2010年03月19日

2010年度新外国人選手紹介 第2回 世界標準のプレイヤー

前回、WBCで大活躍した韓国代表の2選手を紹介しましたが、今年は
その2選手以外にも「世界標準」の選手が目白押しです。

今回はそんなワールド・クラスの新外国人選手を一挙にご紹介致します。

豪州の闘犬
ジャスティン・ヒューバー 
huber


広島 一塁手 背番号11
右投右打 188cm 93kg 28歳 
タイトル
2005年 オールスター・フューチャーズ・ゲームMVP
2009年 AAAオールスター
代表歴
2002年 オールスター・フューチャーズ・ゲーム世界選抜
2003年 オールスター・フューチャーズ・ゲーム世界選抜
2005年 オールスター・フューチャーズ・ゲーム世界選抜
2006年 WBC豪州代表
2007年 ワールドカップ豪州代表
2009年 WBC豪州代表

近年、野球でもサッカーでも日本の天敵として名を馳せているのが、
オーストラリアです。
長年オーストラリアの野球のシンボルとしても君臨した
デーヴィッド・ニルソン選手に代わり、現在オーストラリア
代表の4番打者を務め、世界の舞台でも活躍している選手がこの
ヒューバー選手です。

2006年 WBC 3試合  8打数1安打 0打点 2四球 6三振
2009年 WBC 3試合 11打数1安打 1打点 1四球 3三振

2006年は3、5番一塁を、2009年は4番左翼と中軸を務めましたが、
残念ながら期待された豪打を披露することはできませんでした。
昨年はAAA級で121試合に出場。22本塁打 76打点 打率.272
を記録しました。とは言うものの、セイバーメトリクス項目では、通算
OPSが.823 通算TAが.782、通算RC27が5.50と低調です。

豪州出身では、
デーヴィッド・ニルソン 
ポール・ゴンザレス
ジェフ・ウィリアムス
クリス・オクスプリング
マイケル・中村
ブラッド・トーマス

に続く7人目の選手になります。投手は活躍していますが、野手陣
はいずれも芳しくない成績に終わっています。ヒューバー選手も
先輩方のようにはなってほしくないものです。
ヒューバー選手は過去3回もオールスター・フューチャーズ・ゲーム
で世界選抜に選ばれるなど素材は一級品。年齢も今年で28歳と
比較的若く、広島で羽ばたいてほしいです。


カリビアン・ジプシー
ジャンカルロ・アルバラード 
giancarlo


広島 投手 背番号91
右投右打 193cm 95kg 32歳 
タイトル
2009年 AAA パシフィック・コースト・リーグ奪三振王
代表歴
2006年 パンアメリカン大会 プエルトリコ代表
2009年 WBC プエルトリコ代表

2年連続セントラル・リーグ奪三振王のコルビー・ルイス投手が離脱し、
その穴をAAA級の奪三振王のアルバラード投手で埋めようという
のが広島の狙いです。
多彩な変化球や投球スタイルで相手打者を翻弄するのがアルバラード
投手の真骨頂なのですが、その球歴も実に変則的です。



04年 メキシコ  6試合  0- 1  21.2回  13三振 防4.98
    台湾    3試合  0- 1  11.0回   5三振 防4.91
05年 独立L  43試合  4- 2  64.1回  68三振 防
06年 AA   31試合  5- 1  49.1回  58三振 防3.28
07年 メキシコ 14試合  7- 1  75.2回  70三振 防3.09
08年 AAA  26試合  7- 5 130.2回 131三振 防4.27
    台湾    2試合  1- 0  13.0回  15三振 防1.38
09年 AAA  27試合 13-10 152.1回 139三振 防3.49

メキシコに2回、台湾にも2回、独立リーグ、その間にもプエルトリコ
代表としてプレーするなど忙しい選手ですが、昨年は打高投低の
パシフィック・コースト・リーグで奪三振王に輝き、防御率もリーグ
6位の3.49を記録しています。また、08年にも防御率はリーグ
10位にランクインしており、要所を押さえるピッチングが光ります。
また、台湾時代の2008年には統一ライオンズの一員としてアジア
シリーズでも投げており、東京ドームのマウンドも既に経験済みです。
特にアジアシリーズ決勝戦では6回4安打無失点と好投しました。

