとするだろうが、僕らも同じだ。自分たちの展開に持ち込んで、先制点を奪い、勝ち点3を掴み取りたい」
posted by 香椎 |19:30 |
プレミアリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2013年04月10日
イングランド・プレミアリーグの第31節が3月30日に行われ、アーセナルとレディングが対戦した。試合会場はエミレーツ・スタジアム。観客動員数は6万82人。この数字は、常に6万人をやや上回る今シーズンの中では平均的なもの。さまざまな規模が違うとはいえ、集客に苦しんでいるJリーグのクラブとは雲泥の差である。
「今シーズンも…」と嘆く声は多いだろう。アーセナルはプレミアの優勝争いをから早々に脱落し、欧州CL出場圏内の4位以内に狙いを定めた。第30節終了時点で4位との勝ち点差は4で、格下相手に勝利を逃すわけにはいかなかった。一方のレディングは、降格回避の17位から勝ち点7差。火中の栗を拾ったのは、サウサンプトンの前監督であるナイジェル・アドキンス。ただ、レディングの残留は“ミッション・インポッシブル”に思える。
前半はピッチ上の内容が結果に反映し切れていなかったアーセナルだったが、後半開始からゴールを重ねて、4対1のスコア以上にレベルの差を見せつける大勝を収めた。完敗のレディングは、失点に直結するものも含めて、とにかくミスが多かった。今シーズンのガナーズ戦はリーグ戦とカップ戦合計で12失点を喫していながら、その反省が活かされていたのか。じっくり振り返っていく。
アーセナルのスタメンは、ファビアンスキ、サーニャ、メルテザッカー、コシールニー、モンレアル、アルテタ、ラムジー、ロシツキ、カソルラ、ジェルビーニョ、ジルーという顔ぶれ。ベンチにはレギュラー格のシュチェスニーとフェルマーレンが座っている。どちらも前節から控えに回っているとのこと。またウォルコットとウィルシャーは短期、ディアビは長期の離脱を強いられている。個人的にディアビには期待していたのだが…。
一方、レディングのスタメンは、テイラー、ケリー、ピアース、マリアッパ、ショリー、カラカン、レイジャードウッド、ロブソン・カヌ、ガスリー、マカナフ、ポグレブニャクという顔ぶれ。アドキンス新監督がもたらした変化は、3試合続けてベンチから外れていたポグレブニャクを先発で起用したくらい。ちなみにウェールズ代表のロブソン・カヌは、10歳から15歳までアーセナルの下部組織に所属していたそうだ。
中盤がボールを良く動かし、ジェルビーニョがアクセントに。
先制したのはアーセナル。11分、右サイドのジェルビーニョがドリブルでカットインする。ペナルティエリア内のジルーが左に動き、敵のRSBを引きつける。パスをこぼしてしまったが、左サイドのカソルラがボールを拾ってシュート。中央にいたジルーが“変換”してゴールネットを揺らした。
その後もボール保持率80%を超える時間帯もあったアーセナルのペース。カソルラやロシツキを中心にボールを良く動かし、ジェルビーニョが突破でアクセントをつけながら、何度もゴールに迫った。レディングの最終ラインの前に位置していたレイジャードウッドの不安定さにも上手く付け込んだ印象。
1対0で迎えた後半、アーセナルは48分という早い時間で追加点を奪った。ジェルビーニョとのパス交換からカソルラがやさしいパスのようなシュートをダイレクトで決めた。エンドが変わっても攻勢は変わらず、67分にはジェルビーニョが長い距離をドリブルで運び、逆サイドを駆け上がったジルーにパスし、再びダイレクトで押し込んだ。
ポグレブニャクが61分に交代で下がったが、彼以外も見せ場を作れなかったレディング。一矢報いたのは68分。左サイドのマカナフが仕掛けてクロスを放ると、逆サイドの大外から走り込んでいたロブソン・カヌがモンレアルの背後からヘッドを叩き込んだ。
