2002年07月15日

白球の視点 第55回

 15日・月曜日昼、東京ドーム・ホテルで行われた「故・アイク生原氏の殿堂入りを祝う会」は12時半受付け開始だったので、午前11時半頃に顔を出しておけば大物出席者に対しても失礼にあたらないだろうと出かけたら、なんともう早々と阪神・星野仙一監督が控え室で待っていたのには驚いた。

 中日監督時代、ベロビーチ・キャンプを行なったり、沖縄キャンプに生原さんを臨時コーチに招いたり、「アイク生原さんとは兄弟のようなもの」といっていた星野監督らしい律儀さだと感心していたらキビスを接するように長嶋茂雄・前巨人軍監督も一時間近く前に姿をみせ、故人の追憶にふけっていたことにあらためて故人の遺徳のようなものを感じた。

 開会前の控え室で、久しぶりに長嶋、星野のおふたりと野球談義をかわしたのは楽しかった。しかし、「取材」が目的ではないプライベート談義も多かったので、ここでは紹介できないのは残念だが、それでもあえて、星野監督の許可も得ずひとつ多くの野球ファンに紹介しておきたい言葉があった。

 長嶋さんが次から次へと星野監督にいまのタイガースに関する質問を発してナマナマしい現状が披露されてから次第にペナントレースの話になり、米大リーグのイチローの話になっていくうちに星野監督が切り出したものだ。

 「ニューズウイークの日本版を読んでいたら、“日本のプロ球界はメジャーのファーム化になるだろう”と書いてある。“そんなものかなぁ”といってはいられない時期にきている。この際、みんなで話し合うときにきているんだけどなぁ」。

 すかさず、私は「みんながとことんホンネをぶつけ合ってケンカごしで語り合わなければ・・・・・・」と応じたら、星野監督は“とことんホンネ”のところで深くうなずいていた。

 ちょうどこの朝、新聞休刊日に発行されたスポーツ紙は一面で「ニューヨーク・ヤンキースが本腰を入れて巨人の松井獲りのプロジェクト・チームを作った」と報じたり(報知)、近鉄・中村のFA資格取得に関してのメジャー入りを話題にしていた。本当にどうなるんだろう。黙っていてはいけないという気になった。

posted by 田村大五 |00:00 | 第41回~第60回 | トラックバック(0)
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