2008年08月26日
北京五輪野球競技総括
8月24日、北京オリンピックが無事終了しました。 オリンピックの1年ほど前から「Go!!北京五輪」というカテゴリー を設け、星野仙一代表監督についての不安や、ライバルになりえる 国について紹介してきましたが、当ブログに記した不安点がまさに 的中した形になりました。
特に、 ・星野仙一監督の監督としての勝率の低さ ・韓国相手に2失点すると負ける ・来日外国人選手に痛い目に遭う の3点はまさにピンポイントで的中しました。 日本代表の敗因については終わりで触れるとして、今回は 来日外国人選手の総括です。 韓国 (9勝0敗=金メダル) 李承燁 vsアメリカ 4打数1安打1打点 1三振 vs日本 4打数0安打0打点 3三振 vsカナダ 3打数0安打0打点 1三振 vs中国 4打数1安打1打点 vs台湾 4打数1安打0打点 vsキューバ 3打数0安打0打点 1三振 と、1次リーグを終えた段階では22打数3安打2打点 6三振と 全く振るわなかったのですが、 準決勝 vs日本 4打数1安打2打点 2三振 1本塁打 決勝 vsキューバ 4打数1安打2打点 1三振 1本塁打 と、2試合で2本塁打4打点の大活躍。見事、韓国を初の金メダル に導きました。 以前のエントリでも記しましたが、シドニー大会でも李承燁選手は 日本戦で以下の大活躍をしています。 vs日本 5打数2安打2打点 2三振 1本塁打 vs日本 4打数1安打2打点 3三振 特に3位決定戦では松坂大輔投手に3三振と抑えられていましたが、 第4打席にタイムリーを放っています。 今大会の李承燁選手の活躍は、まさにシドニー五輪でのディンゴ 選手のように、シーズン中では日本投手陣にカモにされていましたが、 オリンピックという大舞台で実力を発揮したという一番恐れていた パターンになってしまいました。 韓国球界に金メダルをもたらした英雄ということで韓国では李承燁 選手の名はますます光輝くことでしょう。 アメリカ (6勝3敗=銅メダル) ブランドン・ナイト vs韓国 ― 4.1回 8安打 6自責 2三振 vs台湾 ○ 6.1回 5安打 2自責 5三振 今大会で個人的に最もサプライズだったのが、ナイト投手が初戦の 韓国戦に先発したことです。イキのいい若手を起用するかと考えて いたのですが、ジョンソン監督はベテランに託してきました。 韓国戦では5回ももたずKOされてしまいましたが、同じアジアの 台湾戦では、クオリティ・スタートを獲得し、五輪初勝利をマークし ました。3位決定戦の日本戦での登板を期待していたのですが、 それは実現せず。 しかし、アメリカン・ドリームを見事につかんだと言っても過言では ないでしょう。帰国後にメジャー再昇格できるのか注目したいです。 台湾 (2勝5敗=5位) 陳偉殷 vsオランダ ○ 7.0回 3安打 0自責 7三振 vsカナダ ― 3.1回 7安打 3自責 1三振 張誌家 vs日本 ― 2.2回 2安打 0自責 3三振 vsキューバ― 1.1回 2安打 0自責 1三振 vs韓国 ― 2.1回 4安打 0自責 2三振 vsカナダ ○ 0.1回 0安打 0自責 1三振 競技開始前に、5番を予定されていた「森林王子」こと張泰山選手が ドーピングで出場停止になったり、4番の陳金鋒選手の不調から 中国にタイ・ブレークで負けてしまうなど、従来の粘りが見られ なかった台湾代表が苦しみながらも挙げた2勝は、この来日外国人 選手の2人によるものでした。 初戦でオランダ相手に7回をシャットアウトした陳偉殷投手の投球は 見事でしたし、中継ぎに専念したベテラン張誌家投手もチーム最多 の4試合に登板し、6.2回を無失点、8三振与四球はわずかに1と 気合のこもったピッチングを披露してくれました。2人とも来年春に 開催されるWBCに必要不可欠な戦力になるでしょう。 カナダ (2勝5敗=6位) マイク・ジョンソン vs韓国 ● 6.0回 3安打 1自責 3三振 vs台湾 ― 3.1回 6安打 4自責 3三振 韓国戦では、「韓国の怪物」こと柳賢振投手と息詰まる投手戦を 展開しましたが、ソロ本塁打を浴び、0-1で敗戦。