アーセナルは75分にチェンバレンとポドルスキが登場し、ジェルビーニョやジルーが下がった後も素晴らしい崩しを展開。77分には敵のイージーミスに付け込んだチェンバレンがPKを獲得し、アルテタが落ち着いて決めた。これでスコアが定まった。4対1でアーセナルが完勝。
降格へのカウントダウン、サイド攻撃に活路を見出したい。
終わってみれば、スタメンの質がダイレクトに反映された結果となった。アーセナルの今シーズンの残り試合は、マンチェスター・ユナイテッド戦(第35節にエミレーツで対戦)以外は格下のチームとの対戦ばかり。レディングの守備がプレミアワーストということを差し引いても、CL圏内という目標に向けて自信を得たゲームになったはずだ。ジェルビーニョの“直線的な”突破もレベルがやや劣る相手であれば通用するに違いない。
逆にレディングは降格へのカウントダウンが始まっている。攻守にレベルが違い過ぎたのは既に指摘した通り。看過できないのは、アーセナル相手にロングボールを多用するよりも、なんとかパスを繋ごうとしていたことだ。結局下げさせられるばかりで、不安定な中盤のボールロストが何度もピンチを招いた。今後は得点シーンのようなサイド攻撃に一縷の可能性を託すしかないが、問題はそこまでボールを運べるかだ。
posted by 香椎 |23:30 |
プレミアリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2013年02月05日
(前篇からの続き)振り返ると、ユナイテッドはもっとゴールを奪えたかもしれないが、攻守に安定しており、ターンオーバーも淀みなく機能していた。ナニは素晴らしかったのは。彼が万全であれば、ただでさえ厚い選手層はより強固になる。途中出場のエルナンデス、ウェルベック、出番がなかった香川も控えている。代表戦、“欧州”との掛け持ちなど、コンディション調整に苦慮する時期に差し掛かっているが、過剰な心配は不要か。
ヤングやギグスも控えているユナイテッドの攻撃陣はスタメン争いがいよいよ激しくなる。ルーニーとファン・ペルシは得点・アシストで数字が突出しており、エルナンデスはスーパーサブとして結果を残している。バレンシア、香川、ウェルベック、ナニ、ヤングは目に見える“結果”を出して、ファーガソン監督にアピールしたいところだ。個人的にはファン・ペルシ、ルーニー、香川、ナニが流動的に動く前線を見てみたい。
スパイクに刻まれたのは兄弟愛?
もう少しユナイテッドの話を。現地でも注目されていたようだが、DFラファエルのスパイクにファビオ(Fabio)の文字が刻まれていた。ラファエル(弟)とファビオ(兄)も双子は5年前にユナイテッドへ加入したが、今シーズンから兄はQPRでプレーしている。兄弟の絆が分かりやすく記されているのは、少し切ないが、微笑ましい気持ちになる。今シーズンのファビオは左右のサイドバックに加え、中盤サイドでも奮闘しているようだ。
いいゲームを見せたフラムの中心にいたのは…
最後にフラムについて。「最初の20分間は攻め込まれながらもいくつかチャンスをつくった。後半もよかった。主力を欠いていながら、いいゲームを見せてくれた」とヨル監督は振り返っている。FWルイスが試合の中心にいたのは間違いない。コスタリカ代表の27歳はサイドチェンジでボールを散らし、ラストパスを出し、シュートも放っていた(デ・ヘアがなんとか触れて、ポストに嫌われた)。
ヴォルフスブルク(ドイツ)で長谷部とプレーしていたリーターはナニとエブラに苦しんだが、それほど出来が悪かったとは思わない。今シーズンは全試合でスタメンを飾っている。もしかしたら長谷部も動向を気にしているかもしれない。ミランから移籍期限直前で加わったエマヌエルソンは割と順応していた印象。「サッカーをよく知っている選手だ」と指揮官は語っている。