広島の投手は成功しているというイメージがありますが、ルックスで
言うと白人の長身投手に成功例が多く、前述のルイス投手の他、
トム・デイビー投手、ネイサン・ミンチー投手、ショーン・ダグラス投手、
などがその代表です。アルバラード投手にはこのジンクスをぜひ
打ち破ってほしいものです。


ドミニカン・ヒート
ホアン・モリーヨ
morillo


楽天 投手 背番号50
右投右打 191cm 98kg 26歳
代表歴
2005年 オールスター・フューチャーズ・ゲーム世界選抜

最高時速167km!!景気のいい見出しがスポーツ紙を騒がせて
いますが、球速日本最高は確実と前評判が高いのがこのモリーヨ投手
です。メジャーでの実績に乏しく、
メジャー通算は10.2回 15安打 16失点 7四球 8三振 
WHIPは2.06。。。
先日のエントリでWHIPが2オーバーは戦力として計算できない、
と記しましたが、やはりメジャーでは戦力として扱われていませんでした。
では、マイナーではどうかと言うと、これもまた大変な数字が出ています。
08年 PCL 52試合 20完了 59.2回 53安打 56四球 55三振
09年 IL  46試合 19完了 67.0回 56安打 51四球 87三振

とまあ、1イニング投げるのに1安打 1四球 1三振は見られると
いう具合です。
AAA級でも98試合に登板し、39交代完了で5セーブということは
守護神としては考えられていません。制球力を重視する日本プロ野球界
では相当苦労するでしょう。
楽天は過去には外国人投手で成功したことが無く、昨年プレーした
ラズナー投手もチルダース投手も成功とは言い難い数字に終わり
ました。今年から前・広島のブラウン監督を迎え、外国人選手も
幾らかプレーしやすい環境になったと思います。

今年の楽天はドミニカ共和国出身のこの剛腕に注目です。


メキシコの雑草魂   
エドガー・ゴンザレス
edgar


読売 二塁手 背番号38
右投右打 183cm 82kg 32歳
代表歴
2009年 WBC メキシコ代表

ドミニカの鉄斧
ホセ・カスティーヨ
castillo


横浜 二塁手 背番号51
右投右打 185cm 100kg 28歳
代表歴
2003年  オールスター・フューチャーズ・ゲーム世界選抜

昨年、読売でプレーしたWBCヴェネズエラ代表の
エドガルド・アルフォンゾ選手に続き、メジャーでも評価が上々の
ワールド・クラスの2選手が揃って来日します。まずは
エドガー・ゴンザレス選手は昨年のWBCで3試合に出場し、打っても
11打数3安打3打点を記録し、走っても2盗塁(大会3位タイ)を記録。
主軸を務めた弟のエイドリアン・ゴンザレス選手は6試合に出場し、
22打数6安打 2本塁打 7打点を記録し、ゴンザレス兄弟でメキシコ打線
の中核を担いました。弟は2000年のドラフトで全米1位指名された
エリートですが、兄は同年のドラフト30巡目、通算886人目の指名
でメジャー昇格まで9年を要したまさに雑草魂です。

一方のカスティーヨ選手は若干23歳でAAA級を飛び越えメジャー
昇格を果たした天才内野手です。そして、ルーキー・シーズンで
いきなり129試合に出場し、打率.256 8本塁打 39打点を記録した
スーパースター候補生でした。05、06年シーズンにはメジャーで
2ケタ本塁打を放ち、遊撃手のジャック・ウィルソン選手との二遊間は
メジャーでも注目を浴び、コンビのフィギュアが球場で配布されたほどでした。
残念ながらWBCのメンバーには選ばれていませんが、マイナーリーグ
時代にオールスター・フューチャーズ・ゲームの世界選抜にも選ばれて
います。
そんなカスティーヨ選手も07年から二塁のポジションを追われ、
三塁に移動しています。昨年は台湾の統一ライオンズでプレーし、
73試合に出場し、13本塁打 65打点 打率.314を記録しました。
台湾リーグで似たような数字を残し、昨年来日した選手がいたような。。。