そして、 「台湾キラー」として臨んだ得意の台湾戦では4回途中KOとベテラン の味を発揮することなく北京の舞台を去っていきました。 台湾に戻り、連勝記録をこれから幾つ上乗せできるのでしょうか?! 中国 (1勝6敗=8位) 呂建剛 vs台湾 ○ 3.0回 3安打 2自責 0三振 vs韓国 ● 1.0回 1安打 0自責 0三振 vs日本 ― 0.2回 1安打 0自責 0三振 アジア勢の対戦にすべて登板し、台湾戦では見事にタイブレークで 勝利を呼び寄せ、中国に五輪初勝利を見事にもたらしました。 ラフィーバー監督からの信頼も厚く、同じく韓国戦でもタイブレーク となった延長11回に登板しましたが、李承燁選手にサヨナラ・ タイムリーを浴び、負け投手になってしまいました。 オリンピックでは、チームで唯一、三振を奪うことができず(!)、 コントロールにも苦しみましたが、勝利の味を知った呂投手、 これからも大きく飛躍してほしいです。 と、以上が来日外国人選手の記録です。 もともと代表に選出された来日外国人選手の数が少ないうえ、 日本戦に出場機会があった選手は限られていたのですが、 投手は2人とも日本相手に無失点でしたし、なにより李承燁選手の 準決勝での決勝ホームランが、強烈なインパクトだったため、日本は 来日外国人選手にしっかりやられてしまったという印象は否めません。 来春行われる第2回WBCでは、北京五輪に参加しなかった国々が 多数参加します。今回、実力を発揮できた者、そうでなかった者、 そして代表に選出されなかった者、ぜひWBCでは熱のこもった プレーを見せてもらいたいと思います。 ************************** さて、日本代表についてですが、慢心、そして準備不足が敗因では ないかと思います。 金メダルを獲った韓国代表が行ってきた準備は大変なものがあります。 *・国際球でペナント・レースを戦った。 *・06年WBC以降、06年アジア大会、07年北京五輪アジア予選、08年世界最終予選の合計15試合トップ・プロ選手を派遣し戦った。(戦績11勝4敗) *・今年のオールスター戦の前にキューバ代表と2試合、オランダ代表と1試合の親善試合を行った。 一方の日本代表は、06年のWBC以降、トップ・プロが参加した 国際大会は昨年末のアジア予選の3試合のみ。そこで選手選考を するのだから、判断材料としては乏しすぎます。森野将彦選手は 2試合で3打数0安打、荒木雅博選手に至っては打席にすら立って いません。岩瀬仁紀投手も韓国戦でやや不安定な投球をしていました。 韓国は、投打の柱となった柳賢振投手や李大浩選手は上記3大会 すべてに出場しており、今大会が代表初出場という選手は今季韓国 球界で首位打者の金賢洙選手だけでした。 「最大の敵はキューバ」 「キューバ、アメリカ以外は格下だ。」 戦前このような言葉をよく耳にしました。 しかしフタを開けてみると前回のアテネ五輪でオーストラリアに連敗、 WBCでも韓国に連敗。今大会も韓国に連敗。。。 アジアを軽視せず、第2回WBCは、しっかりアジア対策を講じて連覇 に向けた準備を行ってほしいです。 注目のWBC監督は。。。 え?!また星野監督が有力?! WBCでリベンジだー! ってすぐに熱くならずにもう少し冷静になった方がいいのでは。。。 ホント、お願いします。![]()
▲当ブログで「逆襲のライオンキング」と紹介したとおり、李承燁はオリンピックという大舞台で見事に覚醒した。 http://rainichi-gaikokujin.blog.so-net.ne.jp/ アクセス解析にご協力ください。
posted by ジントニック水嶋 |10:59 |
Go!! 北京五輪 |
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北京五輪野球競技総括
もう星野がどうのとかではなく、
日本プロ野球の構造的な問題ですね。
誰が監督になっても次回のWBCで苦戦するでしょうから、
もう一回星野に泥をかぶせるという手もありますね。
posted by 鳳統 | 2008-08-26 12:00