posted by 香椎 |21:00 |
プレミアリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2013年02月05日
イングランド・プレミアリーグの第25節、フラムとマンチェスター・ユナイテッドの一戦は、アウェーのユナイテッドがルーニーの得点を守り切って勝利を収めた。最少得点差ながら、なかなか見応えがあった試合を振り返っていく。時計の針は2月2日17時30分へ。場所はフラムの本拠地、ロンドンのクレイヴン・コテージである。
フラムのスタメンは、シュウォーツァー、リーター、センデロス、ハンゲラン、リーセ、カラグーニス、ベアード、デジャガ、ルイス、ダフ、ロダジェガという顔ぶれ。4-2-3-1のフォーメーション。ヨル監督はベルバトフとシドウェルの不在を残念に思っていたはずだ。特にユナイテッドから放出されたブルガリア人FWは8ゴール・4アシストと結果を残している。
一方、ユナイテッドのスタメンは以下の顔ぶれ。デ・ヘア、ラファエル、ファーディナンド、エバンス、エブラ、クレバリー、キャリック、バレンシア、ナニ、ルーニー、ファン・ペルシ。ミッドウィークのサウサンプトン戦から半分の選手が入れ替わっており、3日前は先発だった香川はベンチスタート。ハムストリングの負傷で戦列を離れていたナニは昨年9月(第6節・トッテナム戦)以来のスタメン復帰を果たした。
観客が勝ち点奪取を期待していた頃合いに…
「TVゲームのようだった」。序盤の攻防を笑いながら振り返ったのは、フラムのDFリーターである。数々の好機が生まれたが、GK(デ・ヘアとシュウォーツァー)、クロスバー、ポストに阻まれ続けた。クレイヴン・コテージは“おらが攻撃陣”(ルイス、ロダジェガ、デジャガ)のプレーに拍手喝采。DFリーセが放った豪快なロングシュートは、デ・ヘアに防がれていなければ、今節のベストゴールに認定されていたかもしれない。
それでも“実力差”は時間が経つにつれて、ピッチ上に反映されていく。ユナイテッドの中盤はよくボールを動かし、時にはダイレクトでスピーディーな攻撃を展開。サイドからの仕掛けも迫力十分。左サイドのナニは特に効いていた。ドリブルで果敢に攻め上がり、周囲との呼吸も抜群であった。その割に前半でゴールが奪えなかったのは反省材料。42分頃に照明が落ちて真っ暗になるトラブルも水を差したか。
スコアレスで推移していく後半も一進一退。ただ、前方にスペースがあると、整えられた守備からカウンターに転じられるユナイテッドに分がある。最前線に強力なストライカーを揃えているのは大きい。ホームの観客が首位からの勝ち点奪取を期待していた頃合いの79分、FWルーニーが決勝点を奪う。エバンスからのロングボールによって、フラムの守備陣はルーニーを後ろから追いかける状況になってしまった。
技巧派レフティーのルイスのラストパスからチャンスが生まれるなど、フラムは最後まで追いすがったが、枠内シュートがすんでのところでクリアされる場面が続いた。1点差で敗れたものの、ユナイテッドに“楽をさせなかった”のは誇れるものだと思う(後篇へ続く)。
posted by 香椎 |20:30 |
プレミアリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2013年01月24日
イングランド・プレミアリーグの第23節、チェルシーとアーセナルの一戦は、2対1でチェルシーが勝利を収めた。ベニテス監督のチームは“躍動した前半”と“沈黙した後半”の落差が激しかったものの、ヴェンゲル監督のチームはより不甲斐なかった。
今回はアーセナル側の視点から振り返る。時計の針は1月20日に戻そう。場所はスタンフォード・ブリッジ。雪が激しく舞っていた。
消極的な前半。ピッチ上のリーダーはどこに?
