2012年03月11日

いつの日か、またJヴィレッジでサッカーを-東日本大震災から1年が経って

 まだ終わっていない。3.11から1年が経ったが、同じような思いの人がほとんどだと思う。あれから日常を取り戻した街も確かにある。しかしながら、東北の沿岸部は復興が進んでいない場所も多くあると聞く。福島第一原発の周辺から危険が取り除かれる日がいつになるかも分からない。

 サッカーという面で1年を振り返ると、さまざまなことがあった。海外からは多くの激励のメッセージが届いた。欧州組がそれぞれの場所から言葉を発信した一方で、日本に戻ってチャリティーマッチでプレーした。彼らの素晴らしいプレー以上に印象的だったのはキング・カズのゴール。大ベテランが「勇気」を与えてくれた。

 慈善試合の後も、協会、クラブ、選手、サポーターが支援活動に取り組む中、プレーで特大の喜びをもたらしたのが、なでしこジャパン。決勝の米国戦のように、逆境に追い込まれても諦めない姿勢。多くの人の気持ちを揺さぶった、ワールドカップ優勝だった。

 精一杯やり通し、力を合わせた、その先に。


 ところで。復興した、と思える基準は何だろう。価値観はそれぞれだと思うが、やはり「福島再生」を抜きには語れない。日本サッカーの育成の重要拠点である、Jヴィレッジの再開とも重なるかもしれない。現在は、原発へ向かう作業員たちの拠点となっている。

 とはいえ、まさに決死の思いで仕事をしている彼ら、あるいは、知恵を出している専門家、または、物事を実行する政治家でない人々にできることは何だろう。その答えは、既に記した、なでしこジャパンや快進撃を見せたベガルタ仙台の中に見ることができる。「自分にできることをやり抜く」と「仲間と協力すること」である。

 「自分にできることをやり抜く」と口にするのは簡単だが、行動に移すのはなかなか難しい。心の弱さが出たり、身体に不調が起きたりすることは、人間であれば避け難いもの。それでも、ベガルタは結果の出ない時期もあったが、シーズンを終わってみれば、素晴らしい結果を手にした。数試合を見た印象だが、守備は組織化され、攻撃の選手はそれぞれが役割を果たしていたように思う。

 役割を果たす、ということは、どの世界にも当てはまる。大きな視点で見れば、仕事をしている人々のおかげで日本は回っている。回り回ったそれが東北の復興につながらないとどうして言えるだろう。

 また、サッカーという競技は「仲間と協力すること」抜きで成立しない。カズのゴールもピッチをドリブルで駆け抜けて、そのまま放ったシュートが決まったわけではない。これもまた、サッカーに限った話ではないが。被災地の為に多くの義捐金が集まり、原発依存のエネルギー政策を変えていく運動も、ある程度の広がりをみせている。

 助け合いの気持ちを示すことや団結の声を上げることは、すぐに大きな変化にはならないだろう。それでも小さな変化を大きくするために意味のあることで、やらない理由もない。

 サッカーを愛する人にできることは?


 Jヴィレッジの再開に必要なのは、まず何より原発事故の収束である。これは一般人にはどうしようもなく、大きな力を持つ国にやるべきことをやってもらうしかない。例えば、事故とリンクしている風評被害の沈静化につながる情報公開もその一つだろう。

 いつの日か、もしJヴィレッジで再びサッカーが行なわれれば、風評被害解消の大きな一歩になるはずだ。福島再生のシンボルにもなり得る。そうしたことが現実味を帯びるようになれば、サッカーを愛する人たちにとって、新たにできること、協力できることが出てくるはずだ。

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posted by 香椎 |19:09 | コメント(1) | トラックバック(0)
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いつの日か、またJヴィレッジでサッカーを-東日本大震災から1年が経って

コメント投稿者ID : NID00005752

2011.3.11 日本人にとって忘れることのできない日

「Jヴィレッジでサッカーする!」絶対に実現させよう!

あと福島ユナイテッドFCのJ昇格も!

posted by あお | 2012-03-11 23:09

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