そうです、ゲーリー・バーナムJr選手です。
08年 ラニュー 70試合 10本塁打 56打点 打率.323

そのバーナムJr選手の日本での成績が
73試合 4本塁打 22打点 打率.218

うーむ。。。

カスティーヨ選手は守備期待で獲得したし。。。

しかし、肝心の守備ですが、昨年は台湾で主に三塁手としてプレー
したのですが、

61試合で14失策。 守備率はなんと.907
という散々な数字が残っていますが本当に大丈夫なんでしょうか。。。

スター候補生だったカスティーヨ選手もまた、苦労人なんですね。
セ・リーグに在籍することになった2人の苦労人の二塁手の全力プレー
にぜひ注目してください。



ボー・ジャクソンの再来
ディー・ブラウン
deebrown


西武 外野手 背番号42
右投右打 183cm 98kg 32歳 
代表歴
1999年 オールスター・フューチャーズ・ゲーム全米選抜

カンザスシティ・ロイヤルズ、外野手、アメフトもOK、強肩俊足豪打、
と来れば往年のメジャー・ファンの方は「ボー・ジャクソン!」と即答
するでしょう。西武に入団したディー・ブラウン選手は入団当初は
まさに、ボー・ジャクソン選手の再来と呼ばれるほどの期待でした。
96年ドラフト1巡目で指名され、翌97年にはA級でリーグMVPに
輝き、翌98年には3階級昇格を果たし若干20歳でメジャーでプレー
します。

高校時代にアメフトをプレーしていたこともあり、大柄な体とは裏腹
に俊足で、かなり期待を寄せられていました。最大のチャンスは01年。
前年にAAA級で125試合に出場し、23本塁打 70打点 20盗塁
 打率.269を記録し、01年にメジャーで106試合に出場し
7本塁打 40打点 5盗塁 打率.245という物足りない数字に
終わりました。その後はメジャーではチャンスらしいチャンスも無く、
ここ2年間はメジャー昇格も叶いませんでした。
昨年は打高投低のパシフィック・コースト・リーグで打率.290 
19本 80打点。OPSも.905、RC27 7.24の好成績を残しました。

また、メジャー通算50四球に対し207三振を喫した大振りもここ
2年で118四球に対し129三振と改善の兆しも見えます。素材は
超一級品ですがメジャーで大輪の花を咲かせることができなかった
ブラウン選手、日本の土地で活躍してほしいものです。


アメリカン・デビル
ビル・マーフィー
murphy


ロッテ 投手 背番号69 
左投左打 180cm 86kg 28歳
タイトル歴
2008年 AAAインターナショナル・リーグ 奪三振王
代表歴
2004年 オールスター・フューチャーズ・ゲーム全米選抜

2002年にドラフト3巡目(通算98人目)でアスレチックスに入団した
マーフィー投手は非常に評価が難しい投手で、かなり判断が難しい
ところです。04年にオールスター・フューチャーズ・ゲームにアメリカ
代表として選出され、5番手投手として登板し勝ち投手にもなって
います。また、08年にはAAA級インターナショナル・リーグで
152奪三振でタイトルも獲っています。しかし、その年の防御率が
5.32でWHIPも1.68。さらに、昨年は45試合に登板しますが、
先発機会が無く、成績も0勝6敗 防御率7.59 WHIPは1.97
でした。
AAA級の奪三振王は過去にも何人かいましたが、日本でも活躍
した選手がほとんどなく、このマーフィー投手も危険な香りがします。
前述のアルバラード投手とともにそんなジンクスを打ち破ってもらいたいものです。

ranking


▲人気ブログランキングに参加中です。クリックをよろしくお願いします。




posted by ジントニック水嶋 |06:08 | 2010年度新外国人 | コメント(0) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/bbsano/tb_ping/111
コメントする

「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。

※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
  例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」

※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
  例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」