アーセナルのスタメンは、シュチェスニー、サーニャ、メルテザッカー、ヴェルメーレン、ディアビ、コクラン、ウィルシャー、ウォルコット、カソルラ、ジルーという顔ぶれ。中盤から前は“駒不足”を如実に物語っている。ウィルシャーを一列前で起用し、ウォルコットはセンターではなくサイドで起用。前回観たディアビのプレーはよかったが、今回は果たして。
実はアーセナルの方が先に決定機を掴んでいた。ドリブルで中央に侵入したウォルコットは、斜め前のジルーにスルーパスを通す。ウォルコットに呼応するように、DFの間に“動き直していた”ジルーだったが、左足で放ったシュートは惜しくも枠を捉えられず。開始5分の出来事である。あれが決まっていれば、試合展開も変わったかもしれない。失点は1分も経たない後に訪れる。
今シーズンも“縁の下の力持ち”的な存在のアルテタはふくらはぎの負傷で欠場し、華麗なパスサッカーで魅了したアーセナルは案の定であった。セスクやファン・ペルシを擁していた頃と比べると、やはりクオリティの劣化は避けられないか。ワンタッチで小気味よくパスが回るシーンは皆無だった。自信の欠如か、コンディションの問題か、受け身に回るばかり。セカンドボールも拾えないので、反撃の糸口が掴めないまま、前半を終えた。
いったい誰が消極的なチームを鼓舞するのか。ディアビもコクランも失点のきっかけになった。カソルラは「ボールに触れれば、何かやってくれる」選手だが、彼が輝くには周りもサポートしなければならない。そうでなければ、笑顔はなかなか伝染しない。生え抜きのウィルシャーへの期待は大きいが、チェルシー戦で目立ったのはラストパスではなく、ボールを追いかける姿であった。
ウォルコットが反撃弾を決めるも…。今のアルシャビンに何を求めるのか
2点のビハインドから反転攻勢へ。後半は多少盛り返したアーセナル。カソルラのスルーパスに反応したウォルコットがゴールを決めたが(58分)、反撃はそこまで。流れを変えるカードは乏しかった。中盤に落ち着きを与えたラムジーはともかく、キレを失ったアルシャビンに何ができるのか。5年前の欧州選手権以来、注意して観ていた選手だけに淋しい。5分のアディショナルタイムでCKを数多く手に入れたが、終わってみれば“焼け石に水”。
アーセナルの希望はないこともない。ともかく選手補強が先だと思うが、右サイドから中央への侵入でゴールを狙ったウォルコットは得点量産の気配。カソルラとギブスのコンビもよかった。後半のギブスは、アスピリクエタが相手だったこともあるが、チェルシーを慌てさせる場面を何度かつくり出した。ただクロスを上げるだけでなく、仕掛けた先で“何か”をすることもできる選手だ。
首位のマンチェスター・ユナイテッドから勝ち点差20以上付けられている現状、新戦力もやって来ない。今のアーセナルが直面しているのは苦境、近年経験したことのない苦境である。現実的な目標はCL圏内ではないかもしれない。かつては最低限のノルマだったが、今やちょっと手の届かないところにある夢といったところか。ヴェンゲル体制は確実に限界が近付いていると思う。
以上、アーセナル側の視点から振り返った。チェルシー側の視点はこちらからどうぞ。
posted by 香椎 |00:00 |
プレミアリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2013年01月24日
イングランド・プレミアリーグの第23節、チェルシーとアーセナルの一戦は、2対1でチェルシーが勝利を収めた。ベニテス監督のチームは“躍動した前半”と“沈黙した後半”の落差が激しかったものの、ヴェンゲル監督のチームはより不甲斐なかった。
今回はチェルシー側の視点から振り返る。時計の針は1月20日に戻そう。場所はスタンフォード・ブリッジ。雪が激しく舞っていた。
前半の行方は早々に定まった。マタとランパードが得点
チェルシーのスタメンはチェフ、アスピリクエタ、イヴァノヴィッチ、ケーヒル、コール、ラミレス、ランパード、アザール、マタ、オスカル、トーレスという顔ぶれ。マタはセカンドトップ的に振る舞う。トーレスは「やってやるぞ」という意気込みか、金髪を短く刈り込んであった。「本当に可愛い女の子はショートでも可愛い」と聞いたことがあるが、トーレスも相変わらずイケメンだからずるい。
前半の行方は、マタの先制弾(6分)によって、早々に定まった感がある。チェルシーは中盤を“蹂躙”し、ポゼッションで圧倒。精力的に動いていたランパードはよくボールに触れており、ラミレスと共にチームの重心を押し上げる役目を果たした。そのラミレスはシュチェスニーに倒されてPKを獲得し、ランパードがきっちり決めた(20分)。前がかりなチームの重心は、決定機の多さ・被決定機の少なさでも優位だったことを意味する。
最悪なアーセナルが息を吹き返してからは…
チェルシーは手数をかけずにスピーディーにボールを運び、高水準のスピード、アイデア、判断力を有する2列目トリオ(マタ、アザール、オスカル)も持ち味を発揮していた。しかしながら、後半のパフォーマンスはいただけない。前半は最悪なアーセナルが息を吹き返してから、特にアザールとオスカルは“消える時間”が多かった。「まだ決定的な存在まではなっていない」と片付けるのは簡単だが、若い二人の“息切れ”は残念。
後半の体たらくは、トーレスも誹りを受けないわけにはいかない。心と身体が一致しないもどかしさを感じた。何度かボールを収められずにカウンターの起点になってしまった。それでは“得意分野”で力を発揮すればいいのだが、カウンターの好機も潰すばかり。トラップは流れ、味方との呼吸は合わず、最後はミスショット。交代で入ったデンバ・バはトーレスと優劣付けがたい加速を披露し、スタメン奪取をアピールした。
終わってみれば、スコアボードに刻まれた数字は2対1。前半を振り返れば、もっと開いてもおかしくなかったが、逆にカソルラとウォルコットのコンビにゴールを許した(58分)。前半だけを切り取ればよかったのだが、90分トータルはチェルシーの現実をまずまず反映していたのではないかと思う。CLはグループステージ敗退、CWCは準優勝、プレミアは首位と勝ち点13差という現実である。
以上、チェルシー側の視点から振り返った。アーセナル側の視点はこちらからどうぞ。
posted by 香椎 |00:00 |
プレミアリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2013年01月14日
(前篇からの続き)残り15分を切ったタイミングで、ファーガソン監督は守備重視のシフトを敷き、逃げ切り体勢を図る。ジョーンズがボランチの一角に入り(香川と交代)、重心を下げた4-2-3-1へ移行し、フレッシュな状態のスモーリングも投入された(ヴィディッチと交代)。スターリッジのゴールで勢い付いたリヴァプールに対し、綻びが見え出したユナイテッドのセンターラインだったが、しっかり流れを食い止めることに成功。終盤にスアレスとスターリッジに決定機をつくられたが、相手のミスに救われた。
「アンチ・フットボール」と論ずるのは次元が全く異なる話だが、全体的に守備への意識が高かったファーガソン監督の采配が光ったゲームであったと思う。序盤でリヴァプールの勢いを削ぎ、選手とシステムの変更で“息切れ”を最小限に留めた。また、無理をして攻め込まずとも、少ないチャンスでも決め切れるファン・ペルシという偉大な存在もクローズアップすべきだろう。
決定的な崩しには至らない香川、代表と状況は似ているが…
守備固めの“犠牲”になった香川。ただ、絶対的な存在になりつつあるファン・ペルシはともかく、ウェルベックが霞むほどの活躍だったとは言い難い(ウェルベックをマン・オブ・ザ・マッチに選んだメディアも)。45分、ファン・ペルシのシュートが弾かれたところに詰めたが、シュートを撃てず。64分、ショートカウンターから右足で巻くようなシュートを放ったが、レイナのファインセーブで防がれる。決定機以上に気になったのは、周囲との“呼吸”であり、崩しに関与する場面の少なさであった。
先制シーンを振り返る。19分、エブラが放った低いクロスに対し、ファン・ペルシはダイレクトで流し込んだが、そこまでの過程は中盤での細かい繋ぎから。リターンパスをもらいながら組み立てていたのは、紛れもなく香川であった。「起点」という表現は、時に揶揄されることもある。私は「起点といえば起点とも捉えられるプレー」としたい。
しかし、その後はロングフィードや個人の突破からチャンスが生まれることが多く、香川が関与する余地はあまりなかった。俊敏な日本代表を起用しなくても、ユナイテッドが強いチームであることは何の疑いもない(香川不在の11月4週から首位を走っている)。一方で、香川の良さをうまく取り込んでいけば、攻撃が多彩になり、ユナイテッドがより面白いチームになるはずだ。実際、先制点の場面は香川がよいリズムを生み出していた。試合後の会見の文字起こしを見る限り、指揮官の印象にも残っているようだった。
また、独力で突破可能なバレンシアらと異なり、サイドでプレーする香川は窮屈そうだ。とはいえ、代表でも議論されている状況と似ている。似ていないのは「ウェルベックは本田ではない」という点だ。サイドで起用されてもトップ下(本田)とのポジションチェンジやコンビネーションで大きな力を発揮する香川。ボールを多く触れば触るほど、何かやってくれそうなだけに、今後はウェルベック(あるいはファン・ペルシ)との連携が課題になりそう。
posted by 香椎 |23:30 |
プレミアリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2013年01月14日
イングランド・プレミアリーグの第22節、マンチェスター・ユナイテッドとリヴァプールの“ナショナルダービー”は、ファン・ペルシの活躍(1ゴールと実質1アシスト)により、ユナイテッドが2対1で勝利した。勝者は首位固めを着実に進め、敗者の連勝はストップ。それでは時計の針を1月14日に戻し、詳しく振り返っていく。試合会場はオールド・トラッフォードである。ちなみに、イングランド代表を率いるホジソン監督、CLでユナイテッドと対戦するレアル・マドリーのモウリーニョ監督が観戦に訪れていた。
ユナイテッドのスタメンは以下の顔ぶれ。デ・ヘア、ラファエウ、ファーディナンド、ヴィディッチ、エブラ、クレバリー、キャリック、ヤング、香川、ウェルベック、ファン・ペルシ。控えはアンデルソン、ギグス、エルナンデスといった面々が並ぶ。試合が始まると、香川が得意のトップ下ではなく、左サイドで起用されたことがすぐに分かった。
リヴァプールのスタメンは、レイナ、ウィズダム、アッガー、シュクルテル、ジョンソン、ルーカス、アレン、ジェラード、ダウニング、スアレス、スターリングという面々だ。控えはキャラガー、ヘンダーソン、ボリーニなどの顔ぶれがずらり。香川とマッチアップするウィズダムはユース上がりの19歳。186cmと体格に恵まれているSBはユース年代のイングランド代表で主将を務めており、将来が嘱望されている逸材のようだ。
新戦力の登場が流れを引き寄せるも、守備重視のシフトで対抗。
様子見の序盤を経て、先手を取ったのはユナイテッドだった。19分、中盤のやや高めの位置から細かくつなぎ、最後はファン・ペルシがダイレクトで沈める。ユナイテッドは圧倒的とまではいかないが、しばらく優勢を保ち続けた。54分、ファン・ペルシのFKにファーで待ち構えていたエブラが頭で合わせ、ヴィディッチに当たってゴールへ(いくらなんでもエブラの得点、ファン・ペルシのアシストだと思うが)。
時計の針を後半開始時まで少々巻き戻す。1点ビハインドを背負うロジャーズ監督はチェルシーから加入したばかりのスターリッジをピッチへ送り出す(ルーカスと交代)。新しいスタイルであるポゼッションをさせまいと守るユナイテッドに対し、前半はシュートを放つのも一苦労だったリヴァプール。スターリッジは「前線の枚数を増やした」指揮官の思いに呼応。57分、ジェラードのミドルが防がれた直後、こぼれ球を決めて、1点差に追い上げる(今シーズンのリーグ戦は2ゴール目)(23時30分更新予定の後篇へ続く)。
posted by 香椎 |23:00 |
プレミアリーグ |
コメント(2) |
トラックバック(0)
2012年11月30日
イングランド・プレミアリーグ第13節、チェルシーとマンチェスター・シティの一戦。クラブワールドカップでまもなく日本にやってくるチェルシーが本拠地に迎えたのは、プレミア連覇を目指すシティ。しかもチェルシーはラファエル・ベニテス新監督を迎えての初戦。盛り上がりそうなものだが、印象的なのはロベルト・ディ・マッテオ前監督への感謝のチャント。0対0で終えた試合の中で私が気になったシーンをピックアップしていく。
シティの試合を見る度に、ポジティブな印象を残す選手。
21分、右サイドから崩そうとするシティ。チェルシーは人数をかけて守っているものの、最後はゴール前でダビド・シルバにヘディングを許した。チェルシーはエデン・アザールとアシュリー・コールで左サイドをプロテクトしようとしたが、3列目からヤヤ・トゥーレも上がってきたので、どうしても中央に意識が。トゥーレは手詰まりでいったん受け取ったパスを右サイドのパブロ・サバレタへ供給し、素晴らしいクロスを“アシスト”した。
チェルシーがピンチを招いたシーンを続けて。37分、シティのチームとしての重心が前がかりな状態でのビルドアップ。慎重を期したかったが、ラミレスからアザールへのパスをサバレタにカットされた。アルゼンチン代表DFはエディン・ジェコとのコンビネーションで一気にシュートまで。私が見る試合は必ずと言っていいほど、サバレタは動きにキレがある。セリエAのインテルから加入したマイコンはベンチを温める他ないか。
“刷新”のシーズンを過ごすチェルシー(早くも監督は替えてしまった)。右サイドバックで先発したセサル・アスピリクエタも新戦力だ(リーグ・アンのマルセイユから加入)。プレミアの先発はこれで5試合目。まだフィットしていないのか、守備の当たりの甘さだったり、中途半端な攻撃参加で裏のスペースを使われたりする場面が目についた。もちろんシティという強豪を相手にしていることも考えなければならないが。
マタもトーレスも相変わらず…?
逆にチェルシーのよかった点も。ファン・マタは素晴らしいボールコントロールは相変わらずだった。味方が近くにいるとコンビネーションで、遠くにいても大胆なサイドチェンジで決定機を演出できる。“悩めるストライカー”フェルナンド・トーレスとの相性も悪くない。ゴール数が伸びず、苛立つ顔ばかり思い起こさせるトーレス。相手DFを引き付けることで、スペースを生み出す動きはできているのだが…。
posted by 香椎 |23:00 |
プレミアリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2012年11月02日
イングランド・プレミアリーグの第9節、アーセナルとクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)の一戦。プレミアとチャンピオンズリーグで失点と黒星を重ねるアーセナルはなんとか1対0で勝利をもぎ取った。ヴェンゲル監督のチームが抱える得点力不足解消のヒントと、最下位にどっぷり浸かっているQPRの現状をレポートする。
ジュリオ・セザルが目立つ展開、ターニングポイントは…
ウィルシャーとサーニャが戻ってきたアーセナル。とりわけ前者は1年5カ月のブランクを経ての復帰だ。ウィルシャーはパス、サーニャはクロスを武器に、それぞれ局面を打開しようと奮闘していた。それにも関わらず、攻めあぐねる時間が続いたのは、彼らより前でプレーする選手たちの連携がイマイチだったから。
最前線のジルーはやはりフィットし切れておらず、カソルラもまたボールに触れる機会が増えてこない。トップ下の定位置をモノにしたスペイン代表MFはウィルシャーとアルテタが控えているとはいえ、もう少しボールをもらいに下がってもよかったか。ただ、ジルーとの縦関係の問題も解消されているとは言えず、ポジショニングをどうするかは悩ましいところだ。
後半に突入しても、試合の流れ――なんとなくジュリオ・セザルが目立つ展開は変わらない。ジルーとカソルラの縦関係がハマらず、サイドのポドルスキとラムジーも躍動感を欠いた。変化を起こすには、もはや選手交代のみ。ヴェンゲル監督はウォルコットとジェルビーニョを相次いで投入したが、彼らもまた単調なプレーが目立った。
ターニングポイントはジェルビーニョの負傷だった。急遽ピッチに送り出されたアルシャービンが、それまでのチームに欠けていた“ペナルティエリアでの仕掛け”を繰り出し、左サイドを抉ってのクロスからアルテタの決勝弾が生まれた。
アルシャービンの仕掛けとジェルビーニョの意外性。
ファン・ペルシを失った穴はそう埋められるものではない。ジルー、ポドルスキ、カソルラの加入は起用の選択肢を増やしてはいるが、ファン・ペルシと同じだけの得点を生み出せるとは限らない。超が付くほどのワールドクラスも不在ならば、もっと攻撃の工夫がないと厳しい。実際にQPR戦でも苦戦を強いられたが、今後のヒントになりそうなプレーが二つあった。
一つは決勝点を呼び込んだアルシャービンのプレー。それまでの攻撃陣は“動”に乏しかったが、サイドから果敢に仕掛けて、これまたほとんど見られなかったマイナスのクロスを上げた。ジルーのヘッドは惜しくも阻まれたが、フランス代表FWにピタリと合うボールをアシストした点も見逃せない。クロスで可能性が拓けると考えるのは安直だが、ジルーとの距離感をもっと意識してもいい。
もう一つはカソルラとジェルビーニョの連携。カソルラが中盤のやや下がり目から、相手CBとSBの間のスペースにボールを出し、SBの外からジェルビーニョが受ける形。このように相手が守りにくい攻撃がもっと繰り出せるはずだ。中央を固められた状況で、ただサイドに展開してもリズムは生まれない。それまでのジェルビーニョは“切れ込んでシュート”のパターンにばかり意識が向いていたが、相手に見抜かれていては厳しい。
どっぷり最下位のQPR、司令塔と守護神が奮闘したとはいえ…
最下位脱出を目指したQPR。格上のアーセナルとの試合は苦戦が予想されたとはいえ、本調子ではない相手のペースに付き合った感がある。攻撃は「とにかく速く、縦へ」だったが、ザモラやホイレットに決定機は訪れず、ターラブトとショーン・ライト・フィリップスのサイド攻撃も単発。その中で光ったのはグラネロ。レアル・マドリーから加入したスペイン人は効果的にパスを散らし、終盤にはターラブトのアシストからゴールへ迫った。
ニュージーランド代表のネルセンらが占める守備陣は、組織で抑え込んだとは言い難かったが、最後は身体を張った守りで凌いでいた。それだけにエムビアが報復で一発レッドを食らったのは最悪だった。最後尾で好セーブを連発したジュリオ・セザルがいなければ、もっと失点していてもおかしくなかった。
個々のネームバリューは欧州の舞台でも十分通用するQPRだが、「単なる寄せ集め集団は機能しない」の定説を地で行く、不甲斐無い戦いだった。新戦力に連携を根付かせる時間が少ない点でヒューズ監督に同情の余地はあるが、やはり結果がすべてだろう。
私は以前『もしも日本代表の主将がイングランド・プレミアリーグでプレーするならば?』(外部リンク)で「パク・チソン(アーセナル戦は負傷で欠場)を獲得したのなら、いっそ長谷部も獲得してみては」という趣旨のことを書いた、結局グラネロらが加入したが、厳しい状況で日本代表MFがチームにどんな影響を及ぼしただろうか。今でもふと思う。
posted by 香椎 |22:30 |
プレミアリーグ |
コメント(0) |
トラックバック